AM8:00起床。朝食もバイキング形式だったのでやっぱり食べ過ぎ(^_^;)。このホテルのバイキングは朝食も種類がいっぱい♪
食後、チェックアウトを済ませAM9:00に日光を目指して出発。 日光へ向かう国道は渋滞してるかも?と考え、「日光江戸村」周辺から県道を利用して日光方面へ。 |
AM9:30。日光到着。東照宮周辺に駐車場は何ヶ所かあるが、まだ早朝のために一番近い駐車場に停めることが出来た(¥500/日)。
東照宮をはじめとした二社一寺の見学は、「個々の建物ごとに拝観券を購入するか?」「見学出来る範囲が限られている<共通拝観券>を購入して、更にプラスして見学したかったら追加料金を支払うか?」という2つの方法がある。事前に「絶対に見学したい場所」を考えてからチケットを購入しないと、場合によっては損をすることもあるので要注意!
◆ 二社一寺共通拝観券 ◆ (大人¥1,000)
東照宮 表門から拝殿石の間まで
輪王寺 三仏堂・薬師堂・大猷院拝殿まで
二荒山神社 拝殿まで我が家は、東照宮は全て見学したいが、その他は共通拝観券の範囲内で良さそうだったので、基本は共通拝観券。それに東照宮の「奥社・眠猫」の拝観券を追加する方法にした。
江戸時代権現造りの傑作である東照宮に祀られているのは徳川家康の霊。1616年に駿府城で没した家康は、いったん静岡の久能山に葬られたが( →静岡のページ参照 )、遺言通りに翌年日光山に「東照大権現」として改葬された。
2代将軍秀忠の創建当時は簡素だったが、3代将軍家光が大改修を命じ、莫大な財力と1年5カ月を要して大改築され現代と同じ規模になった。極彩色の彫刻群と、惜しみなく使われた金箔など、桃山文化の流れを受け継いだ江戸初期の技術が凝集。神社建築と寺院建築が渾然と溶け合い、独特の様式を見せている。
◆ 拝観料 ◆
表門から奥宮までの一般公開している箇所すべて(奥宮・眠猫・鳴龍を含む)・・・大人¥1,300円
二社一寺共通拝観券利用の場合の「奥社・眠猫」の拝観料・・・大人¥520
五重塔 (重要文化財)
表参道から表門へ向かって歩いて行くと左側に朱塗りの塔が見えてくる。若狭の小浜藩主・酒井忠勝が献納したもの。1-4層までは和洋、5層目が唐様で出来ている。
日本の五重塔のイメージでは想像出来ないような鮮やかな原色が使われた五重塔。まるで中国の寺院のよう。
神厩舎 (重要文化財)
表門をくぐって左に進むと、主な部分を塗っていない唯一の素木造りの「神厩舎」がある。最初は徳川家康が関ヶ原の合戦に乗馬された馬が奉納された。この厩舎は日本の神社建築史上、最初に境内に建てられたもの。
三猿(さんざる)
白い神馬がつながれている神厩舎を見上げると、「見ざる・言わざる・聞かざる」で有名な三猿の彫刻がある。昔から「猿は馬を病気から守る」とされたため、猿の彫刻が彫られた。
彫刻は合計8面の物語となっており、猿の一生を描きながら 「人の生き方」 を伝えている。
神厩舎の前を過ぎ右へ曲がると、周囲を重要文化財の建物に囲まれた国宝・陽明門が見えてくる。
左から経蔵(重文)、鼓楼(重文)、陽明門(国宝)、鐘楼(重文)、上神庫(重文)
陽明門(ようめいもん)「1日眺めていても飽きない」という意味で、別名「日暮門(ひぐらしもん)」とも呼ばれている。 陽明門の名は京都御所12門の1つで、朝廷から下賜されたといわれている。この門は明治維新まで庶民の通行は許されなかった。 |
この豪華絢爛、細かい彫刻まで完璧に造られている陽明門だが、実は、何故か柱が1本だけ上下逆さまに取り付けられている。「世の中に完璧な物は何ひとつ無い。完璧な物を造ると災いが起きる。」という言い伝えにより、わざわざ1本だけ逆さにして、「魔除け」の役割をしているらしい。天下統一を果たした徳川家でも、やはり「災いが起こる」という言い伝えは怖かったのだろうか・・・?
陽明門をくぐると正面に拝殿がある。そして、拝殿と本殿を囲む回廊の東側に有名な彫刻「眠猫」が居る・・・のだが、コレを見るには「奥社・眠猫の拝観券」が必要なので(^_^;)、購入してから入場。
眠猫(ねむりねこ)
奥社への入口にあたる坂下門の手前に、名工・左甚五郎作と伝える有名な眠猫の彫刻がある。
徳川家康の墓に行く手前にあるため、「ネズミ1匹通さない!」という意味があるとか、江戸時代になり戦もなくなり、猫もスヤスヤと眠れる平和な時代を象徴する彫刻であるとか言われている。
牡丹の花に囲まれて眠る猫は意外と小さく、「眠猫は上方です」という看板(→アルバム参照)が無ければ気づかないかも・・・(^_^;)
坂下門をくぐり、全ての階段が一枚岩で出来ているという、とても貴重な急な200段の階段(→アルバム参照)を上り詰めると奥社(徳川家康のお墓)が見えてくる。扉以外の柱や梁がひとつの鋳型から作られているという「鋳抜門」(→アルバム参照)の奥に徳川家康の神柩「宝塔」がある。 宝塔前には寛永20年、朝鮮より献上された鶴と亀を形取った花瓶・香炉・燭台がある。
拝殿、本殿、石の間 (国宝)
拝殿と本殿において床に正座して説明を聞き、最後にお払いをしてもらえる。写真撮影不可のため内部の写真はないが、拝殿向拝西側の龍の彫刻や拝殿御杉戸(南側)に描かれた麒麟をはじめとして、全てが絢爛豪華のひと言!!!本殿の天井は格天井で、122の格間には鳳凰が描かれており、黄金の下地に描かれた花鳥がほの暗い拝殿内で光彩を放っている。本殿の祭壇の上方には「悪夢を食べる」と言われるバクの彫刻があった。悪夢にうなされずに安らかに眠れるようにとの願い・・・?
本地堂 (重要文化財)
陽明門に向かって左側、東照宮で最も大きな建物。内陣天井に描かれた竜の頭下で音を鳴らすと、不思議な反響音が聞こえてくるので鳴竜(なきりゅう)と呼ばれている。
昔、私が行った時は自分で手を叩いて音を聞いて良かったのだが、現在は自分で手を叩くのは禁止されていた!代わりに寺務員さんが拍子木を打ってくれて、床と天井で反響し 「鈴をころがすような」音が聞くことが出来る。
東照宮には、動物・人物・鳥・植物・昆虫・魚・自然現象・その他、数々の彫刻が施されており、龍や麒麟のような架空の動物も随所にあったりするので、「コレは何だ?」と考えながら見学するのもまた面白いかも。
ともかく、「日光東照宮」は江戸時代初期の建築技術と芸術の集大成を見ることが出来る貴重な財産。見どころが非常に多いので見落とすことなく全てを見学したい。