南ドイツでスポーツ!&オーストリア日帰り&オランダへ再挑戦! (2003.2.21〜3.2)

3日目(2月23日)

AM7:00起床。Garmisch-Partenkirchenの朝はとても寒いが部屋の中は暖かい。

初スキー日なので、スキー場に向かう前にスキー道具のレンタルをしなくてはならないので、少し早めに行動を開始。朝食後、AM8:45。スキーウェアに身を固め、ホテルを出発。

前夜、ホテルのチェックインの際によだ達が場所を確認しておいてくれた、ホテルから徒歩数分のところにあるレンタル屋さんへ向かう。

 Skischule Alpin

店内にはたった1人の女性の店員さんしか居なかった。

英語がカタコトしか通じないため、よだ達の通訳を通して、スキー板&ブーツ&ストックをレンタル。途中から、ブーツの履き方も分からない初心者らしき一家がやって来て、店員さんは1人で大忙しで応対・・・のはずだがそこはドイツ人。あまり慌てる様子もなくマイペースでレンタル業務をこなしていた(笑)。

 

で、レンタルするに当たっては、外国人の場合、パスポート保証金(250ユーロ)が必要とのこと。

いつも海外旅行先で1ヶ所に数日滞在する間は、持ち歩くと無くす心配があるので、パスポートは必ずセーフティーボックスに預けているfu-ko。当然、この日もきちんと預けて来てしまったのだ!(←よだから「旅行中は必ず持ち歩く物だよ!」と怒られたが(^_^;))・・・となると、ホテルまでパスポートを取りに行くか、250ユーロを払うしかない・・・。

よだ達も一旦はパスポートを預けたのだが、それをコピーをするのかと思いきや、そのまま申込書と一緒にレジの下の引き出しに入れてしまったのだ!それを見てやはり危険と判断して、よだ達は、留学関係の他の証明書をと取り替えてもらっていた。ただの旅行者の私達は証明書類がないので、渋々財布から250ユーロという大金を支払った。。。

良く考えると、大切なパスポートを見知らぬ他人に預けている間に、事件に巻き込まれるよりは、現金を預けた方が安全なのは間違いないから、この選択は正解だったと思う。

 

さて。スキーの準備も整ったことだし、ドイツ最高峰Zugspitzeを目指す!

まずは、Garmisch-Partenkirchen駅の隣りにあるツークシュピッツェ登山鉄道駅(Zugspitze Bahnhof)で切符を購入。

 

これがチケット。大人1人34ユーロ。

このチケットでとりあえずZugspitzeまでの列車やロープウェイは1日中乗り放題。・・・が、スキー場のリフト券はどうなるのだ???

駅にあったパンフレット(←英語版)を見たところ、なんとな〜くこの切符1枚でスキー場のリフト券も兼ねているような感じ。。。

でも不安なので、駅のインフォメーションに確認に行ったら、「英語なら向こうの人に聞いて!」と駅員のお兄さんを指さした。「ここがインフォメーションじゃないの〜!(怒)」と思いながら、駅員のお兄さんに確認すると、どうやら予想通りリフトも利用できるチケットらしい。これで一安心♪

でも、1時間に1本しかない列車はちょうど出発したばかりで、次の11:15の列車まで1時間待ち・・・(>_<)。

AM11:15。列車が到着。

やっと来たよ〜♪と、ウキウキしながら、駅の検札機にチケットを通そうとしたら、近くに居た駅員のお姉さんに「スキーに行くの?」(←英語)と聞かれた。「こっちはスキー板を持っているし、どうみてもスキー客でしょ?変な人・・・」と思いながら返事をしたら、「今日は、この列車は途中までしか行かないから、表に来るバスに乗って行って。」と言われた。「なに〜!1時間も待っていたんだから、もっと早く教えてよ〜!」と言い返したい気分だったが、ドイツ語が分からない・・・(笑)。こういう通常と違う事態の時に、100%言語が理解出来ないと何かと不便なんだよね〜。。。(このときはまだ、このあとの旅行中、こういう状況に何回か遭遇することになるとは考えてもいなかったのだけど。。。)

言われたとおり、今度は駅の外でバスを待つ。と、ほどなくバスはやって来た。もしかして、もっと早くこのバスの存在を知っていれば1時間も待たずに済んだのかも???「時間がもったいなかったな〜・・・」となんとなく納得いかない気分だったが、この際、この1時間のことは忘れることにした(笑)。

まずはスキーバスで「Grainau」という村まで行く。その途中、「どうして今日は列車が途中までしか行かないのか?」という理由が判明した!バスの中から見えた「Kreuzeck」というエリアでは、ちょうどこの日まで、スキーのワールドカップが行われていたのだ。そのため、そのスキーエリアの最寄り駅以降の列車は運行をしていなかったのだった。事前にW杯の開催を知っていれば、もう少し事態はスムーズだったかもしれない。。。

ともかく、まずはGrainau村に到着。

そこから今度は、左の写真の電車で「Eibsee」駅まで行く。

 

列車の脇には、写真のようなスキー板を載せられるスペースがある。
「Eibsee」駅から、今度は「Eibseeseilbahn」というロープウェイで標高2962m「Zugspitze」まで登る!(このロープウェイには、日本人観光客も結構来るようで、乗り場にも、頂上の展望台にも日本語が多く書かれていた。)

写真では良く分からないが、正面の山の頂上まで、ほぼ垂直に近いような斜度で一気に急上昇する。

眼下には、まず雪で覆われた真っ白な「Eibsee」という湖が見え始め、標高が上がり森林限界を超えると、小さくなっていく村やアルプスの山々が見え始める。

PM12:30。半日がかりでやっとドイツ最高峰「Zugspitze」に到着!

 

頂上からの眺めは、今まで見たことのないような世界!

shinjiはこの感動を写真に残そうと写真撮影。

fu-koは写真を撮るのも忘れ、しばしボーっと自然の偉大さを実感していた。

←写真上部の目印が立っている場所が最高地点

 

 

頂上からの雄大な風景を楽しんだあと、スキーに出発する前に昼食を取ることにした。

頂上にあるカフェテリアは、ビュッフェ式。なので、ドイツ語が出来なくても、指さしで注文が出来る。ドイツ人に混ざって、屋外でアルプスを眺めながらの食事は格別♪

ドイツ料理はあいかわらず量が異常に多い。

この日は、カレー風味のソーセージと山盛りのポテトフライ。

 

頂上から、ゴンドラ「Gletscherbahn」に乗り、とうとうスキーエリアへ到着!

頂上から見下ろすとスキーのゲレンデはアルプスの谷間に雪が溜まっているだけという感じ。

自然の広大さに比べ、リフトや滑っている人々は、蟻よりも小さく点のようにしか見えない。

← 写真をclickすると、頂上からの風景とスキー場の様子を、もっと楽しめます♪

スキー中は、それぞれレベルが違うので、集合時間をPM4:10に決めて別行動。

・・・が、fu-koは慣れないレンタルスキーセット、Tバーリフト、そして、日頃の運動不足と高山病(?)のため、バテバテ・・・。予定時間より30分ほど早めに集合場所に戻った。

すると、よだは更に1時間前くらいにGive Upしていたらしく、既にお休みモードでのんびりしていた。(笑)

ドイツ人も、ガシガシ滑るわけではなく、レストランの「外」(←レストラン内部はガラガラなのに・笑)で日向ぼっこしながらビールを飲み(写真左)、そして砂浜ではないのに、デッキチェアーをレンタルしてアルプスを見ながら昼寝をする(写真右)。これも、ひとつの贅沢なのかも・・・♪
私達も、帰りの列車まで少し時間があったので、お茶・・・ではなく、コレは「Gluehwein」というお酒♪

シナモンなどの香草を赤ワインで煮込んだ感じ?最初は、「暖かいワインなんて〜!(-_-;)」と不信な気持ちで飲んだが、これがなかなかイケるし、身体もとっても温まる!

お気に入りの一品になった♪

 

PM4:30。帰りはロープウェイではなく、登山列車でトコトコとのんびり帰ることにした。

最初は、下の写真のようにおとなしくみんなの後ろに並んで待っていたのだが、時間になっても列車が来ない。。。本数が少ないために、更に改札付近は大混雑してくる。この混み具合だと座席に座るのも難しそうだったので、スキー板を男性陣に預けて、よだと2人、日本人の特性を活かし、密かに少しずつ割り込みをして前方へ移動。改札待ちの扉の前に到着。(笑)

10分遅れで列車が到着。改札口の扉は2ヶ所。運の悪いことに、両方の扉は開かずに、私達が待っていた扉ではない方が開いた!この瞬間、「もう座れないよ〜・・・」と、私は諦めたのだが、さすがにドイツで2年間鍛えられたよだは、すぐに猛突進して、アッという間に、私の視界から姿が見えなくなった。そして、無事に4人分の座席を確保していた!スゴイ!!!ドイツ人に負けない日本人!(笑)

途中、2ヶ所、停車駅があった。滑りたい人は駅で降りて、下まで滑って降りることが出来るらしい。。。興味はあったが、さすがにこれ以上滑れる状態ではなかったので、そのまま登山列車の旅を楽しむことにした。でも、ドイツ人達はどんどん下車していき、終点まで乗っていたのはほんのわずかな人数だった。。。

登山列車の終点の「Grainau」で、普通の列車に乗り換え、今度はW杯も終わっている時間なので、バスに乗り換えることもなくGarmisch-Partenkirchen駅に到着。

駅から見えるオリンピックスタジアム。

アイスホッケーの試合が行われていた。

PM6:30。ホテルに到着。

スキーの荷物の片付けをしているとドアをノックする音。shinjiが応対に出たら、メイドさんが立っていて、ドイツ語でベラベラ話された。英語で「分からない」と返事をしたら帰って行った。。。一体、何の用事だったんだろう???

この日も、ホテル内のフレンチレストランで夕食をすることに。ウェルカムドリンク券があったので、バーで「Zekt(←シャンパンのこと)」を飲んでいると、ウェイターさんに話しかけられた。昨夜、よだ達がドイツ語を話せることが分かったので、気軽に声を掛けて来たらしい。昨年の旅行中よりも格段にドイツ語が話せるようになっているよだを見て、ちょっと羨ましい・・・(;_;)

その後、ウェイターさんの案内で、同じフレンチレストランでも、別のフロアの方に案内された。中は、きちんと正装をしたお客さんばかり。昨夜食事をしたフロアは、宿泊者用か何かだったのか?メニューもちょっと違う(少し高い!・・・と言っても、日本のフレンチよりはかなり安いが)。きっと、こっちが本当の有名レストランになるのだろう。Gパン姿の私達は、ちょっと場違いだった気もする。

食事をしながら、先程のメイドさん事件についてよだに聞いたところ、どうやら、彼女はベッドメイキングをしに来たらしい。もちろん、出かけている間に部屋の掃除やベッドカバーの取り替えなどは済んでいるのだが、ベッドの足下マットのセットなどの最終準備(仕上げ)をしにきたらしいのだ。日本旅館で「布団を敷きに来る」というのは何度も経験したことあるが、洋風のホテルでのこんな経験は初めて。さすが5つ星!ちょっと違う!

でも、その日以降、言葉の壁を感じたのか?私達の部屋にメイドさんがベッドメイキングをしに来ることはなかった・・・(笑)。