屋久島 ('13.5.11〜13)

3日目(5月13日)

AM7:00、起床。・・・当然、全身筋肉痛で、起き上がるのも歩き出すのもノロノロヨロヨロと一苦労・・・(^_^;)

朝食もボリューム満点で美味しかった♪ 宿の黒猫。一体何匹飼っているのだろう?

AM9:00にチェックアウトのため母屋に行ったらスタッフ全員で朝食中だった。ちょっと見えた“まかない朝食”もたくさんメニューがあって美味しそうだった!(笑)

さて。今日は何処へ行こう?

体力的に問題がなければ、苔に覆われた幻想的な森が広がる「白谷雲水峡」へ行ってみたかったのだけど・・・ 絶対に無理っ!!(笑) 地図で見て、歩かなくても車で行って簡単に見る事ができそうな屋久杉のひとつ「紀元杉」を見に行ってみる事にした。

宿を出て安房林道を進み、「ヤクスギランド」の辺りで「ヤクザル」に遭遇!

「ヤクザル」はニホンザルの亜種でその生息数は数千頭前後と推測されていて、ニホンザルと比べて小柄で、体毛の手足が長く粗いといった特徴がある。

カメラを出す前に逃げられてしまったので写真を撮る暇がなかったけど、確かにちょっと小ぶりの猿だった。その後、「ヤクシカ」には何匹も遭遇。・・・ヤクシカは繁殖しすぎてるのでは?と思えるくらい(笑)。

AM9:45、ヤクスギランドを過ぎてからの道は細くて狭くて整備不良の道が続く。交通量も非常に少ない場所なので、もし崖下に落ちたらきっと数日発見されないだろう・・・(^_^;)。 「・・・もしや迷子になった?(-_-;)」と思い始めた頃に右側に数台が停められる駐車場が現れた。無事に「紀元杉」に到着♪

●紀元杉●
ヤクスギランドより車で15分。標高約1,200メートルの安房林道沿いにあり、屋久島で唯一、車窓から見ることができる屋久杉です。表面の胴周りはゴツゴツしており、 これは杉に害を及ぼすウイルスと戦ってきた証。その幹には、ヒカゲツツジやヒノキ、ナナカマド等の19種類の植物をやしなっていてまるで小さな森のよう。

樹高:19.5m、胸高周囲:8.1m、 樹齢:3000年

体力に自信のない人でもこの「紀元杉」なら駐車場からすぐだし、例え歩けない人でも車窓からも見えるのでかなり感動すると思う!周囲を1周ぐるりと巡れる木道が設置されているし、手を伸ばせば触れそうなくらい近くで見る事が出来た。真下から見上げた天へ突き刺さるような姿には圧倒された。あとからタクシーでやってきた家族が来るまでは、貸し切り状態で見学できた♪

AM10:30、「ヤクスギランド」に戻ってきた。 私の足は平面を歩くのはなんとかなるけど、階段昇降がひじょ〜にツライっ!(涙)

●ヤクスギランド●
ヤクスギランドは安房川の支流、荒川の上流にある面積270.33haの自然休養林で、安房から約16km、標高約1000mのところに入口がある。林内はいくつものコースに分れ、ヤクスギ林帯を代表するスギ、ツガ、モミなどの大木が見られる。世界自然遺産地域には入っていないが、屋久島森林生態系保護地域の保全利用地区、国立公園第三種特別地域などに指定されている。

屋久杉は推定樹齢1800年の仏陀杉をはじめ、三根杉、母子杉、天柱杉などの巨木が見られる。

ヤクスギランドにはきちんと整備された「30分」「50分」のコースと、登山装備と体力が必要な「80分」「150分」のコースがある。・・・まぁ、無難なところで「50分コース」にしましょう〜(^_^;)

くぐり栂(つが)

「林泉橋」より小川を覗く まるで血管のような根っこ

 

●千年杉●

屋久島では1000年を超えて初めて「屋久杉」と呼ばれ、それ以下の杉は「小杉」と呼ばれている。

この「千年杉」の正確な年数はハッキリしていないらしいが、その名のとおりまだ「屋久杉」になったかならないか?他の名前が付いている杉に比べると若々しい印象。

●仏陀杉● 樹齢:1800年、樹高:21.5m、胸高周囲:8.0m

良くぞ名づけた!という感じで、コブの部分が見る角度によって仏様が座っているように見える(右の写真)。かなり空洞化が進んだ杉で、根が荒れないようにロープを張ったりして近づけないようになっており、周りに作られたお立ち台から見学する。

← 倒木更新 

天然の林なのに、このように杉の木がまっすぐ整列して育っているのはとても不思議(@_@)

これは、倒木上に種子が落下して発芽し、それらが一直線上に並んで成長したあと、元の倒木が腐って地中に埋もれてしまった結果と推定されるらしい。自然ってスゴイ〜☆

●双子杉●(左)樹高:22.2m、胸高周囲:1.7m

●くぐり杉●(右)樹高:25.7m、胸高周囲:3.2m

たぶんどちらも「屋久杉」ではなくまだまだ「小杉」。今まで見てきた杉に比べるとやはりかなり細身(笑)

「50分コース」を、足が痛い私は1時間以上掛けての〜んびり散策。散策中にはヤクシカ&ヤクサルも見かけた。 

『○△ランド』いう言葉を聞いて遊園地のようにお気楽な場所を想像していたが(笑)、今から300年ほど前に実際に伐採されていた森を出来るだけ自然な状態で保持するような整備がなされており、切り株がそのまま至るところに残っていたり、伐採されたものの利用されなかった杉も転がっていたり、切り落とされた枝や放置された根が現在でも「土埋木」として腐らずに残っていたりして、自然の豊かさと屋久杉に関するたくさんの事を学べる場所だった。

ヤクスギランド入口の道路沿いにある公衆電話ボックス(右の写真)は、屋久杉をくり抜いて作った物なので一見の価値あり!

PM12:00、ヤクスギランドを出発して、ランチのお店を検討。現地で貰ったパンフレット載っていた空港の近くにあるイタリアンレストラン「イルマーレ」に行ってみた。 

レストラン外観。内部は開放的な雰囲気♪ 前菜&パン

イタリア産サルシッチャのパスタ

ミズイカとチコリのペペロンチーノ 

ティラミス

屋久島茶のケーキ

ランチコース(\1580/1人)は前菜2品・自家製パン・パスタorピッツア・飲み物・デザート付き。前日のお弁当に比べるとかなりリッチ気分なランチだった♪(笑)

◆「イルマーレ」のサイト → CLICK

PM13:30、レストランを出発して宮之浦周辺へ。スーパーや「屋久島観光センター」をハシゴしてお土産を買い出ししたあと向かったのは・・・ 「楠川温泉」(笑)。ヤクスギランドで結構歩いて汗をかいていたから、さっぱりしてから本州へ帰ろう♪

●楠川温泉●

楠川から1kmくらい東の湯ノ河地域にある。空港からも近いとあって、観光客がもっとも訪れる温泉でもある。泉質は無色透明のアルカリ性単純泉。冷泉のため沸かして適温にしている。


細〜い道を登っていった行き止まりの山中にひっそりと佇んでいる小屋のような温泉施設(笑)。 

入浴料金:大人300円。・・・休憩室もお風呂も設備も、どれもお世辞にも“キレイ”とは言いがたいが(^_^;)、“情緒ある温泉”と言えるかな?

 

温泉に入ったあとは何故かアイスが食べたくなる(笑)。この温泉には売ってなかったので近くのコンビニでアイスを買って、「屋久島ふれあいパーク」という休憩所で海を見ながら食べる♪

目の前に大海原が広がる公園で、園内にはウィルソン株と縄文杉の幹回りと同じ直径の木製ベンチや、島の自然について解説した掲示板もあった。

PM16:20、そろそろ空港へ向かいましょ。レンタカーに給油をしてから初日に借りたカレー屋さんに返却し(笑)、その車で空港まで送ってもらう。

「屋久島空港」はほんとに小さな空港で、レストランと売店は1軒ずつあるのみ。空港内をウロウロしても時間潰しが出来そうにないので、すぐに手荷物チェックを受ける。中に入るとすぐ目の前が搭乗口だった。搭乗待合い室には売店もトイレもなくて、更にやる事がない・・・(^_^;)

PM18:00、屋久島空港発JAC3758便は定刻通り離陸。

機体:DHC8-Q400 座席:2−2配列の左側。機内はほぼ満席だった。 離陸して15分、左側に開聞岳、桜島と次々と見えて来た。左側の席を押さえておいてラッキーだった♪こういう紙の地図で見るのと同じ風景を上空から確認出来るから、飛行機って大好きなのよね〜☆(*^_^*)

プロペラ〜♪

開聞岳(924m)

桜島(1117m)

PM18:35、鹿児島空港着。

乗り継ぎ時間2時間。さすがに鹿児島市内にくりだすには時間が足りないので(笑)、空港ターミナルビル2Fにあった「エアポート山形屋」で夕食をとる事にした。

黒豚ちゃんぽん(\980) 黒豚かつ丼セット(\1280)

PM20:00、食後もちょっと時間が余っていたので、ラウンジでギリギリまで時間を潰してから手荷物検査へ。

今回、shinjiの登山靴に金属がたくさん付いていたので引っ掛かって赤ランプが点灯(^_^;)。shinjiが再度靴を脱いだりしている間、私は先にスルーして待っていたら、近くにいた保安官から声を掛けられた(@_@)。

保安官:「屋久島から帰ってきたの?」「屋久島ってどういう所に泊まるの?」「何泊したの?ご飯は美味しかった??」「島内の何処らへんに行ってきたの?」と、めちゃくちゃ質問攻めに遭う(笑)。

そこへ手荷物チェックを無事に通過したshinjiがやってきて、「・・・なに、職質かけられてるの?(-_-;)」と(笑)。いやいや、どうみても私、別にあやしくないですからっ!!

海外の出入国審査で質問攻めに遭うのは毎度の事だけど(^_^;)、たぶん国内の空港では初めて?・・・別にあやしい風貌ではないし、そんなおどおどした行動もしていないし(←むしろ堂々としすぎなくらい・笑)、きっと“声掛けやすいオーラ”が漂っているんだろう〜♪と前向きに捉える(笑)。

PM20:40、鹿児島空港発JAL1878便は定刻通り離陸。

機体:737-800 座席:2−3配列の左側。帰路は足腰が疲れているだろうからと「クラスJ」の席を予約しておいて大正解!1時間半のフライト中、足元広々〜でのんびり過ごせた♪

PM22:15、羽田空港着。 shinji運転のマイカーで自宅への帰路についた。

 

<END>


『体力が必要な場所には、とにかく1日でも早く行くべし!』 ・・・今回もこれを充分実感した旅だった(^_^;)。 往復10時間の登山は想像以上にきつかった!!登山家から見れば、きっとあの「縄文杉コース」なんか「登山」とは言えないレベルだと思う(^_^;) 同じ宿に泊まっていた他の客達は屋久島の山々のもっと本格的な登山ルートに行っている人がほとんどだったけど ・・・私には「登山」という趣味は一生無理かな〜(笑)。

手つかずの自然がい〜〜っぱいあった屋久島。きっと縄文杉まで再訪する事はないけど(^_^;)、滝巡りやヤクスギランドくらいならもう少し年を取っても行けそうかな〜♪(*^_^*)