イタリア(ミラノ&ローマ) '14.11.1〜9

4日目(11月4日)

AM8:00、起床。

身支度を整えてから朝食へ。今まで、日本人を含めてアジア人の団体が「うるさい!」と思った事は数多いけど、ヨーロッパ人の団体がうるさいと思った事はなかったのだけど・・・。

この日の朝食では、高校生くらいと思われるフランス人の団体様がいて、この子たちのマナーがかなりひどいっ!! テーブルではぎゃーぎゃー騒がしいし、ビュッフェ台では順番を抜かしたりと色々とやりたい放題・・・(-_-;)。もし彼女たちが日本人だったら、一喝していたかもしれない(笑)。

AM9:50、一旦部屋に戻って荷物をまとめてチェックアウト。

預ける時に時間が掛かった経験からセーフティBOXから貴重品を先に出してしまい、スーツケースは預けて、ミラノ観光に出発。

AM10:05、メトロLine3→「Duomo」駅→16番トラムと乗り継ぎ、AM10:40に「サン・マウリツィオ教会」近くの停留所で下車。

毎日、何度も前を通過した「Duomo」もこれが見納め →

 

ガイドブックでは全く取り上げられていない小さな小さな教会。

でも、クチコミサイトでは「フレスコ画が素晴らしい!!」と圧倒的に評価が高かったので、ど〜しても行ってみたかった。

昨日は入り口が閉まっていて押しても開かなかったけど、今日は入れました♪

Chiesa di San Maurizio al Monastero Maggiore(サン・マウリツィオ教会)

16 世紀建築のこの教会は素晴らしいフレスコ技法による一連の壁画が残る歴史的修道院。併設する考古学博物館を訪れる観光客も多々いる。市内でも最も保存状態の良いフレスコ画数点も残っており、また庭園にはマクシミアヌス帝の城壁の一部が現存し、歴史好きにはたまらない遺跡スポット。

写真を撮っていたら、女性スタッフから「英語話せる?」と英語で声をかけられた。怒られるのかと思ったら、「一旦建物の外に出て左 、左と曲がった所の入口を入ると修復中のフレスコ画も見られるわよ。素晴らしいから行ってみて!」との事。細長い教会の本堂が半分に仕切られて幕が張られていたから 後ろ側は見られないのかと思っていたけど、声をかけて貰って良かった♪

言われたとおり一旦外に出て左折して入り口を入ってみると庭園があった。庭園の左手に何やら入り口があったので行ってみたが「Museo」(←たぶん併設の「考古学博物館」)と書かれていて、有料の入り口っぽい。う〜ん、、、何かが違う(-_-;) 言われたとおりに来たと思うんだけどなぁ〜・・・。諦めて戻りかけたところで、あとから入ってきたフランス人のオジサンがこっちに向かって「Come on!」と手招きしている(^_^;)。誘われるがままにオジサンに付いていったら、博物館のチケット売り場の脇にある通路を通って教会に入れた!オジサン、ありがとう♪(^-^)ノ

建築は1503 年に遡るらしいが保存状態はかなり良好!教会内の前後左右天井 、柱までが全てフレスコ画で覆われていた。今までここまでフレスコ画だけで覆われた教会は見た事がない!!聖書の有名な場面はほぼすべてあるという感じで見応えがあった「ミラノのクチコミで人気No.1」であることに納得。ミラノに来たら絶対に行くべき教会のひとつだと思う。

さて。そろそろ「最後の晩餐」のある教会に向かわなくちゃ。「入館予約時間の20分前に遅れた場合は絶対に!100%!!キャンセルされる」という噂なので(^_^;)1分たりとも遅刻が出来ない!! 16番トラムに乗り「サンタ・マリア・デッレ・グラッツィエ教会」前の停留所で下車。

AM11:00、予約時間「11:45」の20分前よりも更に早く着いた(^_-)。いつも時間ギリギリ行動の我が家にしては珍しい(笑)。

← 教会の左側に隣接して建っているこちらの建物が「最後の晩餐」への入り口。

天才レオナルド・ダ・ヴィンチの大傑作「最後の晩餐」は教会の聖堂内ではなく、教会の中の、昔「ドミニコ会修道院」の食堂だった場所の壁に描かれている。一回の入館はわずか30名のみで15分毎の完全予約制

オフィスの窓口で予約番号を提示するとチケットが発券される。この「予約番号」を忘れた場合も絶対に入館できないそうです(^_^;)

← 「最後の晩餐」の絵が印刷されたようなチケットを想像していたのに〜・・・(爆)

窓口は2ヶ所あってどちらもだいぶのんびりペースで発券していたので、ギリギリの到着だと発券時に時間切れでキャンセルって事にもなりかねないと思った。また窓口のオバチャンはかな〜り無愛想で挨拶ひとつなく、チケットを出しながら「10分前に来て」との一言だけ・・・(-_-;)。

例えこっちがアジア人で英語を話せないように見えたとしても、世界遺産の窓口があの対応とはねぇ〜・・・ せっかく苦労してチケット取って楽しみにしてたのに、窓口対応に対してはちょっとガッカリ。

集合時間までに少々時間があったので「サンタ・マリア・デッレ・グラッツィエ教会」を見学。 

 

Santa Maria Delle Grazie(サンタ・マリア・デッレ・グラッツィエ教会)

15世紀半ばに建てられたドミニコ派の修道院を、1492年、ルネッサンス美術の大パトロン:スフォルツァ家のルドヴィコ・イル・モーロが建築家ブラマンテに命じて改築させたもの。大きいけれど華麗で軽やかな印象を与えるドームはまさにルネッサンス期のもの。
かなり奥行きがある広い空間の教会。外観から想像するよりも内部はそれほど豪華な印象は受けなかった。フレスコ画もいくつかあったけど、普通のヨーロッパの教会。(^_^;)

やはりこの教会は、ダ・ヴィンチの「最後の晩餐」を見るための時間潰しの教会って感じになっちゃうのかも。。。

AM11:30。再びオフィスへと向かい最初の小部屋で待機。

予約時間の「11:45」に右の写真の奥に見える格子の扉の前でチケットチェック。すぐに「最後の晩餐」が見られるかと思いきや・・・

このあとガラス戸で仕切られた小部屋が4〜5ヶ所あり、それぞれの部屋で数分待機→新しいドアが自動で開いて、次の部屋へ・・・ という事を繰り返しつつ、徐々に「最後の晩餐」へと向かってゆく。。。

ドアが1枚開くたびに少しずつ緊張感が高まってゆき、ついに最後の一枚のガラス戸の前に来た時にはグループ全体がワクワクした雰囲気に♪

Cenacolo Vinciano(最後の晩餐)

もちろん撮影は禁止です(^_^;)。

扉が開いた瞬間!薄暗く、いくつかのベンチしか置かれていない広〜いその空間。でも、500年という歴史の匂いが漂っている気がした。ぼんやりとした光に照らされた「最後の晩餐」が闇の中に浮かび上がっていて、キリストを中心とした遠近法によって描かれた画には、

「あなた方のうちの一人が、わたしを裏切ろうとしている」

キリストが裏切り者のユダを告発した「その瞬間」が見事に描かれていた。12人の弟子たちがそれぞれ身振り手振りでかなり動揺している様子がよく伝わってくる。 また、TV等で見ていたよりもかなり淡い色合いで優しい絵画という印象。近くで見るよりも、少し離れた場所から見たほうが遠近法により奥行きが感じられ、「最後の晩餐」のその食卓にまさに自分も居るようにも感じられた。「最後の晩餐」の反対側の壁には ジョバンニ・ドナート・モントルファーノのフレスコ画「キリストの磔刑」が描かれていた。大多数が「最後の晩餐」のほうばかり見学していたけど(^_^;)、そちらも素晴らしい絵画だった。

あっという間の15分。係の方から「はい、時間です。出てください!」と声がかかり、みんな後ろ髪を引かれながら部屋を退出。。。

最初の扉が開いてから15分きっちり!!各小部屋で数分ずつ待たされたので、実際の「最後の晩餐」の見学時間って10分以下だったと思われる(爆)。ただ、あの部屋に長時間居ても見られる絵画は2枚だけなので、ちょうど良い時間なのかな・・・(^_^;)。

生きている間に一度見たかった「最後の晩餐」。かなり苦労したけど大満足〜♪ これでミラノに思い残す事は無い(笑)。ホテルに帰ろう。

16番トラムに乗り刻印機に切符を入れたら、通常は打刻されて出てくるはずなのにshinjiの切符が吸い込まれてエラーメッセージが出たままになってしまった・・・(-_-;)。でも、もうこれくらいのハプニングは何とも思わない我が家(笑)。まぁ、いいか〜、ほぼ100%検札は来ないだろうし、万が一検札が来ちゃったら機械の前に連れて行って説明すればいいでしょう(^_^;)。

PM12:40、ホテル到着。

ホテルの入り口付近で大きな旗を振り回した賑やかな一団に出くわした。その旗にはギリシャのサッカーチーム「オリンピアコスFC」のエンブレムが書かれていた。今日はUEFAチャンピオンズリーグのグループステージ開催日で、トリノで「ユベントス」vs「オリンピアコス」の試合があるのだ。この一団はギリシャからやって来てこのホテルに宿泊して、これからトリノに向かうのかな♪ もし、ミラノかローマで試合があれば、我が家も観戦に出かけた事だろう(笑)。

預けておいたスーツケースを受け取り、ホテル前で数台待機していたTAXIのドライバーさんに声をかけて乗車。朝夕はミラノ市街は渋滞するらしいがこの時間はガラガラで20分ほどで「リナーテ空港」に到着。代金∈15.6を支払う時に小銭が無くて財布の中をごちゃごちゃあさっていたら、呆れたドライバーさんがキリのいい金額にオマケしてくれた(笑)。本来ならこっちがチップを払わなくちゃいけない所なのにネ(^_^;)。ミラノ到着時に駅で「チップ詐欺」に合って嫌な気分でスタートしたけど、これで 最後は気分良くミラノを去る事が出来る♪

ちなみに、3日前にミラノに着いた時に利用したのは郊外のマルペンサ空港」。主に国際線が発着しているマルペンサ空港は市内から1時間近く掛かる。ローマへは国内線利用だし、空港までの時間ロスを減らすために主に国内線が発着しているリナーテ空港にして正解♪

PM13:05、空港内はガラガラ〜。

通常のチェックインカウンターは「航空会社別」に並んでいるけど、リナーテ空港はほとんどがアリタリア航空のようで「行き先の都市名別」に並んでいた。今まで経験のない珍しい風景でちょっとビックリしたけど分かりやすくて良かった。

ベンチで時間を潰しつつ、ホテルの朝食時にもらっておいたお菓子類でお腹を満たし(笑)、PM14:00頃に手荷物検査へ。国内線だからペットボトルOKかと思ったらしっかり没収されてしまった・・・(^_^;)

PM14:30、搭乗開始。

PM14:55、AZ2071便は定刻より少し早く離陸。

機体:EMBRAER E-175、座席配置:2−2の右側。さすがローマ行き便。機内は満席だった。そして、座席にはモニターも無く、イヤホンさえも配られなかった(^_^;)。

たった1時間のフライトなので食事は無くてドリンクサービスのみ。お菓子は「Sweet」or「Salt Snack」。  

PM15:55、定刻よりやや早く、ローマ:フィミチーノ空港に到着。国内線なので荷物を預けている人は少ないらしく、すぐに我が家のスーツケースが出てきた。

宿泊先ホテルはテルミニ駅の目の前なので、空港から市内へはノンストップでテルミニ駅まで行ける直通列車「レオナルド・エクスプレス」が便利かな〜と思い、「空港駅」に向かったが・・・

到着したのは国内線の「ターミナル1」。ここから列車に乗るまでが遠〜い道のりだった(^_^;)。まずは国際線が発着する「ターミナル3」まで移動して、その後、更に駅までが 結構遠くて(汗)、しかも全部「徒歩移動」しか出来ないのだ。マイクロバスか何か交通手段を考えてほしい・・・(-_-;)。

なんとか駅に辿り着くと「レオナルド・エクスプレス」専用の券売機がいくつかあり、英語表示もあったので難なくチケットGET(∈14/大人1名)。チケットのバーコードを機械がなかなか読み込んでくれなくて駅の入場ゲートが開かずにウロウロしていたら、駅員さんが打刻機で打刻して中へ入れてくれた。

赤白緑のイタリアンカラーの外観

車内は全席1等扱い。たった30分の乗車ではちょっともったいないくらいの乗り心地♪

PM16:38発 → PM17:10 テルミニ駅着。

ちゃんと事前リサーチしていたので、駅から10分と掛からずに宿泊先ホテル「Corot」に無事に到着。主要駅から徒歩で行ける範囲にあるホテルって楽チンでいいね〜♪

ホテルの入り口は別のホテル「Rimini」と併用という珍しい構造(^_^;)。ちょっと分かりにくいけど、事前リサーチで知っていたので「Rimini」のレセプションの前をス〜っと通過して(笑)、「Corot」のレセプションへ。そこにいたのは白髪の優しそうなおじいちゃん。ミラノのホテルのレセプションの人達に比べるととても聞き取りやすい英語だった。また、ミラノではチェックイン時に「City Tax(宿泊税)」を徴収されたけど、このホテルでは「チェックアウト時でいいよ」との事だった。

PM18:00、一旦部屋に荷物を置いてから、近所のスーパーに買い出しに行く。

ホテルから一番近いスーパーはテルミニ駅にある「Conad」。こじんまりとしたお店でスーパーというよりはコンビニといった感じ。温かいピザとか売ってるかな〜♪と思っていたんだけど・・・。野菜とか冷凍食品とかは売っていたけど、すぐに食事として食べられるような物は売ってなかった。部屋に電子レンジも無いしなぁ〜・・・(-_-;)。仕方なくミネラルウォーター(1.5g∈0.52)と紅茶(500cc∈1.15)だけ買ってホテルに戻り、日本から持参していたレトルト和食で夕食を済ます。

部屋のTVの使い方がちょっと難しくて、メカに強いshinjiでもかなり四苦八苦(^_^;)。当然私は滞在中に使い方をマスターすることは出来なかった(笑)。TVの天気予報によると翌日は1日中雨の予報になっていた。海外のTVの天気予報って結構ハズレる事が多いけど(笑)、念のため滞在中の見学場所の順番を調整しないと。個人旅行だとこうやって現地の天気に合わせて日程を変えられるのがメリットよね♪

シャワーを浴びてPM22:00前には就寝 zzz(=_=)zzz。大きな駅の近くのホテルだけど窓が二重窓になっていたので、全く駅前の騒がしさは感じず、とても静かで熟睡出来た♪