喜屋武岬・平和の塔

糸満市喜屋武

喜屋武入り口バス停から車で5分

沖縄本島最南端に位置し、高さ50mの断崖が切り立つ岬で、東シナ海と太平洋を分けている。断崖の上には灯台と展望台が立ち、見下ろすと青々とした大海原が広がる。沖縄戦末期には逃げ場を失った多くの住民や日本兵が、自決したり、岬から身を投げたところでもある。岬の先端に「平和の塔(写真右)が静かに立っている。

'05.2.26訪

ここから南の方角には広大な海が広がっているだけ。その南の海から吹きつける風と波で削られて、沖縄らしくない男性的な険しい断崖絶壁の姿をしている。磯釣りには良い場所らしいが、かつてこの場所からたくさんの人が身投げしたことを思うと・・・心の中で合掌してしまう・・・。

 


斎場御嶽 (世界遺産)

知念村久手堅

体育センターバス停から徒歩10分

知念半島先端に位置する琉球第一の霊地。琉球の始祖「アマミキヨ」が創った琉球七御嶽の一つであると伝えられる。王朝時代には国王も参拝に訪れたほどの拝所で、当時は男子禁制。一般人は門を通り抜けることすら許されなかったという。木々がうっそうと茂る敷地内には6つの拝所があり、なかでも駐車場を出てすぐの分かれ道を左に進むと現われるトンネルは神秘的。ここをくぐり抜けると「三庫理(さんぐい)(写真右端)と呼ばれる拝所で、奥の光が射し込んでいる半三角形の洞門は約1万5千年前におこった地震の断層のズレからできたと言われている。

'05.2.26訪

当日は小雨が降っていたため、あまり手を付けられていない上り坂の石畳はとても滑りやすく、いつ滑るか心配しながら歩いた。でも、雨のせいでちょっと湿った空気が漂う広大な敷地内は、どこも幽玄な雰囲気だった。三庫理の奥からは、神々の島「久高島」を臨むことが出来る。まさに沖縄本島最高の聖域という感じ。