6日目(11月6日)〜その1〜
AM6:45起床。今日は混雑必至の場所へ行くので、開館時間前に着きたいから私にしてはだいぶ頑張って早起き。
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AM8:30、世界でも指折りの「ヴァチカン博物館」に到着。
行列は博物館入口からリソルジメント広場方面に向かいヴァチカン市国の城壁沿いに出来る。前回来た時よりもかなり前方に行列の最後尾があった。まだまだ短いほうなので、早めに行動して良かった。
行列のちょっと手前に、首から写真入りの「許可証」らしき物をぶら下げた人が数人ウロウロしていた。その許可証にはいろんな国旗のマークが描かれていて(たぶん話せる言語)いかにも公認っぽい雰囲気。もちろん我が家も声をかけられた。
「チケット持ってる?列に並ぶと入館まで2時間くらい掛かるけど、あっちのオフィスでチケットを買えばダイレクトに入館出来るよ」(←英語)
全くヒアリングが出来なければ最初から完全無視するんだけど(笑)、中途半端に理解できちゃうとその誘い文句にちょっと心が動いてしまう(^_^;)。 でも、前回来た時はもっと行列は長かったけど2時間なんて待ってない。それに、そんなにオイシイ話ならこの行列に並んでる人がみんなが乗ってもおかしくないから、現時点で行列が出来ている理由が分からない。ガイドブックにもそんな入館方法に関しては書かれてないし、クチコミも見た事がない。という訳で無視して列に並ぶ事にした。
すると、一難去ってまた一難!列の前方から今度はアラブ系の2人組の“物乞いおばあちゃん”がやってきた。もちろん誰も相手にしていない。
順番に物乞いをしているので、当然私の所にもやってきた。まったく分からない言語で声をかけて来るので「NO!」と言いながら手で払う仕草をしたが、おばあちゃんはスリスリと身体をすり寄せてきて自分の大判ストールの下で手をモゴモゴ・・・
「!!!(@_@) スリだ〜〜っ!!」
焦ってショルダーバッグを見たらファスナーが半分開けられているではないかっ!!「Go away!!」と大声で言って追い払って、慌てて中味を確認したら被害無し。すぐにもう一人のおばあちゃんに捕まっていたshinjiにも声をかけたが異常なし。ほっ・・・危機一髪だったわ(^_^;)。
現金とカードはいつもスキーで使用している「首掛け財布」に入れて洋服の一番内側にしてるし、パスポートはバッグの内ポケットのファスナーとチェーンで繋がれているので、この時に盗めた高価な物といえばデジカメくらい?まぁ、デジカメも旅の記録を失う事になるからホントに盗まれたら悲しいけど・・・(^_^;)。
それにしても、今まであちこち「治安が悪い」と言われる場所にも行ったことあるけど、まさかこの世界的観光地ローマで遭遇するとはねぇ〜・・・(-_-;)。前回ローマに来た時は今ほどは旅慣れてない頃だったし、母親と一緒だったのでかなりピリピリと周囲に気を配っていたので遭わなかったのかもね。今回は2回目という事もあり私にもちょっと隙があったのかも。これからは気をつけよう・・・。
AM9:00、雨の中、列に並んで待つこと30分。時間どおりに開館したらしく列が動き出し15分ほどで無事に入館♪
← まずは手荷物検査。待ち時間5分くらいだったので比較的スムーズに進んでいたほうかも。 その後、チケット購入をしようと窓口に並んでみたが、どうやらオンラインで入館予約とチケット購入した人の列だったらしく「こちらではチケットは買えません。」とだけ言われる。
う〜ん。。。キョロキョロしてもチケット売り場が分からないので、「Reception」と書かれた窓口に聞きに行ったら「2階。」とだけの無愛想な返事。
もともと事前購入者とそうでない人の窓口の表記も分かりにくいのに、何よ、その態度はっ!(怒)とちょっとイライラしながら階段を昇ると、「入館ゲート兼チケット売り場」(左の写真)がずら〜っと並んでいてしかもガラガラだった。窓口ですんなりとチケットを購入(カード利用可)。 ・・・明らかに1階の予約者の列のほうが長い! 開館直後に来られるなら、事前に手数料を支払って予約するよりも直接購入のほうがはるかに安上がりだし早いっ!
博物館内は順路に沿って見学出来るようになっている(←案内看板はイタリア語のみ!) ものすご〜くたくさんの種類の部屋があるので、帰国後に無数の似たような写真を前に呆然としないよう(笑)、まず最初に各部屋の入口の看板の写真を撮ってから内部に入るようにした(^_^)v
「エジプト美術館」 古代エジプトを中心に発掘された埋葬品などが展示されている 「オッタゴーネの中庭」
「ピオ・クレメンティーノ美術館」の円形の間の天井 『ラオコーン』(ピオ・クレメンティーノ美術館)
「ピオ・クレメンティーノ美術館」の床のモザイク画 「大燭台のギャラリー」の天井画
「タペストリーのギャラリー」 現在はラファエロの弟子たちの下絵に基づいてブリュッセルで織られたタペストリーが飾られている 「地図のギャラリー」の天井は彫刻とフレスコ画で飾られている 「地図のギャラリー」にはイタリア各地方の地図40枚が長さ120m回廊の左右に並んでいる 「ピウス5世の居室」の天井フレスコ画
「ソビエスキ王の間」の床のモザイク画
「無原罪のマリアの間」の壁画
「ラファエロの間」の第1室「コンスタンティヌスの間」。
四方向と天井全てがフレスコ画に囲まれている「ラファエロの間」の第4室「火災の間」にある「ボルゴの火災」 「キリスト教美術館」
唯一写真撮影禁止の場所:ヴァチカンの最高傑作「システィーナ礼拝堂」。4年間天井に向き合ってミケランジェロが描いた「天井画」、そして「最後の審判」。 画の素晴らしさにはもちろん感動だけど、あいかわらずこの礼拝堂は団体ツアーの最終集合場所になっているらしく、それほど広くない空間に人間がび〜っしり・・・(^_^;)。一応監視員が「お静かに!」とたまに声をかけたりはしていたけど、 ザワザワしていてなんだかやっぱり落ち着かない空間。時間制入場とかにして、もうちょっと静かに見学出来るようにして欲しいところだわ・・・。
AM11:30、ほぼ順路どおりに見学終了。
興味の薄い部屋は簡単にスルーして、興味を惹かれた部屋ではた〜っぷり時間をかけて見学。今回は「ラファエロの間」にかなり時間をかけた気がする。 前回その豪華さに感動した「ヴァチカン図書館」がクローズしていたのだけは残念だけど、その他はマイペースに見学出来たので満足かな♪
出口へ向かうこの“くるくるスロープ”の手前のスペースでベンチに座って一旦休憩。
このスロープを下れば出口なのだけど、この出口から出ると「サン・ピエトロ大聖堂」に行くにはかなり遠回りになる。
ガイドブックの隅のほうに小さく書かれていたクチコミに寄ると、再度博物館内を1周するほうが「サン・ピエトロ大聖堂」に行くには断然近道らしいので、再び最初の部屋「エジプト美術館」からリスタート(^_^)v。
しかし、時刻はちょうど昼どき。館内はも〜〜ぅ大混雑で人が溢れていて自由に進めない状態。そんな中、ゆっくり見学している観光客を尻目に人混みをかき分けて、各部屋を小走りで通過していく我が家は一体どう見えていたのだろう?(笑)
「システィーナ礼拝堂」の先に、ちょっと分かりにくいけど「サン・ピエトロ大聖堂はこっち」というような看板があるので、そちらに進むと通路がありちゃんと大聖堂の脇に出られた♪ 大聖堂の扉は開いているので外からちょこっと覗く事は可能 →
このあと大聖堂にも入場して見学しようと考えていたのだけど〜・・・
大聖堂の入口も、その手前のセキュリティーチェックも、どこも長蛇の列!サン・ピエトロ広場を2/3周するくらいの大行列になっているっ!(@_@) たぶん軽く1時間以上は待つレベル・・・。 私は前回内部見学をしているので今回無理に入らなくてもいいのだけど〜・・・ 念のためshinjiに聞いてみると「こんなに並んでまでは入らなくていい」と言うので断念。
博物館と大聖堂は別々の日にそれぞれ朝一番で入場するのがBetterなんだと思う。