飛騨高山・白川郷 '08.8.15〜16

7月中旬。shinjiの会社の夏期休暇がお盆時期に決まったが、そんな時期に海外なんて高過ぎて行く気にもならない・・・(-_-;) じゃ、どうする? 涼しくて何か目玉のある場所がいいなぁ〜♪と、ふと頭に浮かんだのが世界遺産白川郷。つい先日、東海北陸自動車道の飛騨清見ICから白川郷ICまでの間が7月5日に開通したとニュースで言っていた。奥飛騨の辺りまでは既に我が家の車での行動範囲内だし(笑)、そのちょっと先にある飛騨高山も、今回開通した高速を利用すれば白川郷までも充分行けるはず!

・・・そんな訳で、ちょっと強行軍とも思えるが(^_^;) 「飛騨高山&合掌集落」を巡る旅に出発〜 (^_^)/~

日程表

1日目(8月15日)

出発 〜 高山市内で昼食 〜世界遺産:白川郷散策 〜 五箇山温泉

泊・赤尾館

2日目(8月16日)

その1  その2

国指定重要文化財:岩瀬家 〜 世界遺産:五箇山散策(菅沼集落&相倉集落) 〜 高山市内散策 〜 帰宅

国内旅日記

 


飛騨高山・白川郷 

1日目(8月15日)

AM6:00、自宅を出発。今回の旅はスキーシーズン並みの早起きをした。 ・・・一般家庭の感覚ではたぶん、「関東からマイカーで1泊」で行くような距離ではないと思う(笑)。

途中、休憩を挟みながら 関越道〜上信越道〜長野道 と高速道路をひた走り、豊科ICから一般道へおり、その後、国道158号を西に向かって更に走り(途中抜け道も利用しつつ)・・・ 自宅を出発してからかれこれ5時間半で岐阜県高山市に到着。 

ここまで来れば白川郷はすぐそこなのでもう安心♪ まずは、腹ごしらえ(笑)。 高山名物と言えば、高山ラーメン、飛騨牛etc.と色々あるが、北アルプスの清水で打つ手打ち蕎麦も有名。蕎麦好きの我が家としてはやはり1食くらいは食べないとネ〜 (^_-)b

飛騨高山は江戸時代の街並みが残っており、道幅は狭く一方通行も多く、道路が混雑していてなかなか車が進まない。・・・仕方なく、市街地内の店ではなく少し離れた店で食べることに決めてその店にやっと辿り着いたものの、今度は駐車場が見つからない・・・。店内を覗いて女将さんに駐車場を教えて貰い、店から少し離れた駐車場に車を停めやっと入店。

 大黒屋 

江名子川沿いに建つ人気店。やわらかくもどした干し貝柱をかき揚げにしたボリューム満点の貝柱天ぷらそばが看板メニュー。新しいそば粉を溶いたそば湯が付く。

ざる山菜 (¥980) 天ころそば(貝柱) (¥900)

メニューを見ていた我が家の疑問 ・・・「天ころ」って何だ!? 最初は「天ぷら」の事かと思ったけど、「天ぷら○△」というメニューは別に書かれている。・・・じゃ、「天ころ」って一体何者なの!?(?_?)  周囲のテーブルの様子をキョロキョロしつつ耳をダンボにして近くのテーブルでの会話を聞いていたところ、どうやら「温かいツユ」=「天ぷら」、「冷たいツユ」=「天ころ」 と呼ぶらしい。日本全国の蕎麦屋に行ってはいるが、土地に寄ってこういう表現があるとはビックリ!!

 

食後は一路、白川郷を目指す。高山市の北側にある中部縦貫自動車道を経由して東海北陸自動車道に入り、開通したばかりの新しい高速道路を走る♪

・・・途中まではスイスイだった。しかし、白川郷ICの直前から車が全く動かなくなった。料金所を出た所では誘導係のおじさんが声をあげていた。 「ココから白川郷まで2時間掛かりま〜す!」 なんですって〜!?(*_*) 地図上ではICから合掌集落中心部まで1〜2kmしかないはずですけど??? どうやら白川郷へと向かうたった1本の道「国道156号」が大渋滞しているらしい。・・・恐るべし高速開通の影響(-_-;)

PM1:30。このまま大渋滞に並んでいたら日が暮れてしまう!!

・・・究極の選択・・・ @渋滞に2時間並ぶか? A渋滞を避けて歩くか? ・・・私の決断はA。だてに毎日1日中立ち仕事していないわよっ!p(^_^)q  ICから国道へ出る信号を、ほとんどの車が右折して白川郷へと向かう所を我が家は左折し、そして「道の駅 白川郷」に車を停めた。同じ考えの人が多少は居るようで、駐車場は結構混雑していた。

道の駅の建物も合掌造り風 →

渋滞に並ぶ車を横目に国道脇の歩道を元気に歩く! ふと道路の標識を見上げると「白川郷荻町まで約1.2km」。どのくらいかかるのかなぁ〜?と少し心配していたけど、30分程で荻町に入った。・・・なんだ、たいした事ないじゃない(笑)。

 

 白川郷 (世界遺産) 

「白川郷」とは、岐阜県内の庄川流域の呼称。大野郡白川村と旧荘川村(現高山市)に相当し、前者を「下白川郷」、後者を「上白川郷」と呼ぶ。今日では白川村のみを指すことが多い。白川郷の荻町地区は合掌造りの集落で知られる。五箇山(相倉地区、菅沼地区)と共に独特の景観をなす集落が評価され、白川郷・五箇山の合掌造り集落として、ユネスコの世界遺産(文化遺産)に登録されている。

白川郷観光協会HP → CLICK

白川郷の私の第一印象 ・・・ 外国人観光客もたくさん来ていて、いかにも「世界遺産」っぽいけど、なんか観光地化され過ぎてる気が・・・。

← あまりにも人が多過ぎ。。。

まぁ〜、お盆休み期間中だから、きっと1年のうちで1位2位を争うくらい混む日だとは思うけど・・・ 私はもっと落ち着いた静かな雰囲気を想像していたんだけどなぁ〜(^_^;)

なんか微妙に納得いかない気分だけど、とりあえず荻町地区を散策する。

田圃の緑に囲まれた合掌造り

 重要文化財 鐘楼門 

一通り荻町地区を歩き回ったあと、荻町の南の端にある「野外博物館 合掌造り民家園」に入園してみる。

 

 野外博物館 合掌造り民家園 

県重文9棟を含む25棟の合掌造りを保存・公開する博物館。主屋だけでなく、神社やお寺本堂、水車小屋等があり、主屋は屋根裏まで見学できる。なかでも山下家は白川村に現存する数少ない18世紀の合掌造りである。

入園料:¥500 公式サイトはこちら→CLICK

園内には比較的古い合掌造りが集中して保存されていて、いろいろな時代の合掌造りがあり、時代の移り変わりとともに変遷する合掌造りが分かる。

主屋の釘を使わずに組まれた屋根裏の様子には感心してしまった。。。

雑穀の畑や田んぼもあって、白川郷の生活風景を体感でき、季節の草花も咲いていてのどかな雰囲気♪

猫専用の小さな出入り口(笑) →

園内を歩き回り疲れたので茶屋で休憩。旅行出発前のリサーチ中にちょっと気になっていた物。

← どぶろくアイス(¥200)

「どぶろく」とは、白川村で豊作祈願として神様に供えるために古くから伝わる方法で作られた御神酒。

アイスの色は薄い肌色。後味はまったりとしていてなかなかおいしい。酒好きの私は全くアルコールを感じられなかったが、下戸のshinjiは食べた瞬間「・・・酒だっ!」と言っていた(笑)。 他に、きびアイスやそばアイスもあった。 

1時間くらい野外博物館を見学したあと、1軒くらい有名な合掌造りの家に入ってみようか〜と、「国指定重要文化財 和田家」に立ち寄ってみた。

・・・が、あまりにも人が多くて内部も人でゴチャゴチャで見学する気が失せてしまい(-_-;)、そのまま道の駅に戻ることにした。。。

世界遺産:白川郷 ・・・予想以上の混雑ぶりにちょっと興醒めだったけど、一番最初に合掌造りが目に入って来た時にはやっぱり感動した。 でも、出来ればここまで観光地化されずに、昔の村の姿のままで保存して行って欲しかったかなぁ〜・・・と、ちょっと思った。

PM4:40、道の駅を出発し、本日の宿泊先:富山県五箇山を目指す。国道156号を北上すること30分ほどで富山県突入!今朝、埼玉の自宅を出発して、とうとう富山まで来てしまった!(^-^)b

宿は国道沿いだったのですぐに見つかったが、駐車場が分からない・・・。今日は何処へ行っても駐車場で悩まされる(笑)。 宿を覗いて駐車場の場所を聞いたところ、「目の前の岩瀬家の駐車場に置いて下さい。」と言われビックリ!だって、「岩瀬家」って重要文化財ですよ〜〜!(@_@)

 

 赤尾館 

世界遺産白川郷五箇山合掌造り集落近く、重要文化財・岩瀬家の目の前。24時間入浴可の温泉と岩魚の塩焼きやお造り、五箇山とうふや手打ちそばなど野趣溢れる郷土料理が自慢。

宿のHPはこちら→CLICK


国道に面している割には車の通行がそれほど多くはないのでとても静かで、老舗の温泉旅館といった落ち着いた雰囲気。・・・ただ、テーブルに置いてあったお菓子の封が開いており、2枚入りのうち1枚は食べた形跡あり・・・(-_-;) たぶん前の宿泊客が帰ったあと、そのまま再利用したんだろうねぇ〜。ちょっとポイント↓↓。今後の為に、帰宅したらネットのクチコミ情報に投稿してあげよう(笑)。 あと、隣りの家が近すぎて窓を開けられないのもちょっと。。。

お風呂は残念ながら露天風呂は無いが、「五箇山温泉」の天然温泉の大浴場。洗い場は5ヶ所しかないが、そんなに混雑もせずにの〜んびり浸かることが出来た。

夕食時間は自由に決められる。部屋食ではなかったが、大広間が個室風に仕切ってあり人目を気にせずに食事が出来る。メニューの説明をきちんとしてくれて好印象。食欲旺盛の我が家は、おひつに入って来たご飯を全て完食!(笑) ・・・でも、夕食時間を聞かれた割には揚げ物等が冷えていたのがちょっと残念。。。

郷土料理が並ぶ夕食  五箇山とうふ 地酒三笑楽 ・・・美味!(*^_^*)

「五箇山豆腐」は普通の豆腐に比べてかなり堅めで、沖縄の「島豆腐」に近い食感。これはゴーヤチャンプルーに使える(笑)。 宿泊プランに付いていた五箇山の地酒「三笑楽の冷酒サービス」。私は日本酒派ではないので、普段の飲み会でもほとんど日本酒は飲まないのだけど(・・・別に飲めない訳ではない・笑)、この地酒はワインに近い飲み口だったので、ひとりでグビグビと1合飲みきってしまった(笑)。