カンボジア ('16.2.11〜14)

日目(2月1 3日) 〜その1〜

AM6:00起床。チェックアウト日だし、午前中は日本語ツアーに参加するので仕方なく早起きする(^_^;)。

さすがに早朝。朝食レストランはガラガラ〜。

野菜モリモリのフォーを食べ、フルーツコーナーにあったドラゴンフルーツを見つけてテンションUP!甘くないのが好きな南国フルーツ♪(←ある意味、無味に近いんだけどネ・笑)

実質丸2日あるか無いかくらいの日程の今回の旅。せめてこの日も丸1日使えれば少し遠くの遺跡まで行けるんだけど、今回はフライトの都合で夕方にはホテルに戻ってきていないとダメ(T_T)。

郊外の遺跡で一番有名なのは「東洋のモナリザ」と呼ばれる美しいデバター像のある「バンテアイ・スレイ」。情報に寄ると数年前から中央祠堂周辺は遺跡保護のためロープが張られ立ち入り禁止になっていて 、間近で見ることは出来ないらしい・・・(-_-;)。う〜ん、双眼鏡やカメラの望遠でしか確認できないようなサイズなら、今回は他の遺跡に時間を使ったほうがいいかな?と、他の遺跡へ行くツアーをリサーチしていたら、半日で「ロリュオス遺跡群」「ベン・メリア」へ行くツアーを発見。ロリュオス遺跡群では一度に3ヶ所の遺跡に行けるのでかなり内容が濃そうだし、今回 はこちらのツアーがBetterかも。(^_-)b 

AM7:20、ツアーから戻ってくるのは昼過ぎの予定なので先にチェックアウトをして荷物は預かってもらう。

レセプションのお兄さん、日本語OKだった!・・・が、預けたスーツケースやリュックの行き先を見届けていたら、レセプション脇にちょこんと置かれただけ(爆)。え〜!?中に入れてくれないの〜??(汗) 他の国でも当たり前の事だけど、チェックアウト後に預ける荷物の中には貴重品は絶対に入れちゃダメね。(^_^;)

AM7:30、カンボジア人の中年男性ガイドさんが到着。

今回のツアーのお客さんは我が家だけだったので8人乗りワゴン車を貸し切り♪思いがけずプライベートツアーになった(^_^)v ホテルを出発して30分ほどの車移動。南米での体験から、「発展途上国の道路なので、きっとガタガタ揺れて車酔いの可能性もあるかも・・・」と想像していたが、道路はきちんと舗装されていて乗り心地は上々。快適ドライブだった。(*^_^*)

 

ロリュオス遺跡群

王都が現在のアンコール地域に移るまでは、シェムリアップから国道6号線を南東に約13km行ったロリュオスに王都が置かれていた。メール山(須弥山)を模したバゴンを中心に、王の両親に捧げた寺プリア・コー、大貯水池インドラタターカの中央にはロレイが建立されている。

最初に訪れたのは Preah Ko(プリア・コー) 創建年代:879年

アンコール遺跡の中では最古の遺跡。「プリア・コー」とは「聖なる牛」という意味で、この寺院に祀られていた聖牛ナンディンに由来するらしい。

崩れた楼門(右の写真)を過ぎると、正面からは3基に見えるが実際には基壇上に6基の祠堂が並んでおり、手前側の両端の祠堂の彫刻は比較的綺麗に残っている。

紅色の砂岩で出来ているので現在は全体的に赤茶色に見えるが、よ〜く見ると祠堂のあちこちに白い漆喰彫刻の跡が見られ、当時は建物全体が真っ白な漆喰で覆われていたと想像するとイメージが全く変わる。

手前3基の壁には男性の金剛力士像、奥の3基には女性のデバター像が彫られていて、その周囲も細かいレリーフで覆われていた。

早朝のためか、観光客にはあまり人気のない遺跡なのか(^_^;)、最初は見学者が我が家だけだったのでしばし貸し切りで見学。小さい遺跡なので20分ほどで見学終了。帰る頃には白人の団体バスが到着してゴチャゴチャしてきたのでタイミングが良かったかも♪

AM8:45、「プリア・コー」から30分ほど移動。

Bakong(バコン) 創建年代:881年

ヒンドゥー教の神々に奉献した寺院で、伽藍周囲に環濠を巡らした最初のピラミッド式寺院として知られている。

中央祠堂を中心にして東西にそれぞれ塔門を配置し、それらを結ぶ周壁で囲まれている。

右の写真は僧坊と見られる長方形の建物→

この遺跡は内部に登れるのが嬉しい♪

5層のピラミッドの階段の幅は狭くてかなり急! 「狭い参道を渡って、天界であるピラミッド中心部へ参詣する」 という宗教施設へのアプローチを体験出来る。

第一層の基壇に接続して楼門が建っており、その破風の隙間からは、頂上に建つ中央祠堂がまるで「額縁にはめ込まれた絵画」のように見えた。

← 第4層辺り?

各基壇の東西南北にはシンハ像(左)が対になって並び、各基壇の角の部分にはゾウの像(右)が並んでいる。比較的綺麗な状態で残っている像もあった。

← 第5層に残る阿修羅のレリーフ

かつては四方の壁面に美しい彫刻が施されていたらしいが、現在は南面東側にぽつんと1ヶ所残るだけ。この6人の阿修羅が神と戦うレリーフだけが綺麗に残っているのもなんだか不思議。。。

遺跡の西楼門側から →

第三周壁の内部には8基の大きな煉瓦造りの祠堂が残っている。

ロリュオス遺跡群の中では最も規模の大きな遺跡(東西約900m、南北約700m)だが、最上段まで登ってみると紅色砂岩造りの祠堂が1基載っているだけで、基壇の大きさに比べると中央祠堂の規模が小さいのが印象的だった。この遺跡も他に見学者が居なくて貸し切り見学。自由に動きながら見学出来たので、かなり見応えがあった。

「バゴン」から次の遺跡「ロレイ」に向かう途中で最初に行った「プリア・コー」の前を通過したら、車やバスがい〜っぱいで大混雑していてビックリ!さっきは誰もいなかったのにネ・・・(^_^;)

 

Lolei(ロレイ) 創建年代:893年

建立当時は大貯水池の中央の小島の上に建設されていたらしいが、現在は水はすっかり涸れている。

残されている祠堂は4つ。・・・残念ながら、入口から入ってすぐの一番手前(北東)の祠堂は修復中(^_^;)。南西の祠堂も破損がかなり甚だしかった。

4基の祠堂の中央点に配されたリンガ(右側の写真)。上に聖水を注ぐと四方に流れ出す仕組みになっている。

祠堂はどれも崩れかけていたが、壁面のレリーフやクメール文字の碑文が綺麗に残っていた。

砂岩は柔らかいのでレリーフが可能だが、ここの祠堂は煉瓦造りで硬くて彫刻が出来ない。そのため、煉瓦の上に漆喰を施してレリーフがしてあるらしい。また、碑文には建設の経緯などが記されているらしい。ガイドさんが一緒だとこういう説明が聞けるのも良いネ。(^_-)

遺跡の脇には古い寺院とともに新しい寺院が建っており、果樹園もあった。木に実っていた大きな実は、見た目は「ドリアン」に似ているけど、世界で最も大きな果物「ジャックフルーツ」だそう。初めて見たよ〜〜〜!(@_@)というか、まだ食べたことが無いんだけど(^_^;)。濃厚な甘さが特徴で、ドリアンほどではないけど結構な刺激臭がするらしい(笑)。(この状態では全く臭わなかった。切るとスゴイんだろうねぇ〜)

この遺跡では10人くらいの日本人グループに遭遇したが、それ以外の見学者はいなかったので、比較的自由に見学出来た。

AM9:10、ロリュオス遺跡群の見学はこれにて終了。

アンコール・ワットのように人がい〜〜っぱいでわさわさした雰囲気の遺跡とは違って、ほぼ貸し切りで見学出来た「ロリュオス遺跡群」。どれもアンコール遺跡群に比べれば小規模ではあったけど、アンコール・ワットよりも前の時代に建設された遺跡だと思うとかなり興味深く見応えあった。ホント大満足☆来て良かった〜♪(*^_^*)

再び車に乗り「ベン・メリア」に向かいます。