青森の桜巡り ('05.5.3〜5)

 3日目(5月5日)

「青森の桜巡り」最終日。2泊お世話になった「みちのく深沢温泉」とも、またしばらくのお別れ・・・。宿泊料金の支払い&挨拶のためおばちゃんを探しに行った。あいかわらずおじちゃんのほうはソファーに寝ころびボーっ(=_=)としていて、おばちゃんは厨房奥でパタパタと仕事中。声を掛けたらおばちゃんはいそいそと出てきたが、「何か用なの?」みたいな顔をしている・・・。shinjiが「今日帰ります。2泊×2人分ネ。」と料金を手渡したけど、その金額を確認せずにそのまま私達に何かを話し掛けていた。たぶん「またおいで!」とか言っていたんだと思うけど・・・。それにしても、宿泊料金の管理がアバウト過ぎるよ・・・(^_^;)きっとそんなことだろうとお釣り無しの金額を用意しておいて良かった(笑)。

宿の周辺には水芭蕉以外にも、「ザゼンソウ」「フキノトウ」も自生している。雪深い八甲田山にも春の足音が聞こえてきていた。

AM8:00。宿を出発し、目指すは津軽半島中央部にある「五所川原市(旧・金木町)」。津軽半島随一の桜の名所「芦野公園」に向かう。

青森市内から国道7号〜101号を経由し五所川原市内へ。その後国道339号を北上。ちょうど「桜まつり」が4/29-5/5まで開催されているはずなので、公園近くになったら混雑してるかも・・・と思っていたけど実際には道路はガラガラで拍子抜け(^^;)。確かにメジャーな桜スポットではないけれど・・・。わざわざここまで足を伸ばしたけど、無駄だったのか???

AM10:30、「芦野公園」到着。駐車場は民家の庭先(¥500)。

 

 芦野公園 

津軽半島随一の桜の名所で「日本のさくら100選」にも選ばれている。芦野湖の湖面に垂れる薄紅の桜や吊り橋の風景が一層の風情を醸し出している。太宰治縁の地とあって日頃から観光客が訪れる。約2200本近い桜が開花する頃は一層大勢の花見客で賑わいを見せ、「金木桜まつり」では津軽三味線全日本金木大会など様々なイベントが行われる。

交通*津軽鉄道芦野公園駅下車徒歩すぐ。入園無料

公園の外にある道路脇の八重桜は満開だったけど、残念ながら園内の桜は既に散り始めていたので、「さくら100選」は実感出来なかった(>_<) 桜だけでなく松の木も多いので「全面サクラ〜♪」って雰囲気ではない公園なのかも。

でも、ヒグマや鹿などのいる児童動物園があったり、全長265mの「芦野夢の浮橋」という水面にプカプカ浮かぶ橋があったりして結構楽しめた♪

公園内を一周したが、冷たい強風が吹いていて非常に寒〜い(>_<)1時間くらいでギブアップして駐車場に戻ったらビックリ〜!周辺駐車場は何処も満車。道路も大渋滞!!!・・・どうやら青森県民は行動開始が遅いらしい(笑)。

芦野公園滞在が予定よりも早く終わったので、このまま津軽半島北端まで北上することにした。旧・金木町から国道339号の渋滞を避け、それと平行して走る農道「こめ米ロード」を北上。この農道の突き当たりが「しじみ」で有名な「十三湖」

そのまま十三湖を通過し「道の駅十三湖高原」に行ってみた。意外なことに本当に「高原」になっていて、展望台からは岩木山がくっきり見えて気持ちいい♪ でも、レストランのメニューはいたって普通でピンと来なかったので、途中で見かけた十三湖のほとりの「しじみ亭」で昼食を摂ることにした。

 十三湖 

岩木川の河口にあたる十三湖は、県内で3番目に大きな湖。海水と淡水が混ざった汽水湖で、水中にたくさんの栄養があるおかげで年間1900dという大量の良質なシジミが摂れる。また十三湖は、かつて津軽西海岸を支配した安藤氏の本拠「十三湊(とさみなと)」があったところでもある。

湖水は茶色に濁っていた。対岸には岩木山が見える→

 

 しじみ亭「奈良屋」 

十三湖でとれたシジミを存分に堪能できる店。「シジミ三昧」は地元でとれた山菜、シジミをたっぷり使いお米から炊き上げた「シジミ釜めし」や南蛮漬け、佃煮など6品にシジミを使った店長おすすめのメニュー。他にもラーメンや雑炊などシジミを使った料理が味わえる。薪ストーブのある心地よい店内も魅力的。

シジミ三昧(¥1312)

シジミラーメン(¥690)

上の写真ではちょっと大きさが分かりにくいけど、実物のしじみは私が通常スーパーで見かけるアサリと同じくらいのサイズ。かなり大きくて食べ甲斐がある。「シジミ三昧」の最初に出てく「しじみチャウダー」は、ホワイトソースでしじみを煮込んであるコクのあるスープでとっても美味しかった♪あと「シジミ釜めし」も、しじみの風味がありGOOD!ラーメンのほうは・・・薄味で「しじみエキス」も良く出ているんだろうけど・・・(^_^;) 本物のリンゴが数切れ入った「アップルティー」は食後にオススメ(*^_^*)

 

PM13:00。夕方の電車の時間までに最北端まで行って戻って来れるか?ちょっと微妙な時間ではあるが、このまま青森市内に戻ってももう行く場所が無い・・・。ナビで確認したら、ほぼピッタリの時間で戻ってこれるはず・・・「道路が空いていれば」だけど(^_^;)

国道339号をひたすら北上。尾根沿いを走る「龍泊ライン」で見晴らしの良い場所に出た。

尾根沿いなので、ものすごい強風!飛ばされそうになりながら「龍飛崎」を望む。

岬の向こうは「津軽海峡」。・・・ってコトは、その向こうに見える陸地はもしや「北海道」!?こんなにハッキリ近くに見えるなんて感激〜(*^_^*)

PM14:20、津軽半島最北端の地「龍飛崎」に到着。

 龍飛崎 

年間平均風速が毎秒10Mという強風の地で、龍が飛ぶほど強い風が吹き抜けることから名が付いた龍飛崎。津軽半島の突端に位置する岬で、太宰治はその形状を「あとは海にころげ落ちるばかりだ」と表現した(『津軽』より)。高台には龍飛埼灯台が建っており、岬一帯は風力発電の風車も回る龍飛ウインドパークになっている。灯台が建つ展望台からは北海道を眺めることができ、同時に山側の巨大風車が回る姿も壮観。

交通*東北道青森ICよりR280、R339経由、津軽半島方面へ2時間

本当に龍が飛ぶほど強い風」が吹き荒れていて、展望台にも数分と立っていられない(>_<)。津軽半島の向こう側に「函館山」が確認出来るくらいの好天だったので、強風さえなければもう少し眺めていたいところ。

駐車場脇のお土産屋で美味しそうな物を発見。「たこ足(¥200)」。生のたこ足をおでんつゆに浸けること数分で赤く仕上がる。予想以上に程良く味が浸みていて、シンプルながらも絶品♪

龍飛崎の近くには、とても不思議な国道があるらしいので見に行ってみた。

 階段国道 

バス停「龍飛漁港」から「龍飛崎灯台」までの総延長388.2mの道は、日本で唯一の階段状の「歩行者専用国道」。段数は361段。昔から生活道路としての役割を果たして来た階段が、村道になり、県道になり、更には当時の道路担当者が図面だけを見て国道に認定しまったことが、この「階段国道」の始まりと言われている。

この階段下付近には民家が建ち並び、人がやっと歩ける程度の道幅。民家の玄関がすぐそばにあり、たぶん日本一「庶民的な国道」でもあるかも(笑)。

 

時刻はもうすぐPM3時。青森駅発の列車はPM18:15。そろそろ青森市内へ向かわなくちゃ。。。現在地から青森市内までの最短ルートを地図で調べてみたら、来たルート(五所川原市経由)よりも、今別町から山間部の県道を抜け陸奥湾側の蟹田町へ出て、そのまま国道280号で南下をすれば最短距離で青森市内で出られそうなので、このルートで戻ることにした。

国道280号は青森市内まで大きな町を通過するわけではないので信号も少なく、快適だけど運転手にとっては面白味の無いルート(^_^;) 1時間ちょっとで青森市内まで帰ってきてしまった。龍飛崎で「あまり時間が無い!」と写真撮影だけして慌ただしく戻って来たが、こんなことならあと数10分居ても良かったかも・・・。

レンタカー返却時間まで、毎度お馴染みの「うに松」に寄りお土産のウニを買って、青森県観光物産館「アスパム」でお茶をしたりしながら時間を潰し、PM18:00にレンタカー返却し青森駅へ向かう。駅で夕食用の「駅弁」を買い出し列車に乗り込む。今回の旅行は急に思い立ったので、「青森〜八戸間」の特急列車が予約出来なかったので、PM18:15発の普通列車に乗り八戸へ。特急よりちょっと時間はかかるが、出入りする地元の人達の会話を聞けるのもまた面白かった♪

PM19:43、八戸駅到着。当初はこの八戸駅で駅弁を買うつもりだったが、時間的に売り切れの可能性が高いので、念のため青森駅で買ったのだがコレが大正解!八戸駅の駅弁屋は全て売り切れだった。。。

PM19:58発、はやて30号に乗車。車内で駅弁を食べ一眠り・・・ZZZ

うにわっぱめし(¥870)

海鮮わっぱ(¥800)

PM22:42。予定通りの時間に大宮駅に到着。その後、電車を乗り継いで日付が変わる頃帰宅。


急に思い立って出発した今回の「青森の桜巡り」の旅。3日かけて青森県内の有名桜スポットを巡ったが、ちょうど満開を迎えていた「弘前公園」が一番印象に残っている。また、青森市内の観光スポットも巡り、津軽半島最北端まで足を伸ばし、おいしいモノもいっぱい食べ、あいかわらずの内容満載大満足の3日間だった♪ 東北地方の桜は昨年の福島県から今回の青森県まで飛んでいるので、次回は東北地方の他県の桜を見てみたいナ♪

 

< 完 >