南ドイツでスポーツ!&オーストリア日帰り&オランダへ再挑戦! (2003.2.21〜3.2)

8日目(2月28日) 〜前編〜

AM8:00起床。8:30に朝食を食べに行くために部屋を出た。

空港近くのホテルなのでみんな朝早くから行動するらしく、メイドさん達は既に忙しそうに他の部屋の掃除を始めていた。「みんな出発が早いのね〜」と感心しながらエレベーターホールへ向かおうとしたら、メイドさんに「部屋の掃除をしていい?」と呼び止められた。まだ出かける訳ではなく朝食を食べて来るだけなんだけど・・・と言ったが、メイドさんは「どうしても今したい!」っていう顔。。。仕方なく部屋に戻り、簡単に荷物を片付けスーツケースに鍵をかけ、貴重品を持って再度出直し。

今回のホテルの朝食は素晴らしい!ウェイターさんに英語が通じるシアワセに加えて、野菜も果物もたくさんあるし、その上オランダ名物「鰊(にしん)の酢漬け」も、スモークサーモンも、焼き魚のような物までもある!これまでの数日間、朝食は「パンとチーズとハム」の日々だったので、うれしくてついつい昼ご飯も要らないほど食べ過ぎてしまった・・・(^_^;)

AM10:00。ホテルのシャトルバスでまずは空港へ行く。そして、本日の目的地「Den Haag(デン・ハーグ)」行きの切符を買う。

まずは券売機で挑戦♪指示に従い順調に入力が進み金額表示画面まで辿りついた。が、カード引き落としにしようとクレジットカードを通すが何度やっても「エラー」表示が出る・・・。仕方なく窓口で往復切符(1人11.2ユーロ)を購入。窓口のおじさんに「Leidenで乗り換えね。」と言われたが、ちょうど直行の列車があったのでそれに乗れば間違いないはず!と、ホームに向かった。

切符はこんな感じの紙製。

(ちなみに左の写真は翌日使用した切符)

 

AM11:04発の直行列車は、当然のように(^_^;)「15分遅れ」との表示。

「まあ、ココは外国だから仕方ないなぁ」と気長に待って15分後。ホームに入ってきた列車には何故か「Amsterdam SC(アムステルダム中央駅)」の文字が・・・。「え?反対方向!?もしや、ホームを間違えたか?」と慌てて、路線図と時刻表を確認したが間違えは無いはず。でも、乗るのをためらっているうちに列車は発車して行ってしまった。そして、ホーム上部の案内板の「Den Haag SC」の文字はカタカタと音を立てて、無情にも「11:24 Leiden」の文字に変わってしまった・・・。まぎらわしいことに、車体のプレートには「出発駅」の地名が書かれていたらしい・・・。お願いだから「到着駅」の地名を書いてくれ〜(>_<)/

AM11:24。Leiden行き列車出発。

 ← 列車の中の様子

20分ほどでLeiden駅に到着。そして、「Den Haag SC」行き列車のホームへ向かった。ここ「Leiden」駅から「Den Haag SC」行き列車は、ものすごい本数が出ていた。ちなみにデン・ハーグには「ハーグ中央駅(Haag SC)」と「ハーグHS駅(Haag HS)」の2つがあるので注意が必要!

AM11:51。Den Haag SC行き列車が出発。

こちらの列車は、日本の新幹線よりも豪華な二階建て車両♪乗り心地もGood!

列車の中からは、何ヶ所かこんな「風車のある風景」が見られる。

「お〜!これぞオランダだ〜♪」

PM12:00過ぎに、無事Den Haag SCに到着。

オランダの首都は「アムステルダム」だが、ここDen Haag(デン・ハーグ)」は、政治の中核を担う都市。国会議事堂、国際司法裁判所のある平和宮殿など重厚な建物も多く、また、オランダ皇室の居城のある都市でもある。日本大使館もこの街にある。

駅の建物や周囲の風景はとても近代的だが、すぐ近くには広場などもある

駅前の広場にはものすごい人混みが出来ていた。しかも良く見ると「アラブ系」の人ばかり・・・。あまり近づかなかったのだが、人混みの合間にちょっと見えたのは「イラク」の国旗・・・。そう。。。この時は「イラク戦争」直前。ちょうどアメリカがイラクを攻撃するかしないか国連や世界の国々ともめている時期だったのだ。。。ああいう外国人による「戦争反対」の集会を目の当たりにしたのは始めてだったので、とても複雑な心境だった。

広場を背に「Binnenhof(国会議事堂)」方面へ向かうと、後ろの方から先程のイラク人達の大声と共に警察のパトカーのサイレンが聞こえて来た。イラク人のデモ行進が始まり、警察の警戒も開始されたようだった。

 

Binnenhof(国会議事堂)

現在も政治の中枢として機能する国会議事堂前の広場。

長崎・ハウステンボスの「ホテルデンハーグ」のモデルになった建物。

← 写真をclickすると、中庭方面へ入れます

 

上記の国会議事堂と隣接して建っているのが、「Mauritshuis Museum(マウリッツハイス美術館)」。デン・ハーグまでやって来たのは、この美術館で「フェルメール」と「レンブラント」の作品を見ることがメイン。

Mauritshuis Museum(マウリッツハイス美術館)

規模は小さいが、珠玉の展示を誇る美術館。収蔵する絵画の魅力はアムステルダム国立美術館にも劣らない。

建物は、ブラジル総督だったヨハン・マウリッツの邸宅として1644年に完成したオランダ有数のバロック式建築。

← 写真をclickすると内部へご案内致します

この美術館で、ある男の子に日本語で声を掛けられた。「先日、インスブルックからの列車に乗ってましたよね?」そういえば、見たことがある顔。。。そう!インスブルックからの帰りの列車で見かけた「一人旅の日本人風の男の子」だった(←6日目後編参照)。あの時は、特にお互い声を掛けることもなく、私達は途中Garmisch-Partenkirchenで降りて行ったのだった。さすがにこの広いヨーロッパで、しかも違う国のこんな小さな美術館で再会するなんて奇遇!ということで、声を掛けて来たらしい。お互いビックリ(@_@)

静かな美術館なので、お互い小声でボソボソと話をしたところ、彼はただいまフランス留学中。この時は春休み中で、列車で「ヨーロッパ周遊」をしている最中とのことだった。最初に見かけたあのインスブルックからミュンヘンに行き、ミュンヘン観光後、夜行列車でアムステルダムに今朝到着。そして、ここデン・ハーグに来たのだった。ルートが違うとはいえ、同じような旅をしていた彼の今後の留学生活が実のあるものになるよう応援したい。