ほんとは蕎麦目当てだった上田市(長野県) ’02.10.6

shinjiが出張で上田市に行った際に寄った蕎麦屋が「おいしかった〜!!!」という話を聞き、昼頃、急遽、その蕎麦を食べるためだけ(笑)に出かけた。


上信越自動車道・上田菅平I.Cで降り国道18号を小諸方面へ。shinjiのかすかな記憶を頼りに、無事に目指す蕎麦屋を発見!・・・が、しかし、時は既に2時半。店の前に車が数台止まってはいるものの、店の入口には無情にも「準備中」の札が下がっていた。。。これからは勢いだけでなく、ちゃんと下調べをしてから出発しよう!と誓ったfu-koだった(^_^;)

泣く泣く他の店を探しに上田市内に戻った。ガイドブックをザッと見て、「森文」というお店に行ってみることにした。このお店、「柳町」というところにあるのだが、国道から1本道を入っただけなのに周囲の風景が突然「江戸」に変わる。。。

上田市は戦国時代、真田氏の居城「上田城」の城下町として栄えた歴史の町。100年以上前の町並みの面影が残る柳町は映画の撮影にも使われるらしい。

まず先に空腹を満たすことにした。

森文(もりぶん)

この店の建物は、江戸末期には呉服屋、大正末期には郵便局だったもので、今は喫茶店になっている。呉服屋時代の帳場や郵便局時代の窓口(右の写真)がそのまま残っている。座敷は骨董品の山で、レトロ感覚が満点!

人気は、おばあちゃん秘伝の「森文強飯膳(もりぶんこわめしぜん)」¥1300

「強飯」は、一般的に言う「山菜おこわ」のようなものだった。化学調味料を一切使わず、自然素材で上品な旨味を引き出した逸品。

おかずの「自家製がんもどき」もおいしい♪

 

保命水

柳町と紺屋町の角の辻には、明治14年、柳町の人々が海禅寺から木管を繋ぎ水を引いた上田最初の水道「保命水」がある。

 

とてもキレイな水が流れ出ていたが、看板には「飲用ではないので飲めません」と書いてある。「キレイなのにもったいないな〜・・・」と、看板を見ていたら、犬の散歩をしているおばあちゃんがやってきた。そしておもむろに井戸に近づくと、なんと!散歩中の犬にその水を飲ませていた!!!

思わず「犬はいいんですか???」と聞いてしまった。おばあちゃん曰く、全く飲めないわけではなく、お寺からここまでの経路で何が入っているか分からないので、地元の人も一旦湧かしてから飲んでいるとのこと。「へ〜、そうなんですか〜」と言いつつ、私の頭には「でも犬はこのままで飲んでいいの???」という疑問が残った。。。

 

岡崎酒造

創業300年という造り酒屋。

大量生産はしないが、近隣の人々の根強いファンに支えられている。

奥には大きな酒樽があった。

 

柳町の街をぷらぷら散策した後、東部町の小高い丘の上にある「湯楽里館」という温泉に寄ってから帰宅することにした。

AM10:00〜PM10:00

年中無休

大人¥500

ハーブ湯、ジャグジー、低温サウナ、八ヶ岳連峰や北アルプスから烏帽子・湯ノ丸の山々の裾野に広がるぶどう畑まで見える露天風呂もある。お湯はややぬるめなのでじっくり浸かれる。

この温泉、「アグリビレッジ東部」といういくつかの施設が集まった場所にあり、隣りには地ビールレストランや、東部町及び周辺地域の特産品を販売する物産センターもある。

「アグリビレッジ」のHPはこちら → GO

東部湯ノ丸I.Cから上信越自動車道にのり帰宅。。。

お目当ての蕎麦が食べられなかったのは残念だが、そのおかげで江戸時代の町並みに出会えた今回の旅だった。