AUSTRALIA (Perth 〜 Uluru-Kata Tjuta 〜 Sydney) '09.7.13〜19

5日目(7月17日)〜その1〜

AM6:00に起床して身支度を整え、朝食を持参してAM6:30にホテルフロントに集合。

通常「サンライズ観光」と聞くと、も〜っと早い時間を想像するが、今回の集合時間はこんな感じ。 同じ「ウルルのサンライズ観光」でも、真夏だと当然日の出時間が早いために集合時間もも〜っと早い時間になるらしい・・・(^_^;) 旅先では特に朝寝坊の私にとっては、この旅が「冬の旅」で本当に助かった♪(笑)

ほぼ時間通りにツアーバスは到着し、各ホテルのツアー参加者を拾いながらサンライズ会場へと向かう。 午前中の担当はMEGUMIさん。メンバーは日本人ばかりの26名。新婚旅行カップルが意外と多かった。

AM6:50、サンライズ会場に到着。

ちょうど太陽を背に受けてウルルを目の前に見るようなロケーション。既に世界各国の観光客が到着していて、写真撮影にちょうど良い場所を探すのにも一苦労・・・(-_-;)。 視界に大きな木が入らないような場所を見付け、ツアーで貸し出された折り畳み椅子で場所を確保し、用意された温かい飲み物を貰って来て、さぁ、準備OK!(^_-)b 寒い中、朝食を摂りながら日の出の時刻を待つ・・・。

MEGUMIさんから「写真は2〜3分おきに撮影すると変化が分かりますよ〜」とのアドバイスを受けたので、デジカメのモードを変えたりしながら、結局サンライズの時間だけで50枚ほど撮影した。・・・これがフィルムカメラだったら現像料がとんでもない事になる(笑)。デジカメ様々だわ〜!!(*^_^*)

AM7:30、日の出の時刻。

ウルルの上部から、徐々に日が照ってきているのが分かりますか?

 ・・・ウルル全体が太陽に照らされた瞬間のこの輝きは忘れられない・・・

 『神々しい』というのは、こういう瞬間の光景の事を言うのかも。。。

AM7:40、サンライズの感動に浸っている時間はあまりなく、早速、「ウルル登山」へと向かう。

MEGUMIさんの話に寄ると、アボリジニの聖地である「ウルル」は、アボリジニの文化的、宗教的理由で急に登山が出来なくなる日もあるし、他に風が強い日もダメ、何も遮る物が無いので日中ウルルの上にいるのは危険。 ・・・という訳で、登れる確率はわずかに20%程度だとか・・・(-_-;) そして、ここ数日は天候が雨だったので登山は出来ていないらしい。。。 果たして、今朝、登山道がオープンするか?しないか?は、実際にその場に行ってみないと分からない。 我が家は万が一、今日がダメだった場合は明日の朝に再チャレンジする時間はあるが、・・・体力的な事を考ると出来れば今日登りたい!!

10数分後、ウルルの登山道が見えてきた!

MEGUMIさん:「みなさん、おめでとうございます!どうやら今朝は登山道がオープンしているようです!!」

登山道はサンライズ会場とは反対側の斜面に当たるので薄暗くてやや見づらいが、確かによ〜く目を凝らして斜面を見てみると、点々と小さな人の姿が見えている!

登山道の途中にトイレは無いので(^_^;)、近くの公衆トイレで用を済まし、いざ!登山道へ!!

・・・の前に、装備の確認。 斜面は滑り易いので靴は登山靴か履きなれたスニーカー。鎖を使って登るので荷物は両手を使えるようなリュックサックに入れる。そして、滑り止め付きの軍手。急斜面には鎖が付いているのでそれをきちんと握りしめる事が出来るように。 そして一番重要なのが、前日からガイドさんに何度も何度も繰り返し言われた「水1リットル/1名」。 見て分かるとおり、ウルルには自販機や水道などは一切無い。万が一、脱水状態になったら非常に危険。登山中は喉が乾いてなくても数分おきに水分補給をするように言われた。

そして、ツアーなので与えられる登山時間には制限がある。 最初から登山をしないと決めている人は「ウルルの麓散策」へ向かう。 登山する人は3回に分けて集合時間を設定。 @一番早くギブアップする人はAM9:10に登山道入口に集合。 A通常の登山時間2時間で下山した人はAM10:10に集合し「ウルルの麓散策」へ案内してくれる。 Bその時間までに下山出来なかった人は、たとえ登山途中でも諦めて最終集合時間AM11:10には入口で待っているように。

我が家の目標・・・ もちろん、登山&麓散策の両方が可能なAM10:10までに下山する事。p(^-^)q

 

AM8:05、登山開始。ウルル登山は全てが左側通行。登る人も降りる人も一緒の道を使うので、決して右側から登らないように!

麓から見上げた段階で多少キツそうだと思ったが、登り始めてみると想像を超える急斜面(@_@)。 私は未だかつてこんな急斜面を登った事はない。・・・それもそのはず、最大斜度は46度!!

足元は岩なので滑りやすいし、風を遮るものは何も無く体に直接強風があたり、鎖から手を放すと吹き飛ばされてまっ逆さまに落ちてしまいそう。 ・・・過去には転落事故も発生している・・・。

ほんの10分程で息切れが・・・(-_-;) 何度も鎖から少し離れて水分補給と休憩を取りつつ進む。「最初の1/3の距離が一番キツイ」と説明を受けたが、その1/3でさえも登れないのでは?と思うほど辛かった。 また、急激に標高が上がった事で多少「高山病」に似たような状態になったのか、こんな急斜面の途中なのに何故か眠気がやってきたり・・・(=_=)


なんとか1/3登り切った所で休憩。大平原の先にカタ・ジュダが見えた。

ココで諦めて降りて行く人が半数くらい。 shinjiから「どうする?」と聞かれたが・・・ 負けず嫌いなんですよ、私(笑)。 shinjiは全く平気そうな顔で登ってるし、かつてココを訪れたネット友達のほとんどが登頂達成しているのを知っているので、私がここで諦める訳にはいかない!!

両手両足で四つん這い状態で最後の急斜面をクリアすると、その先の斜面は鎖も無くなりやや緩やかで、風も少し穏やかになった。 ・・・とはいえ、意外にアップダウンもあり歩きやすくは無いウルルの上。両サイドが崖になっている細い道もあったりするが、歩きながら四方を見渡すと広大な大地がどこまでも広がっている。

緩斜面では気持ちに余裕も出てきて気分もハイになり(笑)、左のような元気な写真を撮りながら登る。 ウルルの上には右の写真のように点々と白いラインがあり、これに沿って登れば頂上に到着出来る。

やった〜!(*^_^*) これが頂上を示すモニュメント。

頂上は意外と標高は高くはなくて、たった348mらしい。

登り始めてから約1時間。ほぼ予定通りの時間に到着。

← 360度の地平線を望む大パノラマは最高!大平原の先のカタ・ジュダ

頂上のモニュメントでは、各国の登山者がお互いの写真を撮り合う。

我が家も記念撮影〜♪ →

登りは「急斜面を滑り落ちるかも?」という恐怖と息切れで写真を撮るどころか景色を堪能する余裕もなかったが、下りは斜面とその恐怖に慣れたようでやっと周囲が見えるようになってきた(笑)。 ・・・だからといって気を抜くと、周囲は1歩踏み外したら真っ逆さまという絶壁だらけなので注意は必要だけど、行きよりはスムーズに歩けた。

数億年前の地殻変動で現れたと言われる地表からほぼ垂直に延びる縦縞の地層を間近に見たり、クレーターのような窪みがあったり、何も無いように見えたウルルに低木を発見したりと、頂上まで登る事で見られた物は多い。あの1/3の場所で諦めずに、登って来て良かった〜!!

順調に下山してきたが ・・・ここがウルル最後の難関。

この登山口すぐの急斜面。登る時よりも下りのほうが数倍コワイ!!(>_<)

前向きで下りようとすると、前のめりになり過ぎて勢いが付いて転がりそうになるし、つま先も痛くなるしで、途中で後ろ向きに変更。 後ろ向きに下りたほうが安全のようです・・・(^_^;)。

この時点で時刻はAM10:00!! 転がらないようにゆっくり、でも、集合時間には間に合わせたいっ!!

 往復3.2km。所要時間:約2時間。

無事に転落する事もなく、怪我もなく、登山道入口に帰還。(^_^)v

バスの脇で待っていたMEGUMIさんから冷たいおしぼりと麦茶と「登頂証明書」を受け取り、「すぐ出発しま〜す」とバタバタとバスの中へ。

ほんと〜にギリギリのタイムで「ウルルの麓散策」に間に合った感じ。車内はツアー人数の半分くらい。まだ登山の最中の人が半数くらいいる計算になる。

さて、これから約1時間はのんびりした散策へ向かいます。

 

※ちなみに・・・ 登山口が閉鎖される条件は下記の通り。

気温:その日の最高気温が36度以上に気温が上がると予想される場合、朝の8時にクローズ

風:2500フィート(25ノット)以上の風が吹くと予報された場合

強い低気圧:ウルル50キロ以内の北西又は南西に強い低気圧が観測された場合

雨:今後3時間以内に20%以上の確率で降雨が予報された場合

雷:今後3時間以内に5%以上の確率で雷雲の発生が予報された場合

曇天:ウルルの山頂より低く雲が出ている場合

明るさ:日の出の1時間半以上前、及び日の入り後1時間半後

救援活動:ウルルにて救援活動が行われている場合

文化的な理由:アボリジニの人の宗教・文化的な行事が行われる場合