紅葉の青森を歩こう!

2日目(10月23日) 〜その2〜

PM2:40、子ノ口から20ほどで「休屋」に到着。あまりの強風による寒さのため、車を停めて(1日2回有効の駐車券¥410)一番近くにあったレストランで軽く昼食を摂ったあと、ちょっとだけ十和田湖散策。

休屋

観光施設や遊覧船の発着所、みやげ店、レストラン、ホテルなどが軒を連ねる十和田湖観光の拠点。特に、「乙女の像」が立つ「御前ヶ浜」は記念撮影ポイント。

 御前ヶ浜

色とりどりの紅葉が湖面に映る・・・はずなのだけど、波があって映っていない(笑)

 

 乙女の像

写真では全く分からないが、この日の十和田湖はものすご〜い強風で、「遊覧船から紅葉を見よう♪」と楽しみにしていた私の希望は崩れ去った・・・。一応、遊覧船の運行はしていたのだけど、湖なのに白波が立っている湖面を見て船酔いしやすい私は一気に気が失せた・・・。

強風で髪はボサボサになるし、日が暮れて来て気温が下がり手がかじかんでくるし、そんなに長い時間ウロウロ出来る状態ではないのでサッサと車に戻り、遊覧船に乗るはずだった時間を十和田湖周遊に使うことにした。

 

十和田湖

標高400mの山の上にダークブルーの水をたたえる二重式カルデラ湖。水深は最も深い地点で327m。湖周44kmの青森県と秋田県にまたがる広大な湖。クルミのような形は二重カルデラ湖の特徴。

十和田湖の周遊道路沿いには「十和田湖三大展望地」という場所がある。このうちの2ヶ所に立ち寄ってみた。

 発荷峠展望台

三大展望地の中でも最も雄大な景観を臨める展望台。標高631mに位置するので、正面に十和田カルデラの外輪山の連なりと八甲田連峰が広がる。

 御鼻部山展望台

三大展望地で最も標高が高い(約1000m)のがこの展望台。くるみ型の湖の形がくっきりと見える。2つの半島、「御倉半島(左)」と「中山半島(右)」の両方の形をはっきり見られるのはこの展望台しかない。

晴れた日には北西に「津軽富士」と称される「岩木山」も望める。

十和田湖はかなり広い!御鼻部山展望台に着く頃にはすっかり日は沈み始め、薄暗くなってしまった。。。「十和田湖三大展望地」のうち残る「瞰湖台」は、複雑な入り江が連なる繊細な風景が望めるらしい。それぞれの展望台にそれぞれの見応えがある。

すっかり寒くなってきたことだし、早く温泉に入りた〜い(>_<)/ 今回の旅のメインのひとつでもある本日の宿泊先「酸ヶ湯温泉」に向かう。

奥入瀬渓流沿いの瀑布街道はきっとまだ混雑しているだろうからと「奥入瀬バイパス」で北上する。こっちの道は車もほとんど通らずスイスイ♪

PM5:30、酸ヶ湯温泉到着。

酸ヶ湯温泉

藩政時代から湯治場として栄えていた歴史がある出湯。県内の数ある温泉地の中でも全国的に有名な温泉地で、昭和29年に「国民保養温泉」の第1号に指定された。この温泉を有名にしたのは、酸ヶ湯温泉旅館の「総ヒバ造りの千人風呂」。5つの湯船が設けられた浴室は80坪という圧巻ものの広さ!

有名な千人風呂には「熱の湯」「冷の湯」「四分六分の湯」「湯滝」など5つの浴槽があり通常は混浴(^_^;)。でも、現在は午前8時〜9時、午後9時〜10時までの各1時間は女性専用時間となっているので、混浴に入りたくない女性も楽しめる♪ ちなみに「酸性硫黄泉」のため、傷のある人はかなり滲みるので注意!!!

 

まるで迷路のような旅館内を仲居さんに案内され部屋に到着。

TVを点けたらJリーグサッカーの試合がやっていたので、最後まで数10分間だけ観戦。そして、友達にメールを打っていたら、突然TVでニュース速報が流れた。「新潟県中越地震」発生。私の実家のある群馬県も震度5強から5弱。自宅のある埼玉県も震度4。慌てて実家に電話したら、とくにケガも損壊もなく大丈夫とのこと。新潟県の海岸側に母の実家があるのでそちらの様子も聞いたが、「連絡取れないけど、下越だから大丈夫だと思う。」との返事だった。メールを送った友達の自宅は群馬県だったので、「大きな地震が来てこわかった〜!」っていう返信が来て、その後、私の実家もその友達も、回線混雑のために翌日まで全く連絡が取れなくなった・・・。

思い起こせば昨年の夏、やはり青森に来た日の朝には「宮城県北部地震」が起こっていた。そして今回も・・・。災害に遭って寝る場所も食事も無い状態の人が同じ時間の日本に居るのに、我が家はこんなコトしていていいのだろうか?とちょっとブルーになる。。。別に我が家のせいではないのだけど・・・(^_^;)・・・。

とりあえず身内には被害が無かったし、今ココでいろいろ考えていても仕方ないので、早速温泉に入ることにした。・・・と言っても、私には混浴に入る勇気はまだ無いので男女別の小浴場「玉の湯」。小浴場といっても、結構広くてしかもまだ時間が早かったのか、私ひとり貸し切りだった♪

PM7:00。到着時にお願いしておいた時間に部屋に食事が運ばれて来た。

有名な「酸ヶ湯蕎麦」(写真左下)は、八甲田の清水を使って蕎麦粉100%で作ったコリコリした歯ごたえの蕎麦。

お箸は使い捨てにするのがもったいないような良い香りのする「ヒバ」で出来た箸(写真右下)。

PM9:00。待ってました!「千人風呂」の女性専用時間♪

青森通のshinjiも久しぶりにこの温泉に来て驚いた事実。以前には無かった「ついたて」が各浴槽に設置され男性と女性のスペースがきっちり区切られているので「80坪」の広さを実感しにくくなってしまっている。混浴時間帯にマナーの悪い男性客が多いために、旅館側も仕方なく設置したらしい旨が書かれた紙が貼られていた。

女性にとっては、これで混浴時間帯にも入りやすくなったのだけど、以前のこの温泉の姿を知っている人にとっては悲しい現実かも。。。この「ついたて」のせいで、雑誌などで見るような「広大なお風呂!」という印象は薄れてしまっていたのがちょっと残念。