「冬ぬうちなーんかいんじんだ!(冬の沖縄へ行こう!)」 ('04.1.10〜12)

1日目(1月10日)〜その1〜

AM6:00頃に自宅を出発し、順調に電車を乗り継ぎAM7:40に羽田空港到着。

今回は北海道&沖縄専門の旅行会社の激安ツアーの「飛行機&ホテル」のパック。指示されたカウンターへ向かったら、カウンター周辺はものすごい混雑(@_@)。 自分の旅行会社の看板を探すのも大変なくらいの人混みの中、やっと見付けたカウンターには誰も並んでいなかった。。。どうやら、ほとんどが大手旅行会社のツアー客だったらしい。

チェックインと同時に、山盛りのクーポン券も受け取った。今回のパックには、「真冬の沖縄」へ観光客を呼ぶ為に「10大特典」なるものが付いていた。だが、ほとんどのクーポン券は、どこかの観光施設に入ると食べられる「沖縄そば」や「パイナップルのお土産」とか、ディナークルーズの「乗船券のみ」とか、沖縄リピーターの私達には興味が無いし、必要ではない物ばかりだった(-_-;)。欲しい人にあげたいくらい(笑)。

搭乗前に、毎度おなじみ(~o~)空港ターミナル1階の「エリザベスマフィン」で朝食を買い込み搭乗口へ。

AM8:55。定刻通りANA123便は沖縄へ向けて離陸。冬の沖縄便だというのに機内は満席だった。航路上は向かい風の影響で予定より10分遅れのAM11:50に那覇到着。

数年ぶりの那覇空港。まず感じたのは、当然のことながら「暖かい!」・・・というより「暑い!」 だって気温は25℃。厚手の長袖シャツでもかなり暑い!!!とりあえず、ココで脱いでも荷物になるので、レンタカーに乗るまでは我慢することにして、レンタカーの案内のお兄さんについて移動。

観光バスでの客も多かったが、レンタカー利用客もいっぱいで、マイクロバスで空港からレンタカーの営業所まで行き、手続きをして、やっと車に乗り込んだ時には既にPM1:00ちょっと前。。。沖縄って冬も夏も、1年中人気の観光地。

レンタカーに乗って、まず最初に向かった場所は・・・何故か「ショッピングセンター」(笑)。

実は沖縄戦後初の電車・・・といかモノレール、「ゆいれーる」に乗る為にココに来たのだ。車社会の沖縄、特に「那覇〜首里」周辺は渋滞の名所なので、車で首里に向かったらいつ到着するか分からない。本当は空港から直接モノレールに乗って、観光後にレンタカーを借りたかったのだが、レンタカー会社の都合もありそう簡単には行かない。借りたレンタカーを「空港駐車場」に停めて出掛けてもいいのだが、なにしろ空港駐車場は料金が高い!!!・・・で、考えたのがこの方法。車を停めたショッピングセンターは「ゆいれーる」の「小禄駅」に直結しているのだった(笑)。

我慢していた長袖シャツを車に置き、Tシャツ1枚になって出発(^_^)/

ゆいれーる

戦前、沖縄には県営鉄道(軽便鉄道)3路線と馬車軌道2路線、それに電車軌道が営業していたが、沖縄戦で破壊され戦後復活することはなかった。

2003年8月に開通した沖縄都市モノレール「ゆいレール」は、戦後初めて復活した鉄道で、那覇空港〜首里間の12.9kmを27分で結んでいる。このモノレールの開通で鉄道のない唯一の県である点も解消された。

小禄駅から終点の首里駅までは20分ちょっと。「関東の電車と何処か違うのかな〜?」とワクワクしていたが、車内アナウンスも東京の地下鉄と同じ声で標準語だったし、車体も車内も特にコレと言った変わった所もなくちょっと残念。。。

PM2:00。首里駅到着。まずはちょっと遅めの昼食。首里城近くの「首里そば」へ。外観が普通の民家風だったのでちょっと見付けづらかった。

首里そば 

地元でも大人気のそば屋。かなり歯ごたえのある固めの麺が印象的。スープもあっさりしていて全て飲み干してしまった。普通、紅しょうがが載っている「沖縄そば」とは違って、生の針生姜が載っているのも珍しい。

ただし、そばは大¥600・中¥500・小¥400から選べるが、全部合わせて1日限定60食という限定品なので、通常2時には完売してしまうらしい。この時間で食べることが出来たのは奇跡的。私達のあとから来た2名で売り切れだったのでホント危機一髪だった!

食後、さっそく今回の旅の最大の目的「世界遺産巡り」の開始。

私は首里城が世界遺産に登録されるずっと以前に一度来たことがあるが、その時はツアーだったので、ほとんど「記憶」も「記録」もない。。。(^_^;)

 

首里城公園

首里城は14世紀末に創建された中国や日本の文化を混合する琉球独特の城。約450年間、琉球王国時代の国王の居城だったという古い歴史を持つ。沖縄戦で焼失したが、1992年11月に復元された。城は内郭と外郭から出来ており、第1門の「歓会門」をはじめとする約10の門をくぐると真っ赤な壁と色鮮やかな細工が施された正殿がある。

入場料・大人¥800

守礼門

尚清王時代(1527〜1555)に創建。門に掲げられている額には「守禮之邦」と書かれている。「琉球は礼節を重んずる国である」という意味。

瑞泉門

「瑞泉」とは「立派なめでたい泉」という意味。門の手前にある湧き水「龍樋」にちなんで名付けられた。

首里城正殿(世界遺産)

正殿前の広場は「御庭(うなー)」と言い、様々な式典や儀式が行われた場所。タイル状の敷き瓦が敷かれ、赤と白の縞模様は儀式の際に、諸官が位の順に並ぶ目印の役目を持っていた。

正殿は琉球王国最大の木造建築物。独特の琉球建築の粋を集めた彩色と構造で出来ている。

唐破風の妻壁には中央に火焔宝珠、両脇には金龍などの彫刻が、向拝部奥の小壁には牡丹の花をあしらった「牡丹唐草」の彫刻が施されている。

二階御差床

御差床(うさすか)とは、国王が座る玉座のこと。

禅宗のお寺で見かける仏像を置く台(須弥壇)に良く似ている。

(正殿内部は写真撮影禁止のため、右の写真は絵はがきです)

TVや雑誌等で見て想像しているよりもかなりこじんまりとした城だが、建築法も彩色も「日本の城」とは思えない。鮮やかな朱色をベースに、原色と黄金色の彫刻。どちらかと言えば「中国の城」にかなり近い。

首里城をあとにし、国王が出御の時、道中の安泰を祈願したという「園比屋武御嶽(そのひゃんうたきいしもん)(世界遺産)」を見てから、近くにあるもうひとつの世界遺産「玉稜(たまうどぅん)」へ向かった。