夏の北海道・美味しい旅

1日目(7月15日)

最近の我が家の旅は、行きも帰りも結構余裕のある日程を組むようにしている。特に年1回欠かさず行っている北海道と沖縄に関しては、昔のようにガツガツと朝から夜までめいいっぱい観光するような場所もほとんど無いしネ。今回も行きも帰りも昼の便♪・・・なので、荷造りは当日朝(笑)。

今回は「航空券+ホテル+レンタカー」のパックツアー。案内書には「必ず2時間前までに集合」と書かれていたけど、2時間前ちょっと過ぎ頃に空港に着くように(笑)、自宅を出発。今回も「東京モノレール」ではなく「京急」を利用し羽田空港第2ターミナルへ。3連休初日ということもありターミナル内は大混雑!手荷物検査も長蛇の列だった。

昼食用に「空弁」を買い込み搭乗口へ。本当は機内で食べるつもりだったけど、既に空腹だったので搭乗口で腹ごしらえ。

空のおにぎり(¥750)

天空わっぱ豚角煮(¥780)

PM13:00、ANA65便は定刻通り離陸。食後だったので気持ち良く昼寝をしたらアッという間に北海道。PM14:35、新千歳空港に定刻通りに到着。

さて、ココからはレンタカーを借りて行動するのだが、3年前に「ニセコ・洞爺・登別の旅」に来た時も思ったけど、レンタカーに乗り込むまでの道のりが非常に遠い!!!まず、レンタカーカウンターまで行くのが大移動。1階にある到着フロアからいったん2階の出発フロアに上がり、観光客でごった返す土産屋さんを通過しその一番奥にあるエレベーターで1階に下りる。で、受付カウンターで受付をしたあと、数組集まるのを待ってからマイクロバスに乗せられ、レンタカーの置いてある事務所まで移動。今回利用した「ノースウィングレンタカー」は空港から15分くらい離れていたので、バスの中で危うく寝てしまう所だった(笑)。

PM15:20。北海道に到着してからかれこれ1時間近くかかりやっと自由の身に。なんか時間がもったいないよなぁ〜(-_-;) 北海道のレンタカーのシステムはもうちょっと改良したほうがいいと思うんだけど。。。既に太陽も傾き始めているので、真っ直ぐに宿泊先の「洞爺湖」を目指す。

・・・の前に、まずは我が家恒例のスーパーでの買い出し(笑)。苫小牧市内の「A-Coop」で飲み物やおやつを買い、お土産用のお菓子の値段の相場をCheck! 地元ならではの食材を見たり、オバチャン達の会話を聞いたり出来るスーパーは、私の好きな「観光スポット」だったりする(*^_^*)

その後、「苫小牧西IC」から道央自動車道に乗った途端に、「室蘭〜伊達間通行止め」の文字が・・・。ガーン(-_-;)我が家はその先の「虻田洞爺湖IC」まで行きたいんですけどぉ〜・・・。 3年前にも登別・室蘭周辺は通過したことあるので道は大丈夫。とりあえず行ける所まで行ってから考えよう!と進んでいるうちに、どうやら通行止めは解除されたらしい。ガラガラ〜な高速道を走り「有珠山SA」でちょっと休憩したのち、無事に目的の「虻田洞爺湖IC」到着。プチトラブルが付き物の我が家だが、今回はトラブル回避!(笑)

 

PM17:40。洞爺湖温泉街のはずれにある「有珠山金比羅火口災害遺構」に到着。2005年4月20日にオープンした洞爺湖温泉町の噴火遺構群を巡る散策路。近くにある「西山火口散策路」のほうが有名だし、時間的にもPM6:00閉門なので、ほぼ貸し切り状態で見学(^_^)v

 

 有珠山金比羅火口災害遺構 

2000年3月の有珠山噴火の生々しいい爪痕。洞爺湖温泉街近くにあり、アスファルト舗装の散策路がある。噴火被災を受けた「やすらぎの家」、公営住宅、土石流で流された橋など遺構の数々を間近に体感することができる。駐車場から歩いて散策路をまわると約30分のコース。

入場料:募金箱が設置

駐車場から見える景色は、一見何の変哲もない建物のある風景。

・・・でも、手前に見える段差は火砕流で運ばれた土砂の厚さを示している。6年が経過するとちゃんと草も生えてくる。。。

 

 やすらぎの家 

2000年4月5日、金比羅斜面の流路溝に熱泥流が流出。流路溝から溢れ出た熱泥流は周辺に流れ出し、噴火する前年に修復したばかりの町営公衆浴場「やすらぎの家」を直撃した。

← 一見、普通の建物だけど、何処か変・・・。建物の高さがちょっと低いかも・・・? 近づくとその実態が明らかになってくる。

建物入り口付近。扉の高さ半分くらいまでが土砂に埋まっている。周囲の壁には泥流が当たり跳ね上がった跡が・・・。 屋内も高さ半分くらいが土砂で埋まっている。こちらは天井にも泥流の跳ね上がった跡が残っている。
 桜ヶ丘団地 

2000年4月9日、金比羅火口から溢れ出た熱泥流によって押し流された国道橋が、5棟124戸が入居していた5階建ての公営住宅の2階部分に激突し、建物の1階部分は泥流と堆積した火山灰で埋もれてしまった。

←1階に見える階は実は2階。実際の1階部分は地面の中・・・。見えている2階部分も屋内の家具等がそのまま土砂に埋まっている。3階以上の階も噴石で窓ガラスが割られたりしていて無惨な姿。。。

他にも、広場の真ん中にポツンと壊れ掛けの橋が置かれていた。国道230号に架かっていた「木の実橋」で、熱泥流により持ち上げられ約87mも押し流されたらしい。これだけの激しい噴火だったのに、あらかじめ作成されていたハザードマップに基づいて近隣の約1万人が避難していたため死傷者がゼロだったとは、自然の驚異に対する科学の進歩も感じられる。そんなに大がかりな展示施設ではないが、建物にかなり近寄って見学出来るので興味深い散策路だと思う。

有珠山と反対の方向を見ると、夕陽に照らされる洞爺湖が見えた。

写真に見える範囲も噴火の被害にあった場所だが、植物も人間も、確実に復興しているのが良く分かる。

 

PM18:30、宿泊先の「洞爺湖ホテル サンパレス」に到着。

昔ながらの日本の温泉街の大型ホテルなので、玄関先にお出迎えの人が待機していた。「駐車場は向こうなので、運転手さん以外の方は荷物だけ持って中でお待ち下さい。」と言われたので、車内の荷物を持って車を降りた。そして、ふと振り返ってみたら従業員さんが車のトランクの後ろでジーっと待っていた。 ・・・スイマセン、トランクに入れるような大きな荷物は無いんですよ(笑)。海外旅行は荷物が多い私だけど、国内は大体リュック1個ですから(^_^;) 海外からの旅行客も多いこのホテルなので、大抵はみんな大荷物なんだろうなぁ。

チェックインをしてから部屋に案内してもらう。

説明は一応日本語なんだけど、なんかちょっと変な感じが・・・???どうやら中国人の従業員さん。事前にネットのクチコミで知ってはいたけど、ホントに居るらしい。「外国人従業員は愛想が悪い!」とか書かれていたけど、そうでも無かった(笑)。

部屋に入って感動したのは窓から見える景色!「全室レイクビュー」のこのホテル。窓全面に洞爺湖が!まるで1枚の絵のようでしょ(^_-) しかも夜にはこの湖上のホテルの真ん前で花火が打ち上げられるらしい♪ (部屋の詳細については後述)

先ほどの案内で、「夕食はPM5:30〜PM8:00」と言われていた。「PM8:00終了って、早過ぎじゃない!?」とは思うけど文句言っても仕方ない。既に時刻はPM7:00。本当は最初に温泉に浸かりたい所だけど、そんなことしていたら夕食を食べ損ねてしまう!早速、夕食会場へ。

夕食は日本人が大好きな「バイキング形式」。バイキングの料理って、大抵は冷めていたりして美味しくないことが多いのだけど(笑)、私の経験した限りでは「北海道のホテルバイキング」のレベルはまあまあのことが多い。やっぱり素材が違うからかな?

← ハデハデに装飾されたバイキング料理が並ぶテーブル

最近の北海道は中国人観光客が増えているらしく、並んでいるメニューにも、エビチリや中華まん、点心等があった。他には、北海道らしく「蟹」や「寿司」も。バイキングとは言ってもなかなか新鮮な魚介だったと思う。

 

食後、チェックイン時にもらったウェルカムコーヒーチケットを利用しロビーで一休みしてから、やっと温泉だ〜♪

温泉まで行く際に屋内プール内の通路を通過しなくてはならない。浴衣姿で水着姿で遊ぶ人たちの中を通過するのはちょっと変な光景だった(-_-;)

さて。このホテルのお風呂は「宇宙一の大浴場」と書かれている。確かに巨大!2階建ての温泉なんてあまり聞かないもの。サウナはもちろん、滝風呂、うず潮湯、バイブラジェットバス、ボディシャワー、寝湯などなど。全部に入るのも大変なくらい種類がある。1階は自然石中心の岩風呂、2階はタイルばりの近代的な設備となっていて、1階と2階は時間により男女で入れ替わるので、翌日行けば別の階のお風呂に入れる。以前は2階から1階の浴場が覗けるとかで女性にはかなり不評だったらしいが(^_^;)、改装されたようでそんな状況にはなっていなかった。

巨大で面白い温泉施設だけど、今流行りの「源泉掛け流し」ではなく「加温・循環濾過式」だし、「温泉」というか「クアハウス」という感じなので、「日本の情緒ある温泉」を期待している人にはちょっとガッカリかも。あと、2階から露天風呂へ行く際の入り口が分かりにくく、更に、屋内プールの隅にある螺旋階段(もちろん、水泳客から見えないようにはなっているが)を通過しなくてはならないのが難点かも。露天風呂はかなり広くて、目線の先がそのまま洞爺湖なので、眺望抜群!でも、深さが腰くらいなのでの〜んびり座って温泉に浸かるという訳にはいかないのがちょっと残念(^_^;)

PM8:45。「洞爺湖ロングラン花火大会」スタート。今年は4月28日〜10月31日まで毎晩開催されている。

「毎晩、花火を打ち上げるんだから、そんな大した花火じゃないだろう・・・」と思っていたけど、実際は「毎回こんなにお金掛けちゃっていいの?」と心配になるくらいの規模の花火があがっていた。

湖上を船で移動しながら点火しているらしく、上空と水面と両方で輝く花火。夏の風物詩を楽しめた♪

湖上の遊覧船から花火見物するコトも出来るらしい →

 

花火の余韻に浸りながら、再度、温泉に浸かり、明日の予定を立ててから就寝・・・zzz

 

★ホテル情報★

洞爺湖ホテル サンパレス 

洞爺湖畔に建立されており、どの部屋からも湖を見降ろすことができ、遠くには羊蹄山(エゾ富士)を望むことができ、春には山の緑と湖の青さにホテルが浮きでているように見える。大浴場は2千坪の広さを持ち名称も「宇宙一大浴場」といい、お湯を使った大遊園地と2階建ての大浴場は、健康的な入浴もできるようなクアハウス的要素が十分に含まれている。

ベッドのヘッドボード派手さとキラキラのシャンデリアに昔ながらの大型ホテルを感じる(^_^;)

フットレスト付きのソファは座り心地Good!

大浴場はあるが一応部屋にもユニットバスがあるので、大浴場が苦手な人でも宿泊出来る。また、今回我が家は利用しなかったが温泉を使った「遊園地風呂(プール)」があり、造波プールやスライダーもあるので子供連れなら何処にも行かずにホテル内だけでも充分楽しめるかも。