南フランス&イタリア ('04.1.19〜26) |
3日目(1月21日) 〜その1〜AM6:15。ホテルのフロントから&添乗員・ホンダさんから、計2回のモーニングコールで起床。人間より先に荷物の回収があるので、まずは荷造りをして部屋の外に出してから朝食へ。 レストランには着飾ったオバサン達がゾロゾロと列を作ってビュッフェに並んでいた。・・・いつも思うけど、「オバサン」って旅行先になんであんな派手な衣装をいっぱい持参するのだろうか??? 今思うと、この日の朝食が一番良かった気がする(^_^;) → |
AM8:00。ホテル出発の時間。今回の旅行中、バスの座席は指定されないので好きな席に座って良いことになっていた。ニースからイタリアに向かうとなると、地中海はずっと進行方向向かって右側に見えるはず。「よし!右側の席を取ろう!」と早めに部屋を出てバスに乗り込んだが、意外なコトにまとまりの良い今回のメンバー達(^_^;)。ほとんどの人が既に座席に座っていた。しかし、数ヶ所空いていた右側の座席をなんとか無事GET! |
フランスからイタリアまで大移動。「リビエラ海岸」沿いの高速道路をひた走る。予想通りバス右側の窓にはずっと地中海を眺めることが出来た。F1レースとカジノで有名な高級リゾート地「MONACO(モナコ)」を過ぎたあと国境を越えてイタリア入国!その後、音楽祭と花市場で有名な「San Remo(サン・レモ)」、シャボンの語源といわれる「Savona(サボーナ)」、コロンブスを生んだイタリア最大の港町「Genova(ジェノバ)」などの街を通過。それぞれの街に入るたびに、ホンダさんは街の様子や歴史について解説してくれるし、合間にはイタリア語の練習もしながらピサまでの5時間近く。長時間のバス移動だけど全く飽きることは無かった。
途中、2ヶ所のサービスエリアでトイレ休憩。バスの中でホンダさんが話していた「イタリアブラッドオレンジ」の生ジュースを母親が飲みたがったが、日本のオレンジジュースに比べ「酸性がかなり強いので胃が弱い人は辞めた方が無難」と言っていたので、申し訳ないけど我慢してもらった。私が反対したコトで母親はちょっと不機嫌になっていたが、いつも「胃が痛い」と言っているんだもの、旅行前半から体調を壊されては私も大変だから・・・ゴメンネ〜(>_<) バス移動中に見えたアルプスの山並み→
PM12:40。やっとピサに到着。バスの駐車場から斜塔まで徒歩でも行けるが、ちょうど15分に1本の間隔で出発する無料シャトルバスが来たのでみんなで乗り込み、約5分で斜塔のある「ドゥオーモ広場」に到着。現地ガイドさんと合流するPM2:20まで自由行動。団体ツアーにしてはかなりたっぷり♪ |
ひろ〜いドゥオーモ広場の中央に洗礼堂、ドゥオーモ(大聖堂)、斜塔と並んでいる。建物は白と淡いピンクの大理石で造られているのだが、遠目には白亜のよう・・・緑色の芝生に白い建物はとても良く映える。一度見てみたかった「斜塔」は、予想よりもかなり傾いていてビックリ(@_@) 「シーズンオフなので予約してなくても斜塔に昇れるかも?」と、数人のメンバーは斜塔に昇るためにホンダさんと一緒にチケット売場に行っていた。 我が家は?と言うと、ピサは小さな田舎町。高台からの風景にはあまり興味無いし(^_^;)、母親も「別に昇らなくていいわ・・・」と言うので、広場での〜んびり過ごすことにした。昇った人にあとで聞いたところ、結構急でキツイ階段らしい(料金15ユーロ)。
〜 斜塔 〜
1173年、ボナンノ・ピサーノによってドゥオモの鐘楼として着工された。しかし3層できたところで地盤沈下が起こったため、完成したのは14世紀後半。塔の中心軸を調整しながらの建築となった。16世紀、ガリレオが“落下の法則”の実験をこの塔で行ったのは有名な話。
今なお傾き続けている斜塔の高さは、北側55.2メートル、南側54.5メートルで南に約70センチメートルほど傾いている。
斜塔の前で写真撮影をしてから早速ふらふらしてみる。やっぱり「洗礼堂」と「大聖堂」には入りたい。まずは丸いドーム型をしている洗礼堂へ行ったら、入口に居たおねえちゃんに「チケットはミュージアムで買ってきて。」と言われた。チケット売場の案内板はイタリア語と英語で書かれていたが、いろんなチケットの種類があるようで良く分からない・・・(-_-;)。「分からない時はすぐ人に聞く」のが私の旅の基本(^_^)v。 ココは「世界遺産」登録地。当然英語は通じるだろうからと、すぐに売場のおねえちゃんに「洗礼堂と大聖堂に入りたいんだけど・・・」と声を掛けてみた。すると、「大聖堂は無料。洗礼堂は1人5ユーロ。」という返事。「じゃあ、洗礼堂のチケット2人分で。」とお願いしたら、おねえちゃんはPCにカチャカチャと入力し始めた。
すぐにチケットがもらえるものと思ったが、どうやらPCの様子がおかしいらしい。「PCの調子が悪いので、ボスを呼ぶからちょっと待っていて。」と言われ、待つこと10分以上。。。ボスの姿は見えない・・・。おねえちゃんも困った様子で入口から出たり入ったりと落ち着かない。日本人とは違う外人の時間感覚(^_^;)。ボスがいつ現れるか分からないので、「じゃあ、お昼ご飯食べてからまた来るワ(*^_^*)」と私が言ったら、お姉ちゃんは急に泣き出しそうな顔になりPCを指さしながら、「10ユーロもらったことになってるから困るの〜〜(T_T)。もう少しだけ待っていて!」と涙目で訴えてきた。 「そんなの、PC動いたら削除すればいいじゃん!」とも思ったけど、あまりにもかわいそうな顔で訴えて来たので、待ってあげることにした(笑)。
更に待つこと数分。やっとボスが到着。でも、ボスが来てもPCは直らず、結局手書きのチケット(→)を渡された・・・(^_^;) そのチケットを持って洗礼堂入口へ行くと、見慣れない手書きチケットを見たお姉ちゃんは「???」と不審顔。慌てて「PCが壊れていて、ボスにコレを渡された。」と私が説明すると、「OK!」と笑顔になり無事に中に入ることが出来た。
〜 洗礼堂 〜
ロマネスク様式の土台に、ゴシック様式の天蓋を載せた円形の建物。扉にはピサーノ派の見事な彫刻が施されている。内部は直径35メートルのドーム状で、音響効果がとても素晴らしい。洗礼堂の中を歩く人の声や足音がよく響く。説教壇と八角形の洗礼盤も見もの。
私が入った時は他に見学者が居なかったのでやってくれなかったが、堂内に居る案内人が素晴らしい音響効果を実験してみせてくれるらしい(いちお目も合ったが全くやる気無かった(-_-;))。
続いてドゥオーモに行ってみたが、鍵がかかっており中に入れないらしい。工事中か何かなのかな?残念・・・(>_<) じゃあ、お昼御飯でも食べるか。・・・と思ったけど、周囲のレストランは軒並み閉店中・・・シーズンオフなのでみんなサボっているらしい(笑)。ちょっと歩けば1〜2軒開いている店もあるとホンダさんが言っていたけど、私は斜塔の脇で見かけたワゴン車のハンバーガー屋さんが気になったので、今日のお昼は斜塔を眺めながら芝生に座ってハンバーガーを食べることに決定!ワゴン車のおばちゃんは、イタリア語とカタコトの英語で「ケチャップは?野菜はどうする?」などと注文を聞き、その場で巨大なハンバーガー(3.5ユーロ)とホットドッグ(2.5ユーロ)を作ってくれた。斜塔が見える大聖堂の脇に座り、ハンバーガーをパクリ。こぼれたパン屑を狙って鳩がたくさん飛んできた。広場自体は入場無料なので、観光客以外に近所の散歩のおじさんや子供達も居て、とてものどかな雰囲気だった。レストランでのランチもいいけど、こういう食事もまた良い想い出だよね〜♪
PM2:20。ツアーメンバー集合&ピサ公認ガイドさんが自転車で登場(笑)。現地ガイドは日本語を全く話せないイタリア人。なので、そのガイドさんが英語で説明して、それをホンダさんが日本語に訳す・・・というなんともめんどくさい案内になった。 ホンダさん自身もかなり詳しいので、そんな現地ガイドなんか無くてもいいんじゃない?とも思うが、イタリアでは現地ガイド以外の人がガイドをすると罰金30ユーロ取られる。現地のイタリア人の「失業対策」も兼ねているらしい・・・(-_-;)。 |
約30分くらい案内をしてもらったあと、我が家は既に見学した「洗礼堂」にまだ入ってない人たちが見学。それを待っている間に、私は気になっていたドゥオーモの件をホンダさんに聞いてみた。やはり内部は現在修復中で、時間限定でしか公開してないとのこと。・・・で、「今日はPM3:00くらいに開くかも?」(←かなり曖昧(^_^;)) 大聖堂に入りたいメンバーが結構多かったので、ちょっと待ってみることになった。そしてPM3:00。無事にドアが開かれた!
〜 大聖堂(ドゥオーモ) 〜
12世紀に完成したというピサ・ロマネスク様式のイタリア最古の大聖堂。
外からの見た目から想像するよりも内部はかなり広く、奥行き100メートル、幅32メートル。イスラムの影響を受けた内部の装飾は、かつて「地中海貿易」で栄えた海港都市ピサならでは。
正面にある祭壇の天井にあるモザイク画も、格子の一つ一つに黒地に金で花模様が浮き出た天井もスゴイ!!!・・・でも、当時「この建物に金箔の天井は不釣合い」と評判は芳しくなかったらしい(^_^;)。
右下の写真に写っているブロンズのランプが「ガリレオのランプ」と呼ばれるもの。ガリレオがこのランプの振れ方を見て、「振り子の法則」を発見したと言われている・・・が、実は、ガリレオの「振り子の法則」発見よりもあとに、このランプは取り付けられたとか・・・?(^_^;)