ポルトガル('18.10.12〜20)

3日目(10月14日) 〜その2〜

PM12:45、午後もポルトの街を歩きます(^-^)ノ 向かうのはクレリゴス教会のちょっと先にある本屋さん。わざわざ“海外旅行先で本屋に行く”理由。ちゃんとあります♪

リブラリア・レロ
イギリスの新聞で「世界の美しい書店ベスト10」に選ばれた本屋。2階へと上る螺旋階段はその素晴らしさから「天国への階段」と称されるほど。

← 本屋の外観

小さい入り口だけど、外に長蛇の列が出来ているのですぐ分かる!

1869年に建てられたこの書店。最初はごく普通の、地元の人たちに愛される書店だったのだが、「ハリー・ポッター」シリーズの原作者J.Kローリングが英語教師としてポルトに赴任していた頃に、この書店がハリー・ポッターの世界観に影響を与えたのではないかという噂が広がり、ハリポタシリーズの人気とともにこの書店の人気も急上昇したらしい。

しかし、有名になりすぎた結果観光客が多く訪れるようになり、書籍を購入せずに店内を歩き回るだけの客が増えてしまい、本来の本の販売に支障が出るようになったため、現在は入店料金€5が必要(この入店料金は店内の書籍購入に使用可能)。

 
← 入店チケットは書店に向かって数軒左にある角のお土産屋さんで購入する

店内の一番奥にレジ兼チケット売り場がある。チケット購入の際に「大きい荷物はコインロッカーに預けるように!」と言われた。(コインロッカー€1は店内に有り)

チケットを持って入店待ちの列の最後尾に並んだら、まるで映画の中でハリーが着ていたような衣装を着た男性スタッフがやってきて、私が持っていたチケット確認してから片言の英語で「Direct in!」と言い、入口のほうに連れて行かれた。良く分からないままついて行くと、そのお兄さんは入口の所に居た女性スタッフと何やらちょっと言い合いをした挙げ句・・・ 「店内に入っていいよ。」というジェスチャー。

私:「???(?_?)」 何がなんだか分からないけど、入店待ちのたくさんの人たちを差し置いてあっさり入店できちゃった(笑)。あのまま普通に列に並んで待っていたらたぶん30分以上は待ったと思うんだけど。。。(^_^;) “当たりチケット”とかあるの?(笑)。結局、理由は不明のまま。

ネオゴシック調のファサードの建物内に入ると・・・

そこには単なる本屋さんとは思えない空間が広がっていた!! でも、とにかく人が多くて、歩くのも写真を撮るのも大変なくらいぎゅーぎゅーだったのは仕方ないか(^_^;)。

1階の天井

2階の天井

まず目を奪われたのが、建物の中央付近にある木製の美しいフォルムの螺旋階段。これが「天国への階段」と呼ばれる優美な曲線をの階段♪ 階段の幅が狭いのに写真を撮るために立ち止まる人でなかなか上ることが出来なかった。

2階に上がると、木彫りの手すりや壁、柱、天井の装飾、ライトなど、アール・ヌーヴォーとアール・デコを組み合わせたまるで芸術作品のような建築様式に感嘆する。びっしりと本が納められた両側の本棚にも圧倒された。1階の天井装飾は彫刻された木材に見えるけど、実は塗装された漆喰。2階の天井は美しいステンドグラスの明かり窓。8m×3.5mという大きなもので、中央にはこの書店のロゴマークが描かれている。

「世界の美しい書店ベスト10」に選ばれた事にも、本屋さんといえど入店有料である事にも、充分納得できる立派な建築物でした。

 

PM13:45、リブラリア・レロの見学後、近くにあるカルモ教会へ。

カルモ教会
1756〜1768年に建てられた教会。1912年に追加された教会側面のアズレージョはポルト国内最大級のもの。

写真内に写っている人影と比較すると、このアズレージョの壁画がどれだけ大きいのかがよく分かる。教会内部は主祭壇だけでなく側面の祭壇も全て金の装飾で彩られていて、とにかくキラキラと煌びやかで豪華!

← カルモ教会の前の広場でポルトガルに来て初めて路面電車に遭遇!いかにもポルトガルっぽい♪

朝からず〜〜っと歩き回っていたのでちょっと疲れたので、一旦ホテルに戻って少し休憩することに。

市内中心部のホテルだと、こうやって街歩きの途中で一旦ホテルに戻って横になって休憩出来るのがいいのよネ(^_-)b ヨーロッパの旅はホテルのロケーションってホント大事だと思う!!

PM16:00、ちょっと休憩して元気を蓄えたので再び出発 (^-^)ノ。 向かったのは、ポルトの中心部とドウロ川の対岸を結ぶ橋。

ドン・ルイス1世橋
エッフェルの弟子により1886年に建造された鉄のアーチが美しいポルトのシンボル的存在。対岸のヴィラ・ノヴァ・デ・ガイア地区との高低差のある街を結ぶ二重構造になっており、上層からの眺めが素晴らしい。

幅8mの二階建ての橋で、現在上層は歩行者とメトロ用、下層は自動車と歩行者用になっている。まずは上層部を徒歩で渡ります。

橋の上

中央にメトロの線路、その両側が歩道。その境界は数mおきにポールが立っているだけ・・・ 交通事故が起きないのが不思議(^_^;)

橋の西側

ポルト中心部。急斜面に所狭しと隙間なく建物が建っている。

橋の東側

奥に見えるのはインファンテ橋

← ドン・ルイス1世橋のたもととバターリャ広場を結ぶケーブルカー

全長約90mの急勾配を行き来しており、急な坂道を歩いて昇るのが難しい高齢者や子供達と連れた家族で大混雑していた(@_@)

乗ってみたかったけど、あまりの大行列に断念・・・。

対岸に渡ると、ロープウェイ乗り場やノッセ・セニョーラ・ド・ピラール修道院に橋を眺められる展望スポットが多数有り。何回か「写真撮って〜」と声掛けられた(^_^;)。

修道院から川岸まで、細い路地を下ってみた。

徐々に近づく巨大な橋は精巧な造りで見とれてしまうくらい美しい形。

川岸に腰掛けて一休み。

ポルトといえば「ポートワイン」が有名。ドウロ川に浮かんでいるのはポートワインの樽を積んだ帆船。

ヴィラ・ノヴァ・デ・ガイア地区には川沿いにずら〜っと30以上のワイン工場が並び、ワイナリーの多くは観光客向けに見学ツアーを行っている。滞在日数に余裕があればワイナリー巡りをしたかったナ〜♪

PM17:30、今度は橋の下層を徒歩で渡ってポルト市内側に戻ります。

← カイス・ダ・リベイラ地区

川沿いにオープンエアのレストランが多数並んでいてとても賑やかなエリア

予約が必要な高級感溢れるレストランが多い感じ(^_^;)

サン・フランシスコ教会
14世紀に建造された修道院付属の教会。当初はゴシック様式だったが、17世紀にバロック様式に改装された。
内部はターリャ・ドゥラーダと呼ばれる金泥を塗った木彫りの彫刻で装飾されている。キリストの家系図「ジェッセの家系樹」も必見。

ミュージアムと教会のセットで€7・・・ 教会の入場料金としてはやや高いかな?内部見学は諦め(^_^;)。無料ゾーンから主礼拝堂は見ることができないけど、側廊を少し覗くことが出来た。

← サン・ベント駅の外観

いかにもヨーロッパ!といった雰囲気のこういう建物、大好き〜☆(*^_^*)

PM18:35、ホテルに帰着。

夕食、どうしよう?この日は日曜日。事前にリサーチしていたレストランは日曜休みが多くて、、、(汗)。悩んだ末、ガイドブックにも載っていて、1日中営業している庶民的なレストラン「コンガ」はポルトガル名物の「ビファナ」が有名らしいので行ってみることにした。

PM19:20、「Conga(コンガ)」に到着。

どんどん客が入っていくが全て地元の人ばかり。観光客っぽい人は誰もいない。・・・かなり迷う(^_^;)。

しばらく外から観察していたが、1階はどうやらテイクアウト用のカウンターと立ち食い専用のスペース。奥に階段があり上って行ってる人もちらほらいるけど、外から見ていると予約確認している様子も無いし、かといってウェイターさんが案内してくれる感じでもない。。。 この手の地元民御用達の店は、私のような現地の言語が話せない観光客には敷居が高いが、このままでは夕食難民になっちゃうので勇気を出して入店!!

カウンターで作業中のスタッフさんに階段のほうを指さして「2階、行っていい?」とジェスチャー(笑)。コクンと頷いてくれたので、地元民を見習ってどんどん店内に入り奥の階段を昇る。すると、なかなかこわもてのオジサンが登場。

・・・予想通り、英語通じません(^_^;)。

でも、ジェスチャーだけでなんとか通じるもんです(笑)。ちゃんとテーブルへ案内されて、メニュー表は英語併記&写真付きだったので指さしで注文完了(^_^)v ポルトガル料理も多数ありました。周囲のお客さんはほとんどが「ビファナ+スープ」という組み合わせで注文していたので、その組み合わせがこの店の定番なのかも。

左)黄色い壁の店の外観

右)道路側の1階ガラス越しに「ビファナ」を作っている様子が見える。入店する客のほとんどが注文するメニューなのでひたすら黙々と作業中!!

カルト・ヴェルデ(€1.5)

パシュティス・デ・バカリャウ(€2.4)

ビファナ(€2.1)はビール(€1.2)と合う!!

※料理の説明※
カルト・ヴェルデ : ポテトスープをベースに千切りチリメンキャベツを煮込んだ物。
パシュティス・デ・バカリャウ : ポルトガルの魚料理で定番の素材「バカリャウ(干し鱈)」のコロッケ。前菜で出てくることが多い。
ビファナ : ポルトガルのファストフードでパプリカやワインで煮込まれた豚肉のサンドイッチ。厚めの豚肉を使用している店が多いが、コンガのビファナは薄切りの豚肉が溢れんばかりに入っているのが特徴

スープもコロッケも優しい味で日本人向き♪ ビファナのパンはふわふわ、お肉はピリ辛で汁気があって手がベチョベチョになったけど(^^;)めちゃくちゃ美味しい!!初めてなのでサイズ感が分からなかったから1個だけにしたけど、意外と2個くらいペロリと食べられそう(笑)。

テーブルの担当をしてくれたこわもてのオジサン。。。見た目かなりコワイし、身体デカイし、無口だったけど、対応は親切で優しかった♪ ってことで、チップ多めでお支払いしました(^_-)b

 

PM20:10、ホテル帰着。

シャワーを浴びて、この旅初の洗濯をして、旅メモの整理をして、明日の予定を考えて、PM22:00過ぎに就寝 zzz(=_=)zzz