2日目(11月2日) 〜その3〜
「やちむん」とは「焼物」がなまった言葉。沖縄の焼物「壺屋焼」の街として有名なのが「壺屋」である。壺屋の中心に「やちむん通り」という通りがあり、この通りは「ひめゆり通り」から「平和通り」へ向かう約400mの赤瓦と石垣小路(スージグヮー)が残る沖縄の伝統的な風景にあえる通りになっている。通り沿いには、「壺屋焼物博物館」や窯元、陶器店、工芸品店、ギャラリーを兼ねた喫茶店などが並ぶ。
案内図板
平和通りを抜けてやちむん通りへ入る付近にある案内板。壺屋らしい陶製の焼物でできている。 |
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やちむん通りの風景 |
陶器店の店先に飾られたシーサー |
かつては隆盛を誇った壺屋の「登り窯」は、民家が増えるに従って煤煙が問題になり姿を消していった。現在残っているのは2つの窯の跡のみ。どちらも現在は使用されていない。
那覇の都心にあるとは思えないほど緑に囲まれたところにある。釉薬を使わない荒焼き専門の登り窯としては現存する唯一のもの。’92年まで、酒がめや水がめ、厨子がめなどが焼かれた。
ギャラリー&喫茶店「南窯」 |
想像よりかなり大きい登り窯 |
やちむん通り沿いには喫茶店の看板しか目に付かないし、ガイドブックやネットで調べても「希望すれば窯の見学もできる」としか書かれてないので、「喫茶店でお茶しないと見学出来ない窯なのかなぁ」と思っていた。でも、「壁の外側から背伸びしたら何か見えるかも♪」と思い周囲を一周したら、メイン通りから小道を入った所で「南窯入り口」と書かれた小さな看板を発見(^_^)v。鬱蒼とした木々に囲まれたかなり大きな登り窯があった。周囲には失敗した焼き物のかけら等が山積みにされていて、今でも実際に焼き物を焼いているような雰囲気が残っていた。「入場無料」だけど入り口がとても分かりにくい・・・これじゃぁ、見逃す人きっといるよ・・・(^_^;)
喫茶店内には、ここで焼かれた荒焼の品々が並べられ、もちろん販売もされているらしい。賑やかな市場から抜け出して素朴な焼物でお茶するのもいいかも。。。
南窯とは対照的に上焼き専用の窯で、生活用品が焼かれた。伝統的な赤瓦民家の敷地内にあり、’74年まで使われていた。 個人の家なので中を見学することはできないが、古い石垣や瓦屋根に風情があるし、壁の外側からも、登り窯の屋根部分が確認出来る。 民家の玄関先には人なつこい猫が門番をしていた。 |
壺屋焼を代表とする沖縄やアジア各地の焼物の展示をはじめ、沖縄の焼物の変遷や歴史、壺屋焼の技法や製作工程、特徴的な作品などを展示している。館内には昔の民家の台所部分を復元し、当時の日常生活も紹介している。映像シアターもあり、壺屋の人たちが語るありのままの壺屋を楽しむことができる。珍しいものとしては、沖縄県庁を建てたとき、敷地内から発見された「瓦窯」がそのままの状態で移設・展示されている。
入館料 ¥315
私は壺屋散策の最後にこの博物館に入ったけど、壺屋の歴史と沖縄の陶芸の歴史が判るので、まずここを見てから街を散策すると、また違った目で見る事が出来るかも。。。映像シアターでは、方言を交えたナレーションや地元の人の肉声で語られていてなかなか興味深い。
PM4:00。壺屋散策後、再び国際通りに戻る途中でちょっと休憩。
日本初上陸が「沖縄」という、台湾系のドリンクスタンド「快可立(QUICKLY)」で、「ジャスミンミルクティー(ブラックタピオカ入り)¥300」。 直径約一センチの太いストローで一口飲むと、濃厚なミルクとかぐわしい紅茶、そして真珠のように輝くモチモチのブラックタピオカが絶妙なハーモニー♪ |
賑やかな国際通りを東へ向かい、安里三叉路から崇元寺通りに入り歩くこと数分で重要文化財「旧崇元寺石門」が見えてくる。
崇元寺は、沖縄が琉球国だった頃の初代舜天王(約800年前に即位)から最後の尚泰王までの霊位がまつられている寺だったが、沖縄戦により全焼。焼け残った崇元寺の石門は、厚さが3.9メートルもあり、アーチ型の門と周囲をめぐる石垣は、琉球石灰岩で出来た沖縄の代表的な石造建築のひとつとされている。昔は石門は閉じたままだったが、今は公園になっている。
厚さ3.9メートルの石門はかなり頑丈でツタがからまり時間の流れを感じさせる。石門をくぐると大きなガジュマルの木があり、階段を登ると芝生の広場になっていて、犬の散歩途中の人が居たり、ガジュマルの木の下のゲートボールコート脇ではオジィがゆんたくしていたり、いかにも沖縄らしいゆったりとした時間が流れる穏やかな空間だった。
再度、国際通りの三越周辺ををブラブラしていたら、おばさんから声を掛けられた。「今日の三越の特売は何階でやってるの?」・・・地元の人に質問されるのは本日2度目(^_^;) 私ってそんなに観光客には見えないのかなぁ〜・・・と考えつつ、一緒に三越のエレベーター前で特売の案内版を探してあげた。
PM6:00。私はそろそろお腹が空いてきたので沖縄時間にしてはかなり早いが夕食に。。。沖縄三越の隣りの「お食事処三角屋」。
「レディースセット¥550」は、沖縄そば(小)、じゅーしー(沖縄風炊き込みご飯)、ソフトドリンク付き。沖縄県民は夜が長いので、こんな時間から食事は摂らないので店内はまたまた貸し切り(^_^;)。芸能人がよく来るらしくたくさんの色紙が飾られていた。沖縄出身の「 オレンジレンジ」のサインもあった。
朝から1日歩きっぱなしで足が痛い・・・食後、国際通りで少し買い物をしてから、ゆいレール「牧志駅」からモノレールに乗りホテルへ戻った。私の足は哀れなことに、昨日までは薬指だけだった靴ズレが小指にまで広がってしまっていた・・・(>_<)