ポルトガル('18.10.12〜20) |
AM6:30、起床。
明け方、突然「サマータイム切り替え」のことを思い出した(←たぶん何かきっかけがあったんだと思うけど、もう覚えてない(^_^;))。日本には無い「サマータイム」という習慣。ヨーロッパ諸国では採用されている国が多く、その切り換えは3月と10月。万が一、帰国日がその日だった場合、知らずに過ごしていると “個人的に1時間の時差” が発生してしまい、飛行機のチェックイン時間に影響が出る。それは旅行客にとっては一大事!!団体ツアーならガイドさんが教えてくれるだろうけど、今回は個人旅行なので誰も教えてくれない・・・(汗)。目が覚めてすぐにネットでチェックしたところ、今年のサマータイム終了日は「10月28日(日)」みたいなのでホッと一安心(*^_^*)。
AM7:00、朝食を食べにレストランへ。
この日は日本人の高齢者多めの団体ツアーグループに遭遇。 特に指定された訳でもないのに、レストランの隅のほうの一角に全員で固まって座っていて、、、あぁ〜、典型的な日本人団体ツアーだなぁ〜と(^_^;)。
AM8:00、ホテルを出発。
今日は、政治のリスボン、商業のポルトに次ぐポルトガル第3の都市「コインブラ」まで日帰りショートトリップ♪ サン・ベント駅8:30発のRegional(普通列車)に乗り 、特急・急行列車が発着するカンパニャン駅まで4分。そして、日本から自分で手配しておいた列車に無事に乗換 完了。 ※サン・ベント〜カンパーニャ間も予約した急行列車のチケットで乗車可能※
AM8:45発 IC522 海外の鉄道なのにきちんと定時に発車してびっくり(笑)。
2等と1等はどのくらい差があるのか知りたかったので1等車を予約してみた(^_^)v 座席は「1−2」配列。乗客が少ないのでとても静か で、2等車に比べると座席クッションふかふか&シートピッチも広くて優雅な気分♪FreeWi-fiが使えるのも便利!!時間帯に寄ってはそんなに差額代金も高くはないので、長時間乗るなら1等車を検討したほうが楽チンかも。
※この時の車両編成※
←コインブラ方向 1等車(No.11〜No.81)−2等車(数両) ポルト方向→ という編成
走り出して数10分経過した辺りで静かに列車は停止。散策路っぽい道が見えるが、この列車の停車駅では無いはず。 そして、窓の外は荒れた大西洋の海っ!!(@_@) え?ナニ?この悪天候で線路に何か異常が起こったの? と、ちょっと焦る(汗)
そして、何のアナウンスも無いまま10分が経過。。。 突然、隣の線路を反対向きの列車が通過したと思ったら、おもむろに列車は発車(笑)。
・・・一体なんだったの!? アナウンスが一切無かったので理由は不明だが、きっとこの先の線路が単線だったのかなぁ?(^_^;)。
AM10:23 定刻よりやや遅れてコインブラB駅に到着。
めんどくさいことにこの駅はまだ市内中心部ではない(-_-;)。1駅隣の「コインブラ駅」が町の中心部なので接続列車に乗換なくてはいけないのだが・・・ 何番ホーム?? この駅で降りた乗客はほとんどが乗換するのだが、誰もが分からないようでキョロキョロ。雨も降り始めた中、アナウンスも一切無く、みんなで3番線→7番線→3番線と大移動。
← 自転車持参の人はとても大変そうだった(^_^;)
途中でポルトガル人のオバチャンに「○△※、コインブラ?」と声を掛けられた。ポルトガル語なので「コインブラ」しか聞き取れなかったけど、とりあえず英語で「私もコインブラに行きたいけど、分からないんです〜」と答えておいた(笑)。
AM10:39 最終的に3番線にやって来た列車に乗り、4分でコインブラ駅に到着。
コインブラの駅舎 旧市街入口のポルタジェン広場 コインブラの街は徒歩でも見学できるくらい小さいけど、コインブラ大学のある丘の上まではかなりの急勾配で徒歩ではちょっと大変らしいので市バス(SMTUC)の利用が便利。チケットはバスのドライバーさんから直接買うことも出来るけど、市バスの案内所で買ったほうがお得らしい♪
← ポルタジェン広場のモンデゴ川沿いにあるこの茶色い建物が市バスの案内所。 オバサンのスタッフが2名。・・・英語通じませんでした(^_^;)。でも、ジェスチャーで頑張った!(笑)
3回券を1部買って二人でシェアしようと考えていたけどNGと言われたので(^_^;)、3回券(€2.2)+ICカード代金(€0.5)=€2.7を2名分購入。バスの路線図も欲しかったのだけど「No」と言われたので、壁に貼られていた路線図を写真に撮らせてもらった。
※ちなみに、バス車内でドライバーさんから直接買うと1回券€1.6※
どうしても地図が欲しいので、道の反対側にあるツーリストインフォメーションへ。 さすがにこっちは英語通じました!スタッフは優しいお姉さん♪
口頭で簡単な質問を受けたあと、無料の街の地図を貰った。街の地図はガイドブックにもちょっと載っているけど、バスの情報が全く無かったので一番欲しかったのはバス路線図だったんだけど、ここにも 置いて無かった・・・。
さて、丘の上にあるコインブラ大学を目指します!
駅に戻って、ガイドブックに書かれている「103番」のバス停を探すが・・・ 無い!!駅周辺を結構歩き回ったけどどうしても見つからない!! 他の番号のバス停で待っていたオシャレなおばあちゃんに聞いてみたりもしたけど、、、 とにかく全く英語が通じない!簡単な数字さえも通じな〜〜いっ!!(*_*) かれこれ30分 くらい歩き回って疲れたので103番バスに乗ることを諦める。
徒歩以外で丘の上まで行ける方法がもうひとつ。市庁舎の東側にあるエレベーター。1回€1.6と有料だけど、さきほど購入した「市バスの回数券」も利用可能なので、そちらを利用して丘を登ることにした。
・・・が、迷路のように細い道が複雑に入り組んだ街並みなので軽く迷子になる・・・(爆)。今日は朝から列車も遅延したし、色々とついてない。歩いている途中で帰りたくなってきた(^_^;) ← 途中で通りかかった「サンタ・クルス修道院」に付属した「マンガ庭園」
コインブラ大学の見学後、坂を下ってきてこの修道院の隣のカフェでランチ♪とか考えていたのだけど・・・ この時点でまだな〜んにも見学していないという異常事態なので(汗)、とにかくまずは丘の上を目指す!!
← やっと辿り着いたガラス貼りのエレベーター! 市場のすぐ近くにあるので、正式名称は「マーケットエレベーター」というらしい。チケット売り場もあるけどcloseしてた。市バスの回数券を持ってるからそのまま乗り場へ。
誰も居ないし、エレベーターのカゴは上方にいたけど、「普通、ボタンを押せばカゴが降りて来るよね?」と思ってドアの脇にあった赤いボタンを押して待つ。
・・・シーーン。。。何も起こらない(爆)。
赤いボタンの近くにICカードをタッチするような機械があったので、「そっか!先にタッチしてから赤いボタン押せば来るのかな?」と思って、さきほど購入した市バスのカードをタッチしてから再度赤ボタンを押してみる。
・・・シーーーン。
う〜ん、乗り方が分からん(?_?)。 エレベーターの上方を覗いてみたら、エレベーターのさらに先にある斜面をケーブルカーのような小さな乗り物が降りて来ている。どうやら人間が乗っている気配もある。あの人が降りて来たら聞いてみよう〜と待つこと数分。降りて来たのはかなり大柄&強面のオジサン。どうやらこの人、このエレベーターの乗務員さんらしい。目 が合った私のICカードを無言で取り上げてICカードのセンサーにかざすと「ビーーーっ!」という音。そりゃ、さっき一度タッチしてるからね(笑)。
するとオジサン、ICカードセンサーの脇に貼ってある紙を指さしながら、いきなりポルトガル語でベラベラ!! ・・・もしかして私、お説教されてる?(^_^;)
「勝手にセンサーにタッチしちゃダメ!! 赤いボタンを押して待っていると乗務員がやって来るから、その乗務員がチケットの確認をするのっ!!(怒)」 ←全く聞き取れなかったけど、たぶんこんな事を言っていたんだと思われる。怒っている事だけはよ〜く伝わった(^_^;)
貼り紙なんかにはま〜ったく気づかず、赤いボタンが眼に入ったから押してみただけなんだけど(笑)。良く見るとポルトガル語の下に英語の表記もあったので、ちゃんと読めばこのエレベーターの乗り方がきちんと書かれていたのかもネ(^_-)
← 私がめ〜っちゃ怒られた乗務員さん(^^;) 乗務員さんと一緒にエレベーターとケーブルカーを乗り継いで、丘の上の大学の敷地の一番北側、新カテドラルの裏側辺りに到着。
ケーブルカーの降り場はちょうど断崖絶壁になっているので眺望Good! 眼下にコインブラの街並みを見ることができます。雨降りだったのがちょっと残念。。。
ここから大学まではちょっと距離があるけど歩きます。
今回、コインブラへのショートトリップを決めたのは、コインブラ大学の「ジョアニア図書館」を見たいから♪ 時間指定のチケット制なので、まっすぐチケット売り場を目指します。
PM12:30 や〜っとコインブラ大学に到着!・・・予定よりだいぶ時間が掛かってしまった。
大学構内にあるバス停には、ガイドブックに書かれている103番以外に28番と34番も記載されていたので、バス路線をきちんと調べればいずれかのバスで来れるのかも? 旧大学の中庭に入る 「鉄の門」に向かって左側にある総合図書館の1階にあるチケット売り場へ(英語OK)。入館チケットは既に予約がいっぱいで「14:20の回になるけどいい?」と聞かれた。なんと約2時間後!!(@_@) え〜〜〜!?でも、ここまで来て有名な 場所に入らない訳にはいかないのでチケット購入(€10)。このコインブラ大学自体が世界遺産なので、図書館以外の見学やランチで2時間くらいは時間潰し出来るかな? 総合図書館内のトイレを借りてから旧大学の敷地内を見学。
旧コインブラ大学
国内で最も古い歴史を誇る大学。多くの政治家や文化人たちを世に送ったこの大学は、1290年ディニス王によって創設された。最初はリスボンにおかれていたが、その後コインブラに移ったりリスボンに戻ったりしながら、1537年にコインブラに落ち着いた。ヨーロッパでも、パリ、ボローニャ、サマランかに並ぶ古い大学で、1911年にリスボン大学が設立されるまでは国内第一の学術の中心地であった。
「無情の門」とも呼ばれる「鉄の門」 大学のシンボル時計塔とラテン回廊 ジョアニア図書館
旧大学構内にある建物のうちジョアニア図書館以外の部分は、実際の教室も含めて無料で見学出来る。
武器の間
宮殿だった頃の王の住居の一部黄色の間
学位授与式などに使われていた帽子の間
17世紀に作られた宮廷の広間。天井の細かい金銀細工が素晴らしい!
拷問の間
元は王族のための部屋。天井のフレスコ画が美しいサン・ミゲル礼拝堂
大天使ミゲルに捧げられた王家の礼拝堂。主祭壇の壁は蒼いアズレージョで装飾され、1737年建造の約2000本のパイプを持つインペリア様式と呼ばれるバロックオルガンも飾られている
旧大学構内の見学はほぼ終了した頃、お腹が空いてきた(笑)。構内に学食があるようなので行ってみたが・・・
2ヶ所あった食堂、どちらも学生さんたちで溢れかえっていた!!この日は平日で、しかも、ちょうどランチタイムだったので大行列。 海外の大学の学食メニューとか雰囲気とか興味あったんだけど〜
ポルトガルの名門国立大学の学生さん達に混ざって、アジア人観光客の私が列に並ぶほどの勇気はありませんでした(^_^;)
ところで。。。
構内を観光客は自由に見学できるのだが、ちょうど授業が終わったばかりの教室の前を通りかかった時には内部に入ることも可能だった。授業を終えた学生が教授に質問していたり、廊下では学生達が歓談していたりという一般的な大学のとても懐かしいような風景。 いくら世界遺産に指定されている大学とはいえ、日常的に世界各国の観光客が学内をうろついているのって、、、学生さんたち、気にならないのかな?とちょっと心配になった(^_^;)