メキシコ ('15.9.5〜9.12)

4日目(9月8日) 〜その1〜

AM7:30起床。

昨夜買ったパン(4個でM$27)と日本から持参したドリップパックのコーヒーで朝食を済まし身支度を整え、飲み物&日焼け止め、虫除けスプレー等を忘れずに持参してホテルのロビーへ。

メリダを拠点として行ける「ウシュマル遺跡」「カバー遺跡」を含めた遺跡巡りには、メリダのバスターミナルから周遊バスも出ているが金〜日曜日のみの運行。メリダ〜カンペチェ間を走る2等バスで途中下車する方法もあるが、1日たった5本なので時間調整が難しそう・・・。という事で、無難に1日ツアーに申し込んでおいた。でも、日本語ツアーは高いので英語ツアーで(^_-)v

AM9:15、予定時刻は「9:00」だったので少し遅れてガイドさんがやってきた。

いきなり「バウチャーは?」と聞かれたが、メキシコシティで送迎してくれた日本人ガイドさんからは何も受け取っていないので「No.」と答えたら、困った様子のガイドさん(^_^;)。しばし考えていたけど、再度名前を確認して出発する事になった。

車はベンツのワゴン車♪ ガイドの「ホセさん」がドライバーも兼ねるらしい。既に5名乗車していたので、我が家が乗って満席の車内。

車が走り出してから今日1日のおおまかな日程の説明があったあと自己紹介。英語とスペイン語の混載のツアーなので、簡単に名前と出身国くらいだったけど・・・。

ツアーメンバーは、メキシコ人のオバチャンとデンマーク人男性とフランス人女性という不思議な組合せの3人組、もう1組はメキシコ人夫婦。3人組は英語 もスペイン語も話せるようだが、メキシコ人夫婦はスペイン語のみ、我が家は英語のみ。ガイドさんの説明も忙しそうだった(^_^;)

AM10:30、最初の訪問地「ウシュマル遺跡」に到着。 この時間帯はまだ暑くはなかった。

UXMAL(ウシュマル)

メリダから南へ80km。鬱蒼とした森の中にある「チチェン・イツァー遺跡」と並び称されるマヤ文明を代表する遺跡。都市国家はこの地に7世紀頃に創建され、建築スタイルや装飾に優れたアートの都としても有名。遺跡の各神殿は神々の像で飾り立てられている。

ツアー代金に遺跡入場料も込みなので自分で購入はせずにホセさんから1人2枚ずつチケットを配布された。

「UXMAL」と書かれたM$139のチケットと、「Instituto Nacional de Antropologia e Historia MEXICO」と書かれたM$64のチケット。「Instituto〜」のチケットはこのあと訪れた各遺跡でも同じ物を渡されたので、メキシコ国内全遺跡共通で必要なチケットなのかも??

遺跡内にはトイレが無いので見学前にトイレタイム。全員が揃うのを待っている時に、3人組のうちのメキシコ人オバチャンから英語で話しかけられた。オバチャンは、なんとメキシコシティで「英語」と「スペイン語」の教師をやっていて、一緒に来ている2人はその語学学校の生徒さん達。この先生(←オバチャンから格上げ・笑)のクラスには、「日本人の生徒も3人いて、一人は神戸の子なのよ〜」と言っていたので、日本人の 私たちがちょっと気になって声を掛けてくれたみたい(^_-)。その後も「蚊がいっぱいいるから虫除け塗ったほうがいいわよ!」とか 、待っている間に色々話しかけてくれた♪

AM11:00から遺跡見学開始。

ガイドのホセさんは、まず最初にスペイン語で我が家以外5名に対して説明、その後、我が家2人のためだけに英語で説明という流れで進めていたが、同じ説明を2回するので遺跡を巡るのに倍の時間が掛かってしまう・・・。

途中でホセさんと先生とで話し合ったのかな? 3ヶ所目の説明からは、ホセさんがスペイン語で説明したのを先生がすぐその場で英語で同時通訳をするという流れに変わった(笑)。 これで時間が短縮出来るし、私としてもホセさんの英語はちょっと聞き取りにくく、先生の英語のほうが断然聞き取り易かったので助かった♪やっぱり語学学校の先生の発音は違う 〜!(^-^)ノ 

雨水を溜める井戸の遺跡。この地方はカルスト台地のため河川がなく、生活用水は雨水が頼り。この地下は大きな水瓶になっているらしい。

魔法使いのピラミッド(裏側)

高さ38mの巨大な建築物は、マヤ遺跡としては珍しく小判型の石組みで造られ、四辺の角を丸くした楕円錐形のピラミッド。優雅で女性的で柔らかな印象を与える美しい神殿。小人が一夜のうちに造り上げたという伝説から「魔法使い」という名称が付いている。

魔法使いのピラミッド(表側)

内部には4つの神殿が隠されており、その中の1号神殿から発見された「ウシュマルの女王」と名付けられた石像はメキシコシティの国立人類学博物館に展示されている。正面階段の両端には「雨神チャック」の奇怪な顔が頂上まで続いており圧巻!残念ながら遺跡 保護のため登頂禁止。

 

遺跡内にはイグアナがい〜〜〜っぱい!!

見学中、先生以外にフランス人女性もちょこちょこと英語で話しかけてくれたけど、この崩れた遺跡の上にいるイグアナを見て、「この石組みはこの子が造ったお家なのよ〜」と私に説明しているのを聞きつけた先生が、すぐさま「違うわよ!崩れた遺跡にこの子があとから住み着いたのよっ!」と訂正していたのには笑えた! そりゃ〜、このイグアナ君が自分の身体より大きな石を持ち上げて住み処を造るとは到底思えない!!(笑)

 

 尼僧院  魔法使いのピラミッドの西側に隣接して建つ。東西南北 が異なったデザインの建物になっている。
プウク様式の特色である「マヤ・アーチ」で造られている事が分かる壁。建築技術の高さが感じられる。 外壁は切石をはめ込んだモザイクと、象のような鼻と丸い目が特徴の「雨神チャック」のレリーフ(遺跡の角の部分)が過剰なまでに施されている。

尼僧院の中庭はサッカー場くらいの広さ

まるで鳥が休んでいるかのように見える屋根の装飾
「macaw(コンゴウインコ)」という鳥らしい

美しいマヤ・アーチで出来た通路

外壁に施された細かい装飾。幾何学模様や蛇神「ククルカン」の装飾も見られる。

尼僧院から次の場所へ移動する途中、先生達と「日差しが強くて暑いから傘が欲しいわね〜!」という会話になり、「“Umbrella”って日本語では何て言うの?」と聞かれたので「“カサ”ですよ〜」と答えたら、「あら!スペイン語で“Casa”という発音すると英語の“House”のことなのよね!」と、英語→日本語→スペイン語→英語とどんどん変換されて行って、まるで語学学校の単語の勉強のようになってしまった(笑)。 でも、こうやって自分の知っている単語を他の外国語と関連付けて覚えて行くのも、ひとつの語学の勉強法なんだろうなぁ〜と思った(^-^)

 球戯場 

尼僧院から総督の宮殿へ向かう途中にある遺跡。石壁は破損がひどいがゴールである石の輪にはレリーフが残っている。

宗教的な意味合いが強い当時の球戯は、サッカーのように手を使わず、この石輪にゴムボールを打ち込むと一気に勝ちとなるルール。

そして、なぜか「勝者チームのリーダーが生贄になっていた」らしい!!(@_@) マヤでは生贄は「聖なる物」なので、不名誉な敗者が名誉ある勝者のキャプテンに聖なる死を与える役目を果たしていたらしい・・・。試合に勝ったのに生贄にされるなんて信じられない〜〜〜っ!!

PM12:30、先生による同時通訳のおかげで説明時間はかなり短縮されていたと思うが、この場所までで既に1時間半が経過!!(*_*)

この先の予定を考えるとウシュマル遺跡にはあと30分くらいしか滞在出来ないため、ここからは自由行動に変更。各自好きに見学して「13:00に出口に集合」する事になった。

ガイドブックを見ると、広い遺跡のまだ半分くらいしか見学していない。集合場所の「出口」は入口と同じ場所にある。・・・という事は、これまで歩いて来た距離をまた戻らなくてはならない! さぁ〜、大変!!(@_@) 出来る限り奥の遺跡まで見学したいけど、時間との戦いだわ!!

 亀の家 

「総督の宮殿」の北西にあるこぢんまりとしたプウク様式の建物。上部に亀の石彫りが施されているのでこの名が付けられた。

マヤ神話では亀は雨神「チャック」同様、水の使者とされていたので、やはり雨乞いのために祀られたと考えられている。

 

 グラン・ピラミッド 

上部にレリーフが施されている高さ30mの大神殿。
現在、北側の階段だけが修復されている。

かなり急な階段!時間も無いけど、やっぱり高い所には登ってみたい♪(笑) こういう急な階段の遺跡は斜めに上り下りするのがポイント(^_-)b

遺跡の中でも高い位置にあるため、頂上からは密林の中に主要な遺跡が浮かび上がる。

グラン・ピラミッドのさらに奥(西側)には、上部に鳩の巣のような格子窓が付いた「鳩の家」と呼ばれる建築物や「南の神殿」の遺跡もあるが、もう戻らないと・・・。

 総督の宮殿 

壮麗に飾れられた外壁と建物中央に見事な大アーチをもつ、マヤ建築の中でも最も調和の取れた建築物のひとつ。建物は横187m、縦170m、高さ8〜12mのテラスを基壇とし、上にさらに3層のテラスが重なる。

前の広場には生贄の心臓を捧げる「チャックモール像」があった。

テラスの上に登って間近で見学することも可能のようだったが、残念ながら時間が無いので遺跡の前を通過するだけ(涙)。 内部には横18m、奥行き5mの大部屋をはじめとしてたくさんの部屋に分かれており、また、外壁をぎっしりと埋めているプウク的装飾がかなり素晴らしいらしい。

ガイドブックに「グラン・ピラミッドから見た魔法使いのピラミッド」と書かれたジャングルの中に浮かぶ「魔法使いのピラミッド」の写真が載っていて、その光景をどうしても見たくて「グラン・ピラミッド」まで行って登ってみたんだけど・・・。実際に私が見た光景とその写真とはちょっと違っていた。たぶんガイドブックの写真はこちら「総督の宮殿」のテラスに登った所から撮影した写真だと思われる。ガイドブックのコメント欄に騙された〜〜っ!(怒) もちろん「グラン・ピラミッド」の頂上からの風景は素晴らしかったのだけど、出来れば「総督の宮殿」の見学にもっと時間を取りたかったかも。。。

あ〜ぁ・・・ 個人で来ていればもっとじっくりと時間を取れたのになぁ・・・(涙)。

 

PM13:00、今回のツアーメンバーはちゃ〜んと時間を守る人ばかりだったので、指示された時間に全員が出口に集合していた。

ランチは遺跡に隣接しているレストラン「Halach Huinic」にて。

前菜はトルティーヤチップスと数種類のディップをビュッフェ式で、その他はセットメニューからのチョイス(英語メニュー有り)。ランチ代はツアーに込みなので金額は不明(^_^;)

メインは、私は魚、shinjiは豚肉をチョイス。デザートのココナツアイスが、甘み控えめでさっぱりしていてめちゃくちゃ美味しかった〜♪