2度目の紅葉を求めて・・・奈良&滋賀&京都

「今年の紅葉の旅は奈良の名所をメインにしよう!」と、奈良県の情報を集め始めたのが約1ヶ月前。ネットを通して知り合ったいろんな方から情報を頂いてルートを検討。shinjiが毎日寝不足になりながら探し出したのが、名古屋から奈良・大和路周遊後京都へ抜ける(逆コースもあり)という片道タイプの「奈良大和路スルーパスB」。指定された圏内の近鉄列車(特急利用時は別料金が必要)と奈良交通バスが4日間乗り放題。しかも、いくつかの寺院や博物館などの割引もあって大人1名¥4060。このチケットを利用して奈良から京都までの紅葉巡りをすることにした。 

スルーパスについての詳細は近鉄HPへどうぞ → 

1日目(11月22日)

指定席を取れずにバタバタした昨年の経験から、今年は事前に新幹線を予約済み。なので、昨年より少し遅めのAM6:00に起床して自宅を出発。東京駅で朝食のお弁当を買い込みAM7:53、東京駅発「のぞみ83号」に乗り込む。車内ではいつも通り、昼寝・・・ならぬ朝寝(?)をして、AM9:36に名古屋駅到着。

ここからはshinjiの綿密な時刻表を元に行動開始!名古屋駅からは、前述の奈良大和路スルーパスだけで乗り降りが可能。まずは近鉄ホームへ向かい、「名張」までの追加特急料金¥1280を支払い、AM9:50発の鳥羽行き特急に乗車。その後は乗り継ぎの連続!

→ AM10:49 「伊勢中川」着。大阪線に乗り換える。 →AM10:54発 上本町行き特急 → AM11:24 「名張」着。その後普通列車に乗り換え、AM11:40頃、最初の目的駅「室生口大野」に到着。

「女人高野」として有名な「室生寺」の玄関となる駅なので、賑やかなのかなぁ〜?と想像していたが、予想に反して駅前は人影がほとんどなかった。。。

どうやら、私たちのように名古屋方面から室生寺に来る人は少ないようで、大阪方面からの電車が到着すると駅前はだいぶ賑やかになってきた。

駅前からは室生寺前までの臨時バスが増発中。大人¥400だが、スルーパスがあるのでチケットを見せてバスに乗り込む。バスは室生寺まで室生川沿いを走る。川沿いも紅葉が綺麗だという話だったけどやはり噂通りイマイチ・・・(^_^;)

PM12:00頃、室生寺前到着。ここまで来ると、だいぶ人が増え賑やか♪

 室生寺(むろうじ) 

寺の創建は延暦年間(782〜805)。興福寺の僧・賢きょうを開基として弟子修円が堂宇を建立したとみられている。江戸時代に入って興福寺から分離、現在は真言宗室生寺派の本山となっている。緑の木立に包まれた境内には、国宝の金堂、本堂、五重塔などが立ち、春にはシャクナゲの淡いピンク、秋には紅葉が彩りを添える。

拝観料・・・¥500(スルーパス割引利用¥400)

太鼓橋(写真左)を渡ると表門(写真右)が見えてくる。ここをくぐると室生寺境内。

↑ 表門の写真をclickすると境内へ入れます)

室生寺拝観を終了したら、ちょっと空腹だった・・・。でも今夜は「和風旅館で部屋食」=「大量の夕御飯」・・・ということで、昼ご飯はなるべく少なめで済まそう!と決め、バス停へ向かいながら腹ごしらえ。

関東では「大判焼き」という名称で縁日の屋台などで売られている物だが、ここでは「回転焼き」。しかも、私の大好きな「よもぎ」風味で、中身の餡もた〜っぷり♪その後、奈良県と言えば「柿の葉寿司」。店先でお茶を頂いて(ちょっと感じ悪いおばちゃんだったが・・・)、腹ごしらえを済ませてPM13:35発の駅行きのバスに乗り込んだ。

駅へ向かう途中、室生寺四門のひとつ、西の大門と呼ばれて信仰を集める「大野寺」というお寺がある。

時間の関係で立ち寄ることは出来なかったが、バスの車窓から、その大野寺と宇陀川を挟んだ対岸の岸壁に線刻されている「弥勒磨崖仏」を見ることが出来た。

鎌倉前期の作で、光背を含め高さ13.8mと巨大な像。

動くバスの中からの写真なので分かりにくいが(^_^;)、その大きさには圧倒される。

 

PM14:30。次の目的地、談山神社の最寄り駅「桜井」に到着。駅前は先ほどの室生口とは違ってかなり賑やかだった。

ここから談山神社まではバスで20分ほど(¥460)。ココもスルーパス利用圏内。バスの中でふとした疑問・・・。ガイドブックには「たんざんじんじゃ」と書かれているのに、バスの中のアナウンスは「だんざんじんじゃ」と聞こえた・・・。本当はどっちなのだろう???それとも私の気のせい?

 談山神社(たんざんじんじゃ) 

多武峰(とうのみね)山中にある藤原鎌足を祀る神社。社名は鎌足が蘇我入鹿を討つため中大兄皇子と談った山を表している。日光東照宮のモデルになったという。境内には桜や楓に包まれた本殿や拝殿など、重文指定の社殿が建ち並ぶ。

拝観料・・・¥500(スルーパス割引は無し)

正面入り口の鳥居 (↑写真をclickすると境内へ入れます)

談山神社拝観で本日の予定は終了。あとは宿へ向かうだけ。

バス停へ向かう途中、またまた摘み食い(笑)。今度はこんにゃく(¥100)。

味噌ダレがかかり、こんにゃく自体はちょっとピリ辛♪

バス停までの道は、行きと同じ道ではつまらないからと「社務所前入山口」から帰ることにしたのだが、途中「駐車場近道」という手書きの看板を発見。

その道は神社のパンフレットにも載っていない怪しい道だったが、「もしダメだったら戻ってくればいいや〜♪」と、そちらの道へ入ってみた。すると、どうやらそこは旅館の前から民家の脇を抜けて駐車場へ行くという裏道。当然、パンフレットに載っている道よりもかなりの近道だった。

しかも、そこからの眺めが抜群!

旅館前の庭は紅葉真っ盛りだし、少し高台にあるので、談山神社が一望〜♪十三重塔までハッキリと見ることが出来た。

「近道」というのを疑ったが、結局はとてもお得な抜け道だった。

PM16:12発、桜井駅行きのバスに乗車。夕方なので駅前の道は非常に混雑していて、駅に着くまで40分近くかかった。。。その後、電車で長谷寺駅へ。この日の宿は「長谷寺温泉」にある和風旅館♪

PM17:30頃、我が家の旅にしては早い時間に宿に到着。

 備前屋 

初瀬川沿いに面する和風旅館。吉野の銘木をふんだんに使用している部屋はしっくりと落ち着き、旅の疲れをいやしてくれる。 天井もとても素敵な造りをしている。料理の量も味もGood!

手作りの茶碗蒸しは大きめの器で、ぷるぷるしていて絶品♪

おすましには、もちろん「三輪そうめん」♪

仲居さんはおしゃべり好きの明るい方だったのだが、最初の宿帳の記入の際、芯の入ってないシャープペンを渡されたので、「芯が入ってない」と言ったら、「あとでお持ちします。」と言ったものの、すぐに取りに行く様子もなかったので、仕方なく荷物から出した自分のペンで記入した。他にも、湯飲みの替えが用意されていなかったり・・・と、ちょっと手抜き(?)の様子も見られたのが残念・・・(^_^;) 肝心の温泉は、ちょっと浴場が狭かった。でも、もともとそんなに大きな旅館ではないので宿泊人数も少なく、混雑はしなかったからまあまあというところ。

当日は学生さんの団体客も一緒に宿泊していたのだが、夜中に大騒ぎすることもなく、静かな夜は更けていったのだった・・・。