中国(上海〜蘇州〜杭州) '08.3.18〜21

2日目(3月19日) 〜その1〜

AM6:20。モーニングコールが鳴った。・・・団体ツアーだと、自分の時間とは無関係の時間に起こされる。(-_-;)

身支度を整え、AM7:10頃に朝食のレストランへ。

「中国」と言えば「円卓」。一人で円卓に座るとなると、確実に相席になる。なるべく人の少ないテーブルを選んで座ったけど、どうも孤独で居心地が悪い。。。(-_-;) サッサと済まして部屋に戻ろう。

ビュッフェ形式の朝食は、中華メニューはもちろん洋食メニューもあった。なんと!目の前で卵料理を作ってくれるコックさんが居た!(@_@) 中国のホテルでこんな光景があるとは・・・、前回の旅とは大違い。中国のホテルも、この8年の間にだいぶ進化したらしい。 

でも、紅茶は薬の匂いがして、しかも薄くて美味しくなかった。(>_<) 紅茶の産地では無いから仕方ないが・・・。

AM8:00。集合時間。ツアーメンバー全員がきちんと集合。団体行動を乱すタイプの人は居ないらしい。

昨夜と同じバスに乗り込む。私はなるべく前のほうの座席を確保。ガイドさんから今日1日の予定の説明を受けながらバスは西へ向かう。高速道路をひた走ること1時間45分程度。途中、2ヶ所の料金所を通過した(25元+45元 →日本円で¥1000程度!)

AM9:45、水の都・蘇州に到着。空はどんよりした曇り空。しかも予想以上に寒い。

 蘇州 Suzhou

広大な太湖の畔に佇む古都・蘇州は。運河が網の目のように張り巡らされた水の都。白壁の風雅漂う民家が連なり、眼鏡橋の下を小舟が行き交う。数百年も前の時代にタイムスリップしたかのようなのどかな光景。見所の多くが蘇州駅の南東1〜2kmの距離に集まっているので、徒歩での観光も可能。虎丘や寒山寺へは、タクシーや路線バス等で。

一番最初の蘇州観光スポットは「運河巡り」。バスで運河近くの駐車場で降ろされただけなので、一体ココが蘇州のどの辺に当たるのか?・・・さっぱり分からん(爆)。ガイドさんに連れられ乗船場へ行き、チケットも何も渡されずに船に乗り込む。(←既に乗船料の支払いは済んでいるのか?)

ツアーメンバー19名+ガイドさん+カメラマンが乗ってちょうど良いくらいのサイズの船。あまりの寒さにデッキ(といっても非常に狭い・笑)に出て写真撮影する人は数名のみ。私は最初に乗り込んで一番奥に座ってしまったのでデッキから遠くなってしまった為に窓からの撮影。

別名「東洋のベニス」とも呼ばれているらしいが・・・? 橋の上から見た風景や眼鏡橋のある景色は情緒あるけど(-_-;)。 私はベニスに実際に行ったことはないが、きっとこんな感じではないと思う(爆)。 でも、しばらく船で行くと、上海の近代的な風景とは全く違った古都の街を感じられ、また、運河脇の民家には洗濯物が干してあったりして(笑)庶民の生活を垣間見ることも出来た。

船は運河の途中の広い場所でUターンをして元の乗船場に戻り、少しだけ自由時間。乗船場近隣の「山塘街」の自由散策タイム♪

 山塘街 shantangjie 

蘇州の昔ながらの古い町並みを残しながら、観光地として近年再開発された地区。蘇州の風景を代表する「白壁の家」と「水路」と「石でつくられた橋」がある。


朝早い時間帯だった為に観光客も少ないが、店もほとんど準備前だった(^_^;)。 でも、小さな路地沿いに真珠店・刺繍店・画廊・骨董品店、茶器店、版画やシルク製品のお店や雲南の小物店やお土産やさんなどが並び、ぶらぶら歩きながらいろいろなお店を覗いてみるのも面白いかも。

「中国」と言えば、女性が気になるのがトイレ事情(笑)。バスに乗り込む前に駐車場にあるトイレに寄ってみた。あいかわらず鍵のかからないトイレは多いが(笑)、トイレットペーパーがある!ちゃんと水洗だ!! ・・・8年前は、有名観光地でさえもトイレットペーパーは無かったのに。(^_^;)

AM10:35。各自、フリータイムを過ごしたあとにバスに集合。その後、15分程で世界遺産・留園に到着。

 

 留園 Liu Yuan 世界遺産

「拙政園」と並ぶ蘇州の名園として名をはせ、蘇州四大庭園にも数えられている。明の嘉靖年間(1522〜1566)に築かれたのもで清代に改築され「留園」と呼ばれるようになった。東、中、西、北部に構成されており東部は建築を中心に、中部は山水、西部は山林、北部は田園というように様々な風景が表現されている。庭園はもとより建物の構造が極めて精巧で、回廊を飾る窓は一つ一つが全く違うデザインになっており一見に値する。

池を囲む回廊

「留園三峰」のひとつ「冠雲峰」。高さ6.5mと園内で最も有名な太湖石。
敷地面積約23,300u!あまりにも広すぎて、ガイドさんについて歩くだけで精一杯。観光客も多いので、ゆっくり立ち止まって写真を撮る事も出来ず、“景色を味わう”って感じでは無かった・・・回廊を飾る「漏窓」と言われる透かし窓が見ものらしいが、それもあまり説明が無くスーっと通過しちゃった感じ。(T_T)

蘇州は雨も多く土地も肥沃なので、中国の中でも緑が豊富にある街。季節によってはもっと緑に囲まれた綺麗な庭園なのではないかと思う。

西部の「山林」部分の通路は幅も狭くアップダウンも激しいので、足腰の悪い人はきっと大変(^_^;)。 雨が降っても濡れる事なく池の周りを1周出来るように、東西南北のほぼ全てが回廊で繋がっているのが日本の庭園とは違って素晴らしい所かも。

↑中国の石畳は美しい。丁寧に並べられた化粧石が素晴らしい!

30分ほどでの急ぎ足見学のあとは、アジアツアーお決まりのショッピングへ向かう。第1段は「シルク工場」。

 

 中国江蘇省刺繍研究所 

「刺繍研究所」とは言っても、実際にはこの店の一番の売り込み商品は「シルク100%布団」。蚕から布団が出来るまでの行程を見学すること出来る。 この布団を買うために、前月にそっくり同じ行程のツアーに参加したのに、再度今回のツアーにも参加してきた老姉妹がいた!(@_@)

←蚕から絹を巻き取る機械

「綿や羽毛に比べて、肌触りが良くて軽くて暖かい!」と、ガイドさんとその姉妹が大絶賛!そのおかげで、2班の私以外のメンバー全員が最低1枚はお買い上げ。2班だけで合計20枚以上は売れていたと思う(笑)。・・・その反面、1班には『サクラ』が居なかったので1枚しか売れなかったらしい・・・(^_^;)

この研究所の2階がシルクの小物やパジャマ、民芸品等のお土産屋になっていて、しばし各自ショッピングタイム。

私が前回の中国旅行で買った物・・・「シルク」と騙されて買った安いパジャマと座布団カバーは結局未使用のままなので(笑)、そういう土産は買わないと決めて、私は店内をザーっと見て土産品の相場を調べたあとは、フロアの隅のテーブルで休憩しながらメモをまとめたりしていた。

PM12:30。そのままその研究所の3階で昼食。 ・・・シルク布団→土産屋→食事。この全てを1つの建物で済ませてしまおうと考えた中国人って、ある意味スゴイ(笑)。

昼食は中国10大料理のひとつに数えられる蘇州料理。多くの湖沼、河川に囲まれ、長江下流の肥沃な土地に恵まれた蘇州は、その豊富な食材のそもそもの味を生かした料理として知られ、季節折々の食材を用いた手の込んだ料理は、蘇州を好んで訪ねた皇帝にも深く愛されたらしい。

蘇州名物の「松鼠桂魚(淡水ハタの丸揚げ、甘酢あんかけ)も出て来たが、・・・普通の「揚げ魚の甘酢あんかけ」としか思えなかった(笑)。出されたお茶は「コレって、一体何番茶?」ってくらい薄いし、チャーハンはベチョベチョだし、ツアーメンバーの全員が大不満。 でも、なんだかんだ文句言いながらも、私の居たテーブルでは、話題の「中国の食」事情などまるで知らないかのように次から次へと運ばれてくる料理のほぼ全て平らげた(笑)。元々、そんな事を気にする人はこの時期に敢えて中国旅行はしないわよね(^_^;)。

食事中、琵琶二胡を持った女性2人が「30元か500円で1曲唄います♪(←日本語)」と言いながら各テーブルをまわっていた。 どのテーブルでも断られていたのに、私と同じテーブルのおばちゃんが突然、「私、聞きたいワ!」と財布を開けた! ・・・おかげで、私も琵琶&二胡の生演奏を聴くことが出来た♪ こういう時、団体ツアーだと得する事もあるのね(笑)。