南フランス&イタリア ('04.1.19〜26)

 

4日目(1月22日) 〜その1〜

この日は1日自由行動。・・・でも、ホテルがフィレンツェの中心から車で20分以上かかる郊外にあるため、街に出るにはいきなり路線バスに乗る必要がある。前日にホンダさんから、「私と同じ時間に行動する方は、一緒に行動しましょう!」と言われていた。行き帰りの路線バスの付き添い、観光スポット案内、昼食&夕食レストランのオススメ&予約などなど、自分の都合に合えば付き添ってもらえる。私は「自力でも充分街に出て遊んで帰ってこれるだろうなぁ〜」と思ったけど、今回は母親も連れているし、私ひとりでは対応出来ないハプニングに遭遇するかもしれない・・・(^_^;)と考え、とりあえず行きは、反対方向のバスに乗らないようにホンダさんと一緒に行くことにした。・・・結局は同じ考えの人が多く、一組の家族を除いたほぼ全員で行くことになったのだが・・・(^_^;)

・・・ってコトで、前日のうちにホンダさんと行動する人はそれぞれ申し出ておいたので、AM7:00にモーニングコールが鳴った。準備をして朝食を摂りにレストランへ。円卓の中央に2〜3種類のパンとハム&チーズとジュース&コーヒーが用意されていた。

今まで世界のあちこちのホテルで朝食を食べているが、今回のイタリアのホテルの朝食が一番最悪だった・・・。パンは石のように硬いし、ジュースもコーヒーも薄いし・・・(-_-;) それを知っているホンダさんは、ホテルの近所の「BAR(バール。日本で言うカフェ)」に食べに行っていたらしい。。。

AM9:00、ホテルロビーに集合。イタリアのバスのチケットは「タバッキ(タバコ屋)」または「バール」で買える。ホテルから徒歩数分のバス停の近くのバールにぞろぞろと日本人団体が入る(笑)。ホンダさんの「自分で切符を買う体験をさせてあげよう!」という心遣いかもしれないが、30人近い日本人がバールで1列になりひとりひとりが購入するのはかなりの迷惑・・・。入ってきたイタリア人の「Mamma mia!(マンマミーア(=英語の“Oh, my god!”)」というつぶやきを聞き取ってしまった私は恥ずかしさでいっぱいだった・・・。この時だけはヒアリング出来ないほうがシアワセだったかも(-_-;)。 ホンダさんの好意は理解出来るが、きっとオバサン達はそういう経験を求めてはいないので、ホンダさんが人数分まとめて買っちゃったほうが良かったよ・・・(>_<)
AM9:30、市内行きのバスがやって来て、ホンダさんの先導でゾロゾロと乗り込み、30分ほどでフィレンツェ中心部に到着。

全員で前日夜に訪れたシニョリーア広場まで行き、ホンダさんと一緒にホテルに戻る人は「PM4:45にこの場所に集合」という確認をして解散。

街角から見えるドゥオーモ →

まず、私と母が一番行きたかったフィレンツェの観光スポット、「Galleria degli Uffizi(ウフィッツィ美術館)」へ向かう。ピーク時には外に長蛇の列が出来て数時間待ちのこともあると聞いていたので、念の為、事前にネット予約しておこうかどうかかなり迷ったが、手数料等がかかり倍以上の金額になるし、一応シーズンオフに当たる時期なのでそれほど混んでいないだろうと、当日チケットに掛けることにした。 コレが無事に大当たり!美術館の入口は「予約者用」「団体用」「個人用」の3ヶ所あるが、一番混んでいたのは「団体用」だった・・・。私が目指す個人入口はガラガラで、すんなりとチケット購入(^_^)v。事前に母親から「絶対に行きたい場所」とリクエストを受けていた私はホッと一安心(^_^;)

 

〜 Galleria degli Uffizi(ウフィッツィ美術館) 〜

メディチ家の貴重な美術コレクションをもとに構築された世界有数の美術館。14〜18世紀のイタリア絵画を中心に、ドイツ派フランドル派などヨーロッパ絵画の代表作が展示されている。特にルネッサンス絵画の充実ぶりは他に類を見ない。

建物自体は1560年から20年の歳月をかけて、コシモ一世がヴァザーリに命じてトスカーナ大公国の行政事務局(オフィス・・・イタリア語で“ウフィッツィ”)として建設させたもの。美術館はコの字をした建物の2〜3階にあり、ギャラリーのある45の部屋に分かれ、年代順、画家別に作品が並べられている。

入館料*6.5ユーロ

↑アルノ川対岸から見た美術館

廊下(回廊)にも彫刻の数々が並ぶ

第2回廊部分からの眺め

ルネッサンス初期のジオット、ボッティチェリ、最盛期のレオナルド・ダ・ヴィンチ、ミケランジェロ、ラファエロ、バロック時代のカラヴァッジョetc.の作品が思う存分味わえる。

ボッティチェリ「ヴィーナスの誕生」

ミケランジェロ「聖家族」

 
入口のセキリュティはきちんとしていて、空港のように荷物チェック金属探知機があった。館内には学校の美術の教科書にあったような絵などがズラリと並び、しかもスケールが違う! 壁一面の絵画や彫刻・・・アッという間に時間が過ぎて行った。(HPによっては館内の絵画の写真を撮っている人も居るようだが、一応写真撮影は禁止!なので、上の展示室内部の様子&絵画はポストカードですm(_ _)m)
 
そうそう。。。館内では当然日本人団体様に何組も出会ったが、絵画に近寄りおもむろに手を伸ばしてアラームを鳴らす人がいたり、回廊の長椅子に座り大声で話すオバサン達がいたり・・・。同じ日本人として非常に恥ずかしかった(>_<)。日本って子供の頃からこういう美術館や芸術作品に触れる機会がほとんど無いから仕方ないのかもしれないけど・・・。
ウフィッツィ美術館で約2時間、足が痛くなるほど(^_^;)芸術に触れたあと、美術館の回廊からも見えていた「Ponte Vecchio(ポンテ・ヴェッキオ)」に行ってみる。

 

〜 Ponte Vecchio(ヴェッキオ橋) 〜

「古い橋」という名のアルノ川にかかるフィレンツェ最古の橋。橋上には金銀細工店が並び、その階上にはヴェッキオ宮とピッティ宮とを結ぶためにヴァザーリによって建設された「ヴァザーリの回廊」 が走っている。

橋の上は真っ直ぐ歩くのも大変なくらいの人通り!16世紀までは肉屋や床屋が並んでいたらしいが、今はそんな庶民的な雰囲気を想像も出来ないくらいの金ピカの宝飾品がズラリと並んでいる。ホンダさん情報によるとニセモノもあるとか・・・?(^_^;) 一旦橋を渡り、ウフィッツィ美術館のちょうど対岸の「P.za di S.Maria Soprarno(サンタ・マリア・ソプラルノ広場)」からアルノ川と美術館を眺め、再びシニョリーア広場方面へ向かった。
シニョリーア広場のヴェッキオ宮の脇を抜け東へ徒歩数分行くと、イタリア最大のフランチェスコ派教会「Chiesa di Santa Croce(サンタ・クローチェ教会)」がある。建物北側にあるチケット売場に行き、私がわざわざイタリア語で話しかけているのに、受付のお姉さんはと〜っても感じが悪く、終始無言だった・・・(-_-;)

 

〜 Chiesa di Santa Croce(サンタ・クローチェ教会) 〜

美しい大理石で作られたサンタクローチェ教会は、フィレンツェの中でも古い広場「サンタクローチェ広場」に建っている。フランチェスコ派の教会で140メートル×40メートルの壮大な内部は、フィレンツェを代表する276の偉人のお墓や記念碑が納められている。ミケランジェロ、マキャベリ、フィレンツェを追われラベンナで亡くなったダンテなどが静かに眠る。ドナテッロのレリーフ「受胎告知」やパルディ礼拝堂にあるジオットの「聖フランチェスコの生涯」など、偉人を称えるような美しい芸術品で飾られている。

入場料*3ユーロ

建物はアルノルフォ・ディ・カンビオの設計に基づくゴシック建築。「聖十字架教会」の名のとおり堂内はラテン十字型になっていて、偉人達の墓廟は側廊に沿って並んでいる。1966年の大洪水で甚大な被害を被り、いまも教会内部では足場が組まれ所蔵品の修復作業が続いている(写真左)。 案内パンフやガイドさんが居るわけではないので、何処にミケランジェロやダンテの墓があるのか結局分からなかったのが残念(T_T)。でも、拝観者も少なくひっそりとしているので、そんな厳かな雰囲気の中、美術館のように壁全面を覆う絵画の数々を見るだけでも価値がある。
ここまで昼御飯も忘れて芸術三昧をしてきたが、そろそろPM1:00を過ぎお腹もすいてきた。とりあえず街の中心まで戻り、「Duomo(ドゥオモ)」が見える小さなピザ屋に入ることにした。

基本的にイタリア人男性は愛想が良い♪ ここの店員のオジサンもとても愛想が良くて、カタコトのイタリア語+多少の英語+ジェスチャーで、ピザ(3ユーロ)&皿から溢れるほどの大盛りサラダ(6ユーロ)&ミネラルウォーター(2ユーロ)を注文して昼食を済ませた。