マカオ旅行記 ’19.10.19〜22

2日目(10月20日) 〜その2〜

PM12:00 今日のランチはポルトガル料理♪そもそも「ポルトガル」を感じたいために「マカオ」に来た訳だしね(笑)。ガイドブックやクチコミをリサーチして「媽閣廟 」の近くにあるレストランに行ってみた。

Casa do Porco Preto (カーサ・ド・ポルコ・プレト)

ポルトガル産の肉がこの店のイチオシ!店主の一族はポルトガルのアレンテージョ地方で200年にわたり農場を経営している。イベリコ豚や牛、羊、鶏は自家農場のブランド肉、その他の食材も99%ポルトガルから直輸入と、本国の味を伝えることにこだわっている。

開店と同時に入店すると、店に入ってすぐの所にあるテーブルに案内された。

テーブルセッティングされたプレートが、いきなりポルトガルの「アズレージョ 柄」でテンションが上がる〜♪(*^_^*)

メニューを見たら、、、 予想はしていたけど「ランチで食べるにはちょっと高い〜っ!(汗)」と思いつつ(^_^;)、ソフトドリンクと数品をオーダー。

すると突然、ウェイトレスさんから日本語で「日本の方ですか?」と聞かれた !数年前まで日本に住んでいた ので簡単な日本語なら話せるらしい。しかも「埼玉県にも住んだことがあります。」と言われて一気に親近感!!(^_^)ノ 「日本の焼肉が美味しかったから食べたい〜〜っ!」とか言っていた。和食ではなく『焼肉』 なのね!?(笑)

そして、そのタイミングで入店してきた大柄なおじさんがウェイトレスさんに 声を掛けて何やら確認していた。聞こえた単語から推察するに「彼ら、日本人なの!?」。・・・直感で、“たぶんこのレストランのオーナーさんだな〜”と分かった。 その口調からてっきり日本人嫌いタイプの人なのかな?と思ったのだけど・・・(^_^;)

← 最初にウェイトレスさんが持って来たのがこのプレート

こんな物、頼んでないよー?(*_*)

もしや、ポルトガル本国で定番の「勝手に持ってくる有料前菜」(笑)だったりする!?と、一瞬焦って断ろうかと思ったけど、
ウェイトレスさんから 「シェフからのサービスです(^_-)v」 と言われた。そして、そのシェフ が挨拶のために登場〜っ!まるでVIPのような扱い(笑)。

プレートには3種類のパテとジャムとバゲットが盛られていた♪

バカリャウ(干し鱈のコロッケ)HK$48 タコのサラダ HK$178 豚肉の炭火焼きグリル HK$198

上の3品とソフトドリンク(HK$25)が実際に私がオーダーしたメニュー。サービスの前菜も食べちゃったのでお腹いーーーっぱい!!

ここで、先ほど入店してきた大柄なおじさんとウェイトレスさんがテーブルに何かを持ってやって来たっ!!(@_@)

左)ソーセージ3種盛り合わせ

右)杏のリキュールと、プレゼントとしてミントリキュールのミニボトル

ウェイトレスさんによると社長からのサービスです♪ 社長、サービスするの好きなんです(笑)」だって。

おじさんは予想通り社長さんでした(^_-)

社長さんも加わってしばし歓談。 社長さんはポルトガル語と英語 。それをウェイトレスさんが日本語に通訳してくれたんだけど、私は英語は多少理解できるので途中からは英語メイン。今回、shinjiが『ポケトーク』を買って初めて持って行っていたけど、使い慣れてないので全く役に立たず(^_^;)。英語で済むなら直接喋ったほうが断然早い!(笑)

社長さんはポルトガル在住時代は警察官 をやっていたそうで、スマホに入っている若い頃の写真を見せてくれて「痩せていてかっこいいだろー?(^_-)b」と自慢(笑)。たしかに今と違って細身なイケメン(^_-)。 警察官時代には長期休暇を利用して5回日本に行ったことがあり、京都・神戸や北海道にも行ったことがあるくらいで「I Love JAPAN!!」言っていた。

その後、マカオで中国人の奥様と知り合って(ポルトガルからマカオに赴任した時とかかな?)、結婚してマカオに移住してこのお店を開いて、今に至っているらしい。 「日本にはポルトガル料理のレストランはたくさんあるの?」と聞かれ、「あまり見かけませんね〜」と答えたら、「そのうち日本でもお店オープンするから来てね!」と。(Facebookのサイト等を見ている限り、現時点ではまだ日本進出は果たしてないようです(^_^;))

また、社長さんは私が持っていたガイドブックや「Tripadvisor」 のページを印刷し た紙を見て、「この店、載ってる?どこどこ!?なんて書いてある??」とめーっちゃ興味を示して来て、お店の載っているページを自分のスマホで写真に撮ったりしてご満悦の表情だった♪(*^_^*)

PM13:00頃になると、社長さんの知り合いらしきポルトガル人たちが続々とやって来て店内の一角を占領!!

← 一番右端に座っているのが社長さん♪

ウェイトレスさんによると、社長さんの親戚や友人達が集まってこれから『経営会議』が開かれるらしい。 ・・・とはいえ、料理もお酒もあるので、端から見ればパーティーだけど(笑)。

上の写真のリキュールは実はその友人の一人が経営している会社「Sabores da Ponte」の商品。

会議の途中、突然、社長さんを始めとしたメンバー達がゾロゾロとやってきてテーブルを取り囲まれる(笑)。そして社長さん→「 さっきの本を見せて!ほらほら、日本のガイドブックにこの店が載っているんだよ!」(←ポルトガル語だけど、たぶんそんなニュアンス(^_^;))。するとみんなが順番に ガイドブックの写真を撮り始めて大騒ぎになった(笑)。

店に入ってきた時は絶対に『日本人嫌い』だと感じた社長さんだったけど、実は『大の日本好き』だったので、とても楽しい時間を過ごせた(*^_^*)。最後に社長さんや通訳をしてくれたウェイトレスさんと記念写真を撮影して(右)、

「Sabores da Ponte」の商品のジャム(左)の中からKiwi com Noz(キゥイとナッツ)」をさらにプレゼントに頂いて、お店をあとにした。

(「帰国後、私のホームページで宣伝しておきます!」と社長さんと約束したのでご紹介(^_^)v)

マカオ市内のレストランの中では高級店の分類に入る店なので、サービス料10%やチップも含めて支払った金額は前日の夕食と一桁違う高額だったけど( 爆)、前菜やリキュール、お土産などたくさんサービスして頂いたし、なにより社長さんとウェイトレスさんとの楽しい会話はプライスレス!(^_-)v 大満足のランチだった♪
※ちなみに、後日調べていたらどうやら前菜プレートは日本人客にはほぼ100%サービスしてくれるらしいし、今回のように運良く社長さんがやって来て、その時店内にいた客全員無料にしてくれた(@_@)な〜んてクチコミもあったので(笑)、日本人は行く価値あるレストランかもしれません♪(^_-)

 

PM13:30 レストランを出て内港沿いの大通りを北上し、午前中に行った時にはオープン前で見学出来なかった「ドン・ペドロ5世劇場」へ。

ドン・ペドロ5世劇場

1860年、ポルトガル国王ドン・ペドロ5世を記念し、マカオ在住のポルトガル人の共同出資で建てられたアジア初の西洋式の劇場にして上流階級の社交場。初めのうちは男性専用だった。

イオニア式の円柱が美しい

劇場内部は1階2階とも見学可
座数は約300席
館内あちこちにある美しいモザイク

現在でもマカオオーケストラのコンサートや公共の催事、祝賀会などで使用されているそう。この日は1階のフロアでポップなアート作品の展示会が開かれてました。

 

PM14:15 ここで二手に分かれて、私は先にホテルに戻ってちょっと休憩。shinjiは「マカオパス」の購入へ。

『マカオパス』とは、マカオ版の交通系ICカード。このカードを使えば小銭の管理は不要だし、バスの運賃がなんと現金払いの半額!コンビニやスーパーでも使えるので何かと便利らしい。もしもチャージした金額が余っても2年以内に再び利用orチャージすればそのまま使える。(・・・がしかし。これを書いているコロナ禍の今、2年以内に果たして再訪することが出来るのだろうか・・・?涙)

PM15:00 shinjiがホテルに帰着。 両替所で日本円をパタカに両替した後、コンビニに行ってマカオパスを買ったので若干時間が掛かったらしい(^_^;)

PM16:00 残りの世界遺産制覇を目指して出発!まずは、朝行った時にはミサの最中で見学出来なかった「聖オーガスチン教会」へ。

聖オーガスチン教会

1591年にスペインのアウグスチノ修道会の修道士らによって創建され、ポルトガル人イエズス会に継承された。現在の建物は1874年に再建されたもの。

渦巻き型の窓飾りを持つファサードが特徴的。パールイエローに彩られた内部は広くどっしりとした柱列が中央に並び、3つの側廊を持つ。中央祭壇は奥行き約20m、大理石で造られていて荘厳な雰囲気。

 

次は、マカオに来た目的のひとつでもある「エッグタルト」の超有名店「マーガレット・カフェ・ナタ」へ。

← 店の前、グチャグチャ・・・(-_-;)

一応、購入の列みたいなのは出来ていたけどかなりの人数が並んでいたので、明日朝イチで来てみることにして退散。

さて、世界遺産をどんどん見学しますよ〜!

 

大堂(カテドラル)

イエスの弟子、聖ラザロを祀る教会として1622年に創建され、日本を含むアジア地区の主教座であったとされている。災害などのあと再建を重ね1937年に現在の建物となった。

外観はグレーで簡素な印象だが、中に入ると、昨夜は気付かなかったステンドグラスの美しさに目を奪われた。水色を多用したステンドグラスはどれもデザインが異なり、色鮮やかで明るい雰囲気だった。

慮家屋敷

19世紀後半から20世紀初頭、両替商などで莫大な富を気付いた中国人実業家:慮華紹が建てた邸宅のひとつ。灰色レンガ造りの2階建ての屋敷は東洋と西洋のスタイルを見事に混合し、さらに風水を取り入れて設計されている。

規模は小さいが細部まで凝った装飾が多く、扉に施された透かし彫りの彫刻が美しい。吹き抜けの空間が3ヶ所もあって開放的な雰囲気だし、幾何学模様の木枠など独自な装飾も素晴らしかった。

← カテドラル前の大堂巷にある通称「おでん屋横丁」

食欲をそそるカレーの匂いがプンプン!(笑)

← その並びの一角にあったこのパン屋さんで明日の朝食用のパンとエッグタルトを購入

聖ドミニコ教会

クリームイエローの壁と白い化粧漆喰に、深緑色のドアと鎧戸というコントラストが美しい教会。メキシコのアカプルコからやってきたドミニコ修道会のスペイン人修道士3人によって1587年に創建されたもので、大掛かりな修復を経て1997年11月に再オープンした。

残念ながら内部は修復中のため見学不可。外廊下のみが見学可能だった。

礼拝堂内部もパステルイエロー。美しいパシリカ様式で建設されており、祭壇には色鮮やかな聖母子像が祀られているそう。

 

仁慈堂大樓

セナド広場に面している18世紀後半の建物で、ネオクラッシックにマヌエル様式が加わった独自の建築様式が特徴。病院や孤児院建設などマカオの歴史に大きく貢献したアジア最大の慈善団体:仁慈堂 マカオ支部が事務局として所有してきたもの。現在、1階は薬局、2階は博物館となっている。

 

外観は真っ白でまさにヨーロッパの建築。内部にはあまり興味なかったので入ってません(^_^;)

 

民政総署

新馬路を挟んでセナド広場の向かい側にある白い建物。1784年に建てられ、ポルトガル植民地統治の中枢「澳門市政庁」として機能してきた。数回の改築を重ね1940年に現在の姿となり、地方自治局として使われている。

残念ながら外装の修復中のため周囲は幕で覆われていて外観は見ることが出来なかったけど、内部は見学可能。正面から中に入るとロビーや中庭に向かう階段に美しいアズレージョがたくさんあり、市内ではここのアズレージョが一番見応えあった。

 

関帝廟(三街会館)

三国志の関羽を祀っている同教のお寺。ここはちょうどポルトガル人と中国人の住み分けの境界線になっており、地元商人のための商工会議所のような役割を果たしていたそう。

関羽は商売繁盛に御利益があると有名なので、お金儲けをしたい人はぜひお参りしたほうが良いお寺らしい(笑)。

 

PM17:00 この近くに「営地街市」という市場があるので見に行ってみよう〜。

この周辺は清時代から露店が集まっていたが、第二次世界大戦後、政府に寄って市場が建てられ、現在の建物は1998年に建てられた鉄筋7階建ての建物。食堂を含む約260店舗のほか、建物の外側にも80あまりの露店が並んでいる。

全館冷房なので散策途中でちょっと休憩するにはちょうど良い♪

夕方なので閉店している店が大半で、「賑やかな市場〜♪」って感じではなかったけど、オープンしているいくつかの店は生肉や生魚がポイっと置かれていて(笑)、いかにもアジアの市場っぽい! 最上階がフードコートになっていて、メニューは全て中国語&値段は中国元。ここはヨーロッパではなく中国だった。

PM17:30 聖ポール天主堂跡に行ってみたら人がいーっぱい!

← このファサードの門を抜けた先にある博物館と地下納骨堂に入りたかったのだけど、、、

ちょうど最終入場時間で、目の前で係員に門を閉じられてしまった(^_^;)。

今日はなにかと朝からタイミングが悪い。きちんと時間を調べずに行き当たりばったりで歩いているから仕方ないんだけど(笑)。

← ファサードの脇にあるかつての天主堂の建物の遺構

残っているファサードの大きさから想像すると、相当大きな天主堂の建物がココに建っていたんだろうな〜。

それにしても暑いーーっ!

広場に面したジュース屋さんで「Lemon Tea(HK$10)」を購入して飲んでみたら、、、「Tea」というよりは「レモン水」(笑)。

でも、この暑い気候でゴクゴク飲むには濃い紅茶よりはこのくらいのほうが良い(^_-)v

PM18:00 ホテルに帰着。

朝からたくさん歩いて、ホテルより南側にある世界遺産はほとんど制覇。そして、結局どの施設でも入場料は一銭も支払わず、全て無料だったのがスゴイ!!

ランチでかなり食べ過ぎてあまりお腹が空いてないので、カテドラル近くのパン屋さんで買ってきた「エッグタルト(1個HK$5.5)」が夕食(笑)。

楕円形のエッグタルトって珍しい!

生地は柔らかめ、クリームはプリンっぽい味。本場ポルトガルの物とは若干食感と味が違う気がするけど、これはこれでオリジナリティのあるエッグタルトで美味しかった♪

テレビを見たり、明日の予定を考えたりしながらダラダラ時間を過ごして、PM22:00過ぎに就寝。zzz(=_=)zzz