那覇ぶら〜り旅 ('04.11.1〜3)

3日目(11月3日)

沖縄ひとり旅最終日。今回の旅の一番の目的は本日行われる「首里文化祭」を見ること。

でも、沖縄到着時に知った事実は「古式行列のスタートはPM2時から」。帰りのフライトをもっと遅い時間にすれば良かった〜!(>_<)と何度後悔したことか・・・。チェックインギリギリの時間まで、一か八かの掛けに出ることにした。

AM7:30起床。1階のロビー脇で簡単な朝食を摂る。

小学校時代の給食のプレートのようなプラスチックの器が懐かしい(笑)。

ご飯は白御飯ではなく、沖縄風炊き込み御飯「じゅーしー」。あと珍しい物としては沖縄風かまぼこ沖縄の「かまぼこ」は、本土の蒸す蒲鉾とは異なり揚げてある。どちらかと言えばサツマアゲに近いかなぁ〜。あと、みそ汁は「アーサー汁」。本土では「あおさ」と呼ばれている海草の一種が入っている。

AM9:00前にホテルを出発。ゆいレールで「首里駅」まで移動(¥230)。

コインロッカーに荷物を預けて首里城方面を目指す。PM2時までかなり時間があるので、普通の旅行中ではきっと入ることは無いと思われる「博物館」なんかに入ってみることにした。

沖縄県立博物館

1945年8月石川市東恩納に米軍と沖縄民間側有志とが協力して一般民家を借りて設立された「沖縄陳列館」と、首里に有った「首里市立博物館」とが一緒になり設立された博物館。現在は首里王府の尚氏の屋敷跡に建てられている。沖縄の自然、歴史、文化について詳しく紹介しており、織物や紅型、陶器などの美術工芸品なども展示されている。

入館料¥210

ちょうどこの日は「文化の日」。うれしいことにこの日だけは入館料が無料だった♪しかも、講堂では「文化の日特別試写会」として「戦前の沖縄をとらえた映像群」が上映された。AM10:00からの上映にちょうど間に合ったので講堂の中に入ってみると、まあ〜居るわ居るわ(@_@) 観光客風の人は全く居なくて、地元のオジイ&オバアから、小さな子供までた〜くさん来ていて、椅子が足りずに立ち見も出るくらいの大盛況!関東ではきっとこんなに盛り上がらないだろう内容なのにねぇ・・・(^_^;)

肝心の映像は?と言うと、昭和初期のフィルムということで16mmフィルム(8ミリフィルムよりも幅が広いフィルム)がメイン。映像は当然白黒。音も無いという物も多かったけど、昭和3〜4年の頃の沖縄の様子、当時の琉球舞踊、昨日行ってきたばかりの壺屋での焼き物制作の様子、紅型や琉球かすりの機織りの様子などなど、とても興味深い映像ばかりだった。特に私が行ったことのある場所の昭和初期の様子等は、戦争によってだいぶ変わってしまったということを実感した。。。

そうそう。私の前にまるで仙人のような姿をしたオジィが座っていた。琉球舞踊のフィルムが流れた後に、司会者が「本日は琉球舞踊の人間国宝の方がいらっしゃってるので、こちらにお呼びしましょう!」と言い、立ち上がったのはなんと!私の前に居たそのオジィだったのだ(@_@) どうりで普通とは違う雰囲気が流れていると思ったよ・・・(^_^;) 最初からそうと知っていればサインでももらったのに(笑)。

PM12:15。試写会が終了。まだちょっと時間がある。。。1月に行ったばかりだけど「首里城」に行ってみることにした。

← 首里城へ向かう途中、お祭りの衣装を着た子供達に会った。カメラを向けると元気に応えてくれた。

PM1:00。首里城公園に到着。

園比屋武御嶽石門(世界遺産)

第二尚氏の第三代王の尚真王の時代(1519年)に八重山竹富島出身の西糖(にしとう)によって首里城近くに建造された石門。裏には神様のいる森、園比屋武御嶽があり国の平和と繁栄や、王が各地に旅をする際の道中の安全を祈願しました。

前回来た際に写真を取り忘れていたのだが、今回、無事カメラに収めることが出来た(^_^;)

首里城(世界遺産)

前回、内部は観覧したばかりなので、今回は有料ゾーン入り口から中を覗いただけ(笑)。

正殿の唐破風がちょっとだけ見える。

ふと気付くと、首里城入り口付近に古式行列の衣装をまとった人々が集まり始めていた。「古式行列」は、首里城正殿前の「御庭」からスタートし、歓会門を抜けて首里の目抜き通りを練り歩くのだ。

とりあえずちょっと空腹なので「首里杜館」内のレストランに行ってみたが、今日は「お祭り」ということもあり店内は激混み!並んで食べていたら行列が始まってしまう(>_<)。 仕方なく、2階の売店で「サーダーアンダギー(沖縄風黒糖ドーナツ)」と「シークァーサージュース」で軽食を摂り、首里城歓会門の前でカメラを構えて待機した。

予定通りPM2:00に首里城正殿を出発すると、私は10分くらいしか見学出来ない・・・。沖縄県民のやることだしきっと遅れるだろうなぁ〜・・・でも、遅れたら全く見ることが出来ないかも・・・と、時計と睨めっこしながら暑い中ジ〜っと待っていた。すると、予定よりも15分程早く、管楽器やドラや太鼓の音が聞こえて来た!沖縄時間にしては珍しく早めにスタートしたらしい(笑)。私にとっては大変ラッキー♪

 

首里文化祭・古式行列

「首里文化祭」は、「那覇ハーリー」「那覇まつり」とともに那覇三大祭りに数えられるお祭り。そして、この祭のメインは首里王朝時代の衣装を身にまとい、琉球王国が旧正月三日に首里の円覚寺、天王寺、天界寺を参拝した時の模様を再現した「古式行列」。

「琉球国王御参詣行幸」ののぼりを先頭に馬ブラ、牛ブラという吹奏楽器やドラ、鼓などの路次楽が音を奏で、その後に国王を乗せる御轎、若衆などが続く。

歓会門前で行列の写真を一通り撮り終わったあと「守礼門」方面を見たら、まだ行列の先頭がストップしている。時計を見るとまだ少し時間もある!慌てて守礼門の前に走り込んだ。

首里王朝時代の衣装を身にまとい、それぞれ摂政、三司官、親方に扮した市民約300人がゆったりと歩く。

大勢の観客から歓声が上がっていた。

PM2:10。そろそろタイムアップ。。。後ろ髪を引かれながら、首里の町中を抜けてゆいレールの駅へと向かった。

首里の街の道路は歩行者天国になっていた。

道路の両側には町民がいっぱい!家族総出でレジャーシートを敷いて、行列の通過をいまかいまかと待っている。

首里の住人、全てが集まっているのでは?と思える程の人数だった。

「首里駅」でコインロッカーから荷物を出し、ゆいレールに乗り終点の「那覇空港駅」へ向かった(¥290)。チェックインも問題無く、PM4:00、JAL1918便は定刻通り離陸。機内は後方の団体席は満席だったようだけど、私の周辺はやや空席があった。約2時間爆睡して、定刻より10分ほど遅れて羽田空港にPM6:20到着。


はじめて「ひとり旅」でまわった那覇市内。何度も沖縄には来ているけど、那覇市内をこれだけ細かくまわったのは初めてかも。沖縄らしい一面や、琉球時代の面影に触れることが出来た今回の旅。よくある団体ツアー様にも、是非オススメしたい場所もたくさんあった。やっぱり沖縄は奥が深いなぁ〜・・・!

< 完 >