瀬戸内の魚介食べまくり!山口&広島の旅

3日目(10月14日)

3日目も朝早くから行動!ホテルの1階でビュッフェ式の朝食を済ませてAM8:00、ホテルを出発。朝まだ早いにもかかわらず市電の停留所は混んでいた。・・・といっても、ほとんどが外国人観光客!

昨夜に引き続き、「原爆ドーム前」で下車。

すると、突然、鐘の音が聞こえ始めた・・・。時計を見ると8:15。昭和20年8月6日。原爆が投下されたあの時間だった。。。この原爆死没者の鎮魂や平和を願って鳴らされる鐘の音は「残したい日本の音風景100選」に選ばれている。

早朝の済んだ空気と青空の下の原爆ドーム・・・。でも、あの瞬間はものすごい光景だったに違いない。。。

原爆ドームから、平和記念資料館に向かう。

平和記念公園

原爆ドームの南側に整備された公園。園内には、広島平和記念資料館、広島国際会議場、レストハウスなどの他に、平和を願うモニュメントや平和の鐘などがある。

原爆死没者慰霊碑

原爆犠牲者の霊を雨露から守ろうという願いから家形のデザインになっている。原爆死没者名簿が納められている石室正面には、

「安らかに眠ってください 過ちは繰り返しませぬから」

・・・と彫られている。

原爆の子の像

原爆性白血病が発症し12歳で亡くなった佐々木禎子さんと悼み、全国からの募金で建てられた。像の後ろに見えるガラス張りの建物の中には、全国から送られた平和を祈る千羽鶴が捧げられている。

 

公園内をゆっくり歩いて、資料館前に到着。

ちょうど8:30の開館時間で誰もいない館内に1番乗りで入館。きっと昼間はたくさんの来館者でゆっくり見ることが出来そうもないので、この時間に来れて良かった♪

 

広島平和記念資料館

被爆当時の人々の遺品や惨状を示す写真、被爆前後の広島のあゆみを紹介するパネルや模型など、原爆に関する資料を展示する資料館。(入館料¥50)

内部は写真撮影禁止ではなかったのだが、あまりの悲惨さにカメラを出すことも忘れていて、撮った写真は1枚のみ。。。真っ黒に焦げた弁当のご飯、ボロボロに焦げて破けた服、人の影が残る石、曲がりくねった鉄骨や溶けて変形した陶器・・・。そして、ちょうど8時15分で止まっている時計。。。どれも心に何かを訴えてくる物ばかりだった。

たっぷり1時間以上資料館を見学してから、広島を離れることにした。

広島市街地から国道54号を北上。広島I.Cから山陽自動車道に入り東へ向かい、本郷I.Cから一般道に降りて国道2号で尾道市をめざす。道路はどこも渋滞せずに順調に進みちょうど昼頃、尾道市に到着。

尾道市は海と山がかなり近いため、道はかなり急でしかも狭い!駐車場を探しているうちにすっかり迷ってしまい、気付いたら見晴らしの良い高台に出てちょっと得した気分♪その後、なんとかもとの国道2号に戻り、尾道水道の見える尾道市役所隣りの駐車場に車を停め(¥200/1時間)、早速尾道散策に出発♪

・・・の前に、まずは腹ごしらえ(^_^)v。無難な所で「本通り商店街」へ行ってみたが、めぼしいお店は見つからない。。。プラプラしているとあるお店の店先に置いてあった「おのみちグルメマップ」という小冊子を発見した。こういう地元の小冊子は、ガイドブックとは違って地元の人が選んだおいしいお店が載っているもの♪ 吟味した結果、あまり聞いたことがないが興味のある「尾道風お好み焼き」に決定!

 

尾道風お好み焼き萩乃屋本店

テレビ東京の土曜スペシャル「これがこだわり職人だ!」にて全国に紹介されたお好み焼き屋。何が“こだわり”かと言うと、鉄板に油をひかずに焦げないよう低温でじっくり焼き上げるらしい。

店内はとてもこじんまりとしていて5人掛けのテーブル席が2つと、カウンター席もあるのだがいろんな材料が乗っているためせいぜい2人が座れる程度。当然、相席。おばちゃんが1つ1つのテーブルを忙しく歩き回りながら焼いてくれる。

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シーフードかきMIX(¥1500)を注文♪山盛りのかきが乗っている!かき以外にも、そば、生イカ、揚イカ、天かすetcも乗る。・・・で、ひっくり返してじ〜っくり焼き上げ、最後にたっぷりのソースと青のり、かつお節を乗せて出来上がり〜♪

お腹もふくれたことだし、尾道散策に出発!

尾道は古くから多くの文人墨客が訪れ、その作品の中で幾度となく風情豊かな町の美しさを讃えられてきた街。いにしえの面影を残す寺院がしっとりとたたずむ坂の街は、徒歩で気の向くまま歩きたい。

御袖天満宮

学問の神様、菅原道真を祀る神社。境内には文字の上達を願う人が筆を置いていく「筆塚」などがある。

この神社は石段が有名!

映画「転校生」の撮影で使われた石段は全部で55段あり、その内54段は一枚岩で出来ているが、54段目だけに継ぎ目がある。これは「この世に完全なものは存在しない」というメッセージが込められているという。。。

石段は写真で見るよりもかなりの傾斜があり、昇るのはとてもキツイ!

タイル小路

福善寺の横道にあるタイルを敷き詰めた小路で、大阪万博が開催された昭和45年に作られた不思議な空間。大林宣彦監督の映画「時をかける少女」で地震後の幻想的なシーンに登場し、尾道の観光名所のひとつとして定着した。

狭い路地をメッセージの書き込まれたタイルが埋め尽くしていた。

 

千光寺公園&千光寺山ロープウェイ

標高136.9mの千光寺山山頂から中腹にかけて広がる公園。山頂展望台からは尾道市内はもちろん、天気が良ければ瀬戸内海の島々や四国連山まで、美しい景色が眺められる。 千光寺ロープウェイ(片道¥280、往復¥440)

天寧寺 

五百羅漢のある羅漢堂で有名な曹洞宗の禅刹。本堂の左手にある羅漢堂には五百羅漢像の他に、十六羅漢、釈迦十大弟子像の群像が並んでいる。本堂から山手に登ると、重要文化財の「海雲塔」と呼ばれる高さ20mの三重塔がある。

尾道市内は見どころがたくさん!他にも巡りたい場所はあったけど、時間の関係でこのへんで終了・・・。尾道を離れる前に尾道商工会議所近くにある「やまねこCafe」という、レトロ風の内部のちょっと変わった喫茶店でちょっと休憩。

PM4:30。広島空港へ向けて出発。国道2号を西へ向かい、そのまま走れば空港に着くのだが、途中から海沿いの国道185号に入った。「瀬戸内しまなみ海道」の島々や橋を見ながらひたすら西へ・・・。

なぜ、まっすぐに空港へ向かわずに遠回りの海沿いの道を選んだか?というと、実は、名物の「瓦そば」を食べるために竹原市へ向かったのだった。。。(^_^;)

PM5:30。竹原市に到着。

竹原市は、江戸初期に開かれた塩田経営で栄え、豪商の面影を残す家並みが続く街。出格子や棒瓦などに象徴される特徴ある町並みは「安芸の小京都」と呼ばれる。

車を適当に止め、早速お目当ての瓦そばの店を探す。・・・が狭い複雑な小路ですっかり迷子になりやっとのことで見つけた「竹の茶屋 いっぷく」。営業時間は18:00まで。ギリギリ間に合った!・・・のはずなのにどうも人気がない。。。店の中を覗いて「もう終わりですか?」と聞いたらおばちゃんはあっさりと「そう!」という返事・・・。まだ営業時間内じゃないの〜〜〜!(怒)

ちなみにコレが食べたかった「瓦そば」。

熱く焼いた瓦の上に、茶そばと甘辛く煮た牛肉、錦糸卵をのせ、だしに付けて食べる。・・・らしい。

瓦そばが食べられなかったのは残念だけど、気分を改めて竹原市をちょこっと歩いてみる。

 

竹原町並み保存地区

本川に沿って江戸時代の町屋の家並みが残り、狭い石畳の小路には、特色ある建物を見ることが出来る。重要伝統建造物保存地区

まるで、江戸時代にタイムスリップしたかのような町並み

さて。。。そろそろ今回の旅も終わりに近づいて来た。関東へ戻るため空港に向かわなくてはならない。

竹原市からは国道432号を北上すれば広島空港に着く。道路はガラガラで30分ほどでレンタカー返却所に到着。そこからそのまま同じ車にレンタカー会社の人が乗り込み、空港まで送ってくれた。

チェックインを済ました後に、空港内でアナウンスが流れた。どうやら山陽自動車道で事故があり通行止めになっているらしく、いくつかの便の出発が遅れるとのこと。観光客をたくさん乗せたバスが高速道路上で通行止めになった場合、事故処理が終わるまでは動けない。そのため、その観光客を乗せる便は待ってくれるらしい。案の定、その後、ドタバタと駆け込んでくる団体様をたくさん見かけた。

当初は私達も尾道でめいいっぱい散策をして、事故のあった区間を通って空港に向かう予定だった。。。個人客のためには飛行機の時間を遅らせてくれることはないだろうから、偶然だが竹原市まで遠回りをして大正解だったらしい!

出発まで少し時間があったので、空港内のレストランで名物を堪能。

カキフライ定食

尾道ラーメンセット

PM8:15 予定より5分遅れで広島空港を出発。PM9:30、無事に羽田空港到着。こうして、3日間、瀬戸内の旬を食べまくって、歩き回った旅は終わったのだった。

 

<  おわり  >