タヒチ&イースター島 ('05.7.12〜23)

1日目(7月12日) 〜その1〜

PM13:45、たった15分の空の旅でモーレア島に到着。

 MOOREA (モーレア島) 
タヒチ島の北東、たった18kmほどの所にある島。とても近いのでタヒチ島から全景が良く見える。かつて画家ゴーギャンはこの島を「古城のようだ」と評した。数百万年も前、この島は海底火山の大噴火で生まれ、その後もずっと自然の大きな手で磨かれ続けて今の姿となった。フレンチポリネシアで最も美しい場所のひとつとして知られるクック湾から仰ぎ見るモーレアの山々は1000mを越すものもある。この山々があったからこそゴーギャンは古城を連想したのだろう。夜になれば家々の明かりは木々に隠れ、道は真っ暗。空を見上げれば満点に輝く月と星の光のみ。とても日本ではお目にかかれないゴージャスな夜空に出会える。
← 機内から見えたモーレア島東海岸の風景

たぶん、手前が「テマエ空港」(←ダジャレではありません・笑)の滑走路、奥のラグーン内には「ソフィテル・イア・オラ・モーレア・ホテル」。

このラグーンの色!!!「南の島」にやってきた!と感じる瞬間。

モーレア島・テマエ空港のシンプルな建物 →

「Moorea Transport」のカウンターに行き送迎チケットを見せると、「ホテルまでの送迎は次の便を待ってからになります。」と説明された・・・せっかく30分早い便に乗ったのに、結局ホテル到着は同じ時間になるんじゃない(-_-;) でもまぁ、コレが「南の島時間」だからね〜(*^_^*)

その送迎待ちの間に、ここぞとばかりにお姉さんはオプショナルツアーの説明を始めた。「イルカと泳ぎませんか?」とか「4WDで山に登りませんか?」とか勝手にどんどん話を薦める。。。「タヒチ人は、言葉が通じないと分かると斡旋しなくなる」という噂だが、この時は送迎の件で英語で話してしまったので逃げられなくなってしまい、結局最後まで説明を聞いてから丁寧にお断りさせてもらった(^_^;)

PM14:15。次のフライトの到着を待ってから、フランス人御一行様と我が家を乗せて送迎バスはホテルへ出発。

モーレア島の北側の海岸線を走ること35分。途中、銀行や郵便局等のある「マハレバ」「パオパオ」といった村を通過したが、日本の田舎町よりも更に何も無い感じだった。道路脇に小さなスーパーも見かけたが、道はアップダウンがかなり激しく、ホテルからは到底徒歩で辿り着ける距離ではないことが判明・・・(>_<) 旅行代金がヒジョーに高いので(^_^;)少しでも安くあげようとモーレア島滞在中は「全食事無し」にしてしまったので、まずは買い出しに行きたかったのにどうやら無理そうだ。。。そんなことを考えているうちに宿泊先の「Sheraton Moorea Lagoon Resort & Spa(シェラトン・モーレア・ラグーン・リゾート&スパ)」に到着。

このホテルのレセプションには「ユリさん」という日本人スタッフが常駐しているので、日本語しか話せない人でも安心♪ 我が家もまっすぐにユリさんの元へ案内され、パイナップルジュースのウェルカムドリンクをもらいチェックインをし、簡単にリゾート内の施設やアクティビティの説明を受けてから部屋へ。

昨年のモルディブではポーターさんが徒歩で荷物を運んでいたが、このホテルのポーターさんはゴルフ場で見かけるようなカートに荷物と私達を乗せ、リゾート内の狭い通路や桟橋をものすごいスピードでスイスイと運転。慣れているとはいえ、普通に人間も歩いているので乗っているこっちはハラハラドキドキ(@_@) ポーターさん本人は「Crazy driveさ〜♪」とご機嫌だったけど。。。

桟橋から見る水上コテージ →

背景に山があるのが今までのリゾートでは見かけない風景。

出発前、このホテルを予約する際に、旅行会社から「普通の水上コテージ」にするか「ホライズン水上コテージ」にするか聞かれた。モルディブではそんな選択肢は無かった。その違いはその名前の通り「水平線が見える部屋かどうか?」 

〜まめ知識〜
フレンチポリネシアの島々のリゾートホテルは、モルディブのように桟橋の先に1列に水上コテージがあるのではなく、砂浜からスタートし枝分かれしていく桟橋の両側にズラ〜っと並ぶ。今回のホテルには水上コテージが計56室あるが、桟橋の先端付近にある数室が「ホライズン水上コテージ」で、「部屋の窓からは海だけ〜♪」という部屋。「普通の水上コテージ」は場所によると砂浜からちょっと顔を出した程度のコテージだったり、窓から見える水平線上にコテージが並んでいたり、サンセットがその水上コテージの陰になってしまったりする。部屋の設備は同じだが、そんな利点の分だけホライズン水上コテージは値段が高く設定されているのだ。

一番最初の予約時、5泊のうち「普通」が満室の日が数日あるという話だったので、キャンセル待ちをしつつその分だけ「ホライズン」で予約した。その数日後、キャンセルが出たようで全てを「普通」で取ることが可能になったという連絡が来て、同時に「結局、どちらにするか?」聞かれ、いろいろ調べて上記の情報を得た。モルディブで「部屋の窓の先は海だけ!」というのを経験しちゃってるので、コテージから建物が見える光景はあまり想像出来ない。それに、シュノーケルするにも砂浜の近くよりも桟橋の先のコテージからのほうが泳ぐ距離が少なくて済むはず。でも、「ホライズン」で5泊もすると結構な金額が追加される(-_-;)・・・贅沢な究極の選択。。。 結局、時期的にピーク時ではないので、満室と言いつつもホテル側は通常多めの予約を取っているもんだから、当日は実は少な目で砂浜から離れたコテージから順番に埋めるはずだ!という勝手な思いこみと、自分たちの運を信じて、全て「普通の水上コテージ」で賭に出ることにしたのだ。

なので、チェックインでユリさんから部屋番号No.78と言われた段階では自分の部屋がどの位置にあるのか全く分からないので、ドキドキしながらカートに乗っていた。

カートが前に進めば進むほど桟橋の先のコテージに近づく。「お!砂浜続きの水コテは過ぎたね!」「お〜、ひとつめの枝分かれも過ぎたね!」と、なかなかの進み具合に喜ぶ。そして、ふたつめの枝分かれを過ぎてすぐの所でカートはストップ。No.78のコテージに到着。

心配していたコテージの位置はラグーンを囲む西向きの立地で、目の前は遠浅で透明度抜群のラグーン。視界の半分くらいに水上コテージが並び、その奥には山がそびえる。まあまあのロケーションじゃないでしょうか?コレでサンセットが見えれば文句無し!なんだけどねぇ〜・・・。

部屋は36u+バルコニー10uとかなり広く、しかも、憧れの「ガラステーブル&フロア」!覗くと珊瑚がすぐそこにある!!! バスルームには、よく豪邸紹介番組とかで出てくる「猫足のバスタブ」♪ も〜ぅ、感激の嵐(笑) (→部屋の詳細については「about HOTEL」のページ)

すっかり時間が遅くなってしまったが、とりあえずshinjiが機内でもらって来たおにぎりで腹ごしらえをしていた時にハプニング発生! 突然、風も無いのにコテージのドアがガタガタ言い出した。近寄って耳を澄ましてみると、なにやら男女の声がする。ちょっと様子を見ていたが諦める気配が全く無いので、仕方なく私は鍵を開け「どうしました?」と聞いてみた。そこにいたのは水着姿でシュノーケル道具を持参したポリネシア系の若いカップル。2人は中から人間が出てきた(しかもアジア人・笑)事態に非常に動揺したらしく、一瞬言葉に詰まっていた(^_^;)。

・・・で、気を取り直して彼のほうが「英語は話せる?」と聞いてきたので「ちょっとだけネ」と答えたら、「自分たちは今日チェックアウトなんだけど、出発までこの部屋に滞在出来るはずなんだけど・・・」と言うではないか!「私もこの部屋って言われてるけど。」と、カードキーを見せお互いに唖然・・・もしや、ダブルブッキング!? 「どうしましょうか?レセプションに言いに行きます?」と聞いてみたら、「いいや、自分たちが行って来るよ。」と言って去っていった。「5つ星ホテルなのにねぇ〜・・・」と考えながら部屋の中に戻ろうとしたら、再度ドアを叩く音。さっきの彼氏が「僕たちの荷物は無かった?セーフティボックスの中身は?」と聞いてくる。え〜〜〜!?(@_@)さっき部屋に入った時に、他人の物は何ひとつ無かったはず?と思いながら、部屋の中とセーフティボックスの中を確認してもらった。2人は「やっぱり何も無いよね・・・」とガッカリした様子で今度こそ去っていった。・・・大丈夫だろうか?鍵はカードキーだから、実はどちらかが間違っているのに開いてしまったって可能性もあるよね?まさか、我が家が移動する事態になったりして!?・・・と、いろいろ考えてみたが、結局私にはどうにも出来ないので早々に気分を切り替えて(笑)、早速シュノーケルの準備に取りかかった。

PM16:30、シュノーケル開始。水上コテージの特権!砂まみれにならずにバルコニーからドボン♪

水位は胸くらいで足が立つので結構安心(私は念のため“マイ・ライフジャケット”を装着したけど(^_^;))。かなり大きな枝珊瑚が育っていて、魚の種類もなかなか多い♪ 海中はまるで「珊瑚のジャングル」のようで、その間を縫って泳がなくてはならない。波があったら確実に珊瑚にぶつかりそう(>_<) 

ただ、遠浅のために大物の魚たちはいないし、群れで泳ぐ魚たちも見かけなかった・・・。それに、モルディブで経験したような素晴らしい光景が見られるリーフエッジまではかなり遠くて(たぶん1kmくらいはある!)、shinjiの泳力でさえも到達出来そうもない。。。それでも、日が沈み始めるまで1時間近く天然水族館を楽しんだ。(←海の中の様子は「in the SEA」のページへ)

PM17:30、そろそろ日没。

心配していたサンセットの位置だが、我が家の日頃の行いが良いせいか(?笑)、バルコニーのビーチチェアーに横になるとちょうど向かいのコテージの端に日が沈む形♪ あと1軒ズレていたら、コテージの裏に沈む位置なので、ホントLucky!

・・・ところで、お気楽にシュノーケルなんかしてたけど、例の「ダブルブッキング騒ぎ」はどうなったのだろう?特に人が来たり、電話が鳴った形跡も無いので、我が家に影響無く処理されたのだろうか???・・・う〜ん、理由は全く分からない(-_-;) とりあえず、コテージ移動にならなくて良かった・・・。

PM20:30、夕食へ向かう。初日なので、まずはホテルのレストランの味見に行ってみる(笑)。ラグーンを見渡すメインダイニングレストラン「ARII VAHINE (アリイ・ヴァヒネ)」

タヒチに到着した際に現地旅行会社の方から、「タヒチは何事も非常にスローペースなので、イライラするかもしれませんよ〜(笑)」と言われたが、ウェイトレスさんは細身の人が多くとてもテキパキと仕事してるし、料理が出てくるまでの時間もそんなにイライラする程では無かった。私の経験では「フィジー」が一番遅い!それはウェイトレスさんの体格を比べると歴然(笑)。逆に一番早いのは「モルディブ」かなぁ〜。そのモルディブでさえも日本のレストランとは比較にならないくらい遅いけど・・・(^_^;)

ヒナノビール

ポワソンクリュ

孔牛のステーキ

「Poisson Cru(ポワソンクリュ)」はタヒチの郷土料理で、マグロのぶつ切りと野菜をココナツミルクとレモンで和えたもの。甘さと酸味のバランスが絶妙なあっさり味の一品。私は一口でお気に入り♪半分に割ったヤシの実とハイビスカスの花が添えられているところが南国の雰囲気を醸し出している。海外で生魚を食べられる国ってそんなに無いのでとても珍しい料理かも。店により微妙に味が違うらしいので、この先、食べ比べをすることにした(笑)。 この日のディナーのお値段はさすが5つ星ホテルのレストラン!合計5345CFP・・・(^_^;)(2005.7現在のレート 1CFP=¥1.15) 噂通り、タヒチの物価は高い。。。

食後、コテージに戻りふと気がついたことがある。

部屋の中がとても静か!1棟1室なので隣の音が聞こえないこともあるが、同じ1棟1室だったモルディブの水上コテージは、壁と屋根の間に空間があり、外の波の音が良く聞こえていた。しかし、このコテージはきちんと壁と屋根がくっついているせいなのかとっても静か。ココが海の上とは思えないくらい・・・。それに、今までのリゾート地と比べるとかなり波が穏やかな気がする。ガラスフロアーから見えるライトアップされた水面もほとんど波が無かった。これなら神経質な人も耳栓無しで良く眠れるかも(笑)