Spain (Madrid & Barcelona) '08.10.11〜18

6日目(10月16日)〜その1〜 晴れ

AM8:00起床。

本日も朝食をたらふく食べた上に、念のためにランチも拝借。近くに居た白人さんもサンドイッチを作って持ち帰っていたから、別に悪い事をしている訳ではない(笑)。

AM9:30、出発前にレセプションに立ち寄る。

前日の「カンプ・ノウ」で予定外の現金支出があった為、残りの日数を過ごすのに必要と思われる現金が足りなくなったので少しだけ両替する。

街中の銀行ではなく市内から少し離れた中級ホテル・・・。ちょっと心配はしていたのだけど、案の定、日本円の両替に慣れていないようで、対応してくれたお姉ちゃんはあたふたし始めた(笑)。

一番最初はあり得ないレートでの両替額を言ってきたので、「それはちょっと違うでしょ〜・・・(-_-;)」という顔をしたら、「・・・ちょっと待って。」とレセプション前の棚に並んでいた新聞を取りに行った。たぶん、本日の「円」→「ユーロ」のレートを調べようとしたのだろうけど、結局、その新聞では分からなかったらしく、奥に居た別の従業員に声を掛けた。それでも結局良く分からなくて、彼女は、「日本円の両替のレートが分からないから、銀行で両替してその紙を持ち帰って来て。」というような事を言い出した。スペイン人vs日本人の英会話なので正しい訳がどうかアヤシイが・・・(笑)。 

「紙を持って帰って来い」って? ・・・(?_?)。だって、私は両替さえ出来ればいいのだから、その両替結果を持ち帰って来て何の意味があるの?意味不明だわ。。。 とりあえず、この場で両替は無理そうなので、「じゃ、銀行の場所、教えて下さい。」と聞いてみた。 すると彼女はふと思い付いたらしく明るい顔で、「銀行に電話してレートを聞いてみるわ!」と早速電話し始めた。 数分後、やっとレートが分かったらしく、両替金額を紙に書いて提示してきた。成田で両替した時よりもやや高めだったが、ホテルでの両替は多少手数料が高めなのは仕方ないし、今から銀行探して街をふらふらするのも時間が勿体ないのでその金額で両替する事に。

AM9:50、両替ですったもんだしたおかげで20分程時間をロスしてしまったけど(^_^;)、気持ちを新たに本日の観光に出発〜♪

本日最初の目的地は、バルセロナ到着日に一度下見に行っている「Temple de la Sagrada Familia(サグラダ・ファミリア)」。地下鉄ももうだいぶ慣れたのでスムーズに乗り継ぎ20分程で到着。

 

  Temple de la Sagrada Familia(サグラダ・ファミリア) ★世界遺産★ 

人々の現世の罪を購うために聖家族に捧げられた大聖堂。 ビリャールが無償で設計を請負い1882年に着工したが意見の対立から辞任、翌83年よりガウディが引き継ぐ。

現在、生誕(東面)と受難(西面)の二つのファサードと、それぞれの四本の鐘楼、それに後陣が姿を現しつつある。 しかし、人々の浄財のみで建築されているために工事はしばしば中断し、完成するまでにあと100年かかるのか、200年かかるのか、誰にも分らない。 計画では、今ある生誕と受難の二つのファサードに加え、南面に栄光のファサードが作られ、ラテン十字平面を持つ聖堂の中央には、高さ150メートルの尖塔がそびえ立つ。

本日が「サグラダ・ファミリア」の本格的な見学日。まずは内部に入るために、「受難の門」側の入場口へ向かい大人1名∈10を支払い入場。(団体客は「生誕の門」側から入れるらしい)

一昨日は塀の外から遠目にしか見れなかった彫刻の数々の細部まで良く見る事が出来る。

イエスの十字架礫刑。イエスの下の段には「カサ・ミラ」(←この日の午後訪問予定)の煙突の形をした兜をかぶったローマ兵がいる。
← 教会内への入場口 

内部に入ると到底教会とは思えない風景と音に迎えられる(笑)。噂では聞いていたけど、本当に工事現場のような感じ!

入場してすぐに鐘楼に昇るエレベーターの順番待ちの行列が出来ていた。ディズニーランドのように鎖で仕切られた列。 エレベーターはそんなに大きくないので、簡単に見積もっても30分以上は軽く待ちそうな長さ・・・(-_-;) でも、次にいつ来れるか分からないし思い切って並ぶ事にした。p(^-^)q

 エレベーター →

あの見るからに細い尖塔の中を通るのだから「何十人乗り」なんてエレベーターは設置出来ないのも理解出来るけど、案の定、一度に少しずつしか乗れないので長蛇の列はなかなか前に進まない・・・(^_^;)。 でも、待っている間にも教会内部の様子をたっぷり見学出来た。微妙なグラデーションの大きなステンドグラス、まるで森林の中に居るような感覚になる柱と天井。本当に巨大な芸術作品。

エレベーターの順番を待つこと45分。やっと我が家の順番! あれ?エレベーター乗り場にはチケットブースがない?たぶん有料だと思うのだけど・・・?と、思いながらエレベーターに乗り込む。乗客8名+ガイドのお兄さん1名でエレベーターは満員になった(^_^;)。 上昇しながらガイドさんの説明。英語だったのでなんとか聞き取れた(^_^;)。まずは代金の徴収(1名∈2.5)があり、そのあとエレベーターの説明。 どうやら途中階で降りてそこから階段orエレベーターで降りてもいいけど、終点まで行って最上部の風景を堪能し、その後、再度エレベーターで途中階まで降りてきて(途中階と最上部の間には階段は無いらしい)そのあとは階段を降りる・・・というのがオススメらしい (階段を使わず下までエレベーターで降りることも可能)。

我が家は当然ガイドさんオススメのルートで♪

綺麗な碁盤の目状の街並み 生誕の門の4本の鐘楼が見える
見下ろすと・・・ まさに工事現場(笑) 予想に反してカラフルな塔の装飾品 塔の内部はこんな感じの空洞

一通り頂上からの景色を堪能したあとは、次の客を乗せてきたエレベーターに乗り途中階まで降りる。

← 金色のイエスの像の後ろ姿 

途中階では4本の鐘楼の間を行き来する事が出来る。現在地は右の写真の赤丸の中(笑)。

 

この階からはぐるぐる回る階段を利用して下まで降りることが出来る。

塔の内部の階段を降りながらもずっといろんな景色を見る事が出来る。

バルセロナ市内の景色はもちろん、下から見上げただけでは気付かなかった鐘楼自体に書かれている文字や、後陣の塔に付いている色鮮やかで繊細でかわいらしい彫刻の数々・・・。

これは45分待っても昇る価値はある!!

こんな感じの階段をぐるぐる降りる

途中からは眼下に教会内部を見る事が出来る。白い柱にステンドグラスの色が映り神秘的な雰囲気。。。

キョロキョロしながら、多分、たっぷり1時間近くかけて降りて来たと思う。 鐘楼から降りてきてから改めて教会内の見学スタート。・・・と言ってもほとんど工事中だけど(笑)、一応順路があってそれに沿って見学。

彫刻家達のアトリエ

これが設計図?

「生誕の門」 31歳から建築に携わったガウディが実際に目にした塔は、最初に完成したこの門の1本のみ。 ハープを奏でる天使の像は日本人彫刻家・外尾悦郎氏の作品。
← ロザリオのアーチ 

繊細過ぎるくらいの彫刻が施されている。

 

 博物館に展示されていた完成予想図 →

構造は長さ90m、幅60mのラテン十字形。幅15m、高さ45mの主身廊の両方に2つづつ側廊を配した計5つの身廊から構成される。また後神には7つの礼拝堂があり、その下が地下聖堂になっている。完成したあかつきには、合計18本の塔がそびえ、収容人数は1万4000人。世界でも最大規模の教会となる予定。

ところで、我が家は「受難の門」を入った所にあったエレベーターで上まで昇ったが、「生誕の門」側にもエレベーターがあり、こちらの順番待ちの列は少なめでたぶん20〜30分待ちで昇れそうだった・・・(^_^;) 受難の門からみた生誕の門の尖塔の姿と、逆から見た場合とどちらの景色が良いかは分からないが、待ち時間だけ考えるとこちらに並んだほうがお得だったかも・・・。 個人客は全員「受難の門」から入場するため、「生誕の門」側にもエレベーターがある事を知らずに列に並んでいる人が多いと思うので、こちらのほうが穴場になのかも。

ガウディは詳細な設計図を残しておらず、大型模型や紐と錘を用いた実験道具を使って構造を検討したとされている。それらを含め、弟子たちがガウディの構想に基づき作成した資料などは大部分がスペイン内戦などで消失してしまっているが、職人による伝承や大まかな外観のデッサンなど残されたわずかな資料を元に、時代毎の建築家がガウディの設計構想を推測するといった形で現在も建設が行われている。    

最近の予測では、完成は2256年前後と言われている(ただし、完成目標はガウディ没後100周年目の2026年としているらしい・・・)。建設開始から長い年月が経っているため、建築と並行して修復も行われているので、なかなか遠い道のり・・・(^_^;) 2026年に完成すれば見に行く事はできそうだが、2256年だったら・・・?私はもうこの世に居ないよね〜(笑)。

 

PM12:30。サグラダ・ファミリアの見学だけで半日が過ぎてしまった(笑)。

今回の旅の大きな目的のひとつがココだったので別に後悔はしてないが、この先の予定消化が忙しくなった! サグラダ・ファミリア近くのお土産屋さんで典型的な観光土産を少し物色してから、さらなる世界遺産を目指して行動開始。