イタリア(ミラノ&ローマ) '14.11.1〜9

6日目(11月6日)〜その2〜

← サン・ピエトロ大聖堂を背にしてコンチリアツィオーネ通りを徒歩で東へ。

パトカーがBlueのアルファ・ロメオ♪イタリアっぽい! →

PM12:30、前回は日数が足りずに行けなかった「サンタンジェロ城」に到着。

Castel Sant' Angelo(サンタンジェロ城) 

2世紀初めにハドリアヌス帝が自分自身とその後のローマ皇帝の霊廟として造らせたもの。カラカラ帝までの皇帝がここに埋葬された。霊廟はアウレルアヌス帝の時代に改築され、要塞としての役割が大きくなっていった。

10世紀にはヴァチカンの軍事的な要塞となり、法王の避難場所として使われるようになり、13世紀にはレオニーネの城壁の上にヴァチカンと直結する避難通路が出来た。

入館料(ROMA PASS利用で∈10.5)の支払いはカード利用不可だった(-_-;)。こちらのチケット売り場の人もあまり愛想良くなかったし、パンフレットもかなり雑な記載で分かりにくかった。

城の内部は「サンタンジェロ国立博物館」になっており、ハドリアヌス帝の時代に造られた螺旋状のスロープに沿って見学。

さすが「要塞」だけあって見学順路も複雑で薄暗くまるで迷路のよう!見所は結構多かったけどイタリア語の説明看板ばかり。 自由に見学出来るのは好きなんだけど、ココはガイド付きツアーとかあったほうが分かりやすいかも。。。

3階回廊のベンチで、朝食時に作って持参したサンドイッチ(笑)でランチを済ます。

サンタンジェロ橋

テヴェレ川に架かる天使像に飾られた橋

中心の塔には剣を鞘に収めるブロンズ像の天使像が立つ(これはレプリカでオリジナルは館内に展示)

テラスからはローマの街並みやヴァチカン市国がよく見える

PM14:00、サンタンジェロ城の西側にあるバス停から40番バスに乗る。始発だったので 、短時間の乗車だけど敢えて座席に座ってスリを予防する(笑)。

PM14:25、「Argentina」というバス停で下車し、こちらも前回来る事ができなかった「パンテオン」へ。どうやら建物裏側から進入したらしくガイドブックで見ていた光景と違って一瞬とまどった(^_^;)。

Pantheon(パンテオン)

現存するローマ建築の最も完全な遺構であり、世界最大の石造り建築物。その広さ、大きさ、建築技術の高さ、そして1900年もの時の流れが感動を呼ぶ。

「パンテオン」とは「すべての神々の」という意味で、全ての神々に捧げられた神殿。

前室は幅33.1m、奥行15.5m。太さ4.5mのコリント式の花崗岩の円柱16本が並ぶ。 本殿は直径高さともに43.3mというサン・ピエトロ大聖堂を凌ぐ大きなクーポラで覆われている。この膨大な石材を重量を分散させるため周囲の壁の厚さは6.2m !直径9mの天窓から光が降り注ぐ。

左から3つめの小祭壇が37歳の若さで亡くなった「ラファエロ」の墓

上部にはロレンツェットに依頼したという彫刻「石の聖母像」が飾られている

イタリア統一の立役者で初代国王の「V.エマヌエーレU世」の墓

PM15:00、パンテオンの近くにある「サンタ・マリア・ソプラ・ミネルヴァ教会」へ。

Santa Maria Sopra Minerva (サンタ・マリア・ソプラ・ミネルヴァ教会)

小美術館と呼べるほど数々の美術品を収蔵し、ローマで唯一のゴシック様式の内部構造を持つ教会。

質素なファサードとその前に立つオベリスク →

右 : 内部右側廊の5つめにある「受胎告知の礼拝堂」には15世紀後半に活躍したアントニアッツォ・ロマーノの美しい作品『受胎告知』がある

左下 : この教会の一番の見所、右翼廊の奥にある「カラファの礼拝堂」。大理石のアーチで囲まれた礼拝堂にフィリッピーノ・リッピのフレスコ画で埋められ、正面に『聖トマス・アクィナス』が描かれている

下中央 : 主祭壇の下にはイタリアの守護聖人カテリーナが葬られている

右下 : 内部が暗かったので写真ではちょっと分かりにくいけど、珍しい「青色の天井」も美しかった

これだけたくさんの美術品を無料で見られ、観光客も少ないこの教会。なかなかオススメの穴場教会だった。

教会を出て南下しバス停のある「トッレ・アルジェンティーナ広場」に向かうと、突然遺跡が現れた。ガイドブックには詳しく書かれてはいない遺跡。ローマは街中どこでも普通に遺跡がある♪

 

Area Sacra d.Argentina (アレア・サクラ)

ローマの共和制時代に神殿が建っていた聖域。実はここは歴史的に極めて重要な場所で、紀元前44年3月15日、まさにここでカエサル(ジュリアス・シーザー)が暗殺された。

前日に見学したフォロ・ロマーノより前の時代の政治の中心地。カエサルは元老院の会議が始まる直前、左上の写真に写っている6本の円柱の手前付近でブルータスら14名に寄って暗殺された。シェイクスピア作「ジュリアス・シーザー」の1シーンでの名言。

“ブルータス、お前もか!”

実際にココで起こった暗殺事件。 遺跡は現在の地面より3〜4mほど下にあり、人間は内部に入る事は出来ないが、どうやら野良猫の住み処になっているらしくかなりの数のネコがうろうろゴロゴロしていたのも印象的だった(笑)。まさかネコ達はココでそんな歴史的に重要な事件があったとは知らないだろうけど・・・。

PM15:30、そろそろホテルに帰ろう。遺跡脇のバス停でちょうどやってきた40番バスに乗り込んだ。

・・・が、ここで本日2回目のハプニングが発生!!

バスの後方のドアから乗り込んだのだが、結構たくさんの乗客が乗り降りしていて、その合間を縫って小さな私はスルスルとやや前方へ向かったが、あとからshinjiが来ていない! ふと振り返るとドアの入口付近で、バスから降りようとしている赤ちゃんを抱っこした中東系の女性に前方を塞がれていて乗り込めない様子だった。少しの間すったもんだした挙げ句、なんとか乗り込んできたshinjiに向かって、私の隣にいたイタリア人男性(←ちょっとイケメンだった・笑)が突然英語で「You are warning!Danger!Your Pocket OK?」と声を掛けてきた。

一瞬何を言っているのか理解出来なかったんだけど、「!(@_@)!あの赤ちゃんを抱っこした女性、もしかしてスリだったの〜っ!?」

慌ててshinjiに「ポケットの中、大丈夫?」と聞いたけど、今朝もスリに遭ったばかりなので(笑)上着のポケットには貴重品は入れていなかったために被害は無し。確かに入口で女性とすったもんだしている時に上着のポケットをまさぐられた感覚はあったらしく・・・(^_^;) 恐るべしローマのスリ!抱っこしていた赤ちゃんの下から手を出してポケットを探ったって訳ね・・・。

ガイドブック等にも「電車やバスの乗降時はスリに要注意!」とは書かれていたけどホントなんだ(爆)。でも、まさか赤ちゃん抱っこしたスリとはねぇ〜。ホント相手が誰でも油断出来ないわ・・・。

隣のイタリア人男性には一言お礼を言ったけど、どうせなら気づいた時点でもっと早く大声でそのスリに向かって言って欲しかった(-_-;)

PM16:00、テルミニ駅に到着。なんと、ものすごい雷雨・・・(-_-;)

折りたたみ傘も全く役に立たない雨の中、バスターミナルから走って駅へ入り、構内のスーパーで水を買ってからホテルに帰着。

PM18:00、雨はまだ降っていたけど夕食を食べに出かけなきゃ。

事前にレストランはいくつかリサーチしておいたんだけど雨の中遠出するのがめんどくさくなったので、ホテルから徒歩圏内で、「ローマの家庭料理が手頃な価格で食べられる」とガイドブックに書かれていた「Fulvimari」に行ってみる事にした。

店の前で太めの元気なウエイターさんが呼び込みをしていて、「オナカ、ペコペコ?」とカタコトの日本語で声を掛けられた(笑)。きっと日本人旅行者が比較的多く来る店なのかも。

店内はそんなに広くはなくてこじんまりしていた。アットホームな雰囲気♪

(日本語メニューは無し)

テーブルに案内されメニュー表をみていると、まだ何も注文していないのに“泡々した飲み物”(笑)が♪ 呼び込みしていた例のウェイターさんだったので、「これ何?」と確認したら小声で「サービス♪」だって(*^_^*)

思いがけずスパークリングワイン♪ラッキー☆

全てのテーブルにサービスしている雰囲気ではなかったので、ホントにウェイターさんの気分次第かも?(^_-) 

その後、イタリア語と英語と混ぜながらオーダーしたら「Perfect!(^_^)b」と褒められた(笑)。

いわゆる「お通し」:パンやグリッシーニ等(∈2)

ニョッキのボロネーゼ(∈9)

Menu Romano(∈15)

ローマを代表する料理(カルボナーラ、サルティンボッカ、アーティチョーク)のセットメニュー

Menu Romanoに付いているマチェドニア

ティラミス(∈6)

フォークが2本刺さった状態で登場!(笑)

カプチーノ(∈3)

さすがにそろそろエスプレッソは飽きちゃったので・・・(^_^;)

食事中もさきほどのウェイターさんが気に掛けてくれて「オイシイ?」とか、私がイタリア語で会計をお願いしたのに何故か「オカンジョウ?」と日本語で返されたり(笑)、他にも「アリガト」「サヨナラ」などカタコトの日本語で声を掛けてくれるので、日本人にとってはちょっと安心出来るレストランかも♪

やっぱりお店の人と会話が出来ると食事も楽しくなるネ☆ 現地の言語は無理でも、せめて英語でウエイターさんともっと会話をしながら食事が出来るようなレベルになりたいものだわ!(^_-)v (・・・と、海外旅行のたびに毎回思うのだけど、帰国後の勉強は長続きしない・・・笑)

PM19:00、あいかわらずの大雨の中、徒歩でホテルに帰着。シャワーを浴びて、明日の予定を考えたりしたあと就寝 zzz(=_=)zzz