カレンダーの赤い日(日祝)だけしか休みじゃないので長期休暇にはならない我が家のGW(>_<)。特に予定も立てていなかったが、「さすがに1日くらいは何処かへ出かけようか〜♪」と、行き先をshinjiに任せたら、なんと(@_@)「埼玉から日帰りで山形県へお花見」へ行くことになった。
向かった先は「置賜さくら回廊」と呼ばれるエリア。
南陽市赤湯を起点に長井市を通り、白鷹町荒砥までをつなぐ43kmの桜回廊で、”ローカル鉄道 ”におおむね沿ったルート。日本のさくら名所100選「烏帽子山千本」、国指定天然記念物「久保桜」、県指定天然記念物「草岡の大明神桜」「薬師桜」をはじめとする樹齢500年、1000年余の古木やその他の名木、名所20か所が点在している。
通常は4月中旬頃からが見頃になるが、今年は冬の寒さの影響でちょうどGWに見頃を迎えた。春のドライブルートとしては絶好の場所♪
置賜さくら回廊・公式HP → CLICK
明治初期に造成された東西1.5キロの高台の公園。樹齢120年余のソメイヨシノ・シダレザクラ・カスミザクラなど25種類ほどの桜があり、長期間お花見を楽しむことができる。公園のすぐ足元が赤湯温泉街で、置賜さくら回廊の南の起点となる。
公園内にある烏帽子山八幡宮の石の大鳥居に映えるシダレザクラの大木や「二代目放鳥目白桜(古文献に残る大木の名前)」の雄大な樹姿などが一服の絵。その他に園内の”全国桜名木二代目園”桜句碑””輪廻の桜”なども見所。残雪の吾妻連邦や飯豊連邦が輝く春の置賜盆地のすばらしい展望が楽しめる。駐車場(40〜50台)&入園料・・・無料
広い高台の園内。桜はちょうど満開!・・・なので、駐車場も園内も大混雑しているだろうと思いきや、「山形県民はお花見の習慣が無いの?」と思えるくらい、ガラガラ。。。ハイキングがてら弁当持参での〜んびり過ごす家族は見かけたが、都内の桜の名所で見かけるように、朝からシート広げて場所取り!な〜んて人も居ないし、桜の下でカラオケや宴会をしている人も見なかった。。。
「あ〜!桜の木に誰か登ってる!」
・・・と、思ったら、「花咲じいさん」の蝋人形。 かなりリアルで、私は本気でびっくりした(^_^;) |
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烏帽子山八幡宮の「石造大鳥居」
高さ10.75mと国内でも有数の規模。特に柱石は全国的にも珍しい継ぎ目の無い1本もの。 鳥居の両脇には枝垂れ桜の古木。 |
入園料無料なので文句は言えないが、「園内ガイドマップ」とかは配られてないので、「二代目放鳥目白桜」とか「輪廻の桜」とかの見所が何処にあるのか分からなかった・・・。もしかしたら歩いている途中に見たのかもしれないけど・・・(笑)。
昭和25年8月25日(旧法:大正13年12月9日)に国の天然記念物に指定された。樹齢は約1200年と推察される。なんと40アールに枝が広がり「四反桜」の異名をとっていた。米沢藩主が来観し、樹下10アールの土地を明治維新まで無税地にした。平成2年から12年まで樹勢回復事業を実施している。
品種:エドヒガン 樹齢:約1200年 樹高:約16m 周囲:約9m 支柱/60余本 根回り/11.8メートル 枝の広がり/40アール
駐車場(近くの広い工場の資材置き場が臨時駐車場になる)&入園料・・・無料
さすが樹齢1200年超え!遠くからでもその姿を確認できるほどの大きさ。ソメイヨシノよりも濃いピンク色で、花弁は少し小振りなエドヒガンザクラ。一瞬、枝にも見える支柱の数の多さがその年齢を感じさせた。こんなにたくさんの柱に支えられないと折れてしまいそうなくらい老化しているんだね。。。
平成11年4月30日に県の天然記念物に、その後、国指定天然記念物に指定。かつて大明神桜は枝の広がりが一反歩(991.74平方メートル)にも及び、家を覆っていたと言われる。言い伝えによると伊達政宗が14〜15歳の頃、鮎貝の合戦に初陣として加わった際、戦いに敗れ、この桜の洞に隠れて難を逃れた。このため、後に家臣を遣わして保護にあたらせたという。見る角度によって二本にも見えるが、樹高・目通りとも「伊佐沢の久保桜」を上回る巨木である。幹の根元は空洞化しているが、不定根が幹化し、次世代への着実な歩みが感じられる。平成11年の大雪で枝が折れ、翌12年から樹勢回復事業を実施している。
品種:エドヒガン 樹齢:1200年 樹高:17.2m 周囲:約3.47m 根回り/11.10メートル 枝の広がり/1反歩(991.74平方M)
駐車場(約20台)&見学料・・・無料
民家の庭先にひっそりと立っている桜。周囲は畑に囲まれている為に歩ける範囲が狭く、桜の樹だけをカメラに収めたくてもなかなか良い場所が無かった(>_<)。 でも、その不便な分だけ訪れる人も少ないので、このまま他人に荒らされることなく長生きして欲しい。。。
江戸末期から明治初年の頃、現在の葉山神社の宮司嶽本邦丸氏の敷地内に、嶽本氏の先祖嶽本竹丸氏が、白兎地区の全神社を合祀した際、記念に植えたもので、 「日本三十三枝垂桜」の1つである。
品種:シダレザクラ 樹齢:120〜140年 樹高:約16.1m 周囲:約3.3m 根回り/4.70メートル 枝の広がり/幅18メートル
駐車場(5〜6台)&見学料・・・無料
小さな神社の境内にドーンそびえる桜。風が吹くとなびくように揺れる紅枝垂れ。
地面に着きそうな位置の枝にも花が付いていた。 訪れる人が少ないので、静かに見ることが出来る。 |
樹齢800年といわれるエドヒガンザクラの巨木で、その大きさでは現在県内随一である。北側の勝弥桜は樹齢70年、この桜の子である。釜の越は地名であり、樹下にある3個の巨石は、八幡太郎義家が西片の三麺峰(テレビ塔が見える山)に居陣したときこの石でかまどを築き兵糧を炊いたとの伝説がある。地名の「釜」は、この伝説に係わりがあると思われる。最近は、樹下の道路舗装を40メールにわたって掘り返すなどして樹勢回復を図っている。
品種:エドヒガン 樹齢:約800年 樹高:約20m 周囲:約6m
駐車場(50〜60台)&見学料・・・無料
周辺は公園として整備され、かなり観光地化されていた。メインの「釜の越桜」は、あちこち枝が折れていて花の付きもイマイチ(T_T) やはり老齢化なのかも。そのすぐ側で咲く「子供達」は、やはり若い為か花の勢いも素晴らしかった!
大枝を遠く伸ばし樹冠が辺りを覆った往時の姿はないが、隆々とした樹肌のこぶが、よじれながら起伏する回り8メートルの巨きな幹は、見る人を圧倒する貫禄がある。
品種:エドヒガン 樹齢:約1200年 樹高:15m 周囲:8m
駐車場(5〜6台)&見学料・・・無料
少し葉桜になりかけていた(^_^;) この桜は、花よりもうねうねと曲がりくねった幹に驚いた。長い年月をかかて自然と闘いながらこういう形に育ったんだろう。中は空洞化してきていて、樹医さんに修復してもらった跡が痛々しい。それでも、あちこちに小さな若い枝の芽が見られ、頑張って生きている様子が感じられた。
〜 おまけ 〜烏帽子山公園から久保桜へと向かう国道113号沿いに、エドヒガンザクラがなかなか綺麗に咲いている小さな公園を発見♪ まだ植えられたばかりで小さな幹だけど、きっと、10年後、20年後・・・100年後には、この「置賜さくら回廊」の一員になりそう(*^_^*) |
埼玉の自宅を朝7:00に出発し東北道を北上。PM12:00頃に烏帽子山公園に到着。その後、「さくら回廊」を満喫しつつ、途中、「長井そば街道」のこだわりの蕎麦屋「縄文そばの館」(→そば図鑑のページ参照)で舌鼓を打ち、PM4:30頃に山形を離れGWの高速道の渋滞には巻き込まれなかったものの、高速道を降りてからちょっとした渋滞にハマりつつも、日付が変わらないうちに無事に帰宅。往復740km走破の日帰りドライブになった(笑)。我が家の「日帰り圏内」記録更新(^_^)v