4日目(4/18) ドイツで最も古い街「TRIER」

ドイツ到着後、この日の行程を話していて「ベルギー」に行くかドイツ国内にするか迷ったのだが、「せっかくドイツに来ているのだから、ドイツ国内の街に行きたい!」と、「ルクセンブルグ」までわずか40分のドイツ最古の街「トリアー」に決定!よだもまだ行ったことのない街。どんな街なのか楽しみ♪

AM11:20 ケルン中央駅から乗り換えなしのREに乗り込む。

1つの車両に数組しか乗っていないし、私達の車両も最初は数組居たが、終点近くではすっかり貸し切りになっていた。それもそのはず、通過している駅は全然「駅」には見えない。。。当然「ホーム」はなく、途中、単線で反対方向の列車との待ち合わせもあった。

山の中をひたすら走ること3時間。「もしかして、トリアーって山しかなかったりするの〜?」と、少々不安になったが、到着する頃には民家や工場も見えてきてホッと安心。予想より大幅な時間がかかってしまい、既にPM2:00を回っている。いくら朝食が遅めだったとはいえ、かなり前から空腹・・・。これで何もない街だったら大変だ〜!(今、思えば、この数時間の空腹が、後々の体調不良に繋がったような気もする・・・)

 

「トリアー」は、紀元前16年、ローマ皇帝アウグストゥスが植民都市を建設したのが起源とされる。4世紀には「ローマ・セクンダ(第2のローマ)」と呼ばれる程の繁栄を見せ、今も当時の荘厳な建築物が残っている。トリアーのローマ様式建造物、大聖堂、リープフラウエン教会は、1986年世界遺産に登録されている。

駅前はここまでの道のりからは想像出来ない程賑やか。観光前に早速、かなり遅めの昼食を取る。

ドイツ料理Schnitzel(シュニッツェル)」

豚肉に衣を付けてカツレツ風にバターで焼いたもの。よだはソースのかかった物(写真右)を注文。あいかわらず大き〜い! 結局、私は半分位残してしまった。。。会計の際、店員のおばさんに「持ち帰る?」と聞かれ、喜んで持ち帰り用にパックしてもらった。きっとドイツにはこんな習慣はないはず・・・。おばさんの有り難い心遣いでした。。。

 

駅前のテオドール・ホイス・アレーを直進すると、道端にキレイな「桜」、住宅の軒先で「藤」が咲いていた。バックが日本家屋でないと、また違った雰囲気になる。

歩くこと10分位。左手に黒い巨大な門が現れた。

Porta Nigra (ポルタ・ニグラ)世界遺産

2世紀後半、トリアー市を取り囲む城壁の北門として黒い石を積み上げて造られた巨大な門。1035年には門を覆う形でシメオン教会が造られたが、後にナポレオンの命令で取り払われ、現在のような門だけとなった。

ポルタ・ニグラは、遠目にも「かなり古そう!」と声が出るくらい。近づいて見上げるとかなり高く、そして古い。触ったら壊れそうに見えるがとても硬く、これが2世紀から建っているなんてちょっと信じられない。「よくぞ今まで残っていてくれた!」と誉めてあげたいくらい。それに、この門を大切に守ってきたトリアーの人々にも感謝したい。

 

門をくぐった向こう側はガラッと様子が変わり、旧市街

シメオン通りをメインストリートをしたショッピング街。小さなカフェやお土産屋さんと一緒にデパートも並んでいていかにも近代的。だが、後ろを振り返るとポルタ・ニグラが堂々と建っている。ちょっと不思議な光景。

 ← シメオン通りから望むポルタ・ニグラ

シメオン通りの突き当たりはHauptmarkt(ハウプトマルクト)。いわゆる中央広場。周囲は中世風の建物に囲まれ市場も開かれていた。その広場から東へ行くと、2つの教会が見えてくる。

Dom(大聖堂)と Liebfrauenkirche(聖母教会) 世界遺産

大聖堂は4世紀に建立され、ローマ時代の中心的建造物。聖母教会もゴシック様式の教会としてはドイツで最も古く13世紀初期に建立されており、12枚の花びらを持つバラの形をしている。

左が大聖堂、右が聖母教会

大聖堂はちょうど礼拝の最中でゆっくり見ることも写真を撮ることも出来ずに、早々に退散。ケルンの大聖堂に比べて質素で繊細な感じ。聖母教会はステンドグラスがキレイ。誰もいなかったし、私の好みとしてはこちらの方が好き。

 

大聖堂から南へ進むとピンク色の建物が。。。

Konstatin-Basilika(選定侯の宮殿)

特に内部を公開している様子もなかったので、宮殿の庭園をブラブラ。きれいに整備されたかわいい庭園でした。

 

この庭園を通って更に南下すると・・・

Kaiserthermen(カイザーテルメン)

ローマのディオクレチアヌス浴場カラカラ浴場に並ぶ世界三大浴場のひとつ。4世紀に造られたコンスタンチヌ帝の大浴場跡。

ちょうど雨が降ってきてしまったので、外から見ただけで入園はしなかったのですが、外から見ただけでもかなり巨大な浴場だったことが分かりました。入場料2ユーロを払って内部に入ると、地下はまるで迷路のように水路が張り巡らされているそうです。

 

そうこうするうちに更に雨足は強くなってきたし、足も疲れてきたので喫茶店で一休み♪

ここドイツだけに限らず、日本以外の国には「アイスコーヒー」「アイスティー」っていうメニューはないのが当たり前なんだけど、めずらしくこのお店にはあった!よだが「Eiskaffee」を、私は「Eistee」を注文。何故か値段にかなりの差があったのだが、あまり深く考えずに待っていた。すると来たのは、よだのEiskaffeeは、コーヒーにアイスクリームが乗っている「コーヒーフロート」。私のEisteeはが入っているだけの日本の「アイスティー」だった・・・。同じ「アイス」なのに・・・外国って良く分からない(笑)。

賞味3時間くらいのトリアー観光だったが、もし1泊出来たら、この街に泊まってルクセンブルグにも行ってみたいし、トリアーの街自体ももう少しゆっくり歩いてみたい気がした。

 

PM17:16発、コブレンツ回りのIRで帰る。

行きとは違うルート。コブレンツまではモーゼル河沿いを、その後はライン河沿いを走る。モーゼル河流域はドイツを代表するワインの産地。両岸にはワイン畑が連なり、古城も点在する。

途中まではそんな風景をのんびり眺めていたのだが、乗車後1時間を過ぎたころから、胃痛、腹痛、吐き気etc.と胃腸症状が同時に発生!よだの隣りに格好いいドイツ人青年が座っていたらしいが、そんなこと気にも留められないくらいだった・・・(笑)。

PM19:49にケルン中央駅に到着し、その後、よだの家に着くまでの記憶はほとんど無いに等しく、夕食も食べられずそのままベッドにダウン・・・。きっと、2人にかなり心配をかけたことと思います・・・。