飛騨高山・白川郷 

2日目(8月16日) 〜その1〜

AM7:00。私の携帯の目覚まし時計はAM7:30にセットしたはずなのに、何故かそれよりも30分も早く音楽が鳴った。

・・・どうやら館内放送らしい・・・(-_-;)。

そんなに大きいボリュームではないけど、旅先でた〜っぷり眠りたい私のような人にはちょっと迷惑なサービス。こんな時間に一度目が覚めてしまってはあと30分なんて眠れないので、仕方なく温泉に浸かりに行き、その後朝食会場へ。

朝食には飛騨地方に伝わる素朴な郷土料理「朴葉焼き」。 味噌が焼けて香ばし〜い匂い♪ 味噌をからめながら熱々を頂くと、朴葉のよい薫りが味噌に移り絶妙な味わいを醸し出している。この朴葉味噌だけでもどんどんご飯が進み、昨夜の夕食に続きおひつご飯を完食!(*^_^*)

AM8:50。チェックアウト後、宿のすぐ目の前の国指定重要文化財「岩瀬家」訪問。

 

 岩瀬家 

約300年前に、加賀藩の塩硝上煮役(えんしょううわにやく)を務めた藤井氏の元屋敷。一階には加賀藩の巡視役人が宿泊した書院造りの部屋、その隣には武者隠しの間、奥式台雨戸など珍しいものも多く、五箇山最大の総欅(ケヤキ)造りの準5階建て3〜5階は養蚕の作業場・2階は使用人の住居に使用「昔は家主の子供でも長男以外は、(俗に言う屋根裏)に住まわせた。

入館料:¥300

近所の家を訪問するような感じで玄関から「こんにちは〜」と入って行くと、お嫁さん&お孫さんが玄関先で入館料を徴収(笑)。その後、奥の囲炉裏でお茶を頂きながら、当主からの説明を聞く。 ・・・おじいちゃんから昔話を聞いているような、そんなほんわかした感じ。

この合掌造りの建物は300年物だけど、岩瀬家の先祖が初めてこの家に住んだのは150年前。今の御当主さんは4代目との事。。。

いくら重要文化財といえど維持していくのは当主の役目だし、こうやって有名になってしまい年中無休で来訪者に対応しているようなので、きっとず〜っとプライベートの境目の無い毎日を過ごしているのだと思う。

一通り説明を受けたあとは自由に内部の見学。

玄関から見た景色。広〜〜い!! 3階の養蚕の部屋

この家は村で製造した塩硝を取りまとめて納める役を務めた家なので、高位の役人を迎える書院造りの客間も仏間もかなり立派だった。 5階建の越中五箇山最大の合掌造り。こんな大きな家に一度住んでみたいけど・・・ 掃除が大変そうだわ(笑)。

 

AM9:10、岩瀬家を出発。国道156号を10分ほど北上すると「菅沼合掌集落」が見えてくる。菅沼展望広場に車を停め(保存協力金¥500)、エレベーターで川沿いの集落まで降りる。 ・・・すると突然、タイムスリップしたかのような風景が目の前に現れた。

 

 菅沼集落 (世界遺産) 

菅沼集落は庄川の谷あいにせり出した平坦地にあり、三方を庄川に囲まれ、もう一方は雪持林(ゆきもちりん)の茂る急斜面となっている。集落には現在12棟の家屋があり、そのうち9棟が合掌造り家屋。菅沼は小さいながらも日本を代表する山村集落として昔からの景観を変えることなく、訪れる人々に歴史を語り続けている。

完全に観光化されテーマパークのようになってしまった白川郷に対し、ココは素朴な雰囲気が残っていた。観光客も少ないし、今現在も普通に人が住んでいて、とにかく「普通の集落」って感じなのがとても懐かしい雰囲気だった。

合掌造り集落から青少年旅行村・合掌の里(宿泊施設)へ行くトンネルの途中に「籠の渡し」があった。

現在は実際には使われておらず当時の雰囲気を再現しただけの物らしいが、木々の隙間を通過していて、斜度もかなりあり、きっと乗ったらスリル満点の乗り物になりそうな気がした(笑)。アトラクションのひとつとして有料でもいいから動かして欲しいナ♪

合掌造りだけでなく小川の流れや田んぼのあぜ道、目に映る景色すべてが昔のまま。 ここで暮らす人々は、この風景を後世まで変わることなく守り伝えていくためのたくさんの努力をしているんだと思う。 「時間がさかのぼった」訳ではなく、住民が人知れず努力をして、今日まで「時を止めておいてくれた」と表現したほうが良いのかもしれない。。。

続いて、国道156号を少し北上して相倉口バス停から山を登って行くと、もうひとつの世界遺産に到着する。

 

 相倉集落 (世界遺産) 

相倉集落は庄川からやや離れた段丘上に位置し、北東にゆるく傾斜する細長い台地に広がっている。この集落にある32戸の住宅のうち20戸が合掌造り家屋となっている。

駐車代:¥500

現在の相倉集落には、合掌造りの建物が新旧民家と寺、道場、合掌小屋を合わせて24棟もある。そのうち人が住んでいる民家は11棟で、旧民家の空家が10棟もある。相倉集落に現存する合掌造り家屋の多くは、江戸時代末期から明治時代に建てられた物だが、最も古いものは17世紀にさかのぼると考えられているそうです。

駐車場の脇から小高い山の上へと続くあぜ道を約10分ほど登ると「人形山展望台」に到着する。

ここからの風景が一番「世界遺産」らしい風景だと思った。

狭い登り坂がかなり厳しくてゼエゼエしながら登ったけど、時が止まったかのようなこの風景を見た瞬間、その疲れも息切れも吹っ飛んだ。

集落と周りの環境とが織りなす美しい風景。このまま守り伝えて行って欲しい。。。

軽い山登りで汗だくになったので、お休み処「相倉屋」でアイスを食べる♪

とちの実アイス&黒ごまアイス(共に¥210)

とちの実アイスはかなりサッパリしていてこういう季節にはぴったり。黒ごまアイスはかなり濃厚!ゴマを食べているみたいだった(笑)。

次回、来るチャンスがあったら、是非、この相倉集落の宿に宿泊して、観光客がほとんどいない静かな早朝の雰囲気を味わってみたい。。。

 

AM11:00過ぎ。世界遺産に登録された合掌造り集落 「白川郷の荻町」「五箇山の相倉・菅沼」 の計3集落の見学終了。

再び国道156号を戻りつつ、途中の「道の駅上平(ささら館)」に立ち寄り。 どうしても「五箇山豆腐」が欲しかったから(笑)。 「寝るときに枕にした」とか「つまづいて生爪をはがした」とか(笑)、その堅さを伝える例え話が多い五箇山豆腐。この豆腐ならきっと沖縄の「島豆腐」と同じように使えるはず!ということで、1つお買い上げ♪ ちゃんと保冷剤も付けてくれました(^_^)v

AM11:30。一路、江戸時代の街並みが残る高山市内を目指して出発〜(^_^)/~