ケニア ('17.9.23〜30)

日目(9月26日) 〜その1〜

AM5:23、モーニングコール。前夜に「5:30」でお願いしたはずだけど、、、 ちょっと早い。

身支度を整えて、昼過ぎまでホテルに帰って来れないから荷物を色々揃えてフロント棟へ。6:00の出発まで図書室に準備されている軽食でちょこっと腹ごしらえ。赤道直下のケニアなのに早朝のこの時間は結構寒い!!テーブルに用意されていたお湯を頂いて、持参した水筒には緑茶 (←持参品)を入れて出発。(車内でミネラルウォーターを1人1本ずつ貰えます)

出発前にMOMANYIさんから「Book?」と聞かれた。動物図鑑のような立派な本は持ってないけど、持参した「ケニア・タンザニア旅ガイド まるまるサファリの本」は後半部分がほぼ動物ガイドになってるのでこれで大丈夫かな? (ドライブ途中で時々その本を出して、指差しで動物の種類を教えてくれました)

M6:00、通常は「朝・午後」に分けて行うゲームドライブを、今日は2回分を合わせて6時間!しかも貸し切り!!(←無料でアップグレード状態・笑)というゲームドライブに出発!!

ホテルを出発した時はまだ周囲はまだ真っ暗だったけど、30分掛けて丘を下り「Oloololo Gate(オロロロゲート)」に着く頃には空が白み始めた。

遥か彼方、地平線まで続く草原にぽつんぽつんと立つアカシアの樹が、いかにもアフリカの大地!

この日は気流が安定していたようで遠くに熱気球がたくさん浮いていた。「バルーン・サファリ」は現地でも申込可能だが、催行されるかどうかは当日の気象状況次第。

1時間ほどマサイ・マラのサバンナを上空から楽しんだあと、着地地点でシャンパン付きの朝食を摂り、その後2時間ゲームサファリをするというこのOP。
この時期の金額は大人1名US$495!高い!!(@_@) こんな場所で気球に乗れるという体験は貴重だとは思うけど、、、 まず、「熱気球」は海外旅行保険の対象外の「危険を伴うスポーツ」に当たるので、万が一落下しても保険が出ない(爆)。しかも、地上でも見つけにくい動物たちを上空から見つけられるとは思えないので、我が家はパス。(^-^;)

ゲームドライブを開始して、まず最初に遭遇したのが、、、

← マダラハゲワシとコシジロハゲワシの群れ

よ〜く見ると何かに貪りついている。大きな角を持ったバッファローだった。

ライオン(雄)→ライオン(雌と子供たち)→ハイエナ→ジャッカルと順番に平らげて、腐りかけているであろう最後の残り物を食べるハゲワシ達。ハゲワシ類は、血まみれの腐肉に頭を突っ込んでも、頭の羽毛が血で固まらないように剥げているんだって。

早朝なので、どの動物も朝食のために活発に行動している。次に出会ったのは、、、

狩りに向かうライオンの雌。普通に車の目の前を突っ切って、すぐ脇を通過していく。もちろん声も出せないし、息を殺して通り過ぎるのを見届けた。

← ふと足を留めたライオン

その視線の先は・・・ トピの親子!!

叢に身体をひそめながら、少しずつ距離を詰めて行く様子は本当に緊張感のある光景。

狩りの瞬間を見られるかも!?と、たぶん20分くらいはその場で観察していたけど、途中で気づかれてしまってトピの親子は逃げて行ってしまった。ちょっと残念な気もするけど、、、まさに目の前でその瞬間を見てしまったらかなりの衝撃だったかもしれない・・・。

ミナミジサイチョウ

サバンナに生息する大型の鳥。飛べないことはないが飛翔距離が短く、いつも地面歩いている。ヘビ・トカゲなどの爬虫類や昆虫などを食べる肉食性の鳥。

前日から雌ライオンと子ライオンには何匹も遭遇してるけど、まだ雄には会ってなかったので、やっぱり雄が見たいなぁ〜と思っていたところ、MOMANYIさんが車を走らせた先に突如居ました!!

やっぱり雄ライオン、カッコイイ〜〜〜っ!!(*^^*) 朝陽に輝く黄金のたてがみが神々しい! 情報を聞きつけて駆け付けたたくさんの4WD車に周囲を囲まれてもビクともしてません(笑)。

雄ライオンから離れた直後、すぐに再び車が停まりMOMANYIさんが「あの繁みの中にチーターがいるよ!」 じーーっと目を凝らしてみたけど肉眼ではやっとなんとなく確認できる程度(;^ω^)。でも、双眼鏡で覗いてみたら、、、

Cheetah(チーター)

おお〜〜〜〜っ!!本物だ!きれいな模様♪

言わずと知れた世界最速のランナー。でも、アフリカ全土でも、もう1万頭以下しか生き残ってない絶滅危惧種。見ることができて良かった☆

チーターは昼間に狩りをするので、早朝の今はまだ寝起きかな?眼を閉じたり開けたりとまだ眠そうな様子。

まだまだ初見の動物に次々と遭遇します!

Spotted Hyena(ブチハイエナ)

「死肉を漁る」とか「ライオンの獲物を横取りする」とか評判が悪いけど、草原で見るハイエナは、地味な色合いだし、腰も低くて、ちょっと情けない感じ。。。(;^_^).

←車のすぐ脇をてくてくと通過していった。

Black-backed Jackal(セグロジャッカル)

ライオンやチーターの獲物を奪いに来る草原の掃除屋。夫婦はとっても仲が良くて、繁殖期以外でもいつも一緒で一生連れ添うんだって。

キツネみたいに小さくてかわいい顔をしてるのに肉食だなんて、ちょっと想像できない。

次から次へと、テレビや動物園で見たことしかない動物たちが目の前に現れて、しかも野生のままの行動をしていて、とにかくも〜ぅ凄いとしか言いようがないっ!!(←ボキャブラリー少なくて他に表現ができない・汗)

あとは「BIG5」のうちでまだ見ていない「Leopard(ヒョウ)」が見たいナ〜。。。ヒョウは「BIG5」の中でも最も遭遇率が低いレアもの。昼間は大抵森の中の木の上で寝ていて動かないからな見つけにくいらしい。でも、MOMANYIさんは私の気持ちを察してくれたのか、森のある方向へと車を走らせてくれました。

途中、ワニやキリンやバッファローの大群やらに遭遇しながら、マサイ・マラ国立公園の西側にそびえる断崖の近くまでやってきた。「レオパードエリア」と呼ばれるヒョウの目撃情報の多い森に到着。双眼鏡を使って3人で森の中を探したけれど、、、発見出来ず。まぁ、ここは動物園では無いので仕方がない。

 

AM9:30、サバンナのど真ん中で朝食Time♪ホテルを出発した際に着ていたフリースやジャンパーはもう必要ないくらい暖かい。

アカシアの木陰にテーブルをセットしてくれて、朝食BOXと温かいコーヒー(インスタント)・紅茶(ティーバッグ)。BOXの中味はサンドイッチ数種類(ジャムやチーズ)、ゆで卵、ソーセージ、りんご、ヨーグルト、ジュース。パンやソーセージが温かければもう少し食欲も進んだと思うけど、、、あまり食べられなかった。

ゲームドライブを朝と午後の2分割にした場合、朝のドライブのあと一旦ホテルに戻ってレストランで野菜たっぷりサラダとか熱々の卵料理とか食べられたんだろうなぁ〜と、ちょっと思ったり(^-^;)。 でも、大草原のド真ん中の壁も柵も何にも無いこんな場所で朝食を食べるなんて経験、二度とできないだろうからネ♪

ところで、、、。

出発前にMOMANYIさん が「行きたくなったらいつでも言って」とは言っていたけれど、ここら辺で一度トイレに行っておきたい(爆)。さすがにこのまま昼過ぎにホテルに戻るまではもたないだろう(^-^;)。「トイレに行きたいんだけど・・・」と言ってみたら、「Beyond the Car.(車の向こう側でどうぞ〜)」と、アッサリ言われた(笑)。

基本的に国立公園内にはトイレはありません(公園入口の各ゲートには有ります)。なので、車の向こう側に行っても別に「トイレ設備」があるわけではございません!!単に草原があるだけ・・・ 囲いも何も無い・・・ いわゆる「青空トイレ」ってヤツです(^^ゞ。MOMANYIさん とshinjiがいるテーブルの辺りからは完全に死角になってるけど、他のサファリカーがやってくる可能性もあるし、もちろん野生動物に襲われる可能性だってあるっ!! いやぁ〜、なかなかスリルのある貴重な経験でしたワ。今回は3人だけだったからまだ良かったけど、他のゲスト達と一緒だったら?と考えると、、、もっと緊張したかも(汗)。貸し切りでホント良かった〜〜〜!

食後もゲームサファリは続きます♪

アフリカに行くのなら是非とも見てみたいのが、あの「ヌーの大移動」! ワニが待ち構える川の中へ次から次へと飛び込み、命がけで対岸に渡る映像を見たことのある人は多いはず。ヌーは50km先の雨が分かると言われ、大移動は雨の状況によって毎年異なる。通常は乾季にあたる5〜6月頃にタンザニアのセレンゲティからケニアへと移動を開始し7月〜10月はマサイ・マラで過ごす。

ヌーの大移動を追っているサイト「HerdTracker」(←なかなか面白いので興味のある方は検索してみて♪)に寄ると、この年はタンザニアへ戻る時期がやや早めで、9月末のこの時期にはほとんどマサイ・マラには残っていないという情報だった。

・・・が、MOMANYIさん、見つけてくれました!

Gnu(ヌー)

「ぬーー」と鳴くから「ヌー」。適当に名前を付けられてしまったヌー(笑)。

シマウマと行動することが多いそうで、この時もシマウマ群れの奥にヌーの群れがいた。動物園でもなかなか見かけない動物なので一度見てみたかったのだけど、、、 バッファローに比べるとサイズも小さいし、痩せていて・・・  正直、かなり地味(笑)。
TVで見た川渡りの映像はかなり迫力あったのにな〜。もしまたアフリカに来るチャンスがあったら、川渡りの時期に合わせて来てみたい♪

とにかく「ヒョウ」を求めて彷徨うサバンナ・・・。

草原の真ん中でなぜか動きが固まっているインパラの群れに遭遇。

ん?何故に固まってるの?しかも全員同じ方向を凝視している。

その視線の先を双眼鏡で追ってみたら、、、ハイエナ3匹発見!!自分たちが狙われているのが分かっていてかなり警戒している様子。なかなか緊迫感のある光景だった。。。

再びチーターにも遭遇!しかも歩いてる〜っ!!

← この引き締まったバランスの取れた身体、ほんとカッコイイ〜〜〜っ♪

ちょっと遠かったけど(^_^;)、絶滅危惧種のチーターに1日に2回も会えたなんてかなり貴重♪

チーターは昼間に狩りをする動物なので、運が良ければ、獲物を見つけて時速70〜90kmで走る姿を見られるかもしれない。でも、長距離走は苦手で、ちょっと走るとすぐにゼーゼーしちゃって(笑)、狩りの成功率は20%くらいらしい。。。

時刻は11:00過ぎ、そろそろ終了の時間。今日はヒョウはお預けね・・・(-_-)。

「Oloololo Gate(オロロロゲート)」に向かう途中、MOMANYIさんの携帯に連絡が入りその場所へと急行!!他にも数台のサファリカーが集合していた(笑)。

危険なのであまり近寄れないのだけど、お食事中のライオン(♀)と、それを遠巻きに狙っているハイエナとジャッカルという構図。

1枚目:左端の奥のほうにジャッカル(小さい!)、その手前にハイエナ、右のほうにライオン
2枚目:双眼鏡で覗いてみると、、、かぶりついている動物から小さい牙が見えた。MOMANYIさんに寄ると「イボイノシシ」らしい。昨日見かけた愛嬌のある行動をしていたあの子じゃないといいのだけど・・・
3枚目:中央にハイエナ、画面下にジャッカル。目線の先はライオン

しばらくこの光景を観察していた。ハイエナとジャッカルはそれぞれ数匹ずつ待機していて、じりじりグルグルと周囲を回りながらライオンに近寄ってはいるものの、さすがに横取りしに行く度胸はない様子。でも、なんとなく気配を察知したのか、ライオンは獲物をくわえて周囲から見えづらい窪地へと場所を移動して食事を継続していた。 今まさに目の前で繰り広げられている弱肉強食の野生動物の世界。見ているこっちまで緊張感が伝わって来て息をするのも忘れるぐらい見入ってしまった。

こんな光景、きっと毎日のことで見飽きてしまっているであろうMOMANYIさんだけど、この場面だけでなく全ての場面でゲストの私たちが満足してOKを出すまでは、どんなに時間が掛かろうともせかす事もなく、車のエンジンを止めたままじーっと待っていてくれていた。ホントに感謝!!

ライオンが草むらの窪地に隠れてしまい見づらくなってしまったので、そろそろホテルへと戻る事に。

6時間のロングドライブ。たくさんの動物、貴重な光景をたくさん見られて大満足〜〜♪ たった数時間のドライブではこれだけの感動はきっと味わえないと思う。今後ケニアに行かれる方には、ロングドライブが絶対にオススメっ!!(^_^)v