日光鬼怒川・世界遺産と温泉の旅 ('04.5.29〜30)

2日目(5月30日) 〜その2〜

 

「世界遺産・日光の社寺」巡りはまだまだ続く(^-^)

日光東照宮から日光二荒山神社へと続く上新道は、片側は老杉が、もう一方側にはズラーっと石灯籠が並んでいる。

この突き当たりに神社がある。

二荒山神社 (ふたらさんじんじゃ)

日光開山の祖「勝道上人」が創建し、以来、日光山岳信仰のメッカとして栄えた神社。朱塗りの社殿と鬱蒼と茂る杉が調和して落ち着いた佇まい。

男体山(2484メートル)を御神体山として祀られた神社で、ご祭神は二荒山大神と称し、親子三神で、主祭神の大己貴命・妃神の田心姫命・御子神の味耜高彦根命が祀られる。男体山山頂に奥宮、中禅寺湖畔に中宮祠、市内には本社が鎮座し、境内には華厳の滝・いろは坂・日光連山が含まれ日光国立公園の中枢をなし、伊勢の神宮に次ぐ広大な神域を有している。

◆ 拝観券 ◆

二社一寺共通拝観券利用の場合

本社神苑入園料(化燈籠を含む)・・・大人¥200

唐銅燈篭 (重要文化財)


俗称「化燈籠」と呼ばれる。灯りをともすと怪しげな姿に変わり、たびたび警護の武士が切りつけたという灯籠。中台には複数の刀痕が残っている。

二荒霊泉

境内の一番奥にある、神域から湧き出た水をたたえた泉。

別名「酒の泉」とも呼ばれ、酒の味がするというが、実際に飲んでみたけど・・・「高原のおいしい水」って感じ?(^_-)

 

他にも、神社の境内入口付近には、杉に楢が宿り木している縁結びの御神木や、珍しい「手招きしている大黒天」が祀られている「大国殿」等があり、東照宮に比べ観光客も少ないので静かにゆっくりと見学が出来るので、オススメ♪

 

大猷院廟 (たいゆういんびょう)

日光山内にある輪王寺の別院で、徳川三代将軍家光を祀っている。「ミニ東照宮」とも呼ばれるように、家光の遺言により東照宮そっくりに造られた。が、規模はあくまでも小さく、装飾も質素に・・・と、東照宮を凌ぐことのないように配慮されている。

◆ 拝観券 ◆

大猷院廟券・・・¥550 (二社一寺共通拝観券に含まれる)

夜叉門(やしゃもん) (重要文化財)

鮮やかな彩色が目を引く華やかな門。正面、背面の左右柵内に「毘陀羅(びだら)」「阿跋摩羅(あばつまら)」「鍵陀羅(けんだら)」「烏摩勒伽(うまろきゃ)」の「四夜叉」を納め、霊廟の鎮護に当たっている。

本殿 (国宝)

「家光公座像」と「御位牌」、その前後には、家光公の本地「釈迦如来」が奉安されている。

金・黒、赤の彩色をくまなく施された外観は、別名「金閣殿」の呼び名があるほど豪華!

皇嘉門(こうかもん)(重要文化財)

本殿の後ろ、大猷院の最も奥に位置する家光公の御廟「奥の院」へは、この「皇嘉門」から入る。中国、明朝の建築様式を取り入れたその形から、別名「竜宮門」とも呼ばれてる美しい建物。

(現在、奥の院は公開されていません。)

東照宮の拝殿、本殿と同様に内部で説明をしてくれる(こちらも内部撮影は禁止)。拝殿の内部は細部に至るまで金箔が施され、文字通り金箔玉楼となっており、左右の襖には狩野探幽、永真兄弟による唐獅子像が描かれていたり、天井には140枚の”昇り竜””降り竜”が描かれていたり、オランダ国王から賜った進物品があったりして、「本当にこれで質素なの???」という感じ(^_^;)。黒を基調としているので、東照宮よりも重厚な感じがした。

豪華絢爛な神仏集合の東照宮に対して、幽玄とさびを追求した仏式形式の大猷院廟。比較するとおもしろい。拝殿内に家光公が好んだという伽羅の香が焚かれているのが印象的だった。

 

輪王寺

日光山内の入り口、神橋前の参道を登っていくと奥にあるのが15の堂宇からなる古寺「輪王寺」がある。約1200年前、勝道上人が開いた四本竜寺からはじまり、時代とともに名称を変えながら現在に至っている。今は、比叡山、東叡山と並ぶ天台宗三大本山のひとつ

◆ 拝観券 ◆

輪王寺券・・・¥900 三仏堂券・・・¥400 (二社一寺共通拝観券に含まれる)

宝物殿は別料金

総本堂 三仏堂 (重要文化財)

輪王寺の本堂は日光山随一、東日本では最も大きな木造の建物で、平安時代に創建された、全国でも数少ない天台密教形式のお堂。三仏堂の建物は中堂造りという建築様式で、仏堂の中央部(内陣)が数m下がっている。内陣を低く造ることで本尊の仏様と参拝者が同じ目の高さになり、「仏も人間もひとつ」という仏教の考えを示す。このような造りの仏堂があるのは日本で比叡山を合わせて3箇所のみで、内陣に入れるのはここ輪王寺だけ。(→ 比叡山のページ参照)

中に祀られているのは千手観音、阿弥陀如来、馬頭観音の3体の本地仏。それぞれが父、母、子、をあらわしている。各仏像は約8mの座姿。桂の寄木造りの仏像に漆を塗り、その上から金箔を貼っている。木製の坐像としては日本最大

さすがに比叡山のあの広大な規模には負けるかもしれないが、比叡山では経験出来ない内陣への入場では、下から見上げた大きな仏像から、外陣から見た仏像とは違った圧倒されるような印象を受けた。

 

朝早くから行動していたので、昼過ぎにほとんど全ての見学が終了。やっぱり、寺社の見学は朝早くに限る!東照宮の境内もかなりの人でごった返して来たし、そろそろ帰宅の途に。。。の前に、今市市内の蕎麦屋で昼食。(→ 詳しくは蕎麦図鑑のページ) その後、「日光たまり漬け」を購入してから、国道352号で南下、鹿沼ICから東北道に入り帰宅。