ケニア ('17.9.23〜30) <準備編>  

  

ケニアは赤道が国土を横切る赤道直下の国。「赤道直下」というと、とにかく「暑いっ!」といったイメージだけど、実はケニアはそれほど暑くはないのです。特にサファリで訪れるサバンナは標高1700mほどに位置するため、日本でいうなら避暑地の高原リゾート♪といった気候。赤道に近いので日差しは強烈だけど気温は想像よりも低めで、最も暑い2〜3月でも26℃くらいまでしか上がらない。昼間は夏服で過ごせるけど、太陽が傾き始めると気温が下がり始め秋のようになり、明け方には12℃くらいまで下がりまるで冬のよう。1日の間に四季があるような感じなのがサバンナの気候です。

そんなケニアに行くまでの経緯は以下のような感じです☆

2017.4月初旬 日程と行き先の検討を開始。まず、日程は9月初旬頃かな?行き先は・・・ 今年は順番的にはヨーロッパ方面 。私としてはまだ行ったことのないギリシャ、トルコ、エジプト、モロッコ辺りに行きたいのだけど〜・・・ 治安が悪いとか、テロのリスクが高いとか、 難民問題でもめているとかの理由で全てshinjiから却下される(^_^;)

じゃ〜、ヨーロッパ諸国の中で今一番安全なのは永世中立国のスイスじゃない?スイスで氷河特急に乗ろう!という方向でリサーチ を始める。・・・が、数社に問い合わせをしてみたけどこの時点で既に希望日前後の航空券が満席という事態!!(-_-;) 金額UPするアレンジプランの案内をしてく る会社もあったけど・・・ う〜ん。。。

改めてよ〜く考えてみると、「氷河特急」って風景を楽しむためにゆ〜っくり走るよね?過去にペルーのマチュピチュ行きの展望列車に乗ったことがあるけど、普通に走れば1時間くらいの距離を3時間以上掛けてノロノロ走っていた。旅行期間が長いならそれでもいいのだろうけど、たった1週間しかない 旅行期間中のその数時間が私にはなんだか余分な時間に感じられてしまい 、あまり楽しめず、、、。実は私って“のんびりした列車の旅があまり好きではない”という事実に気付いたのでした(^_^;)。そんな訳で 一度行ってみたい場所ではあるけどスイス行きはまたの機会に。。。

4月中旬 既に4月に入っているため9月初めの格安航空券は難しいのかも(-_-;)。日程を9月下旬に変更。ヨーロッパ方面と同時進行で定番の南国リゾートも検討。グレートバリアリーフにあるオーストラリア・ハミルトン島で数社に問い合わせしてみたが、最近TV等でも取り上げられる機会も増えて、日本からの新婚旅行先として有名になってしまったので満席回答ばかり・・・。

じゃ、久しぶりにニューカレドニアのまだ行ってない島にする?と問い合わせ。飛行機もホテルも空き有りとの返事。 この感じなら焦って予約しなくても余裕がありそうなので、ニューカレドニアは最終的に何処も予約できなかった場合の候補とする事に(^_-)v

4月下旬 shinjiからスペインでサッカー観戦はどう?という提案。以前スペインに行った 時はサッカーの試合の無い時期に行っているので、スタジアムツアーには行ったけど観戦はしていない。やっぱり一度は現地でFCバルセロナの試合は観てみたい!出来れば前回行ってない南部の街に行ってみたいし、特にグラナダにある世界遺産「アルハンブラ宮殿」の内部にあるパラドールホテルに泊まってみたい! バルセロナ&グラナダの方向で数社に問い合わせ。しかし、航空券が満席回答ばかり。“平日発なら空席あります”(←shinjiの仕事の都合で土曜発しか無理なの ・涙)とか、金額UPの代替案の提案ばかり。金額的には許容範囲ではあるのだけど・・・ なんとな〜く気分が乗らずそのままスペインは保留。。。
5月初旬 あるTV番組でアフリカ・ケニアの「ナイロビ国立公園」の映像を見た。野生動物たちが暮らすサバンナの向こう側にナイロビの高層ビル群が見える風景を見て、こんなに街から近い場所で野生動物を見られるなんてスゴ〜イ!!と感動し 、突然ケニアが候補先に浮上! 9月はちょうど乾期に当たり草原の草丈も低くて動物を見つけやすいらしい♪

・・・が、ケニアの動物事情について調べているうちに、どうやらTVで見た「ナイロビ国立公園」で見られる動物の種類は限られており、 サファリ初心者向けにはケニアで一番多くの種類の動物を見られる「マサイマラ動物保護区」がオススメらしい。遠いアフリカ大陸・・・ 二度目があるとは思えない し、どうせ行くならたくさんの動物を見たいので「マサイマラ」へ行くプランを検討開始。

ところが、大手旅行会社のプランはどこも高額過ぎる〜っ!ケニア旅行を安く手配できる会社は限られており、一番安く手配できそうな「ファイブスタークラブ」に問い合わせたところ空席ありとの回答。
最初は「ナクル湖国立公園」も含めたプランで検討していたが、旅程やクチコミを調べていると“マサイマラまでの陸路移動”は6時間以上くらい掛かる上に、半分くらいの距離が未舗装でかなりの悪路・・・(-_-;)。ペルー旅行の際に「リマ〜ナスカ」の7時間弱の陸路移動では舗装道路だったにも関わらずかなり体力を消耗してヘロヘロになったので、悪路の6時間 ドライブはとても耐えられそうにない。。。

5月中旬 現在検討しているプランは「ナイロビ→(陸路3時間)→ナクル湖→(陸路3時間)→マサイマラ→(陸路6時間 !)→ナイロビ」という日程。旅行会社の担当者に「帰路のマサイマラ〜ナイロビの移動は空路を検討したい」とメールしたところ、「アレンジ可能だが1名¥36000追加」との返答。う〜ん、安くはない(^_^;)。マサイマラの手前の陸路が一番悪路らしいので、実はナクル湖→(陸路3時間)→マサイマラも厳しいかも。。。

以前はフラミンゴが生息していることで有名だった「ナクル湖」も、今は環境破壊の影響でほとんど見ることが出来ないらしいので、マサイマラだけでいいんじゃない?と思い始め、再び担当者に相談。そして、提案されたのが「ナイロビ〜マサイマラ往復航空機&マサイマラの5つ星ホテル“ムパタ・サファリ・クラブ”に3連泊」というプラン。金額的には当初の予定よりかなり高額になってしまうので最初はかなり躊躇したが(^_^;)、体力消耗のない空路移動である事や、ケニアの大草原のド真ん中で設備の整っていないホテルは色々心配だから「5つ星ホテル」というのはとても魅力的♪ しかも“ムパタ・サファリ・クラブ”は日本人経営で日本人スタッフも常駐しているので、初アフリカの 身には何かあった時に相談しやすいという安心感がある!

上記プランで空席問い合わせしたところ、航空券は空席有り。ホテルの空室状況は「申込金入金後に手配」との返事。

5月17日 申し込み書類一式が届く。内容を確認したところ「申込金1名¥70000」と書かれていた。同封されていた「旅行条件書」には「¥60000以上旅行代金迄」と記載されているので、細かい事だけど請求が「¥70000」になっている根拠が分からないから担当者にメールをしてみた (笑)。

すぐに、『代金の20%相当額以上からという基準なので、例えば旅行代金が50万円の場合は10万円とさせて頂いております』という返事が来た。

5月20日 申込金を入金したところ、すぐに入金確認のメールが来た。入金確認のメールが来る旅行会社はあまりないし、今まで「ファイブスタークラブ」を利用しても良いイメージが あまり無かったのだけど、今回の担当者は当たりかも♪(笑)
5月26日 入金確認後にホテルの手配をするという話だったのに、ホテル確約の返事が来ない・・・(-_-;) もしも“ムパタ・サファリ・クラブ”が確保できないのならプランの検討をし直さなくてはならないので担当者にメールしたところ、ムパタは確保済み&ナイロビのホテルは「NAIROBI SAFARI CLUB」で確保出来ているという返信が来た。

また、「マサイマラ」についてリサーチしていたら、動物保護区内でドライブをするには「入場料1名:約US$80/1日」が必要という情報があった。もしもこの料金が旅行代金に含まれていないなら、別途「3日×2名分=約US$480」の現金を持参しなくてはならない!!かなり重要な事なので担当者に確認したところ「含まれております」という返事だった。

※この「Park Fee」と呼ばれる保護区入場料は、個人で行く場合には必要だが、日本からのパックツアーでは大抵含まれている事が多いようです。もちろん確認してから出掛けたほうがBetterでしょうけど(^_^;)※

8月中旬 ケニアに入国するには「入国ビザ」が必要。手数料をケチって(笑)旅行会社に依頼せずに自分で手配する事にしたので、そろそろ 手続きをしたい。オンラインで申請出来るのでわざわざ大使館に行く必要がないのは便利だが、手配に必要な「Eチケット又は旅行会社または航空会社発行の予約確認書」がまだ届いていない。担当者に「自分でビザの手配を したいので、Eチケットをメール添付で良いので送って欲しい」とメール。

すると、「航空券はお客様から代金を全額頂いたのち、通常ご出発の3週間くらい前に発券いたします。発券いたしましたら速やかにお送りします」という返事が来た。え〜〜〜〜っ!?3週間前にならないと発券しないの!? 航空券を自分で手配する時って、そんなにギリギリまで待てないよね?旅行会社の発券システムってそうなんだ〜、そんな直前まで発券しないんだ〜と 初めて知った事実でした(^_^;)

8月17日 スペイン・バルセロナのメインストリートとして知られるランブラス通りにて、突然乗用車が乱入し、ストリートを歩いていた観光客らを次々となぎ倒しながら500mを暴走するというISによるテロが発生!4月の時点でスペイン行きになんとな〜く気分が乗らずに申込をしなくて良かったのかも。 もしも予約していたとしても、さすがに中止せざるを得なかったと思う。

ケニアの動物王国でテロが起こるとは思えないので、先進国の有名都市よりはマサイマラのほうが断然安全だわ!(^_-)v

8月21日 出発約1ヶ月前になったので残金を入金。すぐに担当者から入金確認のメールが届いた。
8月28日 担当者からフライトスケジュール変更の連絡。当初、往路の成田発は22:00台で、ドーハでの乗り継ぎ待ちは4時間半くらいの予定だったのに、「成田発21:25」に早まったのでドーハで6時間近く時間を潰さなくてはならなくなった。昼間だったらドーハ市内観光にでも行く気になるけど(笑)、早朝3:05着予定なので何処にも行けない。。。(-_-;)

この日突然、旅行者にも影響のある法律がケニアで施行された。
環境保護対策としてビニール袋の製造・販売・使用・輸入を禁止する世界で最も厳しい法律で、違反した場合、最大4年間の禁錮か4万ドル(約435万円!)の罰金が科せられる!持ち歩きはもちろんケニア国内への持ち込みもNGで、海外からの旅行者でも例外は無し!!
人間が捨てたビニール袋を誤って食べて動物達が死んでしまう事には心は痛むけど・・・ 罰金が高額過ぎる!! ある日突然入国審査で抜き打ちチェックが始まるかも?という噂もあるので、今回の旅行の荷物からビニール袋は完全に排除しなくては!!

9月2日 担当者から「E-チケット」がメール添付で届いた。本当に航空券発券って直前なのね・・・
9月4日 早速、ケニアビザのオンライン申請。 いきなり二人分を申請してミスしたら代金がもったいないので(笑)、まずは私の分から。最初の「アカウント作成」のページがケニア大使館のサイトに掲載されていた画面と違う画面になっていてちょっと焦ったけど、たくさんの書類を添付して、申請代金の支払いまでなんとか済ませた。

審査結果は数日中に登録したアドレスにメールが来るらしく、通常は営業日2日掛かるとも書かれていたけど、結局メールは来なかった・・・(-_-;)。自分のアカウントにログインし確認してみたら、なんと当日中に発給されていた!ちゃんと確認しているの?と疑問(笑)。

そして、そのビザ画面を確認していた時に入力ミスに気付いてしまった!!(@_@) 「ケニア入国予定日」が「9月23日」になっているではないかっ!日本出発日は「9月23日」だけど、実際にケニアに入国するのは「9月24日」なのだ!!ケニアビザの面倒な点は、オンライン申請のくせに一旦申請が承認されると、記載内容は手直しが一切出来ないという点。 ガーーーン!いっそのこと気付かなければ良かった・・・(-_-;)。一晩悩んだけど(笑)、あくまでも「予定日」だし、もう一度申請するのはお金が勿体ないし(US$51+手数料=US$52.53!)、同じパスポートで2回も申請するほうがあやしまれそうなので、入国審査で突っ込まれたら頑張って英語で反論しよう!と決心する(^_^)v そもそもこっちはE-チケットを添付しているんだから、ちゃんと確認して大使館で訂正しておいてくれればいいのに・・・(爆)。

9月6日 shinjiのケニアビザの申請を行う。今回はどこもミスをしないように!!と、念には念を入れて丁寧に記入して行った・・・ つもりなのに!なんと配偶者の名前 の欄を未記入で申請してしまった・・・。「*」が付いてないので必須項目では無いのだけど・・・、あ〜ぁ、もぅ、記入項目も添付書類もあまりに多過ぎてミスを防ぐ方が難しいわっ!(怒)
9月8日 ケニアの治安情報を調べていたら、8月8日に行われた大統領選挙の結果を選挙委員会が無効としたためケニア国内あちこちで暴動が起き、特に首都ナイロビでは警察と支持派の間で衝突があり死者が出た らしい。また、その大統領選挙の再選挙が10月17日に行われることが決まり、それに向けて集会や対立候補者同士の衝突が起こる可能性が増大している らしいので、最新の現地の治安情報を得るために「外務省海外旅行登録たびレジ」(→CLICK)というのに登録してみた。 これは、いざという時、在外公館などからメールで緊急時情報提供を受けられるサービス。
9月中旬〜 再選挙まで1ヶ月を切ると、ほぼ毎日のようにケニア大使館から注意喚起のメールが来るようになった(^_^;)

*9/30〜10/1頃まではイスラム経シーア派最大の宗教行事が行われるため、それに乗じてISによるテロの可能性がある
*9/20 ナイロビ最高裁判所周辺に与野党のサポーターが衝突し警察が介入
     国際空港付近では警察が催涙ガスを使用
*9/21 ケニア中部と西部で与野党サポーターが衝突して混乱が生じている

・・・と、結局出発日まで注意喚起のメールは続いたが、とりあえず今回の旅のメイン滞在地「マサイマラ動物保護区」は完全に無関係のようなので(笑)、中止せずに出発する事に♪(^_-)

旅行中

結局、旅行中も大使館からのメールは続きました(^_^;)

*9/25 ナイロビ北部で若者が暴徒化し混乱が続いていて警官隊が出動する事態になっている。主要幹線道路で暴徒による道路封鎖等が発生する可能性がある
*9/26 野党がナイロビ中心部に所在する選挙委員会が入るビル付近で選挙集会を行う予定で、ナイロビ中心部で治安が悪化しつつある
*9/28 昨日逮捕された野党国会議員の釈放を求めて、ナイロビ大学の学生が合流し市内は混乱。ナイロビ中心部からデモ行進。そのデモに対して警察が催涙ガスを使用。

ちょうど9/28はナイロビ滞在日。宿泊先ホテルが選挙委員会のある「Anniversary Towers」の近くだったので、ホテル周辺でさえもあまり外出が出来なかったのが残念。。。

ケニア旅行記