冬の北海道を楽しもう♪ ('04.2.7〜8)

1日目(2月7日) 〜 その1 〜

旅の前日は、ふたりとも残業で帰宅が遅かったのだが、頑張ってAM5:00に起床して羽田空港へ向かった。

今回は余裕を持たせた出発時間ではなかったので、交通トラブルがあったら一巻の終わりになるところだったが、3連休でもない「普通」の土日だったので、特にトラブルもなく予定通りのAM7:20に羽田空港に到着。

羽田空港の駅改札付近で、「札幌雪祭りにより新千歳空港のJR駅の券売機が混んでいますので、こちらでご購入して下さ〜い!」と、新千歳空港から札幌までのJR切符を売っていた。買おうかとも思ったが、我が家は気ままなフリー旅行(*^_^*)まっすぐに札幌に行くかも分からないし、時間も無かったのでそのままチェックインカウンターへ向かった。

空港内のコンビニで朝食を買い込んでから飛行機に乗り込んだ。・・・が、滑走路の順番待ちで離陸まではかなりの時間がかかった。

AM8:10、ANA53便は予定より10分ほど遅れて離陸。

機内で、「到着地の気温は−18℃です。」というアナウンスが流れた瞬間、機内にはどよめきが走った。関東は最低気温でもプラスの一桁。沖縄なんかは最高気温は「+18℃」くらいだものね〜。。。日本って本当に縦長の国なんだ。。。

AM9:40。予定より5分遅れで新千歳空港到着。

出来たら「支笏湖氷濤まつり」にも行きたかったので、まずは、路線バスの時刻表を見に行った。事前にインターネットで調査した限りでは、ちょうど良い時間のバスは無かったのだが「もしかして?」があるかもしれないので一応確認に行ったのだが、やはり世の中そんなに甘くない・・・。ネットで見たそのままの時刻表。つまり、空港で1時間半待てばバスが発車する。「1泊2日の旅」での1時間半はとても貴重!ってコトで、今回、「支笏湖氷濤まつり」は諦めて予定変更。雪祭りが開催されている「札幌」・・・を通過して(笑)、「小樽」に行くことにした♪

羽田空港で「駅が混雑している」というアナウンスをしていたが、実際はそうでもなかった。私が小樽までの料金を探している途中で、駅の壁に貼ってあった「散歩1日きっぷ(¥2040)という切符をshinjiが発見した。

この「散歩1日きっぷ」。南はえりも岬近くの「様似」まで、西は「長万部」、北は「美瑛」「富良野」周辺までのフリー区間内を1日自由に乗り降り出来るというものすご〜い切符。私達は小樽までしか行かないが、ザッと計算しても絶対にお得♪なので、この切符を「みどりの窓口」で購入。

AM10:34、小樽行き快速列車は出発。車内から見える風景は白一色!そして、札幌雪祭りの影響で列車は激混みだったが、札幌駅でほとんどの乗客は降りて、その先小樽まで乗車したのは私達と数人の乗客だけだった。

AM11:46、小樽駅到着。

駅構内の天井を見上げたら、綺麗なガラス製のランプがいっぱい♪

市民がバケツで水を凍らせて作った「小樽雪あかりの路」というイベント用のキャンドル。

私は4〜5回目の訪問になる小樽だが、駅に降り立ったのはこれが2回目。shinjiは小樽に立ち寄るのは初めて。なので、此処では私が案内役(^_^)v・・・のつもりだったが、結局、お店の選別や列車の時間割等はshinjiの仕事で、私は楽しむだけ〜(笑)。

ちょうど昼時の到着だったので、早速、電車の中で吟味したお店へ向かったのだが、札幌までは全く雪が降っていなかったのに、小樽駅を降りた途端に降り出して来て、雪にまみれながらお目当ての店を探すのはちょっと大変だった。

やっとたどり着いたお店は、JRの高架下にある居酒屋さんなので、入り口は狭いし、ショーケースがないので値段も分からない。店内に人が居るのかどうかも分からないような状況。私はちょっと入るのを躊躇したのだが(-_-;)、その時には吹雪になっていてこれ以上歩くのもイヤなので、勇気を出してのれんをくぐった。

一心太助

地元客も足繁く通う「鮮度、ボリューム、安さ」がモットーの居酒屋。毎朝、主人自ら鮮度が良く高くないネタを仕入れている。納得のいかないネタは仕入れないので毎日メニューは変わるらしい。

ほたて造り(¥500)

かに丼(¥900)

いくら丼(¥800)

外観とは違って店内はかなり広かったのだが、12:00の開店直後だというのに私達のあと数人で満席になっていた。それもそのはず!鮮度と味で有名な「小樽寿司屋横丁」で、この値段でこの鮮度の魚介を、このボリュームで食べられるのはきっとこの店くらい!!!入るのにちょっと勇気がいるが、「寿司屋」に入らず「居酒屋」のランチ時間に入ったのは大正解(^_^)v ちなみに、このあと寿司屋横丁の他の店で値段を見たら、どの店も同じくらいのいくらの量なのに¥1600だった(^_^;) 

値段と味に満足して店の外に出たら雪がやんでいた!寒いながらもちょっとは観光する気になった。そのまま寿司屋通りを歩くこと20分ほど。白い雪と長いつららに彩られた「小樽運河」に到着。

小樽運河

全長1140mの小樽運河は、1914年に着工、1923年に完成した港湾施設。内陸を掘り込んだ従来の工法とは異なり、海岸の沖合を埋め立てて造られているのが特徴。散策路にはガス灯が立ち並び、夜景も有名。

この周辺が一番人が多く、賑やかだった。しかもそれは何故か「日本人」ではなく「中国人」ばかり!この真冬にわざわざ小樽に観光に来ている中国人の目的って一体、何・・・?(?_?)

ちょっと小雪が舞い始める中、小樽運河から臨港線を散歩がてら歩いて、これまた有名な「北一硝子」へと向かった。

もともとかなり怪しい雲行きではあったのだが、ちょうど「北一硝子5号館」に辿り着いた頃から本格的な雪になった。

でも、そんなことには負けずに、「北一硝子ギャラリー」「北一硝子3号館」「北一硝子アウトレット」と、ドンドンとハシゴをしていたら、shinjiが「足が痛い・・・」と言い出した。

それもそのはず、まだ骨折の傷は完治していないのに、「女の買い物」に付き合わされるほどツライものはない・・・(苦笑)。

「じゃあ、私の行きつけの喫茶店で待っていて、お替わり自由だから!」と、小樽に来たときは必ずお茶をしている「銀の鐘」という喫茶店まで案内して、私ひとりで再び大雪の中、買い物の続きに出掛けた(笑)。お目当ての硝子製品を探しながら、結局、最初に立ち寄った5号館まで戻って買い物をして、shinjiを待たせてある「銀の鐘」に戻った。

この「銀の鐘」ドリンクのカップを持ち帰ることが出来るので、私が毎回愛用しているお店なのだ♪

店内は私がかつて見たこともないほどの大混雑!「この喫茶店、いつの間にか有名になったのね〜♪」と、感心しながら、待機中のshinjiを見付け、セルフサービスの「紅茶&バターケーキ」のセットを買いに行った。

レジも長蛇の列。。。しかも、なんとなくその行列の動きがぎこちない・・・。「???」と思い、よ〜く会話を聞いてみるとなんと「中国語」なのだ!

「コーヒー、紅茶のお替わり自由」のこの喫茶店は、いつのまにか、外国人ツアーの格好の休憩所になってしまったらしい・・・(>_<) 店内にも英語の張り紙があったりしてビックリ!

お替わりの仕方が分からずにウロウロしている中国人風の人達に「お替わりの列はあっち!」と英語で教えてあげたが、英語は分からない様子だった。でも、私の指差した列に移動してくれたので、注文カウンターの列が減って助かった(笑)。

でも、日本人だけの列になったはずなのに、注文の列の進みがとても悪い・・・(-_-;) 疑問に思いつつ、いざ自分の注文の番になったらビックリ!以前は「飲み物」を選ぶだけで良かったのに(ケーキは決まっているので)、カップの種類が選べるようになっていたのだ。以前は1種類の柄のカップしかなかったのに、更に3種類も増えていて、「あの柄のカップでコーヒーで、この柄のカップは紅茶で、・・・」という風に注文をしなくてはならないので、異常に時間がかかるのだ。しばらく来ない間にいろいろと変わるもんだ・・・。

結局、先に休憩していたshinjiは「ラベンダー柄(¥600)」を買っていたので、私は「運河柄(¥580)」にした。(↑上の写真参照)

PM3:00ちょっと前になったら、溢れるほどいた人混みが急激に行動を開始して、あっという間に店内は数組の客だけになり、私の知っている「銀の鐘」になった。中国人風ツアーの集合時間だったらしい。。。「海外の日本人の団体ツアーも、きっとこんな感じに受け取られているんだろうなぁ・・・」とちょっと我が身を振り返った瞬間だった。

その後、私も紅茶を1杯お替わりをして充分に暖まってから駅に向かうことにした。店外は雪もやみ、穏やかな空になっていた。私がひとりで行動している間が、何故か一番の悪天候だった・・・(-_-;)

札幌への帰りは、小樽駅ではなく喫茶店から一番近い「南小樽駅」にした。

駅のホームは大雪の為に(右の写真)、駅員さんが一生懸命雪かきをしていた。こんな雪国の駅員さんって、やることがいっぱいあって大変(^_^;)

PM3:37、「南小樽駅」発の快速列車は、PM4:10、「札幌駅」に到着。