AUSTRALIA (Perth 〜 Uluru-Kata Tjuta 〜 Sydney) '09.7.13〜19

3日目(7月15日)〜その2〜

PM1:35。ランチを終了しバスに乗り込み走る事15分で、低木の茂みの先に赤茶色の景色が見えてきた。 砂漠に柱状の奇岩が立ち並ぶミステリアスな「ピナクルズ」は、別名”荒野の墓標”と呼ばれる不思議な世界。。。

 The Pinnacles (ピナクルズ 

パースの北250KMにある「Nambung National Park(ナンバン国立公園)」に広がる西オーストラリア一の観光スポット「ピナクルズ」。海岸線から数キロ内陸に入ったところにあるピナクルズだが、その昔は海岸であったとされ、そこに根を張っていた原生林が風化し、堆積した石灰岩層だけが残ったという。まさに地球の長い歴史を見届けてきた証。               

最初に駐車場隣接の展望台でJohnさんから説明があった。

← 「このエミューの足跡が書かれている標識に沿って散策して、1時間以内に戻ってきて下さい。この標識が見えない場所へ行くと大変危険です。」(←確か、「ヘビやサソリもいます。」みたいな説明があったような記憶も・・・(^_^;))

・・・って事で、ここからは各自で散策。 園内に特に柵等は全く無くて、基本的にどこをどう歩いてもOK!(^_-)b ・・・なのだが、標識には日本のように散策順の「番号」等は書かれていない。(^_^;) ほぼ平面なので次の標識は辛うじて見つける事は出来るけど、ちょっとルートを外れると見失いそうな感じ・・・。

なるべく標識から脱線しないように散策に出発!

植物が根を張っていた部分は風化でえぐられ、根が張らなかった部分の堅い地層が奇岩となって地表に露出した物。

すぐ横には海があって風が強く、飛ばされた砂が顔に当たって痛い・・・。この風によって、ピナクルズは今でも風化が進んでいるそうだ。

どう表現して良いか分からない不思議な光景・・・。まるで他の惑星にでも来ているかのような気分になる。

園内はマイカーで巡るルートもある →

園内に説明の看板等は一切無いので、こういう時はガイドさんが居てくれれば・・・と思わないでもなかった(^_^;)。少し後方から日本人ガイドのグループが歩いていて、その説明が風に乗って時折聞こえて来たが、どうやらいくつかの岩には「○△岩」とかの名前が付いているらしい。

確かに、好奇心を掻き立てるような色んな形の岩ばかり。でも、それぞれの岩に対する感じ方って人によって違う訳だし、決められた名前を知るよりは、自分であれこれネーミングを想像してみたほうが面白いかもしれない。

このピナクルズの岩は浸食作用によって風化していく課程のものなので将来的にはなくなってしまうようです。また、登ってみたくなる岩もあるが(笑)、風化が進んでいるため壊れやすく危険なうえ、岩に登っているのを発見されるとA$5,000の罰金が待っているらしいので、登らないようにしましょう(^_^;) 

約1.2kmの散策路。ゆっくり写真を撮ったりしながら歩いて、1時間経過する少し前に展望台に戻って来れた。

駐車場脇に建つ「ディスカバリーセンター」を覗いてみた(入館料無料)。まだ出来たばかりでとてもキレイな館内。 でも、あまりじっくりと見学する事は出来なかったのが残念。。。(T_T)

PM2:40、ピナクルズを出発。 パースから来た道を再び戻る方向へ2時間程で「Lancelin(ランセリン)」の街に到着。・・・パースのような都会的な街ではなく、ひっそりとした田舎町といった雰囲気で商店等も見当たらない(笑)。

ランセリンの街の片隅で待機していた4WDのバスに乗り換える。バスと言っても34名が一度に乗れるような大きさではないので、砂丘へ向かうグループとサンドボード体験するグループとの2グループに分けられた。

バスの前のほうに乗っていた我が家は先に砂丘へと向かうグループに入ったので4WDに乗り換える。Johnさんに選ばれた1名だけが助手席に座らされていた。・・・たぶん、ジェットコースター系が好きな人にとってそこは特等席!

ランセリン砂丘は約10kmにも渡るそうで、まるでスキー場のよう! 粒子の細かい砂で、風が描く模様も幻想的。 真っ白な砂丘を4WDバスは縦横無尽に走り回る。時には斜度30°くらいの斜面を登ったり下ったり。車内はキャーキャー大騒ぎ(笑)。 4WDバスはまるでジェットコースターのようだった。

・・・が、10分くらい走った所でバスは急にストップ。タイヤが空回りしている音だけがする・・・ ガーン!(-_-;)どうやらこの車、スタックしたらしい。。。

スタッフは運転していたJohnさんだけ・・・。車内に男性客も数人居るけど、Johnさんは別に誰かに助けを乞う事もなく、「これから車を救出するのでみんなには車を降りて貰って、しばらくの間Free Timeにします。」と説明した。

車を降りてみたら・・・ あら、まぁ〜、タイヤが半分くらい砂に埋まってますね〜・・・(右の写真)

こりゃ〜、脱出するのはちょっと大変かも(^_^;)。きっと、今から他のスタッフに電話して誰かが助けに来るのでしょう〜と思い、近くをウロウロしてみる事に・・・。

丘に登るとすぐ近くに海が見えた。

しばらくウロウロして写真を撮ってから車に戻ってみたら、なんとJohnさんが一人でスコップ片手に掘り起こしの真っ最中!(*_*)

でも、とても慣れた手付きだったので、何度もこういう経験をしているんだろな〜って感じが漂っていた(笑)。

スタックしてから、たぶん10分くらいだったと思う。無事に車は脱出成功!(^_^)/

タイヤの跡を覗いてみたら結構深く入り込んでいたみたいなのに、さすがにプロは違う!!

とにかく、こんな砂しかないような場所に放置されずに済んで良かった(笑)。

車がスタックして余計な時間が掛かってしまったので、日も沈み周囲は薄暗くなってきた。でも、まだツアーメンバーの半分がまだこの4WDに乗っていないので、そちらのグループと交替して今度は「サンドボード体験」へと移動。

← まるでスノーボードのような板の裏面に蝋燭を塗って斜面を下る。水色の部分にお尻を付いて、足は揃えて前方へ。

約45度の傾斜があるという砂丘。・・・スキー場ではないから当然リフトなんかも無いので(笑)、歩いて登る。。。(^_^;)丘の上に着いた時には息が上がってた(爆)。

息を整えてからその斜面を上から見ると結構な急斜面でビックリ!(@_@) でも、ここまで来ちゃった以上、歩いて降りるより滑ったほうが早くて楽に決まってる。

Johnさんの説明によると、滑る際の注意点・・・  「万が一転ぶと、目、耳、鼻、口はもちろん、カバンや服のポケットまで全身砂まみれになります」(笑)。 私はスキーは出来るけどスノーボードは経験がないので、砂まみれになる可能性大! とりあえず、「重心は板の真ん中からズレないように・・・!」と、自分に言い聞かせ、いざ、出発!!

私より先に滑り出した人がほぼ全員転がっている中、意外や意外!私は適度なスピードで斜面を下り、転がる事なく下まで辿り着いたのだ(^_^)v 同時に周囲から「You are Champion!!」と拍手喝采!!「私って、実は運動神経いいんじゃない?」と勘違いしそうになった(笑)。すぐ後から滑ったshinjiも、まさか私が転ばずに降りられると思っていなかったらしくかなり驚いていた・・・(^_^;) ちなみに、私は座って滑り降りて来たけど、サーフィンのように立って颯爽と降りてくる格好いいオージーもいた。たぶん、それは私には出来ない(-_-;)。

すっかり気分を良くした私はもう一度滑りに行きたい所だったが、とにかく丘を登るのが結構大変!しかも、海風が強くて砂が舞って目に入るので、コンタクトレンズ使用の私は目が痛くてたまらない! 残念だけど、1回だけでGive up。。。(^_^;)

 

PM5:50、ランセリンの街をあとにし帰路につく。

10分弱走ったところのガソリンスタンドで30分くらいトイレ休憩を取ったあとは(売店併設なので何か買って食べてる人もいた)、ひたすらパースに向けて走る。途中から小雨が降り出した。ツアーの最中に雨に降られなくて良かった〜。 街灯もなく信号も無い道のり。Johnさんも、みんなの1日の疲れを気遣ってかあまり喋らなかったので、車内は心地良い睡眠タイムと化していた(笑)。

PM8:10、今朝迎えに来てもらったホテル前に帰着。・・・その頃には大雨になっていた・・・。

時間も時間だし、雨も降ってるし、1日ツアーの疲れもあるし、夕食を食べに外出する気力がない。。。ランチの残りや昨日買い出ししてあった物で夕食を済ます事にした。

水着があればPM10:00までホテル内のspaとサウナが利用出来るらしいが、・・・真冬のオーストラリアに水着を持ってきているはずがない(^_^;) う〜ん、残念!! シャワーを浴びてバスタブに浸かり、明日の移動の為の荷造りをして就寝 ・・・zzz(=_=)zzz