2回目の夏休み?お気楽女2人旅 台湾編 

3日目(9月22日) 〜 その2 〜

淡水(ダンシュイ)

「台湾のベネチア」とも呼ばれる「淡水」は、台北の北西約25kmに位置する「淡水河」の河口に近い港町。淡水港はかつて台湾の玄関口だったが、現在は「夕陽が綺麗に見える街」としてすっかり有名になっており、台北市内から近いこともあって、週末は家族連れやカップルなど多くの人々が訪れとても賑やかな街。

PM3:00。雨が降る中、駅前を出発しまずは河口を目指して歩いてみた。観光シーズンではないのか、月曜日だからなのか、ともかく人影はとても少なくて寂しい雰囲気だった・・・。

向こう岸の街「八里」へ渡る渡し船は「淡水渡船碼頭」から出ている。八里には「観音山」がそびえていて、かつて大陸から渡ってくる船は、この観音山を目印にしたという。

河口付近の風景 →

私はベネチアには行ったことないので、なんとも言えないが、TVで見た風景や行った人の話と比較する限り、「台湾のベネチア」という表現はちょっと大袈裟過ぎかも?(苦笑)

川沿いの道から「中正路」に入ると、お土産屋さんなどが連なる賑やかな街並みが現れる。

中正路の交差点の真ん中には、台湾に近代医学を伝えた馬偕博士(ジョージ・マッケイ)の像が建っている。その馬偕博士の馬偕医院跡はこのすぐ近くにある。
オシャレな外観の「長老教会」

内部はとってもシンプルでシックな感じ。(→アルバム参照)

 

そのまま中正路をまっすぐに歩いているうちに雨は小降りになり、「紅毛城」付近まで来た頃、とうとう雨が止んだ(^_^)v

赤レンガ造りの「紅毛城」とその隣に建つ「イギリス領事館跡」は、台湾の歴史を物語る一級古蹟であり、淡水観光の目玉のひとつでもあるのだが、月曜日は休館・・・。ってことで今回は入館することは出来なかった。城の望楼からは淡水河と河口、観音山が見渡せるらしい。

内部に入ることは出来ないが、何処かの隙間から中が見れないのかな〜?と、紅毛城の壁沿いにしばらく歩いてみたが、結局、隙間なんかは見あたらず(←当たり前?笑)仕方なく戻ってきて、馬階博士が創設したミッション・スクール「淡水工商」に寄ってみた。

大学の門をくぐると、楽団練習中の楽器の音や、学生達の笑い声が聞こえ、懐かしい「大学」という雰囲気。。。

そんな一画の緑に囲まれた中に、淡水牛津学堂(オックスフォード・カレッジ)が見えて来た。

淡水牛津学堂(オックスフォード・カレッジ)の創立は1871年と古く最古の講堂。前方には美しい花壇と近代風の美しい講堂が建っている。

PM4:00。雨も止んだことだし、ベンチでしばし休憩をしてから、淡水では「媽祖宮」とも呼ばれている淡水の街の発祥地「福佑宮」(→アルバム参照)を覗いたあと、台湾で屈指の造形の妙を持つ廟を言われる「清水厳祖師廟」へ向かった。

地図上では「福佑宮」の脇の道を行けば到着することになっているが、実際の道はと〜っても狭い路地でかなり急な上り坂になっている(→アルバム参照)。本当にこの道を登って行って、無事に到着するのかかなり疑問だったが、「間違っていたら戻ってくればいいや〜♪」と気楽に行ってみることにした。途中で道が分かれていたが、直感で選んだ道が当たりだったらしく(笑)、突然大きな建物が現れた。

清水厳祖師廟(チンシュイイエンズージーミアオ)

清水巖祖師廟の廟堂の屋根は「雙龍搶珠」という美しい装飾がされていて、台湾の廟の中でも屈指のもの。内部も精緻な彫刻や装飾が施されている(→アルバム参照)。この廟に祀られている清水厳祖は干ばつの際、雨乞いと医薬で人々を救った宗台の僧。その像は、なにか災いがある時は、事前に鼻が落ちるという伝説がある。

無事に境内に到着しガイドブックを広げ位置を確認していたら、ひとりのおじいさんが近寄ってきた。最初、台湾語で声を掛けられたので慌てて「我是日本人」と言ったら、「日本人ね、説明しましょうか?」と日本語で話しかけてきた。台湾人の老人は日本統治時代を経験しているので日本語を話せる人が居るとは知っていたけど、本当にいるとはビックリ〜(@_@)

中国語、英語、日本語を織り交ぜながら「Humanity」とか「徳」とか、私にとってはちょっと難しい内容(^_^;)についていろいろと説明してくれたのだが、その最中に私がずっと気にしていたことといえば、「終了後に料金を請求されるのでは?」という不安。。。海外旅行先で、日本語が話せる親切そうな人に案内や説明をしてもらった後に、代金を請求された・・・というのは良くある話。。。

ところが、おじいさんは一通り話し終わるととても満足した様子で、「ひとりで来たの?」とか「ホテルで休んでいるお友達は怠け者ね〜(笑)」とか、普通に会話をしたあと去っていった。。。結局、かなり警戒をしていた私は最後にちゃんとお礼を言えないままだった。申し訳ないことをしたなぁ・・・とちょっと後悔。おじいさん、疑っちゃってゴメンね(>_<)

PM4:50。ひびきsanとの待ち合わせ時間に遅刻しないように淡水駅へ向かった。

「夕陽が綺麗に見える街・淡水」のはずなのだが、結局、晴れることはなく、夕陽を見ることが出来ないまま列車に乗り込んだ(→アルバム参照)。そして、またまた列車の中で、隣に座った台湾人に何かを尋ねられた(笑)。今度は私が「日本人です!」と言う前に、向かいの席の人が返事をしてくれたので、「実は私は日本人だ」ということには、きっと気づいていなかったと思う・・・(^_^;)

PM5:30。ひびきsanとの約束の時間ちょうどに「劍潭駅」に到着。既にひびきsanは到着していて、数時間ぶりの再会を果たした。

士林夜市(シーリンイエシー)

夜市は台北市内だけでなく、台湾全土のあちこちで開催されており、グルメ天国を確認する意味からも、ぜひとも立ち寄りたいスポット。

その中でも「士林夜市」は台北最大規模を誇り、広い範囲に様々な屋台やお店が無数にひしめき合い、平日でも深夜の1時2時まで大勢の人であふれかえっている。

道路の両脇だけでなく、通りの真ん中にも屋台が出るのでとても歩きにくいのだが、その賑やかさがとても楽しい♪

小龍包(1籠10個入りで60元)

目の前のせいろで蒸していて、出来立てを渡してくれる。おいしい〜♪

魚丸冬粉(35元)

看板に「さかなだんごはるさめ」とひらがなで書かれていた(笑)

他にも、ひじょ〜に甘い「酸梅湯」や「檸檬湯」というジュースを買ったり、雑貨屋を覗いたりしながら、2時間以上もブラブラしてしまった。

夜市を楽しんだあと、MRTに乗り中山駅へ。お土産のお菓子を買ったりしながらホテルへ戻った。フロントではすっかり顔を覚えられたようで、私が部屋番号を言う前に鍵を差し出された。

部屋に戻って明日の帰国の為の荷物整理をし、シャワーを浴びたあと、ひびきsanはあっという間に熟睡モードに入った。夜市でちょっと歩き回り過ぎちゃったかなぁ・・・(^_^;) 私は多少足が痛いものの、まだまだ元気!NHKのTVドラマを見ながら、夜食にコンビニで買って来たお気に入りのマンゴープリンを食べたあと(実は3日連続・・・笑)、就寝・・・zzz