メキシコ ('15.9.5〜9.12)

1日目(9月5日) 〜その2〜

PM14:15、2人組×4=計8名とガイドさんでワゴン車に乗り空港を出発。

市内まで約35分。メキシコの治安や最近のお天気などの説明を聞きながらホテルに到着。今回は珍しく全員一緒のホテルらしく、全員で一旦ホテルロビーのソファへ。ガイドさんが全員のパスポートを預かってチェックインのお手伝い。

その後、各グループ毎に旅程や組み込まれたオプショナルツアー、飛行機の時間等を確認。最後に「基本的に各ホテルのチェックインは名前を言えば問題なく出来ると思いますが、念のため・・・」と言って、この先の宿泊予定の「ホテルバウチャー(予約確認書)」のコピーを渡された。 いまだかつて私が個人手配した海外ホテルでさえ、バウチャーなんか 見せずに口頭でチェックインしても一度ももめた事はないので、今回も 別に必要ないだろうと思っていたのだけど〜、、、 まさかこのコピーがこの先必要になるとは、この時は微塵も思ってもいなかったのでした・・・(-_-;)

さて、自宅を出発してから20時間以上の長旅の末、無事にホテルの部屋(No.1202)に入って荷ほどきをして一安心♪ そして、リュックに入っていた機内食でもらったパン を取り出したらビ〜〜〜ックリ(@_@)

メキシコの首都:メキシコシティの標高は2240m!!気圧は30m上昇するごとに0.3%低くなるので〜・・・ なんと今いる場所は0.79気圧!実は空気が薄 いっ!!(*_*) そりゃ〜、ビニール袋もパンパンになるはずだわ。3年前に行ったペルー:クスコの標高3400mよりはだ〜いぶ 標高は低いのだけど、人によっては充分『高山病』を発症する標高。

クスコで高山病を発症した経歴のあるshinjiにとって、この標高はちょっと危険かも?本人が「必要ない!」と言うので渡さなかったけど、メキシコシティ滞在中は念のため高山病の薬(ダイアモックス)はず〜っと持参していました(^_^;)

PM15:30、もしも長距離移動の疲れや高山病の予兆があったらホテルでじーっとしてようと考えていたのだけど、結構元気かも〜♪p(^-^)q

メキシコシティの滞在時間は限られているのに行きたい場所はたくさんあるので、ホテルから簡単に行けそうな場所にはとりあえず今日中に行ってしまおう!

ホテルから徒歩数分のメトロ1号線「Insurgentes駅」の切符売り場で、明日の移動分も考えてまとめて切符8枚購入。メトロの料金はたった1駅でも、どんなに乗り継いで遠くまで行っても「1回M$5」(M$=メキシコペソ)。1回が日本円でたった40〜50円程度と激安っ!! 切符は日本の切符と同じような紙タイプで、窓口で欲しい枚数を言ってお金を渡すだけで簡単に買えます♪でも、たまにお釣りをごまかす係員もいるらしいので(^_^;)、お釣りをもらったらその場でちゃんと確認が必要!

ホームに行くとほどなく列車が到着。メキシコ到着直後なので、自ら観光客をアピールするような行動は控え(←カメラを出すとか・笑)、周囲の人にも注意しつつ手荷物も厳重に管理しながら乗車。

すると、列車が走り出すとすぐに車内に♪ラテン音楽♪が流れ出した!(@_@) 音の鳴る方向を見たら、背中にスピーカーを背負った人が両手にCDを持っていて、車内を移動しながら販売を している(笑)。その人が次の車両へ移ると、今度は8色ほどのマジックペンのセットを持った人が喋り始めて販売を開始。その人が去ったら、今度はガムやお菓子の販売の人と、駅に着くたびに別の売り子 が乗ってきて、入れ替わり立ち替わりいろんなモノの車内販売の風景が繰り返された。全部スペイン語なので一体いくらで売っていたのか分からないけど、たま〜〜〜に買ってる人も見かけた。

「治安が悪い」と言われている国だけど、メキシコのメトロ、面白すぎる〜〜っ!!(笑) かなり警戒していたけど、ヨーロッパのあやしいメトロなんかよりは確実に雰囲気が明るく安全な気がした(^o^)

2駅先の「Chapultepec駅」で下車して「国立人類学博物館」を目指します。チャプルテペック城の手前で右折し公園内に入ると、露店が並んでいたり、 野生のリスがいたりととてものどかな雰囲気♪

目の前に大きな建物が現れて「着いた〜♪」と思ったけどなんか違う気が・・・? 目的地よりもかなり手前にある「近代美術館」だった(笑)。

PM16:30、ガイドブックの地図の縮尺が若干おかしいのと(爆)、道路脇に立つスペイン語の看板がまともに読めないので多少迷子になりつつ、なんとか目的地の「国立人類学博物館」に到着。

・・・が、博物館の向かい側にある広場で何やら人だかりが。・・・気になる〜っ!覗いてみたら、以前TVで見たことのあるメキシコの伝統儀式「ボラドーレス」がちょうど始まるところだった。でもぉ〜、博物館の入場時間は18:00まで(-_-;)。 う〜〜〜ん、、、博物館の見学時間がちょっと減っちゃうけど、たぶんこの旅で「ボラドーレス」を見学するチャンスは無いと思うので少し見学する事にした。

メキシコ湾から内陸へ30kmのベラクレス州のトトナカ族伝来の儀式。ボラドーレスは干ばつに苦しむ人々が雨乞いのためにおこなったことが始まりとされ、その歴史は1000年以上にも遡る。

中心に立つ30mの鉄柱を民族衣装に身を包んだ男たちが命綱なしで登り、鉄柱の先端にロープを巻き付け、その後、一斉に鉄柱から宙に飛び立ち回転しながら降りてくる。

「ボラドーレス」とはスペイン語で「飛ぶ人」を意味し、彼らは「鳥の人」と呼ばれており、4人は水・火・風・大地に対して祈りを捧げ、通常先端で笛を吹くもう一人の人は太陽に祈りを捧げているそう。。。

鉄柱の回転スピードはそれほどでもないが、30mの高さから腰に巻いたロープ1本だけで回転しながら降りるなんてかなりアクロバティック。しかも、この4人のうちの2人は逆さの状態でそれぞれ笛と太鼓の演奏していたのにも驚いた!(@_@)

広場なので基本的に見学料は無料。でも、同じ民族衣装を着た別の人がチップを回収してました(笑)。このボラドーレスはこの広場で毎時数回ほど不定期に上演されているらしいので、ちょうど良いタイミングで通りかかってラッキーだった♪

結局「ボラドーレス」を最後まで見てしまい(^_^;)、その後やっと「国立人類博物館」に入館。

チケット売り場でチケット購入(M$64)。さすがにこの窓口では英語が通じた♪

でも、館内の案内や展示物の解説等は全てスペイン語only!国立の博物館なら、日本語が欲しいとは言わないけど、せめて「英語併記」はしておいて欲しいものです・・・(-_-;)。入館が遅くなってしまったので、じっくり解説を読む時間を取られずかえって良かったのかもしれないけど・・・(^_^;)

※館内は写真の撮影可。ただし、三脚とフラッシュは禁止※

 

国立人類学博物館 (Museo Nacional De Antropologia)

メキシコが誇る世界的な大博物館。1階は考古学部門、2階はメキシコ各地に住むインディオの民族学部門の資料が展示。第7室:メヒカ(アステカ)室と第10室:マヤ室は圧巻。「アステカ暦」とも呼ばれる巨大な太陽の石には奇怪な宇宙観が刻まれている。

 

第5室:テオティワカン 「ケツァルコルト神殿復元」

翌日行く予定のテオティワカン遺跡にある神殿の実物大レプリカ。実物は色が落ちてしまっているが、こちらなら当時の色合いを見る事ができる。

 

第6室:トルテカ 「球戯場ゴール」

第7室:メヒカ(アステカ)
太陽の石「アステカ・カレンダー」 

直径3.6mの円盤は、中央の太陽神の周りに複雑なモチーフが幾重にも巡らされているアステカ・カレンダー。「20日を1ヶ月」*18ヶ月+「空の5日間」でちょうど365日になる。

 

第7室:メヒカ(アステカ) 「コアトリクエ像」

1790年にメキシコシティで発見された「コアトリクエ」は、大地の女神であり、死の神であり、他の神々を生んだ母なる神。腹部にある切り落とされた首から2匹の蛇となって血が流れ落ちる不気味な像。

こんな巨大な建築物が余裕で展示できるくらい各部屋の天井が高い!
 

第10室:マヤ
左:パレンケ神殿の王墓から発見されたパカル王の翡翠の仮面
右:チチェン・イツァー遺跡のチャック・モール像

 

屋外の中庭にはいくつかの復元された神殿もあった。

ボナンパック壁画の復元

極彩色の壁画は建物内にあるが、内部は立ち入り禁止だった・・・(涙)

ホチョブの神殿復元

全面が怪物の仮面の彫刻で覆われている

12の展示室に仕切られた1階は、地域や時代、文明でまとめられており分かりやすい。しかし、とにかく広すぎて全てをじ〜っくり見学しようとすると1日じゃ足りないかも。いまだかつて、あんなに巨大な建築物を館内に設置している博物館は見た事がない!!圧倒されるスケールの博物館で、自分の興味のある展示室だけに絞ってもあっという間に1時間半が経ってしまった。

各地に点在する遺跡の重要な壁画や石像、宝物等は、実は現地の神殿内ではなく全てここに集められている。つまり、現地にある重要な物は全て「レプリカ」(^_^;)。 この博物館は、全土を回れない旅行者にとっては1ヶ所で多くの文化に触れられるチャンスであり、また、古代遺跡や考古学のファンなら絶対に外せない博物館。  これだけの規模の博物館をたった600円程度で見学出来るなんてメキシコは物価が安い〜!

閉館時間が近くなった頃、冷たい風が吹いてきたと思ったらあっという間に空が暗くなり激しいスコールがやってきた!! メキシコは5〜10月は雨期に当たるので仕方ない。

見学もほぼ終了していたので入口に戻ったら、たくさんの人がホール内の床に座って雨が上がるのを待っていたので、我が家も床に座りしばし待ちぼうけ〜。

ドアの外には早速、雨合羽の売り子さんがやってきていた(笑)。

PM18:30。結局30分近くホールで雨がやむのを待っていたが完全にやむ気配はない。雨期なので念のため折りたたみ傘はちゃんと持参していたので、小降りになった瞬間を狙ってホテルに帰る事にした。

来た時に降りた駅よりもメトロ7号線「Auditorio駅」のほうが近いので、そちらからメトロに乗車。やっぱり車内販売の売り子さんも乗ってました(笑)。 2駅南下した「Tacubaya駅」で1号線に乗り換え。案内板はあるので迷子にはならないけど、路線と路線のつながりが悪いらしくかなり歩かされた・・・。 スリに遭うこともなく、無事にホテルの最寄り駅「Insurgentes駅」に到着。

「Insurgentes駅」は大きなロータリーに囲まれた円形の広場の地下にある。地下から外に出てきて、ホテルから来た時と同じ道を戻ったつもりだったのだが・・・ ここでプチハプニング発生(笑)。

ホテルの玄関を出て、目の前の道路を「右」に進み、次の角を「右」→「右」と2回曲がっただけで駅に着いたので、その逆で「左→左」と曲がるとホテルの玄関が見えてくる・・・ ハズ?? あれれ〜??(?_?) いくら歩いてもホテルが見付からない !そして、往路では見かけなかった教会があったり・・・??(←教会には興味があるので、往路にあれば絶対に気がついてるはず!)

・・・あ〜ぁ、完全に迷子だわ・・・(^_^;)

いつもは「困った時は人に聞く」(笑)がモットーの私だけど、人気がほとんど無い通りで、まだ明るいからいいけど夜だったらかないヤバイ雰囲気。。。 とりあえず来た道を駅まで戻ろう。

駅に戻って円形広場の真ん中に立ち、地図を見ながら周囲の目立つ建物の位置を確認してみたら〜・・・ どうやらまるっきり反対側に向かって歩いていたらしい(爆)。円形の広場を囲む ロータリーの道路で私が目印として覚えていた「バス停」が、なぜか正反対側にもあったのだ!!ふつう「駅前のロータリーにバス停が2つある」とは思わないよね? 1つのロータリーに停留所を2つも作らないで欲しいワ・・・(-_-;)

PM19:30、晴れて正しいホテルの方向が分かったので、来たときの道を戻って無事帰着。

ホテルは「Zona Rosa(ソナ・ロサ)」という賑やかな繁華街の一角にあるので、さっきの人通りの少ない道ではなく、道の両側にお店が建ち並んでいる側のほうが正しい方角(笑)。

長時間のフライト直後に博物館でたくさん歩いて、さらに迷子になったので余分に歩く羽目になってしまい(^_^;)、すっかり疲れた・・・。

雨もまだやまないし、外食に出かけるのも億劫になってきたので、持参した和食で夕食を済まし、湯船にお湯をはり入浴剤を入れてリラックスバスタイム〜♪

ホテルの部屋から見える夜景 →

shinjiは21:00過ぎには寝息をたてていた(笑)。私は通りの向かい側にあるクラブの大音量がうるさくて気になり眠れず、スペイン語の勉強をしているうちに就寝 zzz(=_=)zzz

・・・が、夜中AM1:00過ぎに一旦目が覚めてしまったら、クラブの音が気になりもう寝付けない!!(-_-;) 以前は旅の初日からぐっすり熟睡出来ていたのに、ここ数年、初日は時差ボケで眠れないような身体になってしまった・・・。自力で寝るのは 早々に諦め(笑)持参していた睡眠導入剤を1/4に割って服用。これだけでも普段飲んでない人にはかなり有効♪