カンボジア ('16.2.11〜14)

日目(2月1 3日) 〜その2〜

AM10:10、アンコール・ワットのあるシェムリ・アップの町から約70km。「ベン・メリア」のチケット売り場に到着。

「ベン・メリア」はアンコール遺跡群のチケットは使用出来ないので、ここで独自のチケット(US$5)を購入後、再び車に乗り10分ほどで遺跡の入り口に到着。

Beng Mealea(ベン・メリア) 創建年代:不明(11世紀末〜12世紀初頭と言われている)

アンコール・ワットから直線距離で東へ50km。現在も修復されないまま森の中にひっそりと眠る巨大寺院。クーレン山南東の石切場に近く、良質な砂岩で丁寧に造営されたベン・メリアは「花束の池」という意味を持ち、三重の回廊、十字形の中庭などの伽藍配置を取る。

遺跡の南側にある入口から入り東門へ。

参道も塔門もかなり崩壊していて、そのままの状態で残されている。

入場規制の柵や紐が何も無いので、瓦礫の山を乗り越えて写真を撮っている中国人や日本人の若者グループがたくさんいた。

遺跡保存の意識が全く無いことにも呆れるが、いつ崩れるか分からない危険な瓦礫に登ることも理解できないわ・・・(-_-;)

← 第三回廊
柱は残っているが壁の部分は完全に崩壊している

経蔵も屋根が崩れ落ちて散乱した状態のまま →

天井が崩落したままの第三回廊(左)と上部にレリーフが残る破風(右)

第二回廊の北側の一角

窓が天井付近にあるためほとんど光が差し込まない

← 中央祠堂
完全に崩壊しており、元の姿を想像することすら難しい・・・

 

「ラーマーヤナ物語」の一節 →

貞操を証明するために火の中に飛び込むシータ姫のレリーフ

崩壊が進んでいるので歩ける範囲は限られるが、苔むした屋根の上や光の届かない回廊、山あり谷ありで遺跡発掘をしているような探検気分が味わえた♪

今回はガイドさんの後について説明を聞きながら歩いたが、歩きやすい散策路が設置されているので迷子になる事はなさそう。フリーで来ても見学は可能かも。ただ、見学者が非常〜に多かったので(-_-;)、幅の狭い部分は道を譲ったり譲られたりして見学に結構時間が掛かった。中国人があまりにも多すぎてだいぶ賑やかだったし・・・。出来れば見学者の少ない早朝とかに来たほうがもっと神秘的な雰囲気が味わえるのかも。(^_-)

遺跡の外部にも見所が多いベン・メリア。

ガイドさん曰く、「この木は日本人が一番見たがります(^_-)」

真偽のほどは定かでないが、宮崎駿監督のジブリ映画「天空の城ラピュタ」のモデルとなったと噂されているこの遺跡。

樹木が遺跡を押し潰そうになっているこの場所は、確かにラピュタの城に見える!!

東門の参道に取り付けられている保存状態の良い7つ頭のナーガ

鋭い歯の描写も綺麗に施されている。

ポルポト時代が終わり、地雷の撤去などの安全確保を経て、この遺跡が観光客に一般公開されるようになったのはつい最近のこと。

他のアンコール・ワット遺跡群と違い、建物が修復されておらずありのままの姿で放置されている点がこの遺跡の醍醐味。遺跡が時の流れと共に植物によって浸食され、徐々に崩れていく様子は寂しさを感じさせながらも荘厳な雰囲気を醸し出していた。

約1時間の見学時間だったけど、私としては、有名な「アンコール・ワット」よりもこの「ベン・メリア」のほうが断然印象に残っている(*^_^*)。

遺跡の入口付近には露店がたくさん並んでいて賑やか♪ →

 

AM11:20、これにてツアーは終了。ホテルに戻ります。たった半日だけどかなり内容の濃い遺跡見学だった♪

このツアーにはランチは付いてないので、車に乗るとすぐにガイドさんが「お昼はどうしますか?途中でオススメのレストランに寄りましょうか?」と声をかけてきた。別に他に行きたいレストランがある訳ではないけど〜、まさか「ぼったくりレストラン」とかには連れて行かれないだろうとは思うけど〜、、、 なんとなく丁重にお断りさせて頂きました。。。

帰路の1時間20分。ガイドさんは仕事を終えて安心したのか助手席でひたすら爆睡(笑)。そんなガイドさんや我が家にお構いなしにドライバーさんは途中で急に路肩に車を停めて露店で飲み物を買ったりしていた(^_^;)。

 

PM12:40、ホテルに到着。このままオールド・マーケットにランチを食べに行こう〜♪

お店の前に写真入りメニューが置いてあった「LIN KIN CHENG(林金真)」というレストランに入店。昨夜は白人で大混雑していて賑やかだったレストランも昼間は数組の客だけの普通の食堂といった感じ。

家族経営らしく、店の端のほうで小さい子供がウロウロしていた この分厚い冊子は写真入りのメニュー表!(英語表記あり)
普段は昼間からアルコールは飲まないのだけど、暑くてたまらずビール♪(US$1)

豚肉のスパイシーな炒め物(US$3)

やきそば(US$2)

私の席から見て右前のテーブルに座っていた1人のオジサン。ビールをおかわりしながら、とにかくず〜〜〜っとこっちを気にしていて身体の向きは完全にこっち向き(^_^;)。何度も目が合って、明らかに私とお喋りしたそうな態度だったんだけど、酔っぱらいの相手はめんどくさいから無視していた(笑)。

食事を終えてそろそろ帰ろうか〜と思った頃に、オジサンの友達らしき人が登場。日本人だった!(@_@) てっきりこの店のオーナーがダラダラ自分の店で飲んだくれているのかと思っていたけど(←アジアではありがちでしょ?笑)、普通の日本人観光客でした(^_^;)。我が家が日本語で会話していたのを聞きつけて、1人で友達を待ってるのが心細くてちょっと喋りたかったのかもね〜。