先日、お店が昼休みに入ってしまい食べ損なった例の蕎麦屋。食べられなかったとなるとますます想いが募る・・・。特に他に予定がなかったこの日曜日。早速リベンジに行くことにした。今回はちゃんと到着時間が昼休みに当たらないように時間を考慮して前回より早めに家を出発!!!
前回、場所は確認してあった為、まっすぐに蕎麦屋「茜屋」へ直行!季節はちょうど秋。新そばの季節!こちらの蕎麦屋も表に「新蕎麦、入りました」と書いてあった。(詳細は「蕎麦図鑑」のページへ)
念願の蕎麦を食した後、「せっかくの紅葉の季節だし、どこか紅葉が見られるところはないかな~?」と、ガイドブックを見ていたら、紅葉とは関係ないが1つの国宝の塔が目に止まった。「国宝」と言われると気になるfu-ko(笑)と、いろんな塔の写真を撮りたいshinjiと意見が一致。国道143号を西へ進み「別所温泉」に向かった。
別所温泉は上田市から約10kmの山裾にある温泉街。別所温泉駅から1km圏内に名塔古刹が点在し、外湯巡りと共に和風情緒が楽しめる。
ガイドブックには「静かな温泉街」と書いてあるが、この時期、それは大ウソだった!!!それ程大きくはない温泉街なのに観光客が多くてかなりの賑わい。車が来ていても無視して歩いている人々がたくさんいて、一般車の駐車場はたった1ヶ所しかなく、そこまで辿り着くのも大変だった。(駐車場¥400/1日)
駐車場から徒歩で行ける範囲にたくさんの観光ポイントがある。
温泉街の中心にあり、厄除観音として昔から日本全国の人々の信仰を集め、二年詣りや節分には数万人の善男善女で賑わう。境内には「愛染かつら」で有名な大木や歌碑がある。観音様が善光寺方向の北向きのためにこの名前が付いたという。平安時代の建立で、現世の御利益を祈祷する場。善光寺と両方を参拝して初めて願いが叶うと言われている。
信州最古の禅寺で、杉木立の中、ゆるやかな石段の先に国宝の「八角三重塔」がある。
写真左は、安楽寺の境内入口にあたる「黒門」。安楽寺の山号「崇福山」と書かれている。国宝の塔を見るには、拝観料¥100を写真右の受付所の小箱に入れてから参道へ向かう。ゆるやかな石段の参道を歩いていくと、国宝・八角三重塔見えて来る。
国宝・八角三重塔
日本では唯一の「八角形」の塔。唐様とか禅宗様とか呼ばれる中国の宋時代の様式。長野県で一番始めに国宝に指定された建物。「八角三重塔」といわれながら一見「四重塔」 のように見えるが、これは1番下に裳階(もこし)とよばれるひさしが あるため。安楽寺は鎌倉北条氏の外護によって栄えた寺なの で、寺運の最も栄えた鎌倉時代末期に建てられたものだと考えられている。
「鎌倉時代」と言われてもピンと来ないが、実際には写真で見るよりもかなり古い。周囲にはお墓が普通にあった。たくさんの観光客が墓地の中を歩き回りながらこの三重塔を見学するので、埋葬されている仏様達はさぞかし「毎日、うるさいな~!」と感じていることだろう(笑)。でも、いつも国宝の三重塔が見られるので、ご先祖様たちもそれはそれでシアワセかも!?
常楽寺の開山は円仁慈覚大師。ここは昔、安楽寺と長楽寺と共に別所三楽寺(長楽寺は現存せず)と呼ばれた北向観音の本坊である。
こちらの寺は、木で出来た郵便ポストのような箱に¥100を入れてから、重要文化財の「石造多宝塔」を拝観する。・・・が、その箱の周囲には係員も誰も居ないので、ほとんどの人が拝観料を入れてないような気がした。。。(我が家はもちろんそんなバチあたりなことはしませんが)
本堂の裏山の杉木立の中に国の重文に指定されている「石造多宝塔」がある。高さ274cmと大きく、700年の風雪に耐えて来た緑苔むす塔である。中央の一番シッカリした塔が重要文化財。その両脇は上田市指定文化財の「石造多層塔」。
季節は秋。。。温泉街のあちらこちらで紅葉を見かけた。 せっかく「別所温泉」という温泉地に来たのだから、外湯に行ってみたかったのだが、街の中のあの人混みを考えると、数ヶ所ある外湯もきっと混雑していることが予想された。 |
そこで、別所温泉よりも少し北にある「室賀温泉 ささらの湯」に行くことにした。
上室賀地区に沸出した温泉を利用して、木造平屋建てで農村風景を再現し、室賀川の豊かな自然と調和した建物。大浴場は、檜の香りがただよう檜風呂と岩風呂のの2種類に、それぞれ露天風呂とサウナがある。(大人¥400)
お湯は無色透明でややぬるぬるした感じだが、入浴後はツルツルになる。客層は、常連と思われる地元の人がほとんどで、女風呂は一種の井戸端会議場と化していた。。。
蕎麦も食べて、国宝の塔も見て、温泉にも入った満足の日帰り旅の最後には、上信越自動車道・吉井I.Cから30km以上の大渋滞が待っていた!!!・・・が、もちろん、我が家は吉井I.Cでおりて、裏道を使って帰宅したのでした。