ポルトガル('18.10.12〜20)

6日目(10月17日) その1

AM6:30 起床。

AM7:00から朝食へ。

卵料理、ハム、ベーコン、キノコ炒めetc.のホットミールも有るし、野菜は無いけどフルーツがあるだけでも嬉しい(*^_^*) 海外のフルーツって日本のフルーツに比べると味が薄いけど、ポルトガルのフルーツは日本並みのレベルで美味しかった♪

AM7:50 ホテルを出発。

ParqueでViva Viagemカードに24時間券(€6.3)をチャージしてAM8:00に改札を通過。この時点から24時間以内、メトロ以外にもバス・市電・ケーブルカー・近郊駅までのポルトガル鉄道が乗り放題になる。ただし、Viva Viagemカードは残金があると他の用途に使えないので、敢えて前日は1回券の分しかチャージしなかったのです(^_-)。

← ポルトガルのエスカレーターは関西風。歩く人は左側通行らしい(笑)。

Parque駅 からメトロのブルーライン→グリーンラインと乗り継いで、AM8:20にCais do Sodre駅に到着。

 

地上に出て目の前にある市電の乗り場へ。

← メトロも市電も電光掲示板で行き先と到着時間の目安が分かるので便利。

ちょうど通勤時間帯だったので市電の順番待ちの長い列が・・・。AM8:35に15番の市電が来たので乗車。

AM9:00 Mosteiro Jeronimosに到着。ここで下車する人はほとんど居なかった。

市電を降りると目の前にドーンとそびえる世界遺産:ジェロニモス修道院

開門時間はAM10:00なので、この時点では人はほとんど見かけず(^_^;)。

ガイドブックに「南門前にあるキオスクで入場券が買える」と書かれていたが、、、南門周辺にキオスクなんか見当たらなかったので(-_-;)、素直に入口に向かいます。

西門に到着。

チケット売り場はこの門の奥。門の前に居たスタッフから「10:00openだよ〜」と。

固く閉ざされたドアの前には日本人ご夫婦が1組いただけだったので、我が家はなんと2番乗り!p(^-^)q 「1時間待ち」になるけど、行列の最後尾で1時間待つのとはちょっと気分が違うかも♪

待っている間にあとから徐々にやってくる人々。 ふと、数組後ろに並んだ日本人が「パスティス・デ・ベレン」の袋を持っているのが目に入った。そっか!ここでボーっと二人で待ってる必要 は無いし、、、 有名なエッグタルトを買い行って来よう〜!(^-^)ノ shinjiに順番待ちを託して、一人でお店へ向かうことに。

徒歩数分で「パスティス・デ・ベレン」に到着。 “ポルトガルで一番美味しいナタを食べるならこの店”と言われている超有名店。1837年創業のナタ(エッグタルト)の老舗。ジェロニモス修道院から伝えられた配合と作り方を今もかたくなに守る店。

いつも店の前に大行列が出来ているという噂だったが、、、早朝のためか店の前にはまだ行列は出来ていなくて、店内で数組待っている程度だった。

店内に入り一番右端のレジで注文&支払いを済ませ、受け取ったレシートを持ってその左側の列に並び、順番が来たらそのレシートを渡して商品を受け取るといったシステム(どこにも書かれてないし、誰も案内してくれないけど・笑)。

店員さんはとってもマイペース。4組待ちで5分程度待った。お目当ての「パステル・デ・ナタ」は1個€1.1

AM9:25 できたてホカホカのナタを持って、留守番をしてくれているshinjiの元へ戻る。

温かいうちに早速“ポルトガル一”と言われるナタを食す!

甘さ控えめ、クリームは絹で裏ごししたかのような滑らかさ。
周りのパイ皮は400℃という高温で短時間で焼いているだけあってパリパリ!!

パーフェクトの美味しさ!さすがポルトガルNo.1♪(^_-)b

好みで別添えの粉砂糖とシナモンパウダーを振りかけても良いらしい。

AM9:40 開門時間20分前。

入場待ちの列は50人以上に!

隣のサンタ・マリア教会の入場待ちの列も延びて来ていた。

AM10:02 やっと開門。

← チケット売り場(左側:通常のチケット販売、右側:前売りチケットの引き換えのみ)

2番目入場とはいえ、結局チケット販売は1ヶ所のみなので結構な時間が掛かった。リスボンカード利用の人も通常販売の列に並ぶ必要あ るらしいし、、、 『売り場がたった1ヶ所』←これが大行列になる最大の原因なのかも・・・(^_^;)

この売り場で「修道院のみ」のチケット(€10)以外に、「修道院+国立考古学博物館(€12)」「ベレンの塔(€6)」も購入可能だったので、「ベレンの塔」のチケット も一緒に購入(クレジットカード利用OK)。

※入場後、後ろに並んでいた日本人のご夫婦から「修道院とベレンの塔のコンビネーションのチケットって買えました?」と聞かれた。そのご夫婦は「リスボンカード」を利用したら 、同時に「ベレンの塔」のチケットは買えないと言われたらしい。私はリスボンカード等は利用せずフリーで購入した。今後行かれる方は要注意!!

開門前から待った甲斐がありました!! チケット購入にやたら時間が掛かるおかげで、列の後続の人たちがなかなか入って来ない。 しばらくの間、無人の修道院を貸切だった!!(*^_^*) 世界遺産の建築物を見学していて写真に誰も写り込まないなんて、かなり貴重な経験! 

エンリケ航海王子とバスコ・ダ・ガマの偉業をたたえると同時に、新天地開拓へと乗り出していく航海の安全を祈願して、マヌエル1世が1502年に着工。約1世紀をかけて完成したマヌエル様式を代表する壮麗な修道院。

中庭を囲む55m四方の回廊は2階建て。

幾重にも施されたアーチが繊細で本当に美しい!

 
2階にある聖歌隊席からはサンタ・マリア教会の内部を見下ろすことが出来る。

彫刻を施したイスが置かれ、処刑のキリスト像が掲げられている。天に向かって延びるたくさんの柱は、バルセロナのサグラダ・ファミリアに似ている。

食堂

建設当時は修道士の共同室として使われていた。北側の壁には聖ジェロニモスを描いた絵が飾られている。

壁面を飾るアズレージョは18世紀のもの

世界に類を見ない独特の建築様式「マヌエル様式」。その中でも「ポルトガルが誇るマヌエル様式建築の最高傑作!」と言われるだけあってとにかく見応え充分!!繊細な彫刻で飾られた回廊が美しかった。ありとあらゆる部分に装飾が施されていて、アーチ部分は硬い石に彫ったとは思えないほど美しくまるでレースで出来ているかのようだった。

 

AM11:00、開門と同時に入場してから約1時間。

最初は誰も居なくてとても静かだった回廊も中庭も徐々に人だらけになり、団体客も増えて来て騒がしくなり、通常の観光地と化して行った・・・(^_^;) トイレも激混み(整備不良で使えないとか鍵が掛からないとかも有り・・・汗)。 ほぼ貸し切りで充分堪能したので見学を終了して隣のサンタ・マリア教会へ向かいます。

内陣

祭壇飾り板は宮廷画家ローレンソ作

  南側の側廊に埋め込まれた美しいステンドグラス

AM11:20に教会から出てきたら・・・・

チケット売り場の周辺は人がい〜〜っぱいでゴチャゴチャ(*_*)。どこに並んだらいいか分からないような状態。

外に出てみれば、南門の前を過ぎて建物の端のほうまでずら〜っと延びる長蛇の列!!最後尾が見えない(@_@)。これって、、、今並んだら一体何時間待ちになるのだろう・・・(-_-;)

早起きがちょっとつらかったけど、朝イチで来て大正解だった!!

徒歩でテージョ川沿いへと渡り「発見のモニュメント」へ。有料で内部に入れるようだたけど、そんなに高い建物では無かったので見晴らしはイマイチかな?と思い外観のみ見学。

1960年にエンリケ航海王子の500回忌を記念して造られた。帆船をモチーフとし、大海へ乗り出すカラベル船を手に先頭に立つのがエンリケ王子。そのあとに天文学者、宣教師、地理学者など、この時代に活躍した人々が続く。前から3番目がバスコ・ダ・ガマ、後方には日本で布教活動を行ったイエズス会宣教師フランシスコ・ザビエルも彫られている。 モニュメント前の広場には、大理石のモザイクで世界地図と各地の発見年号が記されている。日本の部分には「1541年」と書かれていた。

AM11:55、ベレン地区のもうひとつの世界遺産「ベレンの塔」に到着。

マヌエル1世の命により1515年に着工。建築家フランシスコ・デ・アルーダが指揮を執り、1520年に完成した。
もとはテージョ川を行き交う船を監視し、河口を守る要塞として造られたが、のちに船の通関手続きを行う税関や灯台としても使われた。

マヌエル様式の優雅なテラスをもつこの塔を、司馬遼太郎は貴婦人がドレスの裾を広げている姿に例え「テージョ川の貴婦人」と表現している。

・・・ハイ、こんな時間なので当然大行列です(^_^;)。
橋の上は2列に分かれていて左側がチケット購入の列らしいけど、、、チケットは既にジェロニモス修道院で買ってあるからここで買う必要は無いのよね。持っている人もこっちに並ぶの?? じゃ〜、ガラガラで誰も並んでいないこの右側って何の列?ただの出口用??

よく分からないけど、とりあえずズンズン進んでみる(←すっかり海外でも度胸が付いてきたワタシ・笑)。左側の列に並ぶ人たちに不審な眼で見られたけど(^_^;)、行き着いた先は当然チケット売り場。 チケット売り場の隣の入場ゲート脇にいたスタッフに持っていたチケットを見せたらすんなり入場可だった(^_-)b 

←入場後に塔の上部から撮影した行列
私は自己判断で入場しちゃったけど(笑)、橋のたもとに「チケット持っている人は右側へどうぞ〜」って ハッキリと誰でも分かるようにしたほうがいいと思う。

← 基礎部分は火薬庫や大砲が並ぶ砲台

1階:司令官の間、2階:国王の間、3階:謁見の間、4階:礼拝堂 として利用されていた

テラス(砲台)
写真左:南壁面3階部分にはマヌエル1世の紋章が彫られている
写真中央:テラスの真ん中には船乗りたちが航海の無事を祈ったという聖母マリアの像が置かれている
写真右:見張り小屋

4階からの眺め
テージョ川とベレン地区の街並を眺めることができる

塔の内部の各階の移動は人ひとりがギリギリ通れるくらいの幅の階段を昇ります。

“一人ずつしか通れない”ということは、“上る人と下る人は同時にはすれ違えない”ということ。

それを管理するために各部屋の階段の入口上方に左の写真のようなモニターがあり、矢印が表示されている時には昇ってOKというシステムのようなのだが、、、

「×印」が出ているのに無視して昇ろうとする人が続出!! 真面目な日本人の私(笑)は、何人も「ストップ!」と声を掛けて上のモニターを指さして教えてあげました(^_^;)。まるで管理スタッフのようだ(笑)。

PM12:30 ベレン地区の観光はこれで終了。リスボン市内に戻りましょう。

ベレンの塔の近くの停留所で市電を待っていたけど、PM12:50に「15E」のバスが来たので乗車。バスはジェロニモス修道院の前も通過。

← ジェロニモス修道院の行列

あれれ?さっきより少し減ってる!?最後尾は南門の前辺りだった。

クチコミにもあったけど、昼時はランチをとる人が多いので(しかもヨーロッパ人は長い!笑)、一時的に行列が短くなるというのは本当らしい(@_@)。あと、夕方の閉館間近も行列は減るらしいので、今回の私のように朝イチで行けない場合はこの時間帯が狙い目かも。さすがに「無人」って事は無いだろうけど、、、(^_^;)

私は断然、ジェロニモス修道院は開館前から並んで朝イチ入場!をオススメします(^_-)b