伊豆(稲取&河津) ’06.3.4〜5

 2日目(3月5日)

AM7:00起床。私は南国リゾートで水上コテージに宿泊したこともあるし、基本的にどこでも寝られる体質になっているので(笑)なんとも思わなかったけど、未だかつて波の音を聞きながら寝たことのない母親にとっては、宿の窓の外の波音が非常に気になり良く眠れなかったらしい・・・(^_^;) 昔は私も神経質なタイプだったんだけどあちこち行っている間に、段々神経が図太くなってきているのかも(笑)。
起床後、まずは温泉に浸かりに行こう〜♪ 内湯からも快晴の空と穏やかな海が見える。

今まで、私がshinjiをおいて出かけた旅は確実に1日は雨に降られていたんだけど(^_^;)、今回は母親の「晴れ女」が勝ったらしく、雲ひとつない快晴!

キラキラ輝く海の向こうには初島が見えた。

AM7:30から朝食。シンプルなメニューだけど、さすが伊豆!干物がめちゃくちゃ美味しかった〜♪

AM9:00にチェックアウトして駅へ向かう。

既に駅前の国道135号は河津方面へ向かう車が渋滞中・・・。今井浜海岸駅裏の広場が臨時駐車場になっていて、駅では河津までの往復割引切符も売られていた。車で来た場合、これ以上河津方面へ向かうことは諦めて、この駅に車を停めて電車で行くのがBetterなのかも。

駅前の河津桜も満開♪ →

AM9:37発の下り列車に乗り込む。朝から観光客がいっぱいでまるで都内の通勤ラッシュ並みにギューギュー詰め。。。数分の辛抱で再び河津駅へ到着。荷物をコインロッカーに預けて出発(^_^)/

 

AM9:55発の天城峠方面行きの東海バスに乗り込む。目指すは「河津七滝」
予想はしていたが、バスは出発してすぐ駅前から渋滞に巻き込まれた・・・。前日に見物した「河津桜原木」の前も通過するので、道路はずっと車も人もいっぱいで河津の町中を抜けるだけでも数10分かかったかも(^_^;) 町を抜けるとバスはスイスイ進んだが、反対車線の大渋滞を横目に見つつ、「帰路は早め早めに行動したほうがいいかも・・・」と考えていた。 七滝の散策は上流側からスタートすることにしたので、「河津七滝」の停留所では降りずに「水垂」まで乗車。途中で「河津七滝ループ橋」を通過。

 

 河津七滝ループ橋
国道414号、七滝・大滝温泉への入口にあたる河津七滝ループ橋は、総延長1.1km、高さ45m、直径80mの巨大な2重ループ橋(道の高低差を2重のラセンで継いだ高架橋)。地震による土砂崩れの教訓を生かして採用された工法によって生まれたもの。昭和56年開通以来、河津の新名所になり、「遊園地気分の2回転パノラマ」を楽しんでいく人が多い。
遠くから見ると、ホント遊園地の乗り物みたい(笑) 実際に通過してみると、目が回るほどの急カーブではない

 

AM10:40、七滝巡りハイキングコースの出発地点「水垂」到着。ココで降りた乗客はほんの数組。大抵の観光客は手前の「河津七滝」で降りていて、その近辺の2〜3ヶ所の滝だけを見るのが普通らしい(笑)。

 

 河津七滝(かわづななだる)
河津七滝はその名の通り7つの滝がある。「滝」を「タル」と呼ぶのは、平安時代から続いている貴重な民俗語で、水が垂れるという意味の「垂水(たるみ)」がそのルーツ。その「たる」が発音の都合上「だる」となり、たとえば「大滝(おおだる)」と呼ぶようになった。河津七滝ハイキングコースでは、約1時間のコースの中で7つの滝を楽しむことができ、滝のそばは天然のマイナスイオンの宝庫。秋には「天城路もみじまつり」が開催される。
バス停「水垂」より国道の下をくぐるとハイキングコースがスタート。

全コース、歩きやすく舗装はされているが、特に最初はかなり急な斜度の階段が続き、手すりがないと足を踏み外して一気に下まで落ちてしまいそうだった・・・(^_^;)

スタートして5分ほど歩くと釜滝」入口の案内版があり、その先の「胸ツキ八丁」と呼ばれる急な石段を下りきると最初の滝「釜滝」が見えてくる。

釜滝 (高さ22m 幅2m)

覆い被さるような玄武岩をの間を落下している。

エビ滝 (高さ5m 幅3m)

滝壺がエビの尾ヒレに似ているところからこの名がつけられた。

蛇滝 (高さ3m 幅2m)

柱状節理の玄武岩の模様が蛇のウロコに似ている。

初景滝 (高さ10m 幅7m)

「伊豆の踊子」のブロンズ像の向うに優雅に落ちる滝。紅葉時期も美しい。

カニ滝 (高さ2m 幅1m)

七滝のなかで一番小さな滝。

出合滝 (高さ2m 幅2m)

支流の沼の川と合流する滝。

大滝 (高さ30m 幅7m)

七滝最大の滝。周辺には国の天然記念物の「ナチシダ」が自生する。

 柱状節理

河津七滝の周辺には岩が柱状に規則正しい割れ方をしているのを見ることができる。これが柱状節理。

溶岩がゆっくりと流れながら冷えていくときにできるもので、その割れ方によって、方状・板状・柱状節理などがある。河津七滝の場合は玄武岩の溶岩からできた柱状節理で、なかでも大滝や釜滝でははっきりとその露頭を見ることが出来る。 

水垂バス停…徒歩10分…釜滝…徒歩5分…エビ滝…徒歩5分…蛇滝…徒歩3分…初景滝…徒歩7分…カニ滝…徒歩5分…出合滝…徒歩8分…大滝…大滝口バス停と、七つの滝全部を見ても1時間ちょっと。これくらいの時間でマイナスイオンをたっぷり浴びることが出来るなんてとっても手軽なコース♪ ・・・と私は思ったが、一緒に歩いた母親は帰宅後、足腰の痛みが悪化ししばらく病院通いする羽目になった・・・(^_^;)。足腰が丈夫なうちに行くことをオススメします。

ちなみに・・・大滝近くの「天城荘」という旅館はおよそ15万坪の敷地内に合計20以上の風呂があり、その中に大滝を眺めながら入れる露天もある。

宿泊客も普通の観光客と同じ通路を一部使うので、バスローブ姿の人を数人見かけた(笑)。普通の観光客が近づけない滝壺へも、宿泊者&日帰り温泉入浴者は行くことが出来るので、時間があったら日帰り入浴してみたかった!

川沿いにある「天城荘」の露天風呂→

PM12:00、七滝巡り終了。当初はこの周辺で昼食を済ませてから駅へ向かうつもりでいたが、行きのバスから見た大渋滞の感じでは、確実に時間通りにバスは駅に到着出来ない・・・! 予約してある14:12発の踊り子号までかなりの時間があるが早めに駅へ向かうことにした。「河津七滝」バス停前の「七滝観光センター」で買い物をしてから、12:30発のバスに乗り込む。
予想通りすぐにバスは停止・・・。その後も超スローペースでしか進まない。しかも、途中のバス停では桜見物の観光客が次々と乗り込んできてバスは超満員!「峰温泉バス停」では20名くらいの団体様が乗り込もうとしたが、定員オーバーのため仕方なく歩くメンバーも居た。・・・でも、全く動かないバスよりも歩いたほうが早く駅へ着けそうな気も・・・(^_^;)  結局、通常なら20分くらいの距離を、私が充分一眠り出来るくらいの50分もかけてPM13:20に河津駅に到着。昼食を後回しにしてバスに乗って良かった・・・。
踊り子号の出発時間まで1時間弱。駅から離れられる時間ではないので、駅前で呼び込みしていた店で昼食を摂ることにした。
店内はカラオケステージがあったり、派手な色のソファーがあったりと一昔前のスナックという感じ。きっと、この桜まつりの時期だけは昼間も開店しているんだろう。

メニューは非常に少なくて(^_^;)、私が食べたのは「岩海苔うどん」(¥800)。麺が見えないほどた〜っぷりの岩海苔がのっていた。

食後、すこ〜しだけ時間があったので、前日に入りそびれた「足湯」に浸かる。

かなりの高温!!!アッという間に足が赤くなった。。。

隣に居た見知らぬオバサンはストッキングの上にズボンを履いていたので、普通ならその状態で足湯に浸かろうとは考えないと思うんだけど、「どうしても入りたいワ〜♪」とストッキングを脱がずにそのまま入湯!・・・オバサンの考えるコトは良く分からない(^_^;)

混雑した河津駅構内のコインロッカーから荷物を取り出し、予約しておいたPM14:12、河津駅発スーパービュー踊り子8号に無事に乗車し、PM16:47に東京駅到着。母親は群馬へ、私は埼玉へ、それぞれの帰路についた。

 

〜 END 〜


本州一の早咲きの「河津桜」を目当てに母親を連れて久しぶりの親孝行の「母娘ぶらり旅」・・・のはずだったが、母親にとっては「ぶらり」ではなかったかも(笑)。 でも、稲取の雛祭りと同時に、世間より一足早く濃いピンク色の河津桜の花見をして、滝を七つも巡りマイナスイオンを浴びて、とても健康的な旅だったと思う。 それにしても、河津町の混雑ぶりは凄かった・・・。今年はあちこちのTV局で放送されていたので、年々更に混雑は増すと思う。町は活性化されて良いかもしれないが、道路沿いの「河津桜の原木」の未来が非常に心配だ。。。