マイナスイオンを浴びよう! 〜青森の旅('03.7.26〜27)〜

1日目(7月26日) 〜後編〜

三内丸山遺跡で1時間半くらい過ごした後、AM11:30頃、八甲田山に向けて出発。国道103号を南下、八甲田山ちょっと手前の萱野高原に寄り道。

萱野(かやの)高原&萱野茶屋

標高540mの萱野高原は天然の芝生が広がり正面には八甲田山の山々を望める。スケールの大きな八甲田山の北麓に位置し、開放感があふれる高原でドライブ途中の休憩にも最適。芝生の上でバドミントンをする親子や、キャンプをする人々も見かけられた。

萱野高原にある萱野茶屋では、「長寿のお茶」が無料で飲める。なんでも、店先にあるこのお茶は、「1杯飲むと3年長生きし、2杯飲むともう6年、3杯飲むと死ぬまで生きる」(←「3杯目」は何か変だよね・笑)という不思議なお茶だとか・・・。味はちょっと甘めの「ほうじ茶」って感じ。

萱野高原を過ぎてから県道40号に入り、shinjiが八甲田山スキーに来た際にいつも宿泊している「みちのく深沢温泉」に寄った。

ガラガラと引き戸を開けて中を覗いてみると、オーナーであるおじさんが蝿叩きを片手に持ったままソファーで居眠り中・・・(笑)。「おじちゃん!」とshinjiが声を掛けるとパチッと目を覚ました。退院の日に挨拶に寄った時は不慣れな松葉杖姿だったのが、今は何も使用せずに歩いている姿を見てとても驚いていた。おばちゃんも呼んで、しばし歓談・・・とはいっても、60歳くらい(たぶん)のおじちゃんとおばちゃんの言葉は完全に津軽弁。私にはほとんど理解不能だった・・・。通い慣れたshinjiでも、半分くらいしか理解出来なかったらしい・・・(笑)。おじちゃんは「風呂に入って行け」と言ってくれたが(この宿には小さいながらも露天風呂もあり、なかなかGood!)、まだまだこの先何軒か挨拶に寄らなくてはならないので、今回はパスさせてもらった。

この「みちのく温泉」の辺りから雨が降り始め、更に県道40号を走って「田代平湿原」近くの「箒場(ほうきば)茶屋」に到着した頃にはかなりの大雨になっていた。。。

この箒場茶屋は、冬の間は「八甲田山ガイドクラブ」でガイドをしていて、shinjiがいつもお世話になっている方のお店。夏の間はココでレストハウスを経営している。大雨が降っていたので車から店まで小走りをしたshinjiを見て、やはりとても驚いていた(笑)。挨拶ついでに昼食を食べることにして、私はなんとなくカレーライスを頼んだのだが、コレがなかなかイケる!昔、お母さんが作ってくれたようなあの懐かしい味のする黄色い色をしたカレーだった。大雨のためにお客さんが誰も来ないまま、サービスでコーヒー(しかもお菓子付き♪)まで頂いて、最近の「八甲田山」常連組の状況、この後訪れる「八甲田ロープウェイ」の裏話などを聞きながら1時間半くらいおしゃべりをしてしまった。

その間にガイドさんのお母様は、shinjiがいつも通りに「みちのく温泉」に宿泊して自炊する(←みちのく温泉は、食事付きと自炊とを選べる。shinjiはいつも自炊している。)ものと思っていたらしく、「おにぎり」の準備を始めようとしていた。「今回は違うから結構です〜」と話したら、ちょっとビックリ!でもちょっとガッカリ・・・という様子だった(笑)。

その間も雨は一向にやむ気配もないので、出発することにした。

shinjiやそのガイドさんの話によると、八甲田山の東側と西側とでは全く天気が違い、西側が快晴でも、箒場茶屋のある東側は雨になることが多いらしい・・・。それほど高くはない八甲田山だが、雲の動きには影響を与えるらしい。

八甲田山の山麓を周遊するように県道から国道394号に入り、八甲田山の南側を通り過ぎる頃には雨はやみ始めた。

地獄沼&ふかし湯

千人風呂で有名な「酸ヶ湯温泉」の近くにある火山活動によって出来た沼。沼の周辺には硫黄臭が立ちこめる。沼の底からは90℃前後の熱湯が吹き出しているため絶えず湯煙が上がっている。危険なので沼に入ってはいけないらしいが、特に柵もないので、近寄って触ってみると確かに温かい!ところどころボコボコと沸いていて、まさに地獄!入場料は無料だが、駐車場などはない。

上記の地獄沼と道路を隔てて向かい側の森の奥の方にあるあずま屋が、知る人ぞ知る「ふかし湯」。温泉の蒸気が噴き出す上に置かれた木箱に腰掛けて身体を温めるという温泉療法で、別名「まんじゅうふかし」とも呼ばれる。

側には地獄沼から流れ出る川(これも温かい!)が流れていて、森林に囲まれマイナスイオン全開♪shinjiは怪我した足を木箱に乗せて温泉療養〜。

 

続いて、冬は「八甲田山ガイドクラブ」のガイド、夏は農業を営むという方のお家を訪ねるため黒石市内へ向かった。今夜の宿泊先の「城ヶ倉温泉」の前の道を黒石方面へと曲がり少し行くと、日本最大級のアーチ橋「城ヶ倉大橋」が見えてくる。

城ヶ倉大橋

長さ360m、谷底からの高さ122mというビッグスケールの上路式アーチ橋。橋上から臨む城ヶ倉渓谷は絶景!

橋の上はかなりの強風が通り過ぎていて、なんとなく身体が不安定。高所恐怖症の人はきっと歩けない。。。

橋の中央付近からは、八甲田の山々や岩木山、青森市街地や陸奥湾までが見渡せる!

 

黒石市内に入ってすぐの場所にあるガイドさん宅に到着。

しかし、玄関は開いているのにインターホンを鳴らしても誰も出てこない。。。返事をしたのは、外に繋がれた大きな飼い犬だけだった。。。近くの畑に居るのかと思い、周辺を歩いたが見つからない。仕方なく今日は諦めることにしてホテル方面へ戻ることにした。

宿泊予定のホテルの前を通り過ぎ、shinjiの入院中に掛け替えられたという「八甲田ロープウェイ」の様子を見に行った。

オンボロだった以前のロープウェイを知っているshinjiは、見違える程キレイな新しいロープウェイを見て感心していた。天気の様子と時間の関係で、このロープウェイに乗るのは翌日に回すことにして、普段の我が家の旅では考えられないようなPM4:00という、とっても早い時間にホテルへ向かうことにした。

 

ホテル城ヶ倉

森の中にひっそりと佇む北欧のロッジを思わせるような重厚感たっぷりのオシャレなホテル。

お値段はちょっとお高めなので、八甲田山常連組の「憧れ」のホテルらしい・・・(笑)。

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