イタリア(ミラノ&ローマ) '14.11.1〜9

日目(11月5日)〜その 3〜

PM13:30、ランチを済ましてメトロB線で再び「Colosseo駅」へ。

朝は脇を通り過ぎただけだったけど、今度は入場します。

入場口にはチケット購入者が20人ほど列を作っていたけど、我が家は「ROMA PASS」を使用して待つことなくタッチ&ゴーで入場〜♪(^_-)ノ

連日、剣闘士と猛獣や剣闘士同士の戦いが繰り広げられ、ローマ市民の熱狂に包まれた「Colosseo(コロッセオ)」。4階からなる外側は、下の層からドーリス、イオニア、コリント式の柱で飾られ、内部は観客席が身分性別によって仕切られていた。

競技場の床部分は失われてしまっているので、現在は地下の遺構がよく見える。前回来た時も感じたけど、当時、ここに猛獣の檻や器材や道具置き場、大がかりな舞台装置があり、落成式では猛獣5000頭が生け贄にされるため北アフリカからたくさんの動物が調達されたらしい。剣闘士は奴隷や捕虜、死刑囚がつとめ、まさにこの場で生死を賭けどちらかがら死ぬまで闘い続けねばならないその残酷な戦いに、多くのローマ人が熱狂していたと思うと鳥肌が立つ・・・。

インターネットで事前予約をすれば「夜間特別公開」を見学できたり、’14年からはガイド付きで地下の見学(別料金)も出来るようになったらしい。回廊に設置されている博物館は以前に比べると近代的に改装されてキレイになっていて、展示品もかなり増えていた。

PM15:00、コロッセオを1時間ほど見学したあと、徒歩で「Fori Imperiali(フォーリ・インペリアーリ)」へ。前回も来た場所だけどちょこっと見ただけで帰国後ちょっと後悔していたので、今回はちゃんと見学。 フォーリ・インペリアーリ通りから発掘された遺跡を見下ろす事が出来る。

 

Fori Imperiali(フォーリ・インペリアーリ)

「フォーリ・インペリアーリ」とは「諸皇帝のフォロ(公共広場)」の意味。人口増加のためフォロ・ロマーノが手狭になったため、カエサルが紀元前54年に私財を投じて造ったのが始まり。中世には土で覆われていたが1995年から2003年までの発掘作業により、現在では遺構の 約50%が見られるようになった。
Foro di Augusto(アウグストゥスのフォロ)

紀元前2年に完成し、広場の奥には復讐の神マルスの神殿が設けられ、両側はエクセドラ付きの柱廊で囲まれて、大理石の像で飾られていた。

復讐の神マルスの神殿跡 → 
Foro di Traiano(フォロ・トライアーノ)

トラヤヌス帝は宮廷の建築家に命じて斜面を削らせ、大規模な広場(300m×185m)と市場を造らせた。

Mercati Traianei(トラヤヌスのマーケット)

2世紀初めに造られ、現在もかなりよく残っている遺跡のひとつ。正面はトラヤヌス帝のフォロのエクセドラに沿って半円形にカーブし、1階は11に区分されていた。2階は屋根付きの回廊式、3階はテラスになっていて、商店や食べ物屋などが入っていたと考えられている。

Colonna Traiana(トラヤヌスの記念柱)

ウルピアの会堂のうしろに建っていた記念柱は奇跡的に破壊を免れ今日に至っている。

19の巨大な大理石のブロックを積み重ねた高さ40mの記念柱にはトラヤヌス帝のダキア遠征勝利の場面が描かれ、先端には皇帝の像が乗っていたが、中世になってS.ピエトロの像に置き換えられた。内部は空洞で螺旋状の階段で上に上がれる構造になっている。

ここでフォーリ・インペリアーリ通りを渡って道路の反対側へ。

古代遺跡に囲まれた街中でちょっと異質にも感じる白亜の建物。

ヴィットリオ・エヌマーレ2世記念堂

イタリア統一の立役者、初代の国王となったヴィットリオ・エヌマーレ2世の偉業を記念して建てられた。ローマのランドマークでもあるが、どうにも遺跡や古い建物のもつ雰囲気に溶け込めず、完成当時は地元の人には評判が悪かったらしい(^_^;)

ローマのほぼ中心にあるので、ここの屋上からの眺めは素晴らしいらしい!パノラマエレベーター(有料)で屋上まで上がってみようと思っていたが、ここまでの時点で予想以上に遺跡巡りに時間が掛かり、しかもまだ見終わってないので断念。。。

 

Foro di Cesare(カエサルのフォロ )

紀元前54〜46年にかけて造られた75m×160mのフォロは列柱で囲まれ、中央にはカエサルの騎馬像が置かれていた。

前回ほとんど見学出来ずに心残りだった「フォーリ・インペリアーリ」。

たぶん、前回来た時よりもかなり発掘が進んようでかなり印象も違ったし、規模もかなり大きく、有料ゾーンに入らずに道路から見える無料ゾーンだけでも充分見応えがあった♪

最後に、カンピドーリオの丘 から「フォロ・ロマーノ」の全景を見下ろして(右の写真)、本日の遺跡見学は終了!(^-^)ノ

PM16:00。朝から遺跡見学でだいぶ歩いて疲れてるけど、もう1ヶ所くらい行けるかな?近くに世界的に有名な教会があるので行ってみる。

地図を見てもイマイチ入口が分かりにくくてちょっと迷ったけど無事に到着。

・・・が、この疲れが溜まっている時間帯にこの急階段〜〜〜っ!(*_*)

ゼエゼエしながら登り切った所で、一旦階段に座って休憩。

有名な教会だけど、外観はかなり地味・・・(^_^;)

Santa maria in Aracoeli(サンタ・マリア・イン・アラチェリ教会)

キリスト教の伝説によれば、アウグストゥス帝はある日ここで、幼子を腕に抱く聖母を見、さらにキリスト到来の予告とここにやがて『神の子の祭壇』が建つだろうという巫女のお告げを聞いたとされている。この伝説に基づいて建てられた教会で7世紀にはすでにここに存在し、今もその当時のゴシック様式のファサードを残している。

外観からは想像できないほど豪華で美しい内装!内部は3廊式になっていて、ローマ時代の建築から借用された22本の柱で仕切られている。コズマ風の美しい床模様は8世紀の終わり頃のもの、格天井は1571年のレバントの海戦でトルコに勝利を収めたのを記念して造られたもの。

PM16:30、朝から歩き回ったローマ1日目は無事に終了。

・・・もう疲労困憊。ここからメトロの駅まで歩くのも嫌になるくらいの距離があるので、停留所2〜3個分だけどバスに乗る。ヴェネチア広場のバス停から810番のバスに乗りメトロの「Colosseo駅」前で下車。

ちょうど帰宅ラッシュの時間帯に当たってしまったらしく来る電車は激混!(*_*) ローマでスリが多い場所の第1位は「混雑した車内」。危険回避のため2台見送って、やや空いていた3台目でやっと乗車。

テルミニ駅の地下にあるスーパー「CONAD」で飲み物等を買い出しして、PM17:30にホテルに到着。

あ〜〜ぁ、足が痛い。。。ホテルのベッドで一息ついたら出かけるのが億劫になった。今日はランチをしっかり食べてるので夕食は持参した和食でいいわ〜(^_^;)。

洗濯をして、少し寝てから起きたところでテレビをつけたらサッカーの試合がやっていた。ローマで開催されたら観に行こうと思っていた「バイエルンミュンヘン vs ASローマ」。残念ながらミュンヘン開催になってしまったので現地観戦の夢は叶わなかったけど、ヨーロッパにいると真夜中とか早朝とかではないから(^_^;)リアルタイムで観られるのがいいね〜♪

PM22:00過ぎ。明日も朝早くから行動予定なのでお休みなさ〜い zzz(=_=)zzz