日光鬼怒川・世界遺産と温泉の旅 ('04.5.29〜30)

やっぱり「日光ケッコウ」♪ 一度は訪ねたい観光地のひとつとして、海外からの観光客にも人気の日光&鬼怒川温泉周辺。群馬県出身の私は、小学校の遠足で行けるほど近所なのだが、近すぎるだけにの〜んびり散策したことは無かった。’99年に「日光の社寺」はユネスコ世界文化遺産に登録された。秋の紅葉時期には車が全く動かなくなるこの周辺だが、梅雨直前のこの時期なら大渋滞もないだろうし、私の盲腸手術後の温泉療養(?)も兼ねて旅に出発(^_^)/

 

日程表

1日目(5月29日)

龍王峡 →栗山村(昼食) → 大笹牧場 → 鬼怒川温泉(泊)

宿泊先・あさやホテル

2日目(5月30日)

その1 ・ その2

日光東照宮・二荒山神社・日光廟大猷院・輪王寺 → 今市市(昼食)

国内旅日記


1日目(5月29日)

AM8:00すぎ。いつもの旅に比べてだいぶのんびりとした時間に出発。だって、今回は普通なら「日帰り圏内」の距離の旅先だから♪

東北道〜日光宇都宮道路経由で鬼怒川方面を目指しても良かったのだが、時間はた〜っぷりあるので、鹿沼ICでおりて、のんびり国道352号〜121号経由で北上。(ちなみにGWやお盆、秋の紅葉シーズンになると、東北道・宇都宮JCTから日光宇都宮道路にかけては、有料道路なのに大渋滞となり車は動かなくなりますので、この時期に行く方は、今回の我が家のルートがオススメです♪)

 

日光杉並木

国道352号はところどころかなり幅の狭い箇所もある道路で、両側には古い杉並木が延々と続く。。。

この「日光杉並木街道」は全長37kmにおよび、世界一長い並木道としてギネスブックからも認定されている。また、現在日本で唯一、特別史跡と特別天然記念物の二重指定を受けている貴重な文化遺産でもある。

杉並木は、家康の家臣・松平正綱が日光東照宮に寄進するため植栽したもので、寛永2年(1625)頃から20年余りの歳月を費やした一大事業だった。

しかし近年は、杉の高齢化や街道を走る自動車の排気ガスが問題になっているそうで、実際に中央が空洞になった杉や倒れかけている杉なども見受けられた。出来れば、日光東照宮と一緒にこの杉並木も世界遺産に登録してもらい、末永く保存して欲しいものだが・・・。

 

AM11:00。鬼怒川温泉から川治温泉に至る国道121号の左手にある「龍王峡」に到着。オフシーズンのため駐車場(無料)はガラガラ・・・。

龍王峡

今から2200万年もの昔、海底火山の活動によって噴出した火山岩が鬼怒川の流れによって侵食され、現在のような景観になったといわれる「龍王峡」。約3kmにわたり奇岩怪石が続く渓谷で、その名の通りまるで龍がのたうつ姿を思わせるような迫力のある大景観が広がる。

駐車場から「遊歩道」とは思えないほどの急な階段を降りていくと、「虹見の滝」が見えてくる。

晴れた日は水しぶきの上に虹がかかるらしいが、この日は虹を見ることは出来なかった(>_<)

龍王峡は、大きく3つの区画に分けられる。上流から「紫龍峡」、その紫龍ヶ渕の上に火山灰が体積して出来た「青龍峡」。さらに、その上に白っぽい流紋岩が流出した「白龍峡」。その景観の変化は、渓谷を巡る「自然研究路」で楽しむことが出来る。散策コースは、「むささび大橋」で折り返す約3km・1.5時間の簡単(?)なコースから、「川治温泉」まで抜ける約6km・3時間コースまであり、体力や時間に応じてコースを選べる。

我が家は病み上がりの私がいるので(^_^;)、簡単な約3kmのコースをハイキングすることにした。

散策路はきちんと整備されてはいるのは最初のうちだけで、半分以上は木の根や大きな石をまたいだりして、UpDownも結構激しかった。。。でも、反対側の断崖には小さな滝がいくつもあったり、モリアオガエルとサンショウウオが生息する池では、高い木の枝に産卵された大きなカエルの卵を見たり、池の中を泳いでカエルを狙うヘビを見かけたり、湿地帯では変わった形のあやめが咲いていたり。。。現在の都会の生活では見られなくなってしまった「懐かしい子供時代の野山」を巡るようにいろんな物を見ながら歩いたので、疲れは全く感じなかった。

「むささび大橋」から見た「青龍峡」

この橋からの眺めは、この渓谷でのハイライト!

この先まで歩いていけば、「柱状節理」や川幅たった4mくらいの狭い廊下状の谷、そして上流の「紫龍峡」へと渓谷は続く。

むささび橋のたもと「むささび茶屋」の裏側で咲く「ニッコウキスゲ」は開花したばかり。

渓谷沿いにひっそりと咲くニッコウキスゲは爽やかな初夏の様子を感じさせる。

この大きな葉。何だと思います???

この「花」は知っていても、この「状態」を知ってる人は少ないのでは?

実はコレ・・・「ミズバショウ」なのです!あの可憐で繊細なイメージのミズバショウが、成長するとこんなに大きな、まるでお化けのような葉が茂るなんて、私はちょっとしたショックを受けたのでした・・・。

「かめ穴」

まだ川底だった頃、穴になっている部分の岩質が流されてきた石より柔らかかったため、渦巻きの流れの中で石が臼の働きをして造られたもの。

最初、「亀」を想像していてどうしてもイメージが沸かなかったのだが、途中で「瓶」ではないか?と気付いて納得!(笑)

「竪琴の滝」

「虹見の滝」の上流にある落差5mの滝。竪琴の弦のように清らかな水が幾筋にも分かれて流れている。

虹見の滝は人が多すぎて賑やか過ぎ。それに比べてこちらはちょっと歩かなくてはならないためあまり人が居なくて静かで良かった♪

龍王峡で2時間近くマイナスイオンをたっぷり浴びたあとは、そろそろ空腹・・・お昼にしよう!

事前にshinjiが調べたところ、栗山村になかなか雰囲気の良い「北の路」という蕎麦屋があるらしい。そこで、わざわざ「蕎麦のため」だけに更に北上し、川治温泉を過ぎ県道に入り栗山村へ行き腹ごしらえ(^_^)v ( →詳細は蕎麦図鑑のページ)

ホテルのチェックインはPM3:00。1時間ほど時間があるので、食後のデザートに「ソフトクリーム」を食べることにした(*^_^*)

来た道を少し戻り、途中から霧降高原方面へ向かい「大笹牧場」に到着。広さは東京ドームの278倍(362ha)という広大な牧場。

牧場に良くいる白黒のホルスタイン牛以外に、珍しいスイス原産の「ブラウンスイス牛」が居る。アスレチックやレンタサイクルなどのレジャー施設、牛の乳搾りやバター作りなどの体験施設も整っているし、オートキャンプ場もあるので親子連れにも楽しめる♪ただし、夏は高原特有の濃霧が発生しやすい・・・(^_^;)

売店でチーズの試食をして、ブラウンスイス牛の乳を使用したソフトクリーム(¥300)を食べてから、本日の宿泊先「鬼怒川温泉」を目指した。

PM3:10。我が家の旅行にしては珍しく早い時間に宿泊先の鬼怒川温泉・あさやホテルに到着。久しぶりの豪華旅館♪でも、オフシーズンのため料金は格安(^_^)v 

創業115年。12階まで吹き抜けのエントランスホール。13階屋上にある空中庭園露天風呂から臨める大パノラマetc. まさに老舗の日本の巨大温泉旅館!毎晩、「天津市中国雑技団」のショー(別料金)が催されるのも特徴。

お風呂は「紅葉の湯」「麻の湯」「滝乃湯」「殿の湯」「姫の湯」「空中庭園露天風呂」と入りきれないほどあるし、食事はバイキング形式とはいえ、和・洋・中の料理が常時70品以上!目の前で料理してくれる天ぷらやステーキ、各テーブルで焼くハンバーグやさくら鍋&猪鍋、湯葉料理も刺身&煮物&天ぷらと3種類もある!もちろんデザートもい〜っぱい♪食後に体重が1kg増加していたのは言うまでもない・・・f(^_^;)

今回は「二人だけのアニバーサリー」というプランで「秀峰館洋室ツイン」に宿泊したのだが(←実際には何の記念日でも無かったけど・笑)、部屋にはインターネット常時接続のPCが設置されていて現代のニーズにも対応している。

屋上の「空中庭園露天風呂」には、檜風呂、桶風呂、打たせ湯、木造の船を使った舟風呂などがあり温泉三昧♪ でも、この露天風呂には洗い場が無いため、最初に1階の大浴場で身体を洗って一旦浴衣を着てからエレベーターに乗って屋上まで移動しなくてはならないのがちょっと難点・・・。