屋久島 ('13.5.11〜13)

2日目(5月12日) 〜その1〜

AM4:00起床。各部屋でゴソゴソと物音はしているものの外はまだまだ真っ暗!!

宿の外廊下には電灯が設置されてないので足元が全く見えない!(^_^;) 昨日頼んだお弁当や共用冷蔵庫に入れておいた飲み物を取りに行くのに、母屋までの道のりに持参したヘッドライトが大活躍!

AM4:25に宿を出発してAM4:40に「屋久杉自然館」に到着。バス待ちの登山客がちょうど4:40発のバスに乗り込んでいる所だった。急いで車から荷物を下ろし、バス停に向かったが・・・

ものすご〜〜い登山客の数っ!(@_@)

我が家は列の先頭から見て4列目だった。「さすがに次のAM5:00には乗れるかな?」と思っていたけど、次に来たバスはたった1台!! ・・・待っていた乗客2列分を乗せた所で定員に達したため、あっさりと出発してしまった・・・。

ガイドブックには “5:00と5:30は8〜9月は2台ずつ運行予定” と書かれていたが、混み具合に寄っては他の月でも増発するのかと思っていたが、どうやら増発はない模様・・・。後からきた登山ガイドさん達が、「この混み具合だと6:00に乗れるかどうか微妙だねぇ〜」などと話し合っているのが聞こえてきてビックリ! ガイド付きのツアーでも優先的にバスに乗れる訳ではなく、フリー客と共に順番待ちをするらしい(登山口までの送迎付きのガイドツアーもあるらしいけど)。

時間に縛られるのが嫌いな我が家は、今回、ガイドツアーには申し込まずフリーで登山するのだが、周囲の老若男女はガイドツアーがほとんどのようだった。ガイドさんが敷物を各自に渡したり、弁当を配ったりと、見ているとホント“至れり尽くせり”(^_^;) 

次のバスまで30分。周囲の人達がみんなガイドさんに言われて地面に座って弁当を食べ始めたので、我が家も習って、レジャーシートを敷いて朝食分の弁当で腹ごしらえ。

寒い中で冷たい弁当を食べるのはちょっとつらかった・・・(^_^;)

AM5:30、次のバスが到着。さっきのバスに乗った人数から考えると、我が家の位置は乗れるかどうか微妙な位置。

乗客が少しずつ乗り込んで行って列が進みドキドキ〜!

そして、定員ギリギリの補助席利用で乗車する事が出来た!(^_^)v

このバスに乗れるか乗れないかで登山開始時間が30分違う。つまり、戻ってくるのも30分遅くなってしまう。登山経験のない私にとってこの30分ってホントに重要だったので、少しでも早いバスに乗れて良かった〜〜〜!

登山バス片道券(荒川登山バス代670円+協力金180円) →

AM6:05、とうとうやってきました!縄文杉までの登山道の入り口に当たる「荒川登山口」

登山道にも数カ所かトイレは整備されているが、充分な数ではないので混んでいる事も多いらしい。

登山スタート前にトイレを済まして、ストレッチ等の準備運動を念入りに!p(^-^)q

AM6:18、いよいよ往復約10時間とも言われる登山に出発!!p(^-^)q

しばらくはこんなトロッコ道を歩く

コレはまだ両脇に柵があるからいいほう(笑)

両脇に何もないこんな橋も多数!

出発してすぐに岩の中をくぐる。映画「インディ・ジョーンズ」みたいでワクワク♪

屋根の上を伝って水が流れ落ちる。・・・屋根の隙間から漏れてますけど?(笑)

AM7:00、最初の休憩ポイント「小谷小学校跡」に到着。

ここまではトロッコ道の枕木の幅も定期的だったのでそれほど疲れずにほぼ予定通りの時間。小学校の校庭跡地に座り、水分補給とお菓子でちょっと休憩。登山は口渇や空腹がなくてもちょこちょこと補給をしないと危険なので、積極的にお菓子を食べるっ!(笑)

10分ほど休憩したのち出発。 まだまだトロッコ道が続くが、やや整備不良気味の道になる(爆)。枕木の幅が歩幅に合わなかったり、多少の段差もあったりで、ボーッと歩いていると躓いて転びそうになるので(笑)、足元を確認しながら歩かなくてはならずちょっと大変。と言っても、まだまだ世間的には「登山」というより「ハイキング」レベルだと思う(^_^;)。

白谷雲水峡へと抜ける古道:「楠川分れ」を過ぎると、最初の有名な屋久杉のひとつが見えてくる。

●三代杉●
一代目が約2千年で倒れ、倒木更新した二代目が約千年で伐採され、その上に切り株更新した三代目の樹齢が数百年。三千数百年の間に命が受け継がれている。人工林が続く森林軌道沿いにあって、三代目の小杉の若々しさと素性の良さが人目を引く。形質の良さから遺伝子を残す精英樹に指定されている。

樹高:38.4m 胸高周囲:4.4m 推定樹齢:500年 標高:740m

倒木更新(とうぼくこうしん)&切り株更新 → 寿命や天災、伐採などによって倒れた古木を礎にして、新たな世代の木が育つこと。

内側は空洞化しているが、その上に何層にも幹が重なっている感じで圧巻!杉の種子の生命力を感じる。 この三代杉から30分程歩くとショートカットコースとの分岐点がある。

トロッコは急斜面の走行は出来ないので大回りをして進んでいくが、その大回りのコースをショートカット出来る、知っている人は使う隠れた道がある。

← 左奥の山の中がショートカットコース

・・・が、その入り口は分かりにくく看板も無かった。後から来たガイドツアーの人が登って行った小道がたぶんそうなんだろう〜とは思ったが、いかにも岩ゴロゴロの登山道だったので・・・ 私は体力温存のため遠回りだけど迷わずトロッコ道(写真右側のコース)を選択(笑)。

ちょっと遠回りして距離は多く歩いたけど、たくさんの「ヤクシカ」に遭遇した(*^_^*) 「ヤクシカ」はニホンジカの亜種で、屋久島と口永良部島に生息している種類。ニホンジカに比べ一回り小さいので、奈良公園や宮島にウジョウジョいる鹿に比べると、親鹿でも小さいから「バンビ」みたいに見えてカワイイ〜♪

ショートカットコースとの分岐点から約1時間。次の有名な屋久杉に到着。

●仁王杉●
森林軌道の下、安房川に面した崖のような急斜面にある。かつての仁王杉(吽形)は平成12年11月下旬に台風で倒れてしまい、近くにあったこの木が「仁王杉 阿形」と命名されている。その名の通り、寺門の左右に立つ「仁王像」が名前の由来。その優美な姿に圧倒される人が多く、人気も高い杉。

樹高:22.8m 胸高周囲:8.3m 推定樹齢:不明 標高:860m

崖のような急斜面にあり、根元には転石が多数見られる。地盤が不安定なため全体に谷川に傾いているので、こちらの杉もいつか倒れてしまうのかも・・・。

道を挟んで両側に「阿吽」の二つの屋久杉が立っていた頃は、きっと圧巻だったんだろうなぁ〜。

長いなが〜いトロッコ道もあとわずか!

翁岳を臨む展望ポイントに到着。

宮之浦岳の南側に位置する、奇岩が折り重なる「翁岳」 →

AM9:00、出発から3時間弱。そろそろトロッコ道に飽きてきた頃に(笑)、トロッコ軌道と急坂の登山道の境に当たる「大株歩道入口」に到着。

ここからのルートは縄文杉登山で最も過酷な道のりとなるため、みんな必ずといって休憩をとる。

キレイな川が流れる大杉谷があり、その川を渡った所に完全循環式の水洗トイレが設置されているので(右の写真)、これからの本格的登山に備えてトイレを済ます。縄文杉までのルート上でトイレはここが最後となるので、結構混雑していた・・・。

休憩と軽食をとって、さぁ、出発〜!

登り始めてすぐ、今までの3時間のトロッコ道がどれだけ楽だったのかが分かる。。。急斜面を登る長〜い階段。この階段の高さが、どうも私の足の歩幅に合わないようで、登り切った時にはすっかりヘトヘト・・・(^_^;)

このあとも、ゴロゴロした岩場、倒木、木の根っこの盛り上がり、両手を使わないと登れないような場所も続々と登場!

途中、階段と階段の隙間で足を踏み外して片足が落ちてしまったおばあちゃんや、前後に伴走者を付けた盲目の登山者もいたけど、この先がもっとも〜〜っと大変な道のりだったので、きっと縄文杉まで辿り着けなかったんじゃないかと思う。。。

とても有名な「縄文杉」だけど、そう簡単に誰でも辿り付けるような道のりではないと思う。

大株歩道入口から20分程で、次の屋久杉に到着。

 

●翁杉●
屋久島では縄文杉に次いで幹部(胸高周囲)が太いといわれる翁杉(オキナスギ:樹高23.7m、胸高周囲12.6m、推定樹齢2,000年)は、2010年9月9日夜から10日朝にかけて倒れた。縄文杉登山道のメインルート沿いにそびえ、威風堂々とした容姿で知る人ぞ知る“名木”だった。登山ルートから手を伸ばせば届きそうなほど間近に見上げることができた屋久杉だった。
  9月10日の早朝、地元観光ガイド等複数の方が高さ約3メートルの部分から折れ、ルートとは反対の沢側の斜面に倒壊しているのを発見した。

前日(9/9)の夕方にはしっかりと立っていたらしいので、倒れたのは9月9日夜から10日朝にかけて。特に強風もなく、静かな夜だったそうです。誰もいない夜中、密かにこの巨木は2000年以上の天命を全うして倒れたのかな。。。奥のほう、倒れた幹がそのままあった(右の写真)。かなり巨大な倒木だったので、この巨木が凜として立っている時に見に来たかった〜〜〜!(T_T)

 

AM9:30、翁杉から10分の所にあるのが「ハート型の空が見える」と有名な「ウィルソン株」に到着。

●ウィルソン株●
古株の中は空洞になっていて、小川が流れて広さは10畳ほどの大きさがある。1586年(天正5年)牧村の五郎七が足場を組、豊臣秀吉の命令により京都の方向寺建立の為に切ったとされている。米国のウイルソン博士によって世界に知らされたのでこの名がついている。

胸高周囲:13.8m 推定樹齢:3,000年余り 標高:1,030m

縄文杉登山でどうしても見たかった一つ。「どんなにツライ行程でもココまでは頑張ろう!」と思っていたけど、まぁ、ここまでは初心者でもなんとか頑張れるレベルと思う(^_^;)。

中心部のやわら かい部分が腐敗して広い空洞を作っており、 内部からは天空を望むことができ 不思議な感覚。また、切り株の中に湧き出るせせらぎに耳を澄ますと神聖な気持ちになる。まるで洞窟のような不思議な空間。神様を祭る小さな祠もあった。

さて。どこでどのように見上げたら「ハート型」をゲットできるの?

← 足元を気にしつつ、上空見上げながら少しずつ移動して行くと・・・ ココだっ!!

ちょっとHappyになれるショット♪ 巷では、この写真を待ち受けにすると「恋愛運がアップする」と言われているらしい(笑)。恋愛運をパワーアップしたいという方は、この写真を待ち受け画像にしてもいいですよ〜(^-^)b