夏の北海道・美味しい旅

2日目(7月16日) その1

AM7:00起床。通常の旅行先では結構ダラダラ寝ている私だけど(笑)、温泉に宿泊すると朝風呂に入るのでまあまあの早起き。

「宇宙一の大浴場」は昨夜とは男女が入れ替わり、女性が1階になっていた。

前夜の2階の大浴場は近代的な雰囲気だったけど、1階は思いっきり岩だらけでアップダウンが激しい!足腰悪い人にとってはちょっと危険。。。でも、露天風呂の面積はこちらのほうが広め。目線の先には洞爺湖。思わず「極楽ごくらく〜♪」というセリフが出る(笑)。

ふと周囲の人の声に耳を傾けたら日本語ではなかった。たぶん韓国語か中国語。実は日本人よりも外国人のほうがたくさん泊まっていたのかも・・・(^_^;) 

朝風呂でのんびりしたあとは昨夜と同じレストランでビュッフェ形式の朝食→

AM9:00にホテルをチェックアウトして車に乗り10分ほどで3年前にも訪れた「西山火口散策路」に到着。前回は駐車料金¥300だったけど、今回は無料駐車場になっていた。

前回、shinjiは大腿骨骨折後のリハビリ中で松葉杖(^_^;)。しかも雨が降っていたので、入り口付近だけ見て車で待っていてもらい私だけ見学に行ったのだけど、当時は出来たばかりであまりメジャーな観光地ではなかった為に人がほとんど居なくて私はほぼ一人きり・・・。モクモクと上がる噴煙に恐怖さえ覚え早々に退散した。(→「ニセコ・洞爺・登別の旅」2日目参照)

でも、今回は天気にも恵まれ、shinjiも一緒に見学に出発♪前回、私ひとりでは怖くて行けなかった南口まで歩いて抜けてみることにした。

3年も経つと色々と変わるもんで、今回は大型バスもたくさん来ていて観光客だらけ!・・・それも韓国人が多い!!! 入場料は今も一応無料だけど、入り口に「協力金箱」が設置されている。外国人観光客ってちゃんと募金するのかな???

入場口脇にはなぜかうさぎがいっぱい居た(笑) →

 

 有珠山西山火口散策路 

2000年の噴火の爪痕を火山学習の教材として生かすため、災害の様子をそのまま残してある。木道の散策路が整備されていて、断層群や倒れた電柱などを見ながら登っていくと、今も噴煙をあげている火口まで行って間近に火口を見ることができる。

入場料:募金箱が設置

「西山火口沼」に水没している建物は西胆振消防組合本部。今は噴火資料館として使われている。

でも、この風景。私の記憶と何となくどこかが違う。・・・そうだ!沼の真ん中に放置された車が無い!確か上部だけ見えていた車があったはず!!!(→比較したい人は「ニセコ・洞爺・登別の旅」2日目後編参照)

あの車、撤去したの?と思ったけど、よ〜く見るとどうやら水位がかなり上昇していることに気がついた。あの車はきっとそのまま水中に水没しているんだ・・・。前回はまだ「水たまり」程度だったのに、今はすっかり「沼」になっていた。

「西山第1展望台」の風景は3年前と全く変わらない。相変わらず水蒸気を高く吹き上げている。変わったのは観光客が多すぎて、写真を撮るのが大変だったことくらい(笑)。
「西山第2展望台」からの風景も変わっていない。前回はココまで来て退散したけど、今回はこのまま倒壊現場の中を通過し南口まで抜けてみる。

たくさんいる観光客のうち、この先まで行く人はほとんど居ないので、突然、静寂に包まれた災害現場となる。。。

散策路の頂上付近の木道周辺は高温の地熱帯が広がっていて、硫黄の臭いと熱気が伝わって来た・・・。

倒壊した「わかさいも本舗」の本社工場

この工場も火口の隆起と火山灰などによって倒壊し大きく傾いている。屋根は噴石の直撃を受け至る所に穴があいている。この建物の形を見ると、隆起の激しさがよく分かる。

他にも、写真のような約7m隆起して地下から地表に浮き上がってきたボックスカルバート(函型下水道)や、約6m隆起して引き裂かれた町道、地割れしてアスファルトがずたずたになった道などもそのまま保存されている。

南口の駐車場の近くには被災した「洞爺湖幼稚園」が残されている。壁も窓も屋根も穴だらけ。グラウンドには今でも大きな噴石が残されていた。こんな大きな岩が空から降ってくるなんて信じられない。。。 '00.3.31の噴火で噴石が無数に降りそそいだこの幼稚園では新年度の生徒を迎える準備をしていたが、前日夜に避難命令が出ていた為に被害者はゼロだったらしい。

前回来た時も感じたが、こんなに被害の大きな噴火だったにも関わらず犠牲者が出なかったことは素晴らしい。1人の犠牲者も出さずに乗り切ったからこそ被災を逆手にとって新たな観光名所として生まれ変われたのだと思う。 いまだに噴煙を上げる迫力ある景観から火山のエネルギー、噴火の驚異を間近で感じることができるこの場所。韓国人観光客ばかりではなく(笑)、北海道を訪れた日本人にも是非行って欲しい場所だと思う。

AM10:20。たっぷり1時間以上、西山火口散策路を歩いたあと、一路、「お昼ご飯」を目指して出発(笑)。目指すは積丹半島の付け根・余市町

洞爺湖から県道を利用し羊蹄山の西側の国道5号に出る。いかにも北海道らしい真っ直ぐ伸びる道を、羊蹄山を右側に見ながらひたすら北上。この周辺は3年前にまわっているので今回は何処にも寄らずに通過〜(^_^)/~

何度も北海道に来ているが初めて知ったコトがひとつ。余市の手前の仁木町では季節の花や果実が一年中楽しめるらしい。道路の両側の畑にはサクランボの樹がた〜くさん植えられていて、ちょうど食べ頃♪ 道路脇には「さくらんぼ狩り」と書かれた看板がたくさん立っていた。・・・う〜ん、食べたい!でも、このあとに控えている大イベントの為にお腹は空けておかなくてはならいのだ〜(^_^;)