Spain (Madrid & Barcelona) '08.10.11〜18

3日目(10月13日)〜その1〜 晴れ 一時 スコール

AM8:00、起床。身支度整え朝食レストランへ行くと今朝は人数がやや少なめ。私の体調も問題ない状態なので、今日は世界遺産の街・トレドまで日帰り旅に出掛けるつもりだからサッサと食事を済ませてAM9:00過ぎにホテルを出発〜 (^_^)/

まずは最寄り駅「Principe Pio」でメトロの1回券を購入。私が改札を通過している時、すぐ隣りのゲートを通過したスペイン人がまだ通過していない友人にチケットを渡しているのを目撃!!「え〜〜っ!?(@_@) そんな事していいの?」 そのチケットは確か10回券だった。駅員さんは改札はもちろん駅構内にも一人も居ないので(^_^;)、捕まる事はないのだけど・・・コレって正当な行為?それとも犯罪? もし正当だとしたら、我が家も二人で10回券を使い回したほうがお得だったんだけどなぁ〜・・・(^_^;)

昨日予習してあるので、まずはR線で「Opera」→2号線で「Sol」→1号線へとスムーズに乗り継いで40分ほどで「Atocha Renfe」に到着。

さて、本日の第一関門(笑):「トレドまでの新幹線の切符を買う」。昨日チェックした券売機で早速操作してみる。英語画面でスタートしてみたが、・・・途中で分からなくなった(笑)。周辺には昨日居た案内係のお姉ちゃんは見当たらない。このままよく分からない機械の前で二人であ〜だこーだと考えていても時間の無駄なので、諦めの早い私はすぐに窓口で買う事に決める。人間相手なら言葉さえ通じれば間違いは無いし!p(^-^)q

すぐ向かいにある窓口に入ってみる。結構な人数でゴチャゴチャしていて、小さい日本人の私は背伸びをしてあちこち覗いてみたら、10ヶ所くらいある窓口の上部にはそれぞれモニターがある。どうやら行き先の地名が表示されている様子。その中に「TOLEDO」という文字を発見。でも、「AVE」(←スペインの新幹線の呼び名)ではなく「Avant」と表示されている。う〜ん・・・(-_-;) もし、新幹線でない普通列車だったりすると到着までの時間にかなりの差が出る。出来れば新幹線で行きたい! その窓口には10数名が並んでいる状態だったので、とりあえずshinjiに並んでいてもらって私はインフォメーションに確認に行く。

インフォメーションのお姉さんに「トレドに行きたいんだけど・・・」と英語で聞いてみたら、普通に英語の返事が返ってきた。これなら意志疎通が出来そうだ!(~o~)v 「トレドは17番窓口よ。」と言われたので、私:「17番にはAvantって書かれているけど・・・ AVEは無いの?」 お姉さん:「AVEもAvantも同じような列車よ。」 私:「あぁ〜、同じなのね。ありがとう(^_^)/」 って訳で、詳しくは分からないけど、同じ新幹線だけど微妙に何かが違う・・・たぶん日本で言う「のぞみ」と「こだま」みたいな感じなのかも?(笑)

さて、窓口の列に並ぶこと数分で我が家の順番が来た。こちらの窓口も普通に英語でOK! 向こうでどのくらいの時間散策するか未定なので行きのチケットだけ買うつもりだったのだけど、なんとな〜く会話の流れに任せていたら帰りの列車時間をいくつか提示された。既にいくつかの列車は売り切れている様子だったので、もし列車が無くなり帰れなくなったら困るので(^_^;) 提示された中でやや遅めの時間をチョイス。 この往復購入が当たりだった!チケットの金額欄を見たら復路が割引されていた(往路:∈9.0 復路:∈5.4)。別々に買っていたら損するところだった。・・・というか、ガイドブックにも一言書いておいて欲しいよね(笑)。

チケット購入後はAVEの乗り場へ向かう。

普通列車の乗り場とは違い、一旦2階の「Depatures」と書かれたホールの入口でX線による手荷物チェック(日本の新幹線はやらないよね〜(^_^;))を受け待合いスペースへ入る。

まるで空港のような雰囲気。大きなスーツケースを持った客もたくさん歩いていた。そんなに大きくはないけど、カフェやショップもあった。

ところで、我が家の乗る列車は何番線?と思いモニターを見たら・・・ 

←モニターの中央付近の「10:20 TOLEDO」の欄の「Via」は空白のまま・・・

まだ決まってないみたい・・・(^_^;) 既に出発20分前なんですけど〜・・・(笑)。

モニター近くのベンチに座り時間を潰していると、10分前くらいにやっと「Via8」の案内が出て、ほぼ同時にアナウンスが流れVia8の扉の前に行列が出来た。我が家も学生の団体旅行の列に紛れて並びチケットチェックを受け、エスカレーターで1階に降りると列車が待っていた。

車内は2−2配列。通路がやや狭いので大きな荷物の持ち込みはちょっと大変かも。

全席指定だけど、ゲートが開いてから発車までの時間が短いのでみんな小走りで乗り込んでいた(笑)。

外観 内部

AM10:20。Avant8302 は定刻通りマドリッドを出発し、昼寝する暇もなく(笑)たったの30分、AM10:50にトレドに到着。

 Toledo (トレド)  

タホ川が周りを囲むように流れる小高い丘にある城壁に囲まれた街、トレド。この街の歴史はスペインの歴史ともいえる。1561年にマドリードに首都が移されるまで、首都として数々の支配者に統治されてきた。城壁の中は、曲がりくねった石畳の小路。ひとつ角を曲がると、教会や古い宮殿が目の前に壮麗な姿を現し、小路のつきあたりに子どもたちの笑い声が響く。16世紀の画家、エル・グレコが愛し、数多くの作品がいたるところに残る芸術の街でもある。タホ川の対岸から望むトレドの全景の美しさはグレコの描いた絵そのままで、一見の価値がある。カテドラル、サントトメ教会、エル・グレコの家など見どころも多い。
 トレド駅の駅舎

トレドはキリスト教、イスラム教、ユダヤ教の3つの文化が混在している街。駅舎外観にはイスラム教風な装飾がされており、窓にはキリスト教風のステンドグラスがはめ込まれていた。

・・・列車に乗ってきたのは、ほとんどが観光客だった(笑)。

駅前から世界遺産に登録された「城壁に囲まれた旧市街」まではバスで15分程。歩いても行けるらしいが結構な上り坂なのでかなりキツイらしい・・・(-_-;) ここで本日の第2関門:「旧市街までバスに乗る」

ガイドブックには「5・6番の市バス」と書かれている。・・・が、駅前のバス停で待っていたがDやEは全く来ないし、近くに路線図も見当たらない・・・(-_-;)。 次々と発車していくバスを見送っているうちに、バスの額部分にあるモニターに行き先の地名がいくつか書かれている事に気付いた。22番バスに「Pl. de Zocodover」の文字。確か旧市街の中心部の広場の名前。もしや、例え何番のバスでもこの広場を通過するなら乗っても問題ないんじゃない?と、思い立った時には22番バスは発車してしまったので(笑)、次に「Pl. de Zocodover」の文字があったら乗る事にする。次に来たのは62番。とりあえず乗り込んでチケットを買う前に「Zocodoverには行きますか?」と聞いてみる。運転手さんが「ウン。」と頷いてくれたので2人分のチケット(∈0.9/1名)を購入して無事乗車。・・・やっぱり、私にとっては『自分で調べる』より『とりあえず聞いてみる』ほうが早い(笑)。

バスはタホ川を渡り、揺られる事10分くらいで旧市街の入口「ビサグラ新門」が見えてきた。この門を通過してからが大変な急勾配!! 旧市街に入ってから狭い道路は少し渋滞していたが、かなりの上り坂で体力を消耗しそうだし、歩いて来なくて良かった・・・(^_^;)。

上り坂のバスの中から見えた旧市街の街並み →

1500年以上の歴史がある迷路のような街並み。・・・中世ヨーロッパの雰囲気がそのまま残っている。

AM11:20、街の中心にある「Pl. de Zocodover(ソコドベール広場)」に到着。細い路地が複雑に入り組んだ旧市街の移動は徒歩がBest! まずは「Alcazar(アルカーサル)」へ。

 Alcazar (アルカーサル)  

長方型の建物に赤い屋根、四角い塔が四隅にあり、トレドの遠景をのぞむ時、カテドラルとともに特徴ある姿をみせる13世紀にできた城塞。

数回の火災で損焼と修復をくりかえしており、1963年のスペイン内戦の際にはここで激しい攻防戦が繰り広げられたという事実はスペイン人の記憶に新しい。現在、内部は、市民戦争博物館になっている。

1階のパティオはトレド特有のルネッサンス様式で美しく、クチコミ情報によると内部の図書室からの眺めも素晴らしい・・・らしい。

残念ながら改修工事中で入場出来ず・・・(T_T)

外観しか見学出来なかったが、4本の塔が建物の各角に立ち4面とも造りが違うため、見る角度によって印象が違う。建物前の広場のベンチからのタホ川の眺めもなかなか良かった(右の写真)。

アルカーサル見学後は、トレドのもう一つの大きな建造物の大聖堂「Catedral(カテドラル)」に向かう。

狭く入り組んだ路地はまるで迷路・・・。でも、多少迷っても(笑)そんなに大きな街ではないので大事には至らないで済む(^_^;)。

ふと視線を感じて見上げたら、街角のお土産屋さんの2階のバルコニーに中世の鎧を身にまとった兵士が・・・!ちょっとビックリしたけど、こんな所もスペイン人って洒落ているよね〜☆

街並みをキョロキョロしながら歩いていたので、ほんの数分の距離なのに余分に時間がかかり、PM12:00頃に「Catedral(カテドラル)」に到着。

 Catedral (カテドラル)  

6世紀に西ゴート王により建てられ、イスラム時代にはメスキータに造り変えられた。フェルナンド3世時代の1226年に建造が始まり完成したのは1493年、実に256年もかけているという荘厳な造り。内部には金色の鉄柵に囲まれたゴシック装飾が華麗な「マヨール礼拝堂」など22の礼拝堂がある。中央の合唱壇は聖歌隊席で下段はゴシック様式、上段はルネッサンス様式。透かし彫りの大理石の祭壇「トランスパレンテ」も見事な仕上がりとなっており見逃せない。

入場料 : ∈7

カテドラル正面の外観 細かいレリーフのファサード  カテドラル北側の入場口

さすがにスペインの大司教座の置かれた所だけあってとにかく大きい!新約聖書と聖徒をテーマにしたステンドフラスはなんと750枚もあるらしい!!(@_@)

中央にそびえる「マヨール礼拝堂」の超豪華で煌びやかな祭壇、「聖職者の間」のムデハル様式の天井画、「聖器室」のフレスコ画の天井、エル・グレコゴヤベラスケスなど巨匠の大作が並び、まるで美術館のようだった。今までのヨーロッパの他の地域で眼にしてきた聖堂、教会、修道院などとは違った印象を受けた。 素晴らしさや豪華さというよりも、あまりの贅沢三昧にビックリ(*_*)って感じ。。。当然の事ながら内部は写真撮影禁止なので、その様子を上手く伝えられないのが残念・・・(>_<)。

 

40分近くカテドラルを見学したあとは、「Iglesia de Santo Tome(サント・トメ教会)」へ。

 Iglesia de Santo Tome(サント・トメ教会)  

サント・トメ教会はムデハル様式で、14世紀にモスクからキリスト教教会に改築された建物。エル・グレコの最高傑作と言われる『オルガス伯の埋葬』が展示されている事で有名な教会。

入場料 : ∈2.3

本当に小さな町の教会といった感じの建物で、最初は見逃して通過してしまった(笑)。

ココも内部撮影は禁止! 有名なエル・グレコの『オルガス伯の埋葬』は約5m×4mのアーチ型で大変大きく、絵画自体は暗く深みがあるが鮮やかな色彩も残っていた。絵の上半分は天上界の場面で幻想的、下半分は地上界の場面で死者であるオルガス伯爵の顔が青緑色でちょっとリアルで怖いくらいだった。。。

教会内部は装飾もシンプルで、コレといった特徴は感じられなかったので、何故、この教会にこんな有名な作品が飾られているのかとても不思議だった。(^_^;)

 

・・・さて。時刻はPM1:00を過ぎてお腹も空いて来たので、ランチのお店を探す事にする。