「冬ぬうちなーんかいんじんだ!(冬の沖縄へ行こう!)」 ('04.1.10〜12)

3日目(1月12日)〜その2〜

座喜味城跡のある読谷村(よみたんそん)から国道58号を南下。嘉手納基地の北側を通過し国道329号に出て、中城(なかぐすく)村に向かった。

PM12:15。世界遺産・中城城跡に到着。

中城城跡 (世界遺産)

標高160m。見晴らしの良い高台に建つ中城城跡は沖縄を代表する名城のひとつ。県内に300あまりが残されている城の中でも特に美しい遺構が残っており、国の史跡にも指定されている。

名築城家・護佐丸が手がけた最高傑作と言われ、「阿麻和利・護佐丸の乱」で、彼が最期を遂げた場所でもある。米国海軍のペリー提督が1853年に琉球に来航した際にも訪れ称賛したという。

先の大戦による戦災を逃れた城で、現在も連郭式の6つの城壁のほとんどが原型をとどめており琉球王朝時代の趣を実感出来る。晴れた日には眼下に広がるマリンブルーの海も美しい。

入場料・¥300

正門を入ってすぐの拝所(御嶽)は、首里方面へ向かって建てられている。

鬱蒼とした木々に囲まれた雰囲気はまさに「聖域」という感じがする。

石垣に網のように根を張ったガジュマルも印象に残った。

表門を入ると「一の郭」「二の郭」「三の郭」と続く。

← 正門方面から見た「一の郭」。アーチ門の奥に「二の郭」がある。

城壁の幅は3〜4m。地形に沿った緩やかな弧と直線で構成されている。東に中城湾(太平洋側・写真左)、西に東シナ海を望み(写真右)、勝連半島、知念半島、さらに周辺の洋上の島々までも見渡すことが出来る。

ところどころ崩れかけている城壁も見受けられる。発掘中や修復中の場所も多数あった。

「一の郭」全景

歴代の城主たちの主殿は、この郭の中に設けられていたらしい。ここにどんな居城が建って、どんな格好をした人達が暮らしていたのだろう・・・。

沖縄のグスクの中で一番保存状態が良いと言われる中城城跡だが、観光客は私達以外に1組だけで、貸し切り状態でたっぷり見学することが出来た。今回の旅でいくつかの城を見たが、私はこの「中城城跡」が一番印象に残っている。

ところで、この中城城跡の正門の目の前に、ものすご〜く巨大な廃墟が建っていた。いかにも亡霊が住んでいそうな雰囲気で(笑)怖くて写真も撮れなかったのだが(遠目に微かに見えている写真はアルバムに掲載してあります)、後日、HP作成するにあたりいろいろと調べていたら、その建物が「日本の廃墟のベスト10」に入る人気(?)廃墟「中城城跡高原ホテル」であることが分かった。’75年の沖縄海洋博当時に建設され、結局日の目を見ることなく廃墟となった巨大なリゾートホテル・・・。コンクリート剥き出しのままの状態で、特に立ち入り禁止の看板は無かったので、「廃墟」に興味のある人は中城城跡見学のついでに入ってみるといいかも?(笑)

PM12:50。中城城跡をあとにして空港方面へと出発。

北中城ICから沖縄自動車道に乗り南風原北ICでおり、初日にも立ち寄ったショッピングセンターでお土産を購入。その後、レンタカーを返却し空港まで送ってもらった。

旅も終わろうとしているこの時点で、たったひとつだけ心残りがあった・・・。それは沖縄名物「タコライス」を食べていないこと(笑)。

タコライス発祥の地・金武町で食べる予定だったのだが日程上立ち寄ることが出来ず、コンビニ等でも見付けることが出来ないまま空港まで来てしまった・・・(>_<)。

せめて空港内にあるかな?と探してみたが結局見つからず、仕方なく搭乗ゲート近くで市内の店よりも高い(・・・と言っても¥600・笑)「沖縄そば」を食べてから搭乗。

PM15:30那覇空港発、ANA992便は定刻通り離陸。大きな揺れもなく私はしっかり眠って(笑)、PM17:40、定刻通り羽田空港着。

 

 

久しぶりの「冬の沖縄」。世界遺産を巡って、沖縄料理を堪能して、「琉球」の時代の風を感じる旅になった。穏やかな気候とのどかな人々の生活。。。「やっぱり私は沖縄が好きだなぁ〜」と再度実感した今回の旅だった。ひとつだけ心残りの「タコライス」を食べる為に、また行かなくちゃネ(^_^)v

< END >